甘みのあるものからドライな辛口まで味の幅が広く、価格の幅も広い白ワイン。バリエーション豊富な中から好みの白ワインを見つけるのは難しく、迷ってしまうのではないでしょうか。白ワイン選びに迷った時に、白ワインの基礎知識と選び方を知っておくと、好みのものをみつけやすくなります。
本記事ではau PAY マーケットでお取り寄せできる、おすすめ白ワインを紹介します。
※この記事は2024年8月20日時点の情報です。
白ワインはどんなワイン?
赤ワインに比べて、渋みが少なく軽やかな飲み口が特徴の白ワイン。無色透明に近いものだけでなく、黄色、薄い緑色といった淡い色合いのものも多いのが特徴です。
造り方の特徴
ブドウ果汁が発酵し、糖分がアルコールに変化してワインになります。完熟したブドウを収穫し、果汁を絞ります。圧搾という工程で、果汁のみを取り出し皮と種は除くのが赤ワインとの大きな違いです。果汁のみを発酵させ、木樽やタンクで熟成。熟成中に酵母や残った果肉が沈殿したら、上澄みのみをろ過し瓶詰めして白ワインが完成します。
この仕上がった白ワインに糖分と酵母を加えて、再度発酵させるとスパークリングワインになります。スパークリングワインの一種、シャンパンと呼ばれるのは、フランスのシャンパーニュ地方で定められた条件に従って造られたものに限られます。
白ワインには、さらに貴腐ワインとアイスワインも含まれます。
収穫前のブドウに貴腐菌が付着すると、ブドウの表面に細かな穴があき水分が蒸発して、干しブドウの状態になります。この状態のブドウは糖度が高く、独特の香りを放ちます。こうした特性を活かして造られるのが貴腐ワインです。どのブドウに貴腐菌を付けても旨みを凝縮した干しブドウになるのではありません。高温な場所では腐ってしまい、未熟な状態のブドウではブドウの糖度が上がりません。そのため、貴腐ワインになるブドウは生産量が少なく、収穫から選別の手間がかかるため高価な傾向にあります。希少性があり、甘美で濃密なワインが貴腐ワインとして販売されています。
貴腐ワインとは別に、アイスワインも白ワインの一種です。収穫される前に凍ってシャーベット状になったブドウや、収穫後に冷凍したブドウから造られます。濃い果汁が搾れ、糖度が高く貴腐ワインのように甘口ですが、貴腐ワインほど香りが強くなくピュアな味わいを楽しめます。
味わいの特徴
白ワインの味わいは、ブドウに含まれる糖分と発酵時間の長さにより、大きく甘口と辛口に分けられます。
初心者でも飲みやすいのは甘口。糖分を多く残した状態で発酵を止めると甘口ワインに仕上がります。アルコール度数が低く、甘くフルーティーな香りがするワインです。さらりとしたブドウジュースのようなほんのりとした甘口から、蜂蜜のように感じる極甘口まであります。
キレと酸味のある辛口の白ワインは、料理に合わせやすいです。ブドウ果汁を時間をかけて発酵させることで、アルコール度数が高くなり糖分が減ります。柑橘のような爽やかなものから、ドライフルーツのような濃厚なものまであります。
飲み方の特徴
白ワインは冷やして味わうのが基本です。ただどのワインでも、冷たければ冷たいほど良いというものではありません。冷やしすぎると、本来もっているブドウの味がわかりにくくなります。また温かい状態では、白ワイン特有の酸味がぼけてしまいます。それぞれの白ワインに適温があります。甘口やスパークリングワインは7度前後、辛口は12度前後に冷やすのが目安です。家庭では飲む前に1〜2時間ほど冷蔵庫に入れ、飲む時にはワインクーラーを活用して、温度を保つのがおすすめです。
飲む時のグラスは、赤ワインよりも小ぶりなものが良いでしょう。大きなグラスでは、飲み切る前に注がれた白ワインが温かくなってしまいます。
希少な貴腐ワインやアイスワインを味わう時には、飲み方にもコツがあります。冷蔵庫でよく冷やし、少量ずつ味わってください。よく冷えていると、独特の甘さがすっきりと口の中を通ります。
