自宅で挽きたてのおいしいコーヒーを味わいたいなら、電気の力で簡単に挽ける電動ミルがおすすめです。ただし、電動ミルにはいくつかタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
そこで今回は、電動ミルの選び方のポイントとおすすめ商品をタイプ別に紹介します!コーヒーが好きでいつも市販のドリップコーヒーを飲んでいる方は、ぜひ電動ミルを購入して本格的コーヒーを自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。
電動ミルを選ぶときのポイント
電動ミルを選ぶ際は、挽き方や形状、価格などをチェックする必要があります。
ここでは選び方を4つのポイントに分けて解説していくので、自分に合う電動ミルはどんなものかを知る参考にしてみてくださいね。
コーヒー豆の挽き方
電動ミルでの豆の挽き方には、大きく分けて3つのタイプがあります。
コーヒー豆は一般的に挽いたあとの粒が均一であるほど、ムラのない洗練された味わいとなり、より深く成分を抽出することができます。ただし、均一に細かく挽ける高機能のミルほどスペースをとったり、値段が高かったりするため、機能や予算、置くスペースなどを考慮して選びましょう。
プロペラ式
「カッター式」とも呼ばれ、ミキサーのようにプロペラ状の刃を回転させ、豆を粉砕する方法です。ボタンを押す時間によって粒の細かさを調節できますが、極細挽きサイズまではできないため、エスプレッソなどは作れません。
また、刃に豆をぶつけて砕いていくイメージなので、商品によっては粒の大きさがバラついたり、味にムラがでたりする場合があります。
コニカル刃
円すい状の刃と固定した刃の間にコーヒー豆が入ることで、すりつぶすように粉砕するタイプ。挽きムラが少なく、エスプレッソ用の極細挽きに対応している製品も多く見られます。
ミルクフォーマーを用意して、自宅でラテやカプチーノを楽しむのもよいでしょう。
摩擦熱が発生しにくいので、コーヒー本来の香りや風味を味わえるのも大きな魅力です。ただし、価格が比較的高く、サイズも大きいものが多いため、予算や置くスペースなどを考えてから購入しましょう。
臼式
臼のように上下2枚の刃をかみ合わせて豆をすりつぶすタイプです。均等に圧がかかるので、挽きムラや雑味のもととなる微粉(豆を挽いた際に出る細かい粉)が少ないのが利点です。
手動ミルではポピュラーな形式で、ハンドルを回してゴリゴリという音とともにじっくり挽くことで、豊かな風味が得られます。ただし、電動ミルの場合は、摩擦熱を持ちやすいため注意が必要です。
電動ミルの大きさ
毎日使うなら電動ミルの大きさも押さえておきたいポイントです。比較的コンパクトなのはプロペラ式で、収納しやすく扱いやすいため初心者に向いています。また、小さく携帯性にすぐれているので、キャンプなどのアウトドアシーンで本格コーヒーを楽しみたい方にも人気です。
一方、コニカル刃と臼式は、豆を上から下へ落下させて挽くという構造上、どうしても大型になりやすい傾向があります。そのため、置きスペースをしっかり確認してから購入しないと、「思ったよりも大きい」と後悔しかねません。
大きさとともに耐久性が気になる場合は、使われている素材を確認するようにしましょう。
お手入れのしやすさ
コーヒーミルは、使ったあとのお手入れも大切です。とくに微粉が残ったまま溜まっていくと、酸化して挽いた豆に雑味が生じてしまいます。分解して水洗いできるタイプが最もお手入れはしやすいでしょう。
しかし素材によっては刃がさびてしまうため、刃がステンレスやセラミックなどさびに強い素材でできているかをチェックしてくださいね!また、分解できず細かなメンテナンスが困難な場合は、専用のブラシなどお手入れアイテムが付属されているかを確認しておくと安心ですよ。
価格
電動ミルの価格は、商品によってピンからキリまであります。上記で紹介した3種類のなかでは、プロペラ式が比較的安く、コニカル刃と臼式が比較的高い傾向があります。
また、全体的には携帯できる小型のミルは安価で、大型かつ高性能になるほど高価になります。
電動ミルのおすすめ商品を、挽き方別に紹介!
