寒くなると気になるのが乾燥です。「朝起きたらのどがイガイガする…」「鼻がムズムズする…」という症状がよくあるなら、それは寝室の乾燥が原因かもしれません!寝室をうるおすなら、やはり加湿器の設置がおすすめです。
そこで今回は、寝室に加湿器を置くメリットや寝室用加湿器の選び方、さらに寝室にピッタリなお手頃価格の加湿器をご紹介します♪
寝室に加湿器を置く必要があるのはなぜ?
空気が乾燥してくる冬になると、風邪やインフルエンザが流行します。これは、低湿になるとウイルスが活性化しやすくなり、さらに乾燥によって人の口や鼻の粘膜のバリア機能が弱まるからです。
とくに冬の夜間は室温・湿度ともに低下するため、風邪やインフルエンザをもたらすウイルスを活性化させないために、寝室を暖めて加湿することはとても重要です。さらに寝室の湿度を適切に保つことは、肌や髪の毛の乾燥やかくれ脱水を防ぎ、体感温度を上げる効果も期待できます。
加湿器の種類は主に4つ
加湿器は、加湿方法によって主に4つの種類に分けられます。それぞれの特徴についてチェックしていきましょう!
【気化式】電気代が比較的安い&結露しにくい
気化式は、水を含んだフィルターに風を当てて蒸発させる仕組みの加湿器です。
メリットは、ヒーターレスのため消費電力が抑えられ、本体や吹き出し口が熱くならないこと。そのため、電気代をできるだけ抑えたい方におすすめです。また結露しにくいため、ふすまや障子のある和室を寝室にしている方にも適しています。
デメリットは、加湿能力がほかの種類に比べてやや低めで、定期的なお手入れが必要なことです。また、商品によっては送風ファンの動作音が発生するため、音が気になる方には不向きかもしれません。さらに、部屋の温度を下げてしまうのもデメリットといえるでしょう。
【超音波式】比較的安い&デザインが豊富
超音波式は、超音波の振動で水を細かなミスト状にして加湿するものです。
メリットは、加湿器本体の価格が比較的安く、デザインが豊富なところ。そのため、インテリアにこだわる方におすすめ♪また、ヒーターレスでファンが必要ないため、静音性に優れている点もメリットです。
デメリットは、こまめなお手入れが欠かせないところ。お手入れを怠ると、タンク内の雑菌を空気中に放出してしまいます。また、水滴が大きいため部屋が濡れる可能性があり、場合によっては壁紙などがカルキで白く汚れることがあります。
【スチーム式】パワフル加湿&お手入れがラクチン
スチーム式は、水を加熱してその水蒸気で加湿する仕組みです。そのため、部屋の温度が下がりにくく、冬に適した加湿方法といわれています。
スチーム式のメリットは、パワフルな加湿力と、水を加熱するため雑菌が抑えられて清潔に使えるところです。また、フィルターが不要でお手入れしやすい点も嬉しいポイント。
デメリットは、吹き出し口や本体が高温になりやすいため、小さなお子さんがいる家庭では注意が必要になる点。また、ヒーターを使うため、電気代がほかの種類に比べて高めになる点もデメリットといえます。
【ハイブリッド式】良いとこ取りで高機能な加湿器
ハイブリッド式とは2つの加湿方法を合わせたもので、「気化式+スチーム式」「超音波式+スチーム式」の2つのタイプがあります。「気化式+スチーム式」は、水を含ませたフィルターに温風を当てて加湿する方法です。
メリットは、気化式よりも効率よく加湿ができ、スチーム式のように吹き出し口が熱くならない点。デメリットは、本体価格が比較的高額で、ヒーターを使用するため気化式よりも電気代がかかるところです。
一方の「超音波式+スチーム式」は、ヒーターで水を温めて、超音波で蒸発させる方法。水を加熱しながら蒸発させるため、超音波よりも加湿力があって衛生的に使えます。ただし、超音波式よりも電気代がかかり、水蒸気によって部屋が濡れる可能性があります。
寝室に置く加湿器の「選び方」
それでは、寝室用の加湿器を購入する際にはどこに気をつければ良いのでしょうか。ここからは、寝室に置く加湿器の選び方についてご紹介します♪
「部屋の広さ」に合わせて選ぶ
