「デカフェ」という言葉をご存じでしょうか。聞いたことはあるけれど、よくわからない方も多いかもしれませんね。
そこで今回は、デカフェとはどのようなものかを詳しく解説していきます!後半には、おすすめのデカフェコーヒー&紅茶をご紹介しますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
「デカフェ(ディカフェ)」とは?カフェインが気になる人におすすめ
まずは「デカフェ(ディカフェ)」がどのようなもので、どう作られるのか詳しくみていきましょう。
コーヒー、紅茶などから「カフェインを取り除いた飲み物」のこと
デカフェとは英語の「decaffeinated」を略した言葉で、コーヒーや紅茶などからカフェインを取り除くことを指します。ただし、厳密には、カフェインがまったく含まれていないわけではありません。デカフェであっても、ごくわずかですがカフェインが含まれています。
除去方法は、コーヒー豆を焙煎する前の生豆のタイミングで取り除く「脱カフェイン法」が一般的です。この脱カフェイン法には、主に以下の4つの製法があります。
◆有機溶媒抽出
1906年に世界で初めて考案された方法で、有機溶媒に生豆を浸してカフェインを取り除きます。低コストですが、香りやカフェイン以外の成分も溶けだしてしまうため、コーヒー本来の味や風味が損なわれるのが難点です。また、使用される有機溶媒が体に影響をおよぼす危険もあるため、日本ではこの抽出方法の商品は流通していません。
◆水抽出
1941年に開発された製法で、生豆を水に浸してカフェインを取り出す方法です。有機溶媒抽出よりも香りや成分が抜け出さず、安全性が高い点が特徴です。
◆超臨界二酸化炭素抽出
二酸化炭素を利用した抽出方法です。二酸化炭素に一定以上の圧力と温度を加えることでカフェインの除去ができます。人体にも無害で、コーヒーの風味を損なわずに抽出できる点が特徴です。
◆液体二酸化炭素抽出
抽出方法は超臨界二酸化炭素抽出と同じであるものの、コーヒー豆に加える温度と気圧が異なります。豆へのダメージが最小限に抑えられ、風味の減少が少ないという特徴があります。
カフェインレス、ノンカフェイン、カフェインフリーとの違い
「デカフェ」と同じような意味で使われる言葉に「カフェインレス」「ノンカフェイン」「カフェインフリー」があります。これらの言葉の定義を確認していきましょう。
まず「デカフェ」はカフェインが含まれたものからその成分を除去したものを指します。これに対して「カフェインレス」はもともとカフェイン含有量が少ないもので、日本では90%以上取り除いたものを「カフェインレス」といいます。
一方の「ノンカフェイン」と「カフェインフリー」は、同じような意味で使われ、カフェインがまったく含まれていないもののことです。
デカフェってどんな味?気になるアレコレを一挙解説!
ここからは、カフェインを抜いたコーヒーの味や、妊娠中・授乳中に飲んでよいのか、デカフェのメリットを生かす飲み方など、気になるデカフェに関するアレコレをまとめて解説していきます!
カフェインレスコーヒーっておいしいの?普通のコーヒーとの違いは?
カフェインレスコーヒーと普通のコーヒーの味は、カフェインを除去している分、まったく同じ味ではありません。しかし、苦みや渋みが薄くなっていることから、マイルドに感じたり、すっきりしたあと味をおいしいと評価したりする人が多くいます。
また、新しい抽出方法のおかげで、最近では普通のコーヒーと同じくらいおいしいデカフェも増えています。その人気は、2017年のカフェインレスコーヒー生豆の輸入量が5年前に比べて2倍以上増加していることからもうかがえます。
デカフェなら妊娠中・授乳中でも気にせず飲んでいい?
