空気が乾燥する冬は、加湿器が大活躍!しかし、加湿器を毎日使っていると嫌なニオイやタンクの汚れに気付くことがあります。いったいなぜこんなことが起きてしまうのでしょうか?
この記事では加湿器に雑菌が繁殖する理由や、簡単なお手入れ方法について解説します。
加湿器は意外と汚れやすい
加湿器には水しか入れないのが一般的なので、毎日使っていてもそれほど汚れないのではないかと考えがちです。しかし、実際には水が原因で加湿器に多くの汚れがたまっていることも!
その原因は水道水の中に含まれているカルシウムやミネラルなどの成分。水が蒸発してこれらが加湿器内部に残り、それを放置していると水垢や雑菌繁殖の原因になってしまうんです。
そのまま使い続ければ、加湿器内部や部屋全体の空気を汚すことに。
子供や高齢者、その他抵抗力が弱い方が雑菌混じりの空気を吸った場合、肺炎などを引き起こす原因にもなりかねません。できるだけこまめにメンテナンスしましょう。
加湿器の汚れにはクエン酸が有効
加湿器の汚れを落とすのは簡単!水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸を使用するとラクに落とせます。クエン酸は自然由来の成分で手肌にも優しく、加湿器以外にも家中の掃除に使えるアイテムなので、家に常備しておきましょう。
掃除には、水1Lにクエン酸6~9 g(小さじ2~大さじ1)を溶かしたクエン酸水を使用します。スプレー容器に入れて吹きつけたり、たらいの中で漬け置きしたりします。ただし、一部の加湿器は酸性の洗剤を使用できないことがあるため、取扱説明書を必ず確認してください。
自宅にあるのはどのタイプ?加湿器は4種類
加湿器は大きく分けて4種類あります。自宅やオフィスなど、掃除したい加湿器の種類や酸性洗剤の使用可否を確認してから掃除しましょう。
スチーム式
ヒーターによって水を加熱し、蒸気として放出し加湿します。加熱により菌が死ぬので、4つの種類の中では雑菌の繁殖が少なく、高い加湿効果があります。
気化式(ヒーターレスファン式)
水を含んだフィルターに風を送り、水を気化させて加湿するタイプです。加熱するわけではなく、またフィルターも水に触れている時間が長いので雑菌の繁殖率が高くなります。
超音波式
超音波の力で水を振動させ、水を細かい粒子にして放出し加湿するのが超音波式です。デザイン性や価格面で優れた製品が多いですが、実はもっとも汚れやすい加湿器でもあります。
超音波式は加熱したりフィルターを通したりするわけではないため、雑菌をカットするものがなく、ダイレクトに雑菌ごと蒸気を放出してしまいます。そのため、こまめな手入れが必要です。
ハイブリッド式
ハイブリッド式は、スチーム式・気化式・超音波式のうち2つの機能を複合させた製品で、それぞれの特徴を併せ持っています。高機能・高価格で、抗菌仕様やお手入れ時期のお知らせランプなど、便利な機能のついたものも多いです。
簡単!加湿器のお手入れ方法3つ
加湿器の汚れは水が原因なので、こまめにお手入れをすれば大掛かりな掃除は必要ありません。
それでは、どのタイプの加湿器でも行える主なお手入れ方法を3つご紹介します。
定期的に水を交換する
タンクの水は入れっぱなしにせず、定期的に水を交換しましょう。ハイブリット式の場合は週に1回、それ以外のタイプは毎日1回を目安とします。残った水に注ぎ足すと雑菌繁殖の原因になるため、必ず全て入れ替えることが大切です。
タンクを洗う
水を取り替える際、タンクに少量の水もしくはクエン酸水を入れてシェイクし洗いましょう。タンクはもっとも汚れのたまりやすい場所です。汚れがひどいときは、クエン酸水を中に入れて一晩置くと汚れが浮きます。
フィルターやトレーをお手入れする
フィルターやトレーは定期的に外して洗ったり、掃除機をかけて表面の汚れを吸い取ったりしましょう。超音波式の場合は汚れやすいので2、3日に1回、気化式は月に1回、ハイブリッド式は週1回~お手入れランプが点灯した頃が目安です。汚れやニオイが気になる場合は、クエン酸水に漬けて汚れを落とし、よく乾燥させます。
加湿器掃除におすすめ!『シャボン玉石けん クエン酸 300g』
「加湿器の掃除をしたいけれど、家にクエン酸がない!」という方には 、こちらのクエン酸がおすすめです。掃除用に精製されたクエン酸で、加湿器はもちろん台所の水垢汚れやトイレの便器の黄ばみなど、さまざまな水回りの掃除に使えます。
使う分量や使い方などが記載されているので、初めてでもスムーズにメンテナンスできますよ♪
おわりに
加湿器は、使用しているうちに水垢がたまったり雑菌が繁殖したりするため、こまめにクエン酸を使って掃除しましょう。特に難しいことはなく、洗うときに適量のクエン酸を使用するだけで、汚れはするりと落ちます。
加湿器の種類によってお手入れのやり方や頻度も変わるので、使っている加湿器の取扱説明書を確認して清潔に保ちましょう!