コーヒー豆を焼酎に漬け込んで作る「コーヒー焼酎」を知っていますか?お酒が好きな人やコーヒー好きの人はもちろん、ちょっとしたアレンジを加えることで普段あまりコーヒーを飲まない人でも楽しめるお酒です。
今回は、お家でできる基本的な作り方やアレンジ方法など、コーヒー焼酎の魅力をたっぷりとご紹介します。
コーヒーとお酒は意外に合う!
コーヒーとお酒の組み合わせに、あまりなじみのない人もいるかもしれませんね。しかしコーヒー焼酎をはじめ、コーヒーとお酒を組み合わせたカクテルは意外にも多く、レシピの数は100種類を超えるといわれています。ウイスキーやブランデー、ワイン、泡盛など、和洋さまざまなお酒と合いますよ!
ホットコーヒーにウイスキーを加えて生クリームを浮かべた「アイリッシュ・コーヒー」、ウオッカや卵黄、生クリームを使った「ロシアン・コーヒー」などは、名前を聞いたことがある人もいるでしょう。これらは、ロシアやアイルランドのような寒い地域で古くから親しまれてきたコーヒーカクテルです。このようにコーヒーとお酒の組み合わせは、昔から多くの人々に親しまれてきました。
コーヒーカクテルならではの魅力は、お酒の種類だけでなく、コーヒー豆の品種や挽き方などによっても風味を変えられることにあります。お酒との相性や豆の特徴を考慮してレシピを選べば、同じカクテルでも違った表情を楽しめるでしょう。ほかのお酒とは違い、素材や品種などで好みの味を追求できる奥深いカクテルといえます。
コーヒー焼酎の基本的な作り方
コーヒー焼酎の作り方はとてもシンプル。コーヒー豆を漬け込む期間や、分量のバランスなどによって味に変化が生まれます♪ここではベーシックなコーヒー焼酎のレシピをご紹介しましょう!
【用意するもの】
- 蓋付きの容器または瓶
- 焙煎されたコーヒー豆
- 焼酎
- フィルター
分量の目安は、焼酎100mlに対してコーヒー豆10g。容器の大きさに合わせて、量を調節してみてください。
【作り方】
- 容器を煮沸消毒する
- 5〜10分ほど乾かしたら容器にコーヒー豆を入れ、焼酎を注ぐ
- 7日ほど漬け込む
- フィルターで漉(こ)してコーヒー豆を取り除く
3日前後でコーヒー豆が沈んでくるので、味の調節をしたい人はそのタイミングで味見をしてください。焼酎の風味を残したい人は3〜4日で切り上げてもよいですし、コーヒーの香りをしっかり楽しみたい人は10日ほどを目安に漬けおくとよいでしょう。長く漬けるほど焼酎のきつさが消え、まろやかで飲みやすいコーヒー焼酎に仕上がります。
コーヒー焼酎をより楽しむために
基本のレシピをマスターしたら、気分や味の好みによって、焼酎やコーヒー豆の種類を変更するのもおもしろいですよ。ここでは、おすすめの豆やコーヒー焼酎に合う焼酎など、コーヒー焼酎をもっと好きになるとっておきのアイデアを紹介します。
コーヒー豆×焼酎 お気に入りの組み合わせを探し出そう
コーヒー豆と焼酎の組み合わせ次第で、さまざまな味のバリエーションを楽しめるのもコーヒー焼酎の魅力です。焼酎の種類はもちろん、酸味の強いフルーティーな豆や苦味が際立つすっきりとした豆など、お気に入りの組み合わせを見つけてくださいね。
コーヒー焼酎に合うコーヒー豆
使用する焼酎の種類によって、相性のよいコーヒー豆は異なります。
- 芋焼酎
香りの強いコロンビアやグアテマラなど。
- 米焼酎
甘味と酸味のバランスが取れたフルーティーな豆のマンデリンやモカ、ブルーマウンテン。
- 麦焼酎
苦味と酸味が際立つキリマンジャロやコスタリカなど。
- 焼酎
原材料によって風味が違うので、それに合わせたコーヒー豆を選ぶ。
コーヒー焼酎に合う焼酎
コーヒー焼酎の味わいは、組み合わせる焼酎の種類によっても変わります。好みに合わせて好きなものを選べますが、豆の香りを引き立たせるには、クセのない甲類焼酎がおすすめです。甲類焼酎とは、もともとはウイスキーなどで用いられていた「連続式蒸溜」という手法で作られた焼酎で、あっさりとしたピュアな味わいが特徴。アルコール以外の香味成分が少ないので、どんなコーヒー豆にも合わせやすいでしょう。
コーヒー焼酎をさらにアレンジ!おすすめの割り方
コーヒー焼酎をよりおいしく味わうには、どのような飲み方が適しているのでしょうか。初心者からお酒好きまで、さまざまな人が楽しめるおすすめの割り方をまとめました♪
慣れてきたら好みに合わせて割合を変えたり、甘味を足したりしながら、自分流の飲み方を探してみてくださいね!
