今すぐできる口臭対策&おすすめグッズ
原因別の口臭対策
前述した通り、口のニオイの原因は、誰もが持つ生理的口臭・飲食物や嗜好品による口臭・疾患による病的口臭・ストレスによる心理的口臭の4つが挙げられます。今すぐにできるニオイの対策を、原因別に紹介しましょう。
生理的な口臭の場合
自然と発生する生理的なニオイは、基本的には治療をする必要はありません。
それでも気になる場合は、以下の方法を試してみましょう。
口腔内を清潔に保つ
食べかすがきちんと取り除けていないと、強いニオイが引き起こされる上、虫歯・歯周病の原因にもなります。
食事をしたあとはきちんと歯みがきをすることが大切です。
食べかすが残らないよう、デンタルフロスやマウスウォッシュを併用することも効果的。
加えて、飲み物でこまめに水分補給をし、唾液の分泌を促しましょう。
生理的な口臭は、何よりも口腔内を清潔に保つことが1番の対策なのです。
朝食を必ず食べる
朝食を食べない方もいるかもしれませんが、ニオイ予防のためにも、ぜひ朝食を食べることをおすすめします。
朝食は、自律神経に影響を与える、その日初めて食べる大切な食事。
朝食をしっかり食べることで、自律神経が整えられます。
朝食を食べずにいると自律神経に乱れが生じ、口腔内が不安定になることも。
空腹だと口臭も発生しやすくなります。
朝食には唾液腺を刺激する和食がおすすめ
ニオイ対策におすすめの朝食は、和食です。
忙しい朝は、手軽にすぐに食べられるパン食派という方も多いでしょう。
ですが、やわらかいパンは咀嚼回数が少なくなる上、きちんと歯みがきをしていても、舌の上に食べかすが残りやすいです。
加えて、パンは消化が早いため空腹を感じやすく、空腹時口臭も起こりやすくなります。
一方、お米中心の和食では、魚や肉、野菜を取り入れることで栄養バランスの向上はもちろん、咀嚼回数も増えます。
咀嚼回数が増えることは唾液の分泌を促すことにつながり、結果、ニオイを抑えることができます。
噛めば噛むほど唾液の分泌量が増え、食べかすも残りにくくなるのです。
加えて、お米は腹持ちが良いので、空腹時口臭も起こりにくくなるでしょう。
唾液をつくる「唾液腺」は耳の下やあごの下にあり、咀嚼をすることで刺激を受け、唾液をどんどん作り出します。
そのため、和食中心の朝食は、ニオイに大きな影響を与える唾液を量産し、口腔内の乾きを防いでくれるのです。
しっかりと咀嚼することは、きれいな息を持続させるための第一歩。
とはいっても、やはり朝は忙しいという方は、前日の夕食を少し取り分けておき、朝食にまわすなどして準備の手間を減らすと良いでしょう。
空腹になると、イライラして集中力が続かないなど、精神的に落ち着かない状態になります。
不安定な心理状態が続くと、口腔内に悪影響があらわれ、ニオイを引き起こす原因にもなります。
こんなときは、食間にコップ1杯の水分を補給すると良いでしょう。
空腹時、口臭の対策がコップ1杯の水でできるのは簡単でおすすめです。
食事や嗜好品による口臭の場合
食事や嗜好品による口臭は、生活習慣を見直すことで改善されることが多いです。
食事や嗜好品によるニオイは一時的なものなので、時間の経過とともにニオイは消えていきます。
それでも、ニオイが消え去るまでの時間が不安なところ。
早めの対策で、心配を消し去りましょう。
口内環境をよくする食材を取り入れる
ニオイのきつい食事のあとには、デザートに生のパイナップルを食べることをおすすめします。
パイナップルに含まれている酵素が、食事のあとのいやなニオイを分解する働きがあるからです。
また、酸味もあるので、唾液の分泌量も増やせます。
そのほか、生野菜の豊富なビタミンCや、ヨーグルトの乳酸菌・善玉菌は口腔内の細菌を抑制する働きがあります。
お茶に含まれるカテキンやタンニン、梅干しに含まれるクエン酸も殺菌・抗菌作用があるので、口腔内の細菌増加を抑制します。
普段の食事で上手に取り入れながら、口腔内環境を整えましょう。
嗜好品は節度を保って
喫煙による口臭は、禁煙をすることが最善策です。
しかし、無理に禁煙をすれば、精神的にイライラしたり、新たなストレスを抱えたりする原因にもなります。
禁煙が難しい方は、無理をせずにたばこの本数を控え、喫煙間隔をあけるなどの対策をしましょう。
また、お酒と口のニオイは、密接に関係しています。
お酒を飲むことで唾液が奪われ、口腔内が乾きニオイを引き起こします。
加えて、アルコールが体内で吸収・分解するのにも、十分な水分が必要となります。
ニオイを抑えるためには、お酒の飲み方を工夫することも大切です。
お酒だけを飲み続けると、空腹時の生理的口臭と合わさり、よりきついニオイの原因となります。
