2歳児が喜ぶ絵本はどれ?知育、寝かしつけなど目的別のおすすめ絵本15選

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2歳児が喜ぶ絵本はどれ?知育、寝かしつけなど目的別のおすすめ絵本15選

子どもは2歳になると好奇心旺盛になり、さまざまなものに興味を持ち始めます。まわりの人の行動や言葉を模倣し、また構音機能も発達し、おしゃべりが上手になります。

基礎的な運動能力が高まり、走ったり飛び跳ねたりと、自分の体を上手に動かせるようになり、リズム運動など音に体を合わせて動かせるようになります。認知能力も向上し、例えば鏡に映る自分の姿を「自分だ」と認識できるようになるなど、自分と他人という存在を理解できるようになってきます。

そんな2歳児に適した絵本はどのようなものでしょうか。

2歳児の絵本の選び方

絵本は子どもの好奇心や語彙力を伸ばすために効果的だと考えられています。2歳になると両親だけでなく周りの友達への関心も出てきます。自分と似ているものに興味をもったり、絵本のキャラクターのまねをしてみたりといった行動も見られるでしょう。
そのような変化に合わせて、子どもの日常生活の体験に寄り添った内容の絵本や、子どもが好きなものが題材となっているもの、簡単なストーリーがあり、リズムよく読めるものなどを選ぶとよいでしょう。

また、簡単なしかけなどがあり、楽しみながら読める絵本もおすすめです。

子どもが好きな生き物や食べ物、乗り物などが出てくる

絵本

2歳ごろの子どもは自我が表れはじめ、好き嫌いがはっきりしてきます。どうしても受け入れられないもの、苦手なものもはっきりし始める時期なので、ここで嫌いなものが出てくる絵本を読ませるのは避けたほうがよいでしょう。怖そうに見えるおばけや怪物が出てくる絵本は避けたほうがよいかもしれません。怖いものが出てくる絵本を最初に見せてしまうと、絵本を読むこと自体を嫌いになってしまうおそれがあるからです。一度でも「怖い」「嫌だ」という感情を抱かせてしまうと、今後は絵本を手にとることすら躊躇するようになる可能性もあります。

そのため、できるだけその子が興味のあるもの・好きなものが登場する絵本を選びましょう。犬や猫などの動物や、カラフルでおいしそうな果物や甘いケーキなどが題材のものだと失敗がないでしょう。

また、2歳ごろの子どもは動きのあるものも大好きです。車や電車など、乗り物に強い興味を示し始める子もいます。
乗り物が出てくる本もおすすめといえるでしょう。なかには絵本がきっかけで乗り物に興味をもつこともあるかもしれません。

子どもが興味や関心を持てるものが登場する絵本なら、楽しみながら夢中になってくれます。パパやママが何もいわずとも、静かに本を読んでくれるでしょう。

ストーリー性のあるもの

絵本

絵本によっては、ほとんどストーリーのないものもあります。

1歳くらいの子どもなら、ストーリーのない絵本でもそれなりに楽しめるかもしれませんが、2歳になるとストーリーがあったほうがより楽しんで読めます。文字を読んで理解する力も伸びはじめているため、簡単なストーリーなら理解できるからです。ドキドキしながら読み進めるような、ストーリーがあるものを読ませてあげるとお子さんも夢中になれるかもしれません。

子どもが持つ好奇心や想像力がかきたてられるような物語ならなおおすすめといえるでしょう。ただ、難しいストーリーを設定しているものはNGです。2歳児は簡単なストーリーならある程度理解できますが、あまりにも複雑な内容だと理解ができません。読んでいてつまらない、と感じてしまう可能性が高いです。一度でもつまらない、と感じてしまうとそれ以降その本は手に取ってもらえない可能性もあります。