寝室全体を加湿するなら、部屋の大きさに合った加湿器を選びましょう。加湿器には「適用畳数(適用床面積)」が設定されていて、この畳数が部屋の大きさと合っているかどうかを確認することが大切です。
なお、部分的に加湿したい方や、出張や旅行によく出かける方なら、コンパクトで持ち運びに便利な卓上タイプもおすすめ!加湿量は床置きタイプに比べて低く、連続稼働時間も短いですが、比較的安価で手の取りやすいというメリットがあります。
「タンク容量」で選ぶ
タンク容量が大きいほどこまめに水を入れる必要がないため便利ですが、使用頻度・時間が少ないとタンク内の水に雑菌やカビが繁殖するおそれがあるため要注意。
また、タンク容量と一緒に確認しておくべきなのが「連続加湿時間」。連続加湿時間とは、タンク内の水を使い切るまでにかかる時間のこと。就寝中も加湿し続けたい場合や、眠っている時間の長い赤ちゃんや小さなお子さんがいる場合には、この連続加湿時間が長い方が便利です。
ただし、タンク容量が大きいほど給水が大変になるため、給水のしやすさも合わせてチェックしておきましょう。
「お手入れ」のしやすさで選ぶ
加湿器を清潔に保つためには、お手入れが欠かせません。先ほどご紹介したように、スチーム式はフィルター不要でシンプルな構造のため最もお手入れがしやすく、水を煮沸させるため殺菌力が高く、清潔に保ちやすいです。しかし、それでも定期的なお手入れは必要になります。
お手入れの手間を少しでも減らしたいなら、部品が取り外しやすく、給水タンクやトレーといった水と触れる部分がしっかり洗えるかどうかをチェックすることが大切です。そのため、給水タンクはタンク内がよく洗えるような広口のものを、トレーは凹凸の少ないフラットな形状のものを選ぶと良いでしょう!
「寝室環境」に合わせた機能で選ぶ
寝室の使い方は家庭ごとに違います。そのため、寝室の環境に配慮して加湿器を選ぶことが大切です。
たとえば、寝室に衣服や本がたくさんある場合、加湿量が多すぎるとカビが発生する可能性があり、またパソコンやオーディオ機器が置いてある場合には、加湿のしすぎで故障につながるおそれがあります。このような場合には、加湿量の少ないものや卓上タイプの加湿器を選ぶと◎
◆加湿のしすぎによるカビを防ぐ「タイマー機能」
一般的に湿度は50~60%が快適とされ、それ以上の加湿は結露を招き、カビが繁殖しやすくなります。防止策としては寝室に湿度計を設置する方法もありますが、切タイマー機能付きの加湿器を選べば、加湿のしすぎを防げるだけでなく、電気代の節約にもなります。
また、一定の湿度を保つ湿度調整機能付きの加湿器や、水がなくなったら自動で停止してくれる、空だき防止機能付きの加湿器を選ぶのもおすすめです。
◆赤ちゃんの睡眠を妨げない「静音性」
赤ちゃんや小さなお子さんと一緒に寝ている場合には、眠りを妨げないように静音性に優れたものを選ぶのがベストです。一般的に40dBを超えると寝つきが悪くなるといわれているため、運転音が40dB以下のものを選びましょう。
また、安全面に配慮することも忘れずに。吹き出し口が高温になるスチーム式は、やけどのリスクがあるため避けることをおすすめします。さらに、小さなお子さんが誤って操作しないように、チャイルドロック機能があるものや、転倒しても水がこぼれない設計の加湿器を選び、できるだけ手の届かない場所に設置しましょう。
◆「アロマ機能」でリラックス効果
質の良い眠りを得るためにアロマを楽しみたいなら、アロマ機能搭載の加湿器を選びましょう。就寝前にアロマの香りが漂う加湿をすれば、心身ともに癒やされてきっと寝つきがよくなります…♪
ただし、「アロマオイル」や「アロマウォーター」など、商品ごとに対応しているアロマの種類が違うため、必ず説明書を確認してから使用しましょう。
【目的別】寝室に置く加湿器のおすすめ10選
ここからは、寝室に最適な手の届きやすい価格の加湿器を、目的別にご紹介します♪
静かで眠りを邪魔しない加湿器を置きたい
稼働音を気にせずぐっすり眠りたい方には、静音性に優れた加湿器がおすすめです!また、赤ちゃんや小さなお子さんのいるご家庭なら、吹き出し口が高温にならない気化式や超音波式のものを選ぶと◎!