そもそもカフェインには眠気や疲労感を抑制する覚醒作用や興奮作用、老廃物を促す利尿作用など、活発な活動をサポートする働きがあります。
一方でとり過ぎると食欲不振や吐き気、めまい、不眠などの体調不良症状をもたらすことも。とくに妊娠中や授乳中の女性の場合、胎児や赤ちゃんに影響をおよぼす危険性があります。そのため、WHO(世界保健機構)では、妊娠期間の1日のカフェイン摂取許容量を300mgまで、英国食品基準庁では200mgまでと定めています。これは普通のコーヒーならマグカップ2杯程度の量に当たります。
ですので、デカフェであれば、何杯も飲み続けない限り、このような数値に届く心配はありません。
寝る前に飲んでOK?デカフェのメリットを生かす上手な飲み方は?
カフェインの含有量が少ないデカフェは、妊娠中や授乳中以外にも楽しめます。たとえば、寝る前にコーヒーが飲みたくなった際などにおすすめですよ。寝つきが悪くなることを気にせずに、寝る前のリラックスタイムのお供として気軽に飲めるでしょう。
また、体質や健康上の理由からカフェインを控えざる得ない方でも、デカフェであれば問題ないケースが大半です。
おすすめのおいしい「デカフェコーヒー」3選!
ここからは、おすすめのおいしいデカフェコーヒーをご紹介します!就寝前にコーヒーを飲みたい方にはもちろん、コーヒーが大好きな妊娠中・授乳中の方へのプレゼントにも最適ですよ♪
カフェインの抽出方法の進化により、おいしいデカフェコーヒーが増えているので、要チェックです!
本格的なデカフェコーヒーを自宅で!『丸福珈琲店 デカフェ珈琲豆 100g×2袋』
昭和9年創業の老舗コーヒー店「福丸珈琲店」のデカフェ。カフェインを0.1%以下まで除去したにも関わらず、濃厚なコクと香りが楽しめます。
なお、豆のままの販売なので、必要であれば挽いてから届けてもらいましょう。
カフェイン97%カット!『澤井珈琲 コーヒー専門店のカフェインレスアイスブレンド 500g×2袋』
超臨界二酸化炭素抽出法を用いてカフェインを97%もカットした商品。にもかかわらず、味が鈍りがちなアイスコーヒーにしても、しっかりと芳醇な香りと深いコクが楽しめます。
インスタントで手軽に!『マウントハーゲン オーガニック フェアトレードコーヒー 100g』
高地有機栽培で育てたアラビカ豆のカフェインを、超臨界二酸化炭素抽出法によってなんと99.7%も除去。飲みやすいインスタントタイプで、ホットやアイスコーヒー、カフェオレにもぴったりです。
おすすめのおいしい「デカフェ紅茶」3選!
紅茶好きの中にもカフェインを控えたい方はいますよね。そこでここからは、おすすめのデカフェ紅茶を3つご紹介します!
ホットでもアイスでも◎!『シルバーポット デカフェ紅茶 デカフェ・アールグレイ 50g』
超臨界二酸化炭素抽出法でカフェインを除去した、セイロンティーベースのアールグレイ。渋みが少なく飲みやすいので、ホットやアイスどちらでも楽しめますよ♪
ティーバッグでラクチン!『すてきなじかん デカフェティー セイロン 2.5g×30杯分』
97%のカフェインを除去し、スリランカ産の希少なセイロンティー。使いやすいティーバッグタイプで、毎日のティータイムの準備もささっと終わります♪
持ち歩けるペットボトルがうれしい♪『AHMAD AHMADTEA アールグレイ ティー 無糖』
英国紅茶ブランド「アーマッドティー」が贈る本格的な香りと味わいの無糖デカフェ(カフェインレス)紅茶飲料。ペットボトルタイプで持ち運びしやすく、外出先でもカフェインを気にせずに紅茶が楽しめます。
まとめ
デカフェドリンクは、妊娠中や授乳中の方だけでなく、寝る前にコーヒーや紅茶を飲みたい方やカフェインの摂取を控えたい方におすすめです。
興味のある方は紹介したデカフェ商品を試してみてはいかがでしょうか。