白ワインの選び方
白ワインはボトルを見ただけで選ぶのは難しいです。飲み慣れている人であれば、ブドウの品種や産地から好みの銘柄を選べるでしょう。あまり飲み慣れていない人にもおすすめの白ワインの選び方を紹介します。
ブドウの品種で選ぶ
白ワインも赤ワインもブドウの品種を知ると、だいたいの味の傾向がわかります。白ワインの女王と呼ばれるシャルドネや日本産の甲州といった、代表的な白ブドウ品種をみていきます。
品種 | 主な産地 | 特徴 |
シャルドネ | フランスのブルゴーニュ地方が原産 | ・産地の気候や土壌が反映されやすい
・樽で熟成させると味や香りが変化する |
ソーヴィニヨンブラン | 温暖な地域で育つ | ・フレッシュでほろ苦い果実味 |
リースリング | ドイツ原産 | ・酸味が特徴
・繊細でエレガントな味 |
甲州 | 日本の山梨県が原産地 | ・すっきりとした軽やかさが特徴 |
予算で選ぶ
白ワインの価格帯は幅広く、毎日の食事と合わせやすい1,000円前後から、希少性の高い10,000円を超えるものもあります。安いワインだから美味しくないということはありません。美味しい海外製のワインも手頃な価格で手に入るようになりました。ワインの醸造技術の向上はもちろん、輸送技術の向上と関税の撤廃などが影響しています。かつては常温で輸送され、輸送中の温度変化がワインの質を劣化させることもありました。それが一定温度での輸送がされるようになり、品質が安定するようになりました。欧州、チリと日本の間では、ワインの関税が撤廃されました。そのため、安い価格で輸入でき、手頃な価格で購入できるようになっています。
飲むシーンに合わせて選ぶ
自宅での食事や親しい仲間と飲むなら1,000円から2,000円ほどの白ワインで、ブドウの品種や産地にこだわってみるのが良いでしょう。ホームパーティーで味わうなら3,000円〜5,000円ほどのものを。ボトルのデザインにこだわって選ぶのも話題作りになります。特別な日やお祝いのプレゼントなら5,000円以上の銘柄を選ぶと良いでしょう。
デートや記念日の食事に合わせるなら、ラベルや生産年から選ぶと良いでしょう。ラベルに相手の好きなものやハートが描かれていれば気分も盛り上げてくれます。また結婚した年、産まれた年に造られたワインも記念日ならではのプレゼントにもなります。
複数の人が集まるホームパーティーなら、スパークリングワインもおすすめ。開栓する時の音や炭酸の爽やかさは食前酒にも適しています。
バーベキューやピクニックといった屋外で白ワインを飲むなら、開栓しやすいスクリューキャップのボトルがおすすめ。缶入りや小さなサイズなら持ち運びしやすく、グラスがなくてもそのまま飲めるという利点もあります。
自宅でのランチやアルコールに弱い人がいるなら、低アルコールの白ワインを。白ワインの平均的なアルコール度数は12%前後ですが、5〜7%くらいの白ワインならより軽やかで飲みやすくなるでしょう。
ディナーの後なら、デザートの代わりにもなるような極甘口のワインがおすすめです。
料理と合わせて味わいたいおすすめ白ワイン
肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインと決めてはいませんか?肉料理に合う白ワインもあれば、魚料理に合う赤ワインもあります。白ワインはすっきりとしていて、口の中に残った料理のソースの味をさらりと流してくれる特徴があります。そんな飲み口の良い、辛口の白ワインを紹介します。
コノスル シャルドネ ビシクレタ レゼルバ
チリを代表するコノスルのシャルドネ100%の白ワイン。
爽やかな味わいで果実味が感じられる、白ワインを代表するブドウ品種のシャルドネを使っています。透明感のある黄金色で、フレッシュでトロピカルな香りがします。口の中では果実味が広がり、トロピカルフルーツのような味わいのワインです。