【気化式】うるおいキューブ
こちらは電気を使わないため、運転音が一切出ない気化式加湿器。フィルター下の受け皿に水を入れるだけと使い方も簡単で、お手入れもラクチンです!
パステルカラーのかわいいデザインで、インテリアにもよくなじみます♪電気を使わないエコな点も◎!ふたを外すとさらに加湿ができる手軽さも良いですね!
【超音波式】Qurra 超音波加湿器
こちらは、眠りを妨げない静音設計の超音波加湿器です。運転音がわずか約36dBと静かなため、赤ちゃんはもちろん大人もゆっくり快眠ができそう♪吹き出し口が熱くならない超音波式で、安心感も◎
タンク容量は大容量の2.5Lですが、本体上部から給水ができるため使い勝手も抜群です!1回の満給水でなんと約31時間の連続加湿ができ、睡眠時間の長い赤ちゃんや小さなお子さんのデリケートな肌をうるおいで守ってくれます。
優しい明るさのLEDライト付きで寝室の照明としても役に立ち、タッチパネル式で操作性も優れています!コンパクトなサイズのため、寝室の間取りに合わせて卓上置き、床置きのどちらもできるところが嬉しいポイントです♪
アロマでリラックスしたい
ここからは、アロマの香りでゆっくりとリラックスしながら就寝したい方におすすめの加湿器を、4つご紹介します!
【超音波式】スリーアップ アロマ加湿器 フロート M
無駄のないフォルムが美しい超音波加湿器。アロマパッドが3枚付属されているため、香りごとに使い分けることができ、その日の気分に合わせてお気に入りの香りを楽しめます!
本体サイズは高さ約23.5cm×直径約16cm、本体重量約850gとコンパクトなため、卓上用にもおすすめです。タンク容量2.3L、最大加湿量250ml/h、最大ミストで9時間の連続運転ができるため、乾燥を気にせず快適に使用できますよ♪無段階の加湿調節で、その日の湿度に合わせてミスト調整ができるところも◎!
こまめなお手入れを怠ると心配な超音波式ですが、こちらは抗菌カートリッジ搭載のため、きれいな水で加湿してくれるところも嬉しいポイントです♪
カラーは、どんな寝室にも馴染みやすい「ホワイト」と、寝室をおしゃれに演出してくれる「ダークウッド」の2種類。寝室のイメージに合わせて選んでみてください。
【超音波式】ブルーノ 充電式パーソナル加湿器 CUBE MIST BDE057
おしゃれな家電が多いことで人気がある「BRUNO」の、コンパクト加湿器。USB充電式のため、間取りの関係で電源が取りづらい場所でも気軽に使えます。こちらはアロマオイルではなく、アロマウォーターを水と一緒にタンクに入れることで、加湿しながらお気に入りの香りが楽しめます!スイッチを1秒間長押しすると窓からオレンジ色のライトがこぼれ、寝室を癒やしの空間にしてくれるところも素敵です…♪
本体重量は約275g、タンク容量が300mLと満給水時でも軽く、広口のタンクで給水もスムーズなため、毎日の給水も苦になりません!カラーはインテリアになじむ「アイボリー」「ブルーグレー」「ピンク」の全3色で、寝室の雰囲気に合わせて選べます。
【超音波式】東洋ケース 加湿器MINI HUMIDIFIER ルビンプラス MHUM-RB2
ベッドサイドテーブルに置いても邪魔にならない、手のひらサイズの超音波加湿器。吹き出し口が熱くならず、自動停止機能付きで寝室での使用にピッタリです!そして、水溶性アロマオイルとアロマウォーターの2種類対応のため、「アロマの良い香りに包まれながら眠りにつきたい♪」という方には特におすすめ。
また、その日の気分に合わせて選べる7色のLEDライトも、リラックスタイムを豊かにしてくれて◎!内部水タンクやフィルターケースが抗菌素材なのも、嬉しいポイントです♪