ここからはおすすめの電動ミルを挽き方別にご紹介します。
機能性も価格も異なる商品を厳選したので、ぜひ参考にしてみてください!
プロペラ式おすすめ3選
プロペラ式はコンパクトで取り扱いが簡単なものが多く、商品も豊富にあります。
ここでは機能面やデザイン、大きさなどに特徴のある商品を紹介します!
シンプルで使いやすい!Kalita(カリタ)電動コーヒーミル イージーカットミル EG-45
日本のコーヒー機器メーカー最大手として知られる「Kalita」。電動ミルについてもさまざまな商品を販売しているなかで、この「EG-45」はシンプルなつくりと手軽さが人気です。
機能面では雑味の原因となる微粉をメーカー比でなんと約50%も減らしました。容器の底にリブを立てることで、豆を拡散させながら均一に挽くことができるので、おいしいコーヒーが楽しめるでしょう。
フタがセットされているときだけスイッチが入る「空回り防止機能」も備わっており、うっかりフタを付け忘れてしまっても安心です。お手入れも付属の掃除用ブラシ付きで、容器の微粉をササっと払えますよ。
一度で8杯まで作れる!De’Longhi(デロンギ) カッター式コーヒーグラインダー KG40J
「De’Longhi」はイタリアに本社を置く電気機器メーカーです。エスプレッソマシンをはじめとするコーヒーメーカーが広く知られています。そんなDe’Longhiのカッター式コーヒーグラインダー「KG40J」は、ボタン操作でなく、フタを押し込んでいる間のみ作動します。しかもフタがしっかり閉まってないと動作しない設計で、ついうっかりの怪我を防げるでしょう。
一度に8杯分(約80g)のコーヒー豆が挽ける容量の大きさも魅力です。作動時間の長さによって挽きの粗さ加減もお好みに調節できます。
割れにくく透明度のあるトライタン樹脂を採用したホッパー(容器)は、本体から取り外せるため、挽いた豆を取り出すのも楽ちんです。
電源コードは底面に収納可能で、クリーニングブラシも本体に収納されているのでお手入れもスムーズに行えます!
コンパクトで収納も楽々!Melitta(メリタ) 電動コーヒーミル セレクトグラインド ECG62-3W
ドイツの老舗コーヒー機器メーカー「Melitta」の電動ミル「ECG62-3W」は、スマートなデザインで、どんなインテリアにもぴったりなじみます。直径98mm×高さ183mmのコンパクトな円筒形で、置く場所を選びません。電源コードは巻き取り式のため本体にすっきり収まりますよ。
独自設計の強力モーターを搭載し、指先ひとつのワンタッチ操作で挽き具合も自由に調節可能。プロペラカッターにはステンレス刃を採用しており、長期間使い続けても刃がさびる心配がありません。お手頃な価格もうれしいポイントですね!
コニカル刃おすすめ3選
続いて、コニカル刃の電動ミルを紹介します。価格帯はプロペラ式より高く、据え置きタイプが主流です。
豆の挽き具合にこだわりのある方を満足させる機能が充実していますよ!
オートストップ機能付き!deviceSTYLE(デバイスタイル)Brunopasso コーヒーグラインダー GA-1X Limited
「deviceSTYLE」は、コーヒーメーカーやワインセラーを数多く展開している家電メーカーです。シルバーカラーでスタイリッシュなデザインの「GA-1X Limited」は、5段階の挽き目ダイヤルでフレンチプレスからエスプレッソまで、挽き具合を幅広く調節できます。
また、ボタンを押し続ける必要がなく、挽き始めてから2分で自動的に動作がオフになる「オートストップ機構」が搭載されているのも大きな特徴です。挽き目を設定してスイッチを入れれば、あとはその場を離れられるため、カップを用意したりコーヒーに合うおやつを準備したりできますよ。忙しい朝にうれしい機能ですね。
音も比較的静かなので、同居人や近所への迷惑にならないか心配な方にもおすすめです!