魚介のグリルや鶏肉料理などに合います。12本セットで1本あたりのコストパフォーマンスにも優れています。
ドメーヌ・ストフラー リースリング
オーガニック栽培で育てられたリースリング100%の辛口白ワインです。
1986年フランスで創業されたドメーヌ・ストフラー。自然に優しい栽培方法を取り入れている中規模のワイナリーです。アルザス地域で十指に入ると評される実力を持っています。
緑色がかった黄色のワイン。柑橘系の繊細な香りとミルクのようなマイルドさもあり、味わいに厚みを感じられます。少しの甘みとわずかな苦みがあり、きりっとした酸味のある辛口ワインです。
白身魚や鰻の白焼き、ソーセージなどの料理に合います。
シレーニ・エステート ストレイツ ソーヴィニヨン・ブラン
ニュージーランドワインの人気ワイナリー、シレーニが手掛ける特別な白ワイン。
伝統のワイン産地、フランスボルドー地域で造られる上質な白ワインに匹敵する味と評価されています。
ソーヴィニョン・ブランらしい青々としたハーブのような爽やかさがあります。冷やしてフレッシュ感を、少し室温に置くと熟したメロンのような果実味も楽しめる白ワインです。
シーフード料理や軽くスパイスを効かせたアジア料理などと好相性です。
マンズワイン ソラリス 山梨甲州
酸味と甘みのバランスが良く、飲みごたえのある白ワイン。
山梨県と長野県にブドウ畑を持つマンズワイン、日本のブドウを使ったワイン造りに一貫して取り組んでいます。最高品質のワインを造るために努力と研究を重ねて送り出されたのがソラリスシリーズです。
山梨県甲府盆地で収穫される甲州産のブドウを100%使用。淡い黄色の白ワインで、リンゴやグレープフルーツのような果実味と樽仕込みによる樽香が調和しています。白ワインの中ではアルコール度数がやや高めの12度ほどで風味を感じやすく、食事と合わせるのがおすすめです。
ベリンジャー ナパ ヴァレー シャルドネ
アメリカ屈指のワイナリーが醸造する心地よい酸味の白ワインです。
カリフォルニアワインの伝統を築いたナパ・ヴァレー最古の名門ワイナリー、ベリンジャー。ドイツ系移民であるベリンジャー兄弟によって創業されました。伝統的なブドウ造りを行い、ブドウの特徴を最大限に活かしたワインを生み出しています。
洋梨やアーモンドのような風味と、ほど良い酸味があります。
鶏肉のグリルやクリームソースを合わせた魚介料理に合う白ワインです。
ピエロパン ソァーヴェ クラッシコ ラ ロッカ
ナッツの香りが印象的なイタリア産白ワイン。
1890年創業のイタリアのワイナリー、ピエロパン。創業以来、栽培したブドウを外部に売らず、自社醸造にこだわったイタリアでは稀有な存在です。
ガルガーネというブドウ100%で造られています。完熟したブドウを手摘みし、発酵後に約12か月熟成。瓶詰め後にさらに数か月熟成しています。深みのある黄色。凝縮感のあるナッツの香りがし、樽熟成によるスパイスを連想させます。時間経過とともに、表情の変化を楽しめます。ポルチーニや塩漬けの鱈、リゾットなど香りのある料理と合います。
食後酒にもおすすめの白ワイン
白ワインはすっきりとした辛口だけでなく、ワイン初心者でも親しみやすい甘口のワインもあります。中には極甘口でデザートのように味わえるものまであり、幅広い味に出会えるのが白ワインの魅力です。食後酒にもなるような、甘い白ワインをみていきましょう。
ファルケンベルク マドンナ シュペートレーゼ
世界中で愛され続けているドイツブランド、マドンナのフルーティーで華やかな白ワインです。
1786年に創業し、ドイツ最大のワイン生産地に自社畑を所有するワイナリー、ファルケンベルク。かつては修道僧によってワイン醸造がされていた場所で、戦時下の混乱でブドウ畑の中にあった礼拝堂の聖母像マドンナが行方不明になっていました。そのブドウ畑を受け継いだ初代が畑から聖母像を発見。敬意を評し、ブランド名をマドンナとしました。