【スチーム式】山善 スチーム式加湿器 KS1-A085
「加湿器でアロマを楽しみたいけど、超音波式は雑菌の繁殖が不安…」という方には、こちらのスチーム加湿器がおすすめです!アロマオイルを吹き出し口付近のアロマケースに入れるだけで、お好みの香りで加湿ができます♪
タンク容量はやや少なめの約800mL、連続加湿時間は約4時間。そして空だき防止機能付きのため、万が一就寝中に水がなくなってしまっても安心です。カラーは「ホワイト」と「ミントブルー」の2色展開で、部屋のインテリアに合わせて選べます。
枕元におしゃれな加湿器を置きたい
寝室は1日の疲れを癒やす空間のため、インテリアにこだわる方も多いのではないでしょうか。ここからは、おしゃれで機能的な加湿器をご紹介します♪
【超音波式】リサラーソン 加湿器
スウェーデンを代表するデザイナー、リサラーソンの代表作「マイキー」がデザインされたかわいい加湿器。表面にマット感があり、高級感を感じられてインテリアとしても◎!
もちろん加湿器としても優秀で、連続加湿と間隔加湿モードと2つのモードが選べ、8時間のオートストップ機能も付いているため、寝落ちして消し忘れても安心!やわらかく光るLED照明は、夜中に操作する際にとても便利♪給水タンクは広口で洗いやすく、給水も簡単です。
【超音波式】モダンデコ 超音波加湿器
上品なデザインで、どんな寝室にもマッチしそうな超音波加湿器。着脱できるノズルは、床置き、卓上置きどちらにも対応可能。大容量の4Lタンクですが、本体上部から水を注げば給水できるため、重いタンクを持ち運びする必要がありません!超音波式のためミストが熱くならず、ペットと一緒に寝る方も安心です。
また、最大40時間の連続運転が可能で、タンク内の水がなくなると自動で停止する空だき防止機能も搭載。2~8時間の切タイマーも付いているため、加湿のしすぎによるカビの発生も抑制できます。4段階の加湿量切り替え機能もあり、加湿量「弱」を選べば約38dBの静音で睡眠の妨げにならないのも嬉しいポイントです♪奥行きが約19.2cmのスリムボディで、使用しない場合は省スペースで収納しておけるところも◎!
【スチーム式】テクノス スチーム加湿器 3.7リットル 丸型 EL-GY07
個性的なデザインがおしゃれなスチーム加湿器。タンク容量が約3.7L、加湿量は約330mⅼ/h。適用床面積は木造で約5畳、プレハブ鉄筋で約7畳です。
加湿量は弱と強の2段階から選べ、ボタンを押すごとに運転が切り替わるシンプルな操作性が魅力的。タンクが透明で、水の量が一目で分かるところも◎!タンクの水がなくなると給水ランプが点灯して教えてくれて、給水がない場合には自動で運転を停止するため、寝落ちしても安心です!
【ハイブリッド式】スリーアップ ハイブリッド加湿器 デュードロップ L
ヒーターで加熱した水を、超音波で細かなミストにするハイブリッド加湿器。コロンとしたおしゃれな形で、寝室に癒しを与えてくれます。かわいらしい見た目とは反対に、タンク容量は3.3L、適用床面積は10畳、最大加湿量は350mⅼ/hとパワフルで、最大ミストで9時間の連続運転が可能です。
オフタイマーやLEDライト搭載など機能も充実で、うるおいある快眠が期待できます!
さらにコンパクトなセカンド加湿器や一人暮らしに最適な加湿器、加湿器の簡単なお手入れ方法を知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてください♪
まとめ
寝室に加湿器があると、風邪やインフルエンザ、かくれ脱水の予防ができ、体感温度を上げる効果が期待できます。
寝室用の加湿器を選ぶ際は、加湿方法をはじめ、快眠できる空間づくりを心がけるために静音性や寝室環境などを考慮しましょう。