小さな子どもでも難なく理解できるような、ごく簡単なストーリーを設定している絵本なら問題ないでしょう。

語感やリズムが心地よく、文章表現がシンプルな絵本

絵本

言葉の響きやリズムが美しく印象的なものは、聞いていて楽しく、心地よさを感じられ、より言葉への関心を高めることへつながります。おしゃべりも活発になってくる年齢なので、気に入ったフレーズがあると何度もまねをし、声に出して読み始めることもあるかもしれません。声にして読むことでどんどんと語彙力を増やすことができます。

例えば、繰り返しの言葉を多用している本などはおすすめです。「にこにこ」や「ゆらゆら」、「のびのび」など、繰り返し言葉は子どもも口に出しやすいため、読んでいて楽しいと感じてくれるでしょう。2歳児向けの絵本だと、実際このような繰り返し言葉をたくさん用いた作品は少なくありません。

声に出して読んだときに、テンポよく読めるもの、語感がよいものがおすすめです。逆に、語感がよくなくリズムも悪いものだと、気持ちよく言葉にして読み進めることができません。絵本はつまらない、と感じてしまう可能性があるので注意が必要です。

しかけなど、絵本に興味を持つような工夫がされている

飛び出す絵本

絵本には、さまざまなしかけをしている作品もあります。そういった絵本は、好奇心が強く、また手先も器用になってくる2歳児にぴったりです。

しかけがある絵本で代表的なのは、とび出すタイプです。開いたときにページが立体的に盛り上がり、まるでとび出したかのように見えるしかけです。最近ではかなり凝ったものもあるので、大人も楽しめるかもしれません。また、ボタンを押すことで光ったり、音が鳴ったりする絵本もあります。音の鳴るものは、目だけでなく耳でも楽しめるのが魅力です。

しかけのある絵本だと、2歳の子どもはワクワクしながら楽しめます。普通の絵本を読んでいるときに比べて、明らかに反応も違います。パパやママはその反応を近くで楽しめるため、親子で楽しめるのも大きな魅力といえるでしょう。

子どもの楽しそうな反応に対して言葉をかけてあげたり、一緒に驚いてあげたりもできます。親子でコミュニケーションをとりながら楽しみたいのなら、しかけのある絵本がおすすめです。お子さんの意外な表情や反応を見られ、そこから会話ができるかもしれません。ぜひ親子でしかけのある絵本を楽しんでください。

生活習慣を楽しみながら学べる絵本

生活習慣を楽しみながら学べる絵本

2歳ごろになると、子どもはいろいろなことを自分でできるようになってきます。それと同時に自我が芽生えはじめてイヤイヤ期に突入するので、子育ての困難さを感じるパパやママもいるかもしれません。

そんなイヤイヤ期の子どもに、食事・歯磨き・トイレ・お風呂・着替えなどの生活習慣を教えるのはとても大変…!できることなら親子で楽しみながら生活習慣を身につけさせてあげたいものです。そこでおすすめなのが生活習慣を学べる絵本。絵本なら親子で楽しくコミュニケーションを取りながら、生活習慣が大切だと伝えられるでしょう。

例えば、歯磨きやトイレなどの練習をする中で、なかなかうまくいかず苦手意識を持つ子どもは少なくありません。そんなときこそ、トレーニングを題材にした絵本を読み聞かせてみましょう。その行為自体の大切さが学べるだけでなく、前向きに取り込むきっかけになるはずです。

目的別!2歳児におすすめの絵本

絵本

男の子と女の子とでは興味を示すものに違いが表れてきます。もちろん自身の性別に対しての認識はまだそれほど強いものではありません。

しかし日常生活での体験と絵本の中のキャラクターの行動をリンクさせられるようになり、身の回りにあるものや、普段見ているもの、聞いているものにより親しみを抱くようになります。
大切なのはその子の日常や興味に合わせた絵本であることです。

ここからは、目的別におすすめの絵本をご紹介します。後半では知育や読み聞かせにおすすめの作品もあわせて紹介しますので、参考にしてみてください。

2歳の男の子におすすめの絵本

車や電車、飛行機など、普段自分が乗ったり、目にしたりする乗り物に興味が出てくる子も多いでしょう。
また、自分の体の部位がわかるなど、単語レベルで理解できるものが増えるため、動物や体などを題材にしたものもおすすめです。

これらを踏まえ、2歳の男の子におすすめの絵本はこちらです。

おしりたんてい ププッ きえた おべんとうのなぞ!