通常よりも収穫を遅らせ糖度が高くなった状態のブドウを使っています。華やかな香りがありながらすっきりと飲みやすく仕上げられています。
ラスピネッタ ブリッコ クワリア モスカート ダスティ
イタリア国内では高級レストランでしかみることのできない、微発泡の白ワインです。
できる限りその土地の伝統を大切にし、固有の味わいと個性を目指したワイン造りをしているラスピネッタ。イタリアを代表する生産者です。土着品種にこだわり、ブドウが育つ畑の名前をワインに付けています。
ウズラのいる岩山を意味するブリッコ クワリア。ブドウ品種はモスカート。甘口ながら微発泡していて、フルーツとの相性が良く食前酒にもおすすめです。
ザ アイス ハウス ノーザン・アイス ヴィダル
アイスワイン愛好家に人気の銘柄。ヴィダル・ブラン種100%の高級アイスワインです。
カナダオンタリオ州で2軒しかないアイスワイン専業ワイナリー、ザ・アイスハウス。カナダ最高峰のアイスワインワイナリーとして世界から注目されています。
カナダでは、アイスワインの品質を守るため、糖度指標が35度以上になるまで収穫を認めないという法律があります。その法を守り、ザ・アイスハウスでは、39度にまで高まってから収穫。シロクマと北極星をモチーフにしたラベルには、大切な人のもとに迷わずたどり着くというメッセージが込められています。
完熟した果実の香りと酸味が感じられる極甘口ワインです。
ビーニャ サンタ マリーナ ヴィオニエ レイト ハーベスト
スペイン産の上品な甘口白ワイン。
生産者はスペインの南西部にある、ビーニャ サンタ マリーナ。若手チームが革新的なワイン造りをしています。
ヴィオニエ100%。低温でゆっくりと発酵させた後、澱を残したまま熟成しています。濃い黄金色でドライピーチやビターなジャムをイメージさせるニュアンスが印象的な味わいです。
フリートリッヒ ベッカー ピノ ノワール アイスワイン
凍ったまま搾汁して醸造された、甘みと酸味のバランスが良い高級デザートワインです。
ドイツのファルツにあるフリートリッヒ ベッカー。真冬に気温がマイナス8度にまで下がり、樹に実ったまま凍結したピノノワールを摘み取り、凍ったまま果汁を絞っています。とろけるような甘みの中に、赤ワイン品種らしい黒ブドウのような果実味とコクがあるのが特徴。酸味が強すぎずまろやかで上品な口当たりがします。
生産量が限られ、日本への入荷数も1,200本限定の希少性もあるアイスワインです。
高畠ワイン 有核デラウェア 氷結しぼり
日本のブドウを使った、自然の甘みを感じられる山形県産の極甘口白ワインです。
1990年創設の新鋭ワイナリー、高畠ワイン。世界基準の欧米スタイルの醸造法をベースに改良を重ねています。
山形県高畠町産デラウェアが十分に熟したところで収獲し氷点下で貯蔵。氷結したまま一気に搾り最初に溶けだした糖度の高い果汁だけを使っています。通常のワインに比べ果汁量は約2分の1。そこに特別な酵母を加え、低温発酵させ絶妙なタイミングで発酵を止めています。
熟した白桃やハチミツを思わせる凝縮感あふれる香りと自然の恵みによる上品な甘さを楽しめます。
一度は飲みたいおすすめの高級白ワイン
白ワインにも赤ワインと同じように、希少性が高く、人気の生産者が手掛けるワインといった高級な銘柄もあります。白ワイン好きな人、白ワインを飲み始めてもっと深みのある味を求めている人におすすめしたいワインを紹介します。
ルイ・ジャド シャブリ プルミエ クリュ モンテ ド トネール
複雑性があり爽やかな味わいを楽しめる、完成度の高いシャブリ。