牛乳割り
牛乳で割ることで焼酎の苦味が中和され、まろやかでシルキーな口当たりが味わえます。お酒が苦手な人でもデザート感覚で楽しめる飲み方ですよ。甘くしたい人は、お好みでガムシロップを加えてください。また、牛乳を豆乳に変えれば、よりすっきりとした飲み口にアレンジできます。
【作り方】
- コーヒー焼酎と牛乳を1:3の割合で混ぜる
- 氷を入れたグラスに注ぎ、ステアする(かき混ぜる)
ソーダ割り
味のイメージがつきにくい人も多いかもしれませんが、炭酸とコーヒーは案外相性のよい組み合わせです。あっさりとした爽やかな飲み心地で、お酒が強い人ならきっとごくごく飲めるはず♪おつまみとしてアイスやチョコレート、羊羹を添えてもよいでしょう。
【作り方】
- グラスに氷を入れ、コーヒー焼酎を注ぐ
- 静かに炭酸水を注ぎ入れ、1〜2回ステアする
ロック
ロックなら、コーヒーの香りや焼酎の味をそのまま贅沢に堪能できます。甘いものが苦手な人や濃いお酒が好きな人におすすめの飲み方です。こちらも好みによってガムシロップで甘味を足してみてくださいね。
【作り方】
- 口の広いグラスを用意し、冷やしておく
- 大きめの氷をグラスに入れ、コーヒー焼酎を注ぐ
コーヒーと焼酎のコラボを簡単に味わえる!おすすめのコーヒー焼酎3選
「まだコーヒー焼酎を飲んだことがないけれど試してみたい!」という人は、酒造会社が作ったコーヒー焼酎もおすすめです。自分で漬け込まなくても、気軽においしいコーヒー焼酎が楽しめます!まだ味の好みがわからない人や、どの焼酎や豆を買えばよいか悩んでいる人にぴったりですね。
ここでは、最高級のコーヒー豆を使った贅沢な逸品から、度数が低くて飲みやすいものまで、おすすめのコーヒー焼酎をまとめました♪
研醸 新黒 SYNCHRO プレミアム珈琲&焼酎 25度 720ml
こちらの商品は、国内製造の焙煎麦焼酎に、コーヒーの木の上で実を完全に乾燥させる「ドライオンツリー」で作った最高級のコーヒー豆を漬け込みました。水は筑後平野からの伏流水を使用しており、材料にこだわった究極の味わいが楽しめますよ。
八鹿酒造 大分麦焼酎 銀座のすずめ ガスライトの珈琲 720ml
こちらは銀座にある老舗クラブのレシピをもとに作られたお酒です。香り豊かなブラジル産のコーヒー豆と大分麦焼酎を使用しています。ほのかな甘味があるので、お酒が苦手な人でも飲みやすいでしょう。
杜氏が淹れた珈琲 コーヒーリキュール 8度 720ml
球磨地方の本格米焼酎に深煎りのコーヒー豆を漬け込みました♪アルコール度数が低めで、アイスコーヒーのようにそのままロックで楽しめます。すっきりとした味わいなので、お好みでガムシロップやクリームなどを入れるのもおすすめです。
おわりに
焼酎にコーヒー豆を漬けおくだけで、簡単に作れるコーヒー焼酎。ほかのカクテルとは違い、焼酎の種類やコーヒー豆の品種によって、さまざまな味わいを実現できます。基本の作り方を覚えたら、ぜひ好みに合ったお気に入りの組み合わせやアレンジを探してみてくださいね。