新米とはいつからいつまで?おいしい炊き方や保存方法、おすすめ銘柄を紹介!

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新米といえば秋のごちそうですが、実は6月頃から店頭に並ぶ地域もあることをご存じですか?

この記事では新米の定義をはじめ、古米との違いや新米の上手な保存の仕方、おいしい炊き方など、新米に関するさまざまなことをわかりやすく解説します。さらに、全国の人気米を6つ厳選してご紹介します♪

新米の季節を迎える前に、新米について知識を深めておきましょう!

「新米」の時期は、いつからいつまで?

毎年秋になると店頭に新米の入荷を知らせるのぼりが掲げられたり、「新米」のシールが貼られたお米の袋を見かけたりするようになりますが、そもそも新米とはどのようなお米のことをいうのでしょうか。

ここでは新米の定義について解説します。

新米を表す定義は2つある

本来、「新米」と表記することは、食品表示法の規定基準によって原則できません。しかし、一定条件をクリアすることで例外的に名乗ることができます。

そして新米の定義は「米穀年度」と「JAS法」の2つがあります。それぞれの定義は以下のとおりです。

◆米穀年度での新米の定義

米穀年度とは、1995年に廃止された食糧管理法(食糧管理制度)で使われていたお米の収穫時期に合わせた年度のことです。年度はその年の新米が出てから翌年の新米が出るまでをひとつの区切りとしており、11月1日から翌年の10月31日までがこれにあたります。つまり、2022年であれば2021年11月1日から2022年10月31日までに収穫されたお米が新米ということです。

米穀年度は現在でも米市場などで使われていますが、近年は収穫時期が11月よりもさらに早くなっています。そのため、11月1日が年度初めというところが、実情とつじつまが合わなくなってきているようです。

◆JAS法に基づく新米の定義

JAS法とは「日本農林規格等に関する法律」のことです。お米はJAS法に基づいて品質表示が義務付けされています。そしてJAS法、食品衛生法、健康増進法が一元化された食品表示法の食品表示基準によると、「新米」の表示は生産された年の12月31日までに包装された玄米や精米に限って使用できると定められています。

JAS法に基づく新米の定義では、年明けくらいまで店頭に並び続けているお米でも、袋詰めが前年までに済んでいればそのお米は新米であり、「新米」という表記をして販売してよいことになっています。

新米が出回り始める時期

おいしい新米を食べるためには、新米が店頭に出回る時期を知っておくことが大切!各地の新米が出回る時期は以下のとおりです。

  • 6月:沖縄
  • 7月:沖縄・九州の一部
  • 8月:九州~近畿、東海・北陸
  • 9月:関東から東北、北海道
  • 10月:東北・北海道

一般的に収穫の時期は日本の南の方が早く、北の方が遅いです。

ただし、お米には成長が早い「早生(わせ)品種」、成長が遅い「晩生(おくて)品種」、その中間の「中生(なかて)品種」があり、この品種によっても収穫の時期が変わってきます。
さらに近年は機械によるお米の乾燥が進んでいますが、農家によっては手間ひまかけてじっくり自然乾燥をさせているところもあり、気候や品種、工程などによって新米が出回る時期はさまざまです。

古米と新米の違いは、時期と味の違い

古くなったお米を「古米」といいますが、ではいつから新米は古米に変わるのでしょうか。

ここでは古米とはどのようなもので、古米と新米にはどんな違いがあるのかについて解説します♪

古米はいつから「古米」と呼ばれる?

古米は一般的に、収穫時期から1年経ったお米のことをいいます。古米と新米を明確に区別するときには、米穀年度を用います。2022年の新米が2021年11月1日から2022年10月31日までのため、古米はその前年度である2020年11月1日から2021年10月31日までのお米をいいます。

なお、古米はさらに1年過ぎたものを「古古米」もう1年過ぎたものを「古古古米」というように、過ぎた年数分「古」の字が増えていきます。

古米と新米は「甘み」や「コシ」が異なる

古米と新米では、見た目や味などにも違いがあります。その違いが大きく出るのが、甘さ・粘り気・水分量です。一般的に新米は古米よりも甘みが強く、粘り気があり、水分量が多いです。また、新米は見た目が白くてつやがあるのに対し、古米は黄色っぽい見た目で、香りも新米の甘い香りに対して、酸化が進んだ独特の古米臭がします。

そして食感も、柔らかめの新米に対して古米はパラっとしていて硬めのため、チャーハンやピラフ、酢飯などに向いています。

常温保存はNG!?新米の「保存方法」

お米は野菜と同じく生鮮食品のため、高温多湿の場所は必ず避けましょう。このような場所ではお米が劣化するだけでなく、虫が発生しやすく、場合によってはカビが生えることもあります。

新米をおいしく食べるためにも、適切な保存方法をマスターしましょう!