しかし、食事とともにお酒を飲むだけで、ニオイを抑えることが可能です。
お酒を飲む際には、しっかり食事を取りながら、適度な量を心がけるようにしましょう。
病気による口臭の場合
病気による口臭の原因として真っ先に考えられることは、虫歯と歯周病です。
ただし、油断は大敵。
そのほかにもさまざまな病気が原因となって、口臭があらわれます。
いずれにしても、臭うなと感じたら、それぞれに合った処置を行いましょう。
定期検診で口腔環境を整える
ほとんどの歯科医院では、定期検診を行っています。
定期的に通院して、歯垢と歯石を取り除いてもらうと良いでしょう。
どんなに歯みがきがうまくても、歯垢はたまっていきます。
歯垢は放っておくとやがて歯石となり、歯石は歯周病の原因になるのです。
歯石をきちんと取り除けば、朝起きたときのネバつきも徐々に減っていき、ニオイもほとんど気にならなくなります。
口腔内がこのような状態になれば、あとは維持するだけで大丈夫です。
虫歯や歯周病を始めとする口腔疾患は、専門医の治療が必要です。
歯を失う前に定期的に歯科医院を受診することをおすすめします。
しっかりとした歯みがきをする
基本的なことですが、虫歯や歯周病を防ぐためには、やはり毎日の歯みがきが最も重要です。
細菌は睡眠中に劇的に増殖します。
1日の中で細菌が最も多いのは、朝起きた直後。
朝起きたら真っ先に歯みがきをして、細菌を追い出しましょう。
朝の歯みがきは、朝食の前に行うのがベストなタイミングです。
睡眠中の細菌の増殖は、夜寝る前の歯みがきで抑えることも可能です。
夜寝る前にはしっかりと歯みがきをし、デンタルフロスやマウスウォッシュなどできちんと歯垢を取り除きましょう。
もちろん、歯みがき後の飲食は厳禁です。
専門外来を受診する
口腔内の疾患以外にも、呼吸器や消化器系の病気、糖尿病・動脈硬化の全身疾患でも、ニオイが強く引き起こされます。
糖尿病の場合は、初期には甘ったるいニオイが、進行すると甘酸っぱいニオイが生じます。
このほかにも、腐った卵のニオイ(胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍など)、アンモニア臭(腎機能低下や尿毒症など)を発する病気もあります。
周囲から指摘された場合は、病気が潜んでいることを疑いましょう。
異変を感じたら、直ちに専門外来を受診してください。
原因となる症状を治療することで、必ず改善するのが病的口臭です。
ストレスや心理的なものによる口臭の場合
ストレスや心理的なものによる口臭は、根が精神的な箇所にあるため、少々厄介です。
緊張状態の慢性化など、常にストレスなどに晒されていると、周囲にもわかる不快なニオイが発生します。
一度、ニオイを感じると、以降、自分の口のニオイが気になるもの。
そのままだと対人関係のストレスも増大し、さらに口腔環境に悪影響を及ぼすといった負のスパイラルに陥ることも考えられます。
唾液腺マッサージや舌体操を行う
人間誰しも、何かしらの不安や心配を持っています。
ストレスは、生きていく上で切り離せないものです。
ストレスと上手に向き合うことで、口腔環境を意識的に改善できるかもしれません。
心理的なものが原因のニオイは、メンタルケアを行うことが最善策です。
他にも、自宅でできる唾液腺マッサージや舌体操を行い、外的に唾液の分泌量を増やすことをおすすめします。
意識的にコントロールしましょう。
口臭を防ぐ7つのケアグッズ
口のニオイは誰もが持つものです。
恥ずかしいことではありません。
ニオイから逃げるのではなく、上手にコントロールできれば、きれいな息を作ることができます。
「ニオイはあって当たり前」という考えを持った上で、適切なニオイケアをしましょう。
そうすることで、口臭は簡単に防げます。
きれいな息を保つためにも、セルフコントロールを意識的に行いましょう。
ここからは、自宅で手軽に口臭予防をサポートしてくれる7つのケアグッズを紹介します。
無理なくケアを継続して、口腔内を清潔に保ちましょう。
舌の汚れを除去!口臭ケア 舌ブラシ W-1
ニオイを防止するには、口腔内を清潔に保つことが重要です。
歯みがきに加え、舌を清潔な状態にしておくことが望ましいでしょう。
口臭ケア 舌ブラシ W-1(ダブルワン) は、舌を傷つけることなくやさしくブラッシングができるソフトタイプの舌専用ブラシです。
食べかすや舌苔をきれいに取り除き、舌を清潔にキープします。
ブラシの凸面は舌の表面に、凹面は側面用として使用します。
どちらも必ず舌の付け根から先に向かって軽く引くだけ。
ブラシについた食べかすや舌苔を目で確認できるので、効果を実感できます。
寝起きもお口スッキリ!デンティス チューブタイプ
朝起きると、口の中が不快に感じませんか?