香りを逃さない!De’Longhi(デロンギ) コーン式 コーヒーグラインダー KG364J
「De’Longhi」のコーン式電動ミル「KG364J」は、14段階という細かい粒度設定が大きな特徴です。エスプレッソ用の極細挽きに対応しているのはもちろん、サイフォンやネルドリップ、ペーパードリップなど、淹れ方ごとに好みの挽き目に調節できます。高性能リダクション(低速回転)モーターを採用し、摩擦熱をできる限り抑えて豆本来の香りや風味を残せるのも魅力です。
挽き刃の部分は取り外し可能で、付属の専用ブラシでお手入れができます。ホッパーは水洗いOKで、しっかり本体にはまっていないと作動しない「安全ロック機能」も備わっています。
濃さと杯数が選べる!De’Longhi(デロンギ) デディカ コーン式コーヒーグラインダーKG521J-M
「KG521J-M」は、同社のコーヒーグラインダーのなかで最高級モデルに属する商品です。粒度設定は18段階もあり、摩擦熱を抑えた低速回転設計のコニカル刃は、従来品よりもいっそう均一に豆を挽くことができます。
また、定量設定機能のある「杯数ダイヤル」が搭載されているので、1~14杯分の間で杯数を設定すれば、必要な量の豆を自動で計って挽いてくれます。コーヒーを淹れるたびに豆を自分で計量する手間が省け、多すぎたり少なすぎたりといった失敗もありません。
液晶ディスプレイ付きで操作も簡単です!もちろん安全ロック機能も付いていますよ。さらに挽き刃は取り外して簡単に掃除できるのもうれしいポイントです♪
自宅でコーヒーを淹れる回数の多い方や、さまざまな淹れ方でコーヒーを楽しみたい方にぴったりなマシンといえるでしょう。
臼式おすすめ3選
挽き方や淹れ方にこだわりのある、本格志向の方に人気の臼式。
商品によって価格にかなりの差があるので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
臼式なのに小型でコンパクト!De’Longhi(デロンギ)うす式コーヒーグラインダー KG79J
コンパクトかつシンプルなデザインで、一見すると臼式とは思えない「KG79J」。操作もいたって簡単で、粒度ダイヤルで挽き具合を設定し、あとは電源スイッチを入れるだけでOK!
杯数ダイヤルであらかじめ飲みたい量を指定でき、杯数分の豆が挽き終わったら自動でスイッチがオフになります。挽いた粉が入るコンテナはそのまま取り外して持ち運びが可能で、使ったあとは丸洗いもできます。
上部のホッパーは、フタがきちんと閉まっていないと作動しない安全機能付き。電源コードは本体底面にすっきり収納できるので、使うときもしまっておくときも場所をとりません!
挽き方の細かさはピカイチ!ドリテック(dretec)コーヒーグラインダー スプレモ CG-101BK
自宅でもいろいろなコーヒーの淹れ方を試してみたいなら、ドリテックの「スプレモ CG-101BK」はいかがでしょう。フレンチプレス・サイフォン・ペーパードリップなどに最適な16段階の粒度調節ができるのが特徴です。もちろん臼式なので、どの挽き目でもムラを抑えて均一に仕上がりますよ!
使い方も簡単で、粒度を決めたら、あとはスイッチをONにするだけでOK。挽きの速さも自慢で、なんとカップ2杯分の豆をわずか15秒ほどで破砕します!挽き終わったら自動で電源が落ちるので、手間もストレスもありません。
専用のブラシ付きで、細かい部分のお手入れもしやすいですよ。幅125mm、奥行き180mm、高さ230mmとハイスペックにも関わらず、サイズも手頃です!
丈夫で長持ち!フジローヤル コーヒーミル R-220 みるっこ
「フジローヤル」は焙煎用の大型ロースターも手がける、日本のコーヒー機器の老舗メーカーです。コーヒーミル製造の歴史も長く、喫茶店やコーヒー豆の直売店などでフジローヤルの重厚な業務用ミルを目にすることも少なくありません。そんなフジローヤルが家庭向けに販売しているのが「R-220 みるっこ」。業務用のパワーや丈夫なつくりはそのままに、家庭用にボディのコンパクト化や動作の静音化を実現しました。
お値段はいささか張りますが、コーヒー専門店の気分を自宅で味わいたい方や1台を長く愛用したい方におすすめです。
まとめ
コーヒーは豆の粗さや均一度などによって、味や香りが大きく変わってきます。
自分のコーヒーの好みを把握したうえで、予算や性能を考慮しつつ、日々の生活に合った電動ミルを選びましょう!
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