保存場所は野菜室などの「15度以下」の環境がベスト

新米にかかわらず、家でお米を保存するときは、直射日光があたったり高温多湿になりやすい場所は避けて15度以下で保存するのが一番です。また、ニオイがうつらない場所であることも重要です。おすすめは温度・湿度ともに一年中安定していて直射日光があたらない冷蔵庫。とくに冷蔵庫の野菜室であれば、食品の出し入れが比較的少なく、お米の保存場所にぴったりです!
野菜室に入れるときは、お米を密閉容器やコンテナ、ファスナー付き保存袋などに移しかえ、冷えすぎてひび割れしないように、冷気の吹き出し口を避けて保存しましょう。

なお、野菜室にお米を保管するスペースがない場合には、冷蔵室に入れても構いません。ただし、冷凍室に入れるとお米の水分が凍ってひび割れの原因になるため避けましょう。
冷蔵庫自体にお米を保存するスペースがない場合には、密閉容器などに入れて直射日光があたらず、温度・湿度変化ができるだけ激しくない、風通しのよい場所で常温保存しましょう。

保存は米袋のままではなく「密閉容器」などで!

スーパーなどでよく見かけるビニールの米袋には、運送上の理由などからとても小さな穴が空いています。そのため、このビニールの米袋に入れたまま保存すると、お米が空気に触れて酸化が進んでしまうため、購入後はできるだけ早く密閉容器やコンテナ、ファスナー付き保存袋などに移しかえましょう。お米にぴったりな密閉容器が家にない場合には、ペットボトルに入れて保存するのもおすすめです。ペットボトルなら立たせても寝かせても置けるため、冷蔵庫の保存スペースがあまりないときにも助かりますよ♪

なお、密閉容器やコンテナは新しいお米を入れるたびに洗うことで衛生的にお米を保存できます。ただし、洗ってから十分に容器を乾かさないとカビが発生するおそれがあるため、容器はよく乾かしてからお米を入れるようにしましょう。

新米が「おいしく食べられる期間」は2週間から1カ月

お米は精米した直後から酸化しはじめ、どんなにきちんと保存していても時間の経過とともに劣化していきます。一般的に新米がおいしく食べられる期間は、7~9月の暑い時期で約2週間10月~1月にかけては約1カ月です。

少しでもおいしく新米を食べたいなら精米日が新しいものを選び、食べ切れる量を購入することが重要です。また、玄米は白米よりも酸化スピードが遅いため、新米の玄米を購入して少量ずつお店などで精米してもらうのもよいでしょう。

新米のおいしい炊き方

どんなにおいしいと評判のお米を買っても、炊き方が適当ではおいしいご飯は食べられません。

ここでは、新米をおいしく炊くためのポイントをご紹介します!

新米は水が澄むまで洗ってはいけない

新米をおいしく炊くためには、お米の研ぎ方に注意が必要です。新米の研ぎ方は以下のとおりです。

【新米の研ぎ方】

【1】きちんと計量した新米をボウルに入れ、水を一気に注いでサッとかき混ぜたらすぐに水を捨てる。
【2】少量の水を注いで指で軽く混ぜるように研いで水を交換する。これを4~5回繰り返す。
【3】研ぎ汁がうっすら白く濁る程度になったら、新米をザルに上げて3分程度水切りする。

新米はゴシゴシと研ぐと旨味や栄養成分が流れてしまうため、優しく洗うのがポイントです。また、水の色が透明になるまで研いでしまうと旨味や香りが流出してしまうので注意しましょう。研いだ新米は、長時間水切りすると乾燥によりひび割れが生じることがあるため、短時間で済ませます。

新米を炊くときは水分量がポイント

新米を炊くときには水分量に気をつけましょう。一般的に新米は少なめの水加減で炊くとよいといわれています。ただし近年は乾燥技術が向上しているため、新米だからと水を減らす必要はありません。新米をはじめて炊くときはいつもの水分量で炊き、もしも柔らかかったら次に炊くときに水分量を減らすようにしましょう。

そして炊き上がったらすぐに炊飯器の蓋を開けて、釜の底の方からお米を掘り起こすように混ぜます。こうすることで余分な水蒸気を飛ばすことができます。

おいしく炊くなら、炊飯器にも注目!

さらにとことん新米のおいしさを追求するなら、おいしく炊ける炊飯器を導入するのも◎!以下のページでは炊飯器の最新人気機種を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!