おしりたんてい ププッ きえた おべんとうのなぞ!

人気シリーズの4作目となる作品です。
おしりのかたちの顔をもつ「おしりたんてい」が、冷静かつユニークに事件を解決していきます。

休日に列車でお出かけしたおしり探偵は、そこで乗客のお弁当が紛失するという事件に遭遇します。車掌からの要請もあり、おしり探偵は持ち前の推理力で事件を解決していきます。ラストにはおしり探偵の旅の目的も明らかになり、思わず笑ってしまう子もいるかもしれません。

この作品には、特定の絵を探す絵探しの要素も盛り込まれています。親子で一緒に絵探しや絵合わせをするのも楽しいでしょう。
登場するキャラクターも個性的で、目を引きます。ストーリー構成がしっかりとしており、感情移入がしやすい作品です。子ども向けの絵本ではありますが、まるで推理小説のような作品ともいえるでしょう。読みながら謎解きができるため、子どもの想像力や観察力を伸ばすのにもよいかもしれません。

おしり探偵と一緒になって謎解きをしていくため、楽しみながらちょっとした推理ができます。

 

でんしゃでいこうでんしゃでかえろう

でんしゃでいこうでんしゃでかえろう

表紙も裏表紙も電車の絵の、電車が題材の絵本です。やまの駅から出発して、うみの駅まで向かうまでがストーリーになっています。
最初から読むと「でんしゃでいこう」、後ろから読むと「でんしゃでかえろう」となり、2通りの楽しみ方ができるのが大きな特徴です。

トンネルの場面は工夫がこらされており、穴あきのしかけがあります。雪景色の山からスタートする絵本ですが、トンネルを抜けると一気に景色が変わります。トンネルを通過中の場面も描かれており、くぐるたびに乗客のようすが変わっていくのも面白いポイントです。
さっきまで寝ていた赤ちゃんが泣いていたり、車掌さんの動きが変わっていたりと、とても細かく描かれており、子どもの観察眼を刺激するものとなっています。

シーンによって電車の音が少しずつ変化していくのも注目ポイントです。「デデンドン」という少々特徴的な電車の音が、シーンによっては「デデンゴゴー」のように変わります。これも子どもからすると興味を引かれるポイントかもしれません。

電車や周りの音をリアルに表現しており、とても丁寧に描かれた絵本です。絵も丁寧に落ち着いた色合いで描かれており、大きくなっても楽しめる絵本と言えるでしょう。読むたびに、いろいろな変化があり何度も楽しむことができるでしょう。

 

へんし~ん ねずみくん (ねずみくんの絵本31)

へんし~ん ねずみくん (ねずみくんの絵本31)

子どもに大人気の、「ねずみくんシリーズ」の絵本です。シリーズ31冊目で40周年をこえるロングセラーの作品です。自分が子どものころに読んでいたというお母さん・お父さんもいるかもしれません。

小さなねずみくんやかわいいガールフレンドのねずみちゃんなど、キャラクターがたくさん登場するのが特徴です。主人子のねずみくんは何にでも変身できるお店「へんしんや」を見つけます。ねずみちゃんを驚かせたいねずみくんが変身したものは…。

会話が多く、軽妙なねずみくんたちのやりとりが面白いです。ストーリーもテンポよく進んでいき、どんどんと読み進められるでしょう。読んでいるうちにねずみくんやねずみちゃんたちが友達のように感じられるかもしれません。

シンプルな繰り返しの語り口も特徴で、読み聞かせにもおすすめ。お子さんが眠る前に枕元で読んであげると喜んでくれるかもしれません。

お子さんが気にいったら、シリーズをすべて揃えるのもおすすめです

 

2歳の女の子におすすめの絵本

日常生活への関心が出てきて、お母さんのまねごとをする子や、簡単な設定でおままごとができる子もいるでしょう。そんな2歳の女の子には、お料理やお花などが題材の絵本がおすすめです。可愛い動物やカラフルな絵のものも興味を引きやすいでしょう。

2歳の女の子が楽しめる絵本をピックアップしました。

ごちそうなあに クーとマーのおぼえるえほん(7)

ごちそうなあに クーとマーのおぼえるえほん(7)

「クーとマーのおぼえるえほん」シリーズの7作目です。クマのクーとマーが絵本の中でいろいろな動きを見せてくれます。かわいらしく描かれたクーとマーはそれだけで子どもの興味を引くことでしょう。

子どもと同じく好奇心いっぱいの、クーとマーのがレストランごっこをはじめます。お母さん、お父さんなどレストランにはたくさんのお客さんが訪れ、お寿司にオムライス、ケーキ、プリンなど、さまざまな料理がテーブルに並び、目を引きます。

60種以上も並ぶお料理やお店でのやりとりなど子どもの語彙力を増やすのにもぴったりです。いろいろなごちそうの名前を覚えると「食べてみたい」と思う子どもも多いでしょう。食への興味も持たせることができます。
クーとマーが苦労しながらいろいろな料理作りに挑戦している様子から、料理の楽しさや難しさにも気づくかもしれません。

今まで食べたことがない料理の名前も覚えられるため、今後パパやママに「オムライスが食べたい」と言い出すかもしれません。そうした子どもの成長も楽しめる絵本です。

 

うずらちゃんのかくれんぼ

うずらちゃんのかくれんぼ

シンプルながら、とても色鮮やかに描かれている絵本です。

うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼをするという内容です。作中には花やひょうたんなどが描かれ、その中にひよこちゃんたちが隠れており、それを見つけながら読み進めます。うずらちゃんもひよこちゃんもうまく隠れているのですが、蜂が飛んできたり、風が吹いたり、すぐに見つかってしまいます。最後は迎えにきたお母さんと一緒に帰ります。

子どもだけで遊ぶわくわく感と不安な気持ち、お母さんのいる安心感など、シンプルながら起承転結のあるストーリーとなっています。うずらちゃんもひよこちゃんもとっても上手に隠れるので、最初読んだときには見つけられないかもしれません。
いろいろなところに隠れたひよこちゃんたちを、親子で一緒に探してみましょう。

絵探しの楽しさはもちろん、ストーリーがリズムよく進んでいくのも作品の魅力です。テンポよく進んでいくので、飽きずにサクサクと読み進められるでしょう。また、イラストはとてもカラフルで色彩も豊かなので、女の子向きといえます。親子で楽しめるのも魅力的です。上手にいろいろなところに隠れたひよこちゃんたちを、親子で一緒に探してみましょう。先に見つけたほうが指をさすなど、きっと楽しい時間となります。

2歳児でも直感的に楽しめ、観察力も養える可能性があります。

 

しろくまちゃんのほっとけーき

しろくまちゃんのほっとけーき

一見するとシロクマには見えない、しろくまちゃんが主人公の作品です。とてもシンプルな絵柄なので、2歳の女の子にもおすすめの一冊です。こぐまちゃんえほんはシリーズ化された作品ですが、その中でも特に人気の高い作品がこちらです。シリーズ最初の一冊として選ぶのもよいでしょう。

主人公であるしろくまちゃんがホットケーキを作るというシンプルなストーリーも人気の理由です。お母さんと一緒にホットケーキを作るのですが、その姿がとても微笑ましいです。

絵本を通して、早い段階で料理に興味を持つ可能性もあります。ぽたん どろどろ ぴちぴち ぷつぷつ…独特な言葉づかいでホットケーキが出来上がる様子が描かれており、ついついお腹がすいていしまいます。焼けたホットケーキが見開きのページいっぱいに現れるシーンは、子どもたちから大人気です。もしかすると、ホットケーキを食べたいと言いはじめるかもしれません。

 

2歳児におすすめの仕掛け絵本

しかけ絵本は、子どもの興味や関心を引くのにピッタリです。文字があまり読めない子どもでも、直感的に楽しめるのが大きな魅力といえるでしょう。

ここでは、おすすめのしかけ絵本をピックアップしています。

びっくりはなび

びっくりはなび

花火をテーマにした作品です。2歳だとすでにパパやママと一緒にお祭りなどで花火を見たことがある子どもも少なくないでしょう。そんな身近なアート、花火がテーマなので小さな子どもでも親しみやすい作品です。しかも、打ち上げられる花火は動物をかたどったものばかり。子どもの興味をひかないはずはありません。動物の形をした花火が次から次へと打ち上げられていく、というストーリーです。

基本的にはその繰り返しとなり、とてもシンプルな内容になっています。最初のページは花火が打ち上げられた直後の様子を描いており、次のページを開くと花火が豪快に咲く、というしかけです。まるで花火大会へお出かけしているような気分になれます。花火の特徴をしっかりととらえたしかけなので、子どもだけでなく大人でも楽しめる絵本といえるでしょう。

まだ一度もお子さんを花火大会に連れていったことがない、花火を見せてあげたことがない、というときにもおすすめできる一冊です。

 

ドアをあけたら

ドアをあけたら

ドアの窓から動物さんの一部が見えています。「このおうちはくまさんのおうち?」「このおうちはカエルさんのおうち?」と開けてみると、そこには想像と違う動物さんが…!だれのおうちかを想像し、だれのおうちか知ったらどうしてそう見えたのかをページを戻して確認すできるため、子どもの想像力や好奇心を育みながら親子一緒に楽しめるでしょう。

こちらの可愛いらしいしかけ絵本は、脳科学者の茂木健一郎さんもおすすめする一冊です。

 

やさいさん

やさいさん

ダイナミックなしかけで、思わずワクワクしてしまうしかけ絵本です。

にんじんやじゃがいもなど、身近な野菜がキャラクターとなってたくさん登場するのが特徴です。どの野菜もユニークに描かれているので、きっとお子さんも大喜びでしょう。いつも口にしている野菜が主人公なので、親しみやすさもある作品です。

作中では、野菜は土の中にいる状態で描かれています。何の野菜かを当てるため、ほんの少しヒントが出されているのがポイント。立派な葉っぱや、オレンジ色の部分が見えているなど、ヒントがあるので何の野菜か当ててみましょう。親子でクイズのように楽しむこともできます。
ページを開くと、正解の野菜が飛び出します。ダイナミックに現れる野菜の姿に、思わずお子さんも驚いてしまうでしょう。クイズのように楽しめ、しかも迫力あるしかけまであるので2歳児にピッタリ。

言葉の繰り返しもあるので、言葉を覚えるのにも適した本かもしれません。いつも口にしている野菜が、実は土の中から生まれるということも知ることができます。そういう意味では、知育の要素も備えた優れた絵本ではないでしょうか。より野菜のことを身近に感じられるようになるかもしれません。

 

2歳児の知育向け絵本

楽しく読みながらいろいろなことを覚えられる知育絵本はとても人気があります。おすすめの作品をいくつか紹介します。

2歳のえほん百科 これ、なあに?

2歳のえほん百科 これ、なあに?

作中には、身近な食べ物や動物、乗り物などがたくさん登場します。

2歳になると、身の回りのことがわかりはじめ、ちょっとした疑問をもつようにもなります。いつも身近にあるこれは何だろう、あれは何なのだろう、という疑問を解消し、言葉も覚えられる一冊となっています。
身の回りにあるものや生活習慣、体に関するイラストもあり、子どもの疑問や興味を引く工夫がたくさんひそんでいます。

この作品は、子どものちょっとした疑問に楽しく答えながら言葉を覚えることにも役立ちます。子どもの興味や疑問から会話につなげやすくなるため、親子でのコミュニケーションもとりやすくなるでしょう。

 

0さい-4さい こどもずかん 英語つき

0さい-4さい こどもずかん 英語つき

2歳くらいになると身近なものに興味をもち、名前を知りたくなるものです。この本では動物や果物、乗り物、虫など、身近なものの名前をわかりやすくイラストで紹介。やぎやひつじ、ぶたなど、動物の名前を学んでから動物園に出かけて名前を確認したり、逆に動物園で知った動物の名前を絵本で探したりできます。名前を覚えてきたら名前を当てる「あてっこ遊び」で、親子一緒に楽しむのもおすすめです。

名前すべてに英語での呼び方が併記されており、子どもが小さいうちから英語に親しめるよう工夫がされています。英語はアルファベットとカタカナで表記されているので、英語が苦手な親御さんが「これ、英語でなんていうの?」と子どもに聞かれも、しっかり返答できるでしょう。かわいいイラストがページいっぱいに描かれており、見ているだけでも楽しめる一冊です。

めくりやすいように厚手の紙を使用し角も丸く加工されているので、お子さんだけで本を扱っても安心。タイトルの通り0~4 歳までたっぷりと楽しめるのもうれしいポイントです。
なお、こちらの絵本はシリーズ展開されており、車と電車に特化したものや、携帯用にぴったりのミニサイズなどもあるので、お子さんの興味のあるものや使うシーンに合わせて選ぶのもよいでしょう。

 

ならべてあそぼうABC

ならべてあそぼうABC

楽しく遊びながら英語を学べる絵本です。英語の基本であるアルファベットに親しむ内容となっています。

ウレタン素材を使ったアルファベットのピースを収録しており、並べて遊びながらアルファベットを覚えることができます。イラストと英単語から、その通りにアルファベットを並べて遊ぶことができます。
また、遊び終わったあとはピースの後片付けもしなくてはならないので、自然と片付ける習慣が身につくでしょう。

幼児から英語を学ばせようと考える方は少なくありません。国際化がますます進む昨今では、英語は必須のスキルとなりつつあります。そのため、大きくなってからでなく、幼児の段階から効率よく英語を学ばせようと考える親御さんが増えているようです。

2歳児が生活習慣を覚えるための絵本

絵本の中には、2歳児が食事・歯磨き・トイレ・お風呂・着替えなどの生活習慣を覚えるのにピッタリなものがたくさんあります。例えば、生活習慣の大切さを子どもにわかりやすく教えてくれる絵本、子どもの苦手意識をなくしてくれる絵本、楽しく一緒に実践できる絵本などがあります。

そこでここでは、2歳児が生活習慣を覚えるためにおすすめの絵本を紹介します。

食育絵本 おべんとうバス

食育絵本 おべんとうバス

真っ赤なバスに次々と乗り込んでくるのは、「ハンバーグくん」や「たまごやきさん」、「えびフライちゃん」に「おにぎりさん」など、子どもが大好きなお弁当のおかずや主食のキャラクターたちです。トマトやブロッコリーなどの野菜が苦手な子や、食事に興味のない子、小食な子も安心してください。この絵本の可愛いキャラクターたちに触れ合えば、きっと楽しく食事ができるようになるはずです。

バスに乗る際には、名前を呼ばれたキャラクターたちが「はーい」と元気に返事をします。これが何度も繰り返されるため、キャラクターたちにつられて子どもも元気に「はーい」と返事をしながら、絵本や食事を楽しんでくれるでしょう。

 

歯磨き絵本 はみがきあそび

歯磨き絵本 はみがきあそび

生活の身近なテーマを取り上げた、0歳~2歳児向けの絵本「あかちゃんのあそびえほんシリーズ」。こちらはその中で、歯磨きをテーマにしている絵本です。

特徴は可愛い女の子やワンちゃんが歯磨きをしている姿が、しかけ絵本になっているところ。歯を磨く部分は「しゃかしゃかしゃか」や「ごしごしごし」など、リズミカルな音で表現されています。絵本に合わせて子どもも楽しく歯磨きをしてくれそうです。初めて読むときは、パパやママがしかけをタイミングよくめくって驚きとワクワク感を演出すると、より興味を持ってくれるでしょう。

実際に歯を磨くときは、絵本と同じように「しゃかしゃかしゃか」や「ごしごしごし」と音を表現してあげれば、歯磨きタイムがとっても楽しいものになるはずです。

 

トイトレ絵本 ゆっくとすっく トイレでちっち

トイトレ絵本 ゆっくとすっく トイレでちっち

小さな男の子と女の子の2人組「ゆっくとすっく」が、可愛い仲間たちの魅力あふれるトイレを次々と訪問していきます。具体的なトイレの利用方法を説明するのではなく、子どものトイレに対する印象を「楽しいところ」に変えてくれる一冊です。トイレを嫌がったり、怖がったりするお子さんに読んであげれば、トイレに対する印象がよい方向に変わるかもしれません。とても可愛いらしいカラフルなタッチの絵で、実際に絵をヒントに子どもが喜ぶトイレ作りをする人もいるのだとか。

「ゆっくとすっく」シリーズは、トイトレ以外にも生活習慣を楽しく伝える絵本を展開しています。お子さんがこの本を気に入ったら、シリーズでさまざまな生活習慣を伝えてみてはいかがでしょうか。

 

お風呂絵本 ノンタンあわぷくぷくぷぷぷう

お風呂絵本 ノンタンあわぷくぷくぷぷぷう

しろねこノンタンが主人公の大人気シリーズの絵本です。子どものころに読んだことがあるパパやママも多いのではないでしょうか?

「ノンタンあわぷくぷくぷぷぷう」は、たくさん遊んでどろんこになったノンタンたちが登場します。お友達はみんなお風呂に入っているけれど、ノンタンだけは「ぼく、おふろだいっきらい」と言って、お風呂に入りたがりません。そんなノンタンですが「あわぷくぷくぷぷぷう」と言いながら楽しそうにお風呂に入っているぶたさんやうさぎさんたちに影響されて、お風呂に興味を持っていきます。

お風呂での楽しそうな様子を描いた本作は、リズミカルな文章で読みやすいのが特徴。この絵本を読めば、お風呂が苦手な子もお風呂に興味を持ってくれるかもしれません。

 

着替え絵本 おきがえでんしゃ

着替え絵本 おきがえでんしゃ

可愛い動物たちが乗っている「おきがえでんしゃ」は、洋服の名前が付いた駅に次々と停車していきます。「ずぼんえき」に到着すると、「すきなずぼんをおとりください」というアナウンスが流れます。駅に停車するたびに洋服を選んでいると…あら不思議。動物たちのお着替えが完了しているという絵本です。

物語に出てくるのが、子どもが大好きな動物と電車ということもあり、引き付けられる要素がたくさんあります。実際に着替えの練習する際に「ずぼんえきに到着したので、ずぼんを履いてください」といった声かけをするのもよいでしょう。また、慣れてきたら作中と同じように「すきなずぼんをおとりください」と伝えれば、自分で着る洋服を選ぶきっかけ作りにもなります。

 

2歳児の読み聞かせにおすすめの絵本

読み聞かせには記憶力の向上や言葉を覚えるなど、さまざまな効果があるといわれています。

そんな読み聞かせにおすすめの絵本をピックアップしました。

はらぺこあおむし

はらぺこあおむし

最初は小さかったあおむしが、成長するにしたがって美しい蛾になるという希望に満ちたストーリーが特徴。希望があるストーリーに、小さな子どもはきっと安心するでしょう。成長する、大きくなるということに希望や期待を持てるようになります。

作中にはさまざまな食べ物や数字も出てきます。何度も読み聞かせしてあげることで、自然と数字や食べ物の名前も覚えられるでしょう。読み聞かせにも最適ですが、頑丈な造本なので2歳児でもページがめくりやすい絵本です。ちょっとしたしかけもある絵本なので、一人でも十分楽しめる絵本といえるでしょう。

作者は、子どもに読めるおもちゃとして楽しんでほしい、という想いがあるようで、そのためにしかけを施したようです。

 

もけらもけら

もけらもけら

言葉で音楽を表現しているような作品で、「ころ もこ めか」「しゃばだ ぱたさ」「もけけ け け け」など不思議な言葉がたくさん登場します。

天才と呼ばれるジャズピアニスト山下洋輔さんと、モダンアートの鬼才との評価を集める元永定正さんによって作り上げられた絵本です。続けて読むことでテンポよく読め、しかもイラストとの関係性も理解できます。一般的な絵本とは異なる珍しい表現をたくさん使っているのも大きな特徴です。そのため、子どもの表現の幅を広げ、創造力を膨らませる効果なども期待できるでしょう。

大人が読んでも心や感性を解放できるような気分にさせられる絵本です。

 

ねないこだれだ

ねないこだれだ

いやだいやだの絵本は、子どもたちに高い人気のあるシリーズです。その中でもこちらの作品は特に人気があり、子どもへのしつけにもおすすめといわれています。
しつけにピッタリといわれている理由は、絵本のストーリーにあります。まずは、ストーリーを見ていきましょう。ねないこだれだの主人公はおばけで、夜の9時になると出てきます。そう、夜中はおばけの時間なのです。そんな時間に起きている子どもはどうなってしまうのでしょうか。

この作品では、夜遅く起きているとおばけがやってくる、怖い思いをすることになる、ということを教えてくれます。つまり、子どもが早く寝るようにしつけられる効果のある絵本なのです。実際に読んでみると、子どもだけでなく大人でも少し怖いと感じるような内容です。大人でも怖いと感じるくらいなので、小さな子どもが受けるインパクトは相当なものでしょう。

怖さはあるものの、それだけではないのもこの作品の魅力です。登場するおばけはどこか愛らしい見た目をしており、それが子どもたちから愛されています。だからこそ、多くの子どもたちから支持され続けているのでしょう。

ただし、しつけにもピッタリな絵本ですが、子どもによっては過剰に怖がってしまうこともあります。恐怖心から絵本を読むこと自体を嫌いになってしまうおそれもあるため、あまりにも怖がるのなら、無理に読ませたり読み聞かせたりせず、お子さんの反応を見ながらにしてあげましょう。

 

まとめ

絵本

2歳児は成長するスピードも早いので、いろいろなことをどんどん吸収していきます。ものを覚えるのにちょうどよい時期なので、上手に成長を手伝ってあげましょう。そのためには絵本を活用するのがおすすめです。
想像力や好奇心を育てることも可能なので、ぜひ活用したいアイテムです。

すでにお伝えしてきましたが、絵本を選ぶときはなるべく子どもが好きなものが登場する作品を選んでください。また、ストーリーがあるもの、楽しいしかけがあるものなどもおすすめです。

絵本を読むことが楽しい、と子どもに思ってもらう必要があるので、絵本ならどれでもいいというわけではありません。また、性別や目的によって選ぶ本が変わってくるので覚えておきましょう。知育目的で選ぶのなら、それに適した絵本をチョイスするべきです。

男の子と女の子とでは嗜好も変わるので、それを踏まえた上でどんな作品を選ぶかを決めてください。お子さんが絵本に興味を持つようになれば、成長のスピードがさらに速くなるでしょう。