ネバつきがあると、目覚めもスッキリしません。
大人用歯磨き粉 デンティス チューブタイプは、ネバつきを除去し、爽快感が長時間続きます。
夜使用するだけで、睡眠中に活動するバクテリアの繁殖をしっかり抑制。
翌朝のネバつきを軽減するだけではなく、歯のエナメル質や傷つきやすい歯茎もやさしくガードし、口腔環境を改善します。
もちろん、ホワイトニング効果や歯垢の除去、虫歯を防ぐ効果も。
9種類の植物エキスを配合した口臭マスキング効果をぜひお試しください。
歯みがきができないときにさっと口内ケア!クリニカ クィックウォッシュ
食事をしたあとには毎回歯みがきをすることが理想です。
しかし、忙しさのあまり、歯みがきができなかったり、つい忘れたりすることもあるでしょう。
クリニカ クィックウォッシュは、薬用成分「デキストラナーゼ酵素」の働きにより、歯垢を分解・除去する薬用洗口液です。
毎日の歯みがき前に、口をすすぐだけで最大限の効果が得られます。
低刺激のノンアルコールタイプなので、子供から大人まで、家族みんなで使用可能。
爽快なリフレッシュミントの香味です。
口内トラブルをトータルケア!薬用 リステリン トータルケアプラス
口臭・歯垢の沈着・歯肉炎予防の3つの効果に加え、新たに虫歯予防の効果がプラスされた商品です。
着色汚れ・ネバつきによる不快感まで、その名の通り、口の中のあらゆるトラブルをトータルでケアするリステリン史上最高峰のマウスウォッシュです。
通常の歯みがきだけでは取り除けない隅々の汚れには、マウスウォッシュが効果的。
歯みがきとの併用がおすすめです。
体の内側から口臭ケア!臭活サプリ
生活習慣に気をつけたり、食生活を変えてみたり、努力をしているものの、なかなか改善されない頑固なニオイにおすすめです。
マッシュルームから抽出した、口臭予防効果の高い150倍濃縮シャンピニオンエキスたっぷり。
加えて、殺菌・抗菌作用のある緑茶カテキンも配合されているため、ニオイのもととなる細菌も根本からシャットアウトできます。
毎日4粒摂取するだけで、体の内側からニオイを解決。
ガラクトオリゴ糖などの善玉菌も含まれているので、体の内側から美と健康をサポートします。
食事と食事の間に!G・U・Mメディカルドロップ
自宅でのケアを完璧に行っていても、時間が経つと徐々にニオイが気になり始めますよね。
外出時でもケアをしたい!
そのような方におすすめしたいのが、ガム(G・U・M) メディカルドロップです。
携帯に便利なドロップタイプで、場所を選ばず使用ができます。
殺菌成分のCPC(塩化セチルピリジニウム)が、歯周病菌の除去に効果を発揮。口腔内のみならず、喉の奥にまで作用します。
青リンゴの爽やかな甘みと酸味で、口の中もスッキリ爽快。
歯にやさしいシュガーレスタイプで、細菌が発生しやすい食事と食事の間のケアにおすすめです。
食後に即口臭ケア!噛むブレスケア アソート
お酒やたばこ、ニオイの強い料理を食べたあとの口臭は気になるもの。
今すぐにでも息をリフレッシュさせたいときには、グミタイプの噛むブレスケアがおすすめです。
食後に即ケアができるすぐれもの。
噛んだ瞬間、グミの中の清涼成分(メントール、パセリオイル)が口の中に広がります。
レモン・グレープ・マスカットの3種類の味が入った、見た目もカラフルなパッケージは、女性に人気の口臭ケア商品です。
お菓子感覚で手軽に、即ケアができます。
気分転換、眠気覚ましにもおすすめです。
まとめ
ニオイの原因を根本から叩く最善策は、専門外来を受診することです。
しかし、時間のない人が通院時間を確保するのは、簡単ではありません。
まずは、自宅でのセルフチェックから始めましょう。
歯みがきをしながら舌をチェック、食事をしながらニオイのチェックなど、「ながらチェック」を行うことで、簡単に口の中の状態を知ることができます。
口臭は唾液の分泌量と関わりが深いため、ニオイを防止する手段として普段からこまめに飲み物を飲むことが有効です。
たくさんの口臭ケアグッズが発売されていますので、使いやすい商品を選んで、毎日の歯みがきや舌磨きに活用してください。
口腔環境が良くなれば、ニオイも軽減され、ストレスフリーで会話もはずみます。