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【2022年】人気の新米おすすめ6選

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新潟県南魚沼産 コシヒカリ

日本一有名なブランド米といわれるのが、新潟県南魚沼産「コシヒカリ」です。こちらの「コシヒカリ」の特徴は、日本人が好きなもちもち食感と、強い旨味と甘みを兼ね備えているところです。これは南魚沼の肥沃すぎない土壌と清らかで豊富な雪解け水、寒暖差の大きい気候、そして先人から受け継がれた高い栽培技術のたまものです。

また、南魚沼産「コシヒカリ」を生産している農家は、「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」でダイヤモンド褒章を受章している「笠原農園」や、同大会で金賞を連続受賞している「関農園」など、全国的コンクールやコンテストにおいて受賞経験が多いのも見逃せないポイントです。

 

山形県産 雪若丸

「雪若丸(ゆきわかまる)」は山形県のブランド米です。同じく山形県生まれの人気ブランド米「つや姫」の弟にあたる品種として誕生し、2018年から販売されている比較的新しいお米。雪のように美しく、粒感や稲姿がしっかりとしていて男性的であることからこの名前が付けられました。

食べ応えがありながら上品であっさりとした味わいのため、食事の主役というよりも料理を引き立ててくれるお米で、カレーや丼もの、おにぎりなどに向いています。販売している商品の中には「つや姫」とセットになっていて、味比べできるものもあります。

 

北海道産 ゆめぴりか

北海道は寒冷の気候柄、おいしいお米を作るのが難しいとされてきました。そんな中、「北海道から日本一おいしいお米を!」という思いから品種改良を重ねて誕生したのが、「ゆめぴりか」です。名前の由来は、道民の「日本一おいしいお米になるように」という「夢」と、アイヌ語で「美しい」を意味する「ピリカ」を組み合わせたもので、一般公募から選ばれました。

ゆめぴりかのおいしさの特徴は十分な甘み適度な旨味、そしてほどよい粘り柔らかさで、万人受けしやすいところです。一般財団法人日本穀物検定協会が行っている食味ランキングでも、北海道産「ゆめぴりか」は平成23年から11年連続で最上位である「特A」ランクに選定されています。

 

高知県産 ひのひかり

「ひのひかり」は西日本を中心に広く食べられているお米で、「コシヒカリ」と「黄金晴」を掛け合わせて誕生しました。粒はやや小ぶりですが、しっかりとした食感があり、味はあっさりとしていて冷めてもおいしく、どんな料理にも合わせやすいのが「ひのひかり」の魅力です。

主要産地は宮城県、熊本県、佐賀県など九州地方ですが、高知県産の「ひのひかり」は一般財団法人日本穀物検定協会が行っている食味ランキングの令和元年において、最上位である「特A」ランクに輝いています。

 

秋田県産 あきたこまち

「あきたこまち」は全国的に知名度の高い秋田米です。「寒冷気候の秋田県でも育てられるコシヒカリタイプのお米」を目的に開発され、「コシヒカリ」と「奥羽292号」の掛け合わせで生まれました。名前は秋田で生まれたとされる絶世の美女「小野小町(おののこまち)」にちなんだもの。粒に透明感があり、香り、粘り気、甘み、食感などのバランスが非常によいのがあきたこまちの特徴です。そのため、万人に好まれるお米として根強い人気があります。

一般財団法人日本穀物検定協会が行っている食味ランキングでも、秋田県産「あきたこまち」は最上位である「特A」ランクに幾度も選定されています。

 

富山県産 てんたかく

「てんたかく」は富山県のオリジナル品種です。名前には「富山県の立山連峰のように全国に飛躍してほしい」という願いが込められています。味や食感の特徴はコシヒカリ系統のお米のため、ほどよい粘りと甘さがあります。そして「コシヒカリ」よりも粒が大きいのでふっくら炊き上がり、冷めてもおいしいため、おにぎりや酢飯に向いています。また「コシヒカリ」に負けないほどのおいしさながら、低価格であるのも魅力のひとつです。

富山県産「てんたかく」は、一般財団法人日本穀物検定協会が行っている食味ランキングで、令和元年に「A」ランクに選定されています。

おいしいお米には、おいしい「ご飯のお供」を!

おいしい新米は、おいしいご飯のお供と一緒に食べるのが一番!
以下の特集では、お取り寄せ可能な絶品ご飯のお供をご紹介しているので、こちらも一緒にチェックしてみてくださいね♪

おわりに

新米はその年の実りを感じられる食べ物です。せっかく新米を買ってきても、間違った方法で保存したり炊いたりしてはもったいないですし、お米を丁寧に作ってくれた農家さんに申し訳ないです!

そんなことにならないためにも、記事を参考に新米をきちんと保存して、おいしく炊いて食べましょう♪

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