シャブリとは、フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ地区で白ワイン用のシャルドネを原料にして造られるワインのことです。ルイ・ジャド社はブルゴーニュでも有数のネゴシアン。ワインの取り引きに関わりつつ、自社農園を持つワイナリーでもあります。
パイナップルやレモングラスの香りが広がり、とても爽やかな味わいがします。空気を含ませると樽やバニラのほのかな香りもし、シルキーな質感にあふれているのが特徴。余韻が長く、食欲をそそる酸味があり、深い味わいを楽しめます。
シャトー ラ トゥール ブランシュ ソーテルヌ
フランスのソーテルヌ地区で醸造された、極甘口の貴腐ワインです。
18世紀から続く歴史ある、シャトー ラ トゥール ブランシュ。貴腐菌の成長に有利な川を見下ろす位置にあります。減薬農法を取り入れ、フレンチオークの新樽で発酵させ品質を高めているのが特徴。
世界で最も影響力のあるワイン批評家のロバート・パーカー氏によるパーカーポイント90点台を連発し、高い評価を得ているワインです。
フレッシュ感と凝縮感のバランスが良く、酸味が上品に溶け込んでいます。
サントリー フロムファーム 登美の丘 甲州
夏みかんやはっさくなどの和の柑橘をイメージさせる、辛口で凝縮感のある白ワインです。
サントリーが日本の風土と向き合い、畑から手掛けるサントリー フロムファーム。日本の価値を発信すべく、ブドウ品種と土壌にこだわった醸造をしています。
甲府にある富の丘ワイナリーの畑で収穫した甲州100%で製造。透明感のある果実味とみずみずしい酸味のメリハリがあり、旨みも感じられるワインです。
ムーラン・トゥーシェ コトー・デュ・レイヨン
エレガントで強さのある、甘美なワイン。最低でも10年は瓶熟成を経て市場に出る古酒です。
1787年創業のフランス・ロワールの名門、ムーラン・トゥーシェ。広い土地でブドウを栽培し、ネゴシアンを通してブドウ販売をして安定収入を得ているため、時間のかかる長期熟成ワインに取り組む余裕があるそうです。最低10年熟成させたものしかリリースしないというポリシーを持ち、熟成後の品質に納得したロットのみが発売されます。
ジュナン・ブラン100%と自然酵母を使用し、発酵後に瓶詰めされています。じっくりと寝かせることで、蜂蜜のようになめらかなやわらかさが楽しめます。
ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン
シャブリ村の熟成ポテンシャルを秘めた上質な白ワインです。
ブルゴーニュ・シャブリの名門、ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ。小規模ながらブドウの栽培・醸造・熟成・瓶詰めまで取り組むドメーヌです。農薬や化学薬品を極力用いず、自然な状態でブドウを栽培しています。
平均樹齢30年のシャルドネを収穫し、伝統的な手法で造られています。平均温度10〜15度の地下セラーで熟成させているのも特徴。
鉱物的なミネラリーな香りとふくよかな風味があります。若い頃は固く閉じた状態で、熟成と共に素晴らしい味わいへと変化していく魅力も持つワインです。
ギフトにおすすめの白ワイン
日ごろから白ワインを愛飲している人でも、自分へのご褒美にお取り寄せしてみたいワインがあるのではないでしょうか。赤ワインが好きでも、話題性のある白ワインならじっくりと味わってみたいと思っている人もいるでしょう。世界的に高評価で希少性が高く、贈られたら驚いていただけるような白ワインを紹介します。
シャトー ムートン ロートシルト エール ダルジャン
ボルドーワインの頂上に君臨し続けるシャトー ムートン ロートシルトが造る高貴な味わいの白ワインです。
1855年パリ万国博覧会にボルドーワインを出品するため、仲買人たちが作成したメドック格付け。2級とされましたが、100年以上の努力を重ね1973年に1級へと格上げされたシャトーで、以来5大シャトーの地位を保っています。白ワインの醸造は途中途絶えていましたが1991年から復活。それが銀の翼という意味のエール・ダルジャンです。
豊かな果実味と花の風味が織りなすエレガントな味わいが特徴。芳醇で複雑性もあり、熟成にも耐える力強さのある素晴らしいワインです。
バロン ドーヴェルニュ ブラン・ド・ノワール
シャンパーニュ地方のシンボルの花、マーガレットをラベルにしたシャンパーニュです。
フランスのブジー村で4代続く造り手、バロン ドーヴェルニュ。年間生産量が3,000ケースと少ないながら、職人的なこだわりを持ってワイン醸造に取り組んでいます。
平均樹齢30年以上のピノノワール100%。生産量の多くがヨーロッパのシャンパン愛好家に直行してしまい、入手困難な銘柄です。マグナムサイズで、大勢が集まる場への贈り物にもぴったり。力強い香りの中にエレガントさと優しさを感じる味わいです。
ドン ペリニヨン シャンパーニュ オリジナルグラス2脚付き
シャンパンの代名詞、ドン ぺリニヨンのギフトボックスです。
世界最高のワインを造るという志を掲げ、17世紀終わりに創業されたドン・ピエール・ペリニヨン。単一年の収穫からシャンパーニュを造るという絶対的なこだわりから、ブドウのできが悪い年には発売をしない年もあります。
ピノノワール、シャルドネを使用し、最初は透明感とフレッシュさがあります。そこからクチナシのようなほのかな香りが広がり、ピート香がアクセントとなって弾けるようなアタックが魅力です。
ドン ペリニヨンのロゴがプレート部分に刻印されたグラスが2脚付いています。結婚祝いにもおすすめです。
ポール・ダンジャン・エ・フィス キュヴェ・プレステージ
最良の年にのみ、最良の畑で育った、最良のブドウを使って造られるシャンパーニュです。
英国王室御用達のシャンパーニュメゾン、ポール・ダンジャン・エ・フィスが威信をかけて理想のバランスを追求し醸造しています。イギリスのトップワイナリーとして、収穫されたピノノワールとシャルドネの中から最上のものを選別した上で、最高のバランスに仕立てていきます。
ヴィンテージにより2品種の比率は変わりますが、12か月以上熟成させた後、瓶詰めしてから2次発酵を5年間。手間と時間をかけた上での数量限定品です。きわめて細やかでクリーミーな泡立ちのシャンパーニュを味わえます。
シャトー・デュケム 2019 木箱入り
貴腐ワインの格付けで、ひとつだけ特別第1級にランクされている最高峰のワインです。
フランスボルドーのシャトー・ディケムでは、完熟したブドウのみを最低でも4回に分けて手摘みしています。厳しく選別されたブドウから造られたワインでも、樽熟成の段階でディケムの名前にふさわしくないものは容赦なく切り捨ててしまいます。そうしてロバート・パーカー氏に飲み頃は10年から100年も続くと評される、高いポテンシャルを持った貴腐ワインを造り出しているのです。
2019年は夏の暑さの影響を受けたセミヨンを補うため、例年よりもソーヴィニヨンブランの割合を高めたブレンドにしたのだそう。口当たりはフレッシュでも、樽の香りが強く深みのある要素はそれまでに劣らないワインです。
ふるさと納税で受け取れるおすすめ白ワイン
日本国内のワイン産地がある自治体では、ふるさと納税の返礼品に白ワインを準備している自治体もあります。市場にはなかなか出回らない銘柄や小さなワイナリーの白ワインもあり、国産の希少なワインをお取り寄せできるのがふるさと納税の魅力の1つです。
多田ワイナリー オレンジワイン&辛口白ワイン2本セット 北海道上富良野町
十勝岳連峰の麓にある多田ワイナリーが、除草剤と化学肥料を使わずに育てたブドウを使って醸造した個性的なワイン2本です。
・バッカスオレンジサンスフル:オレンジ色で濁りのあるワイン。スパイシーな香りとコンポートのニュアンスが楽しめます。やや厚みがあり、滋味深い余韻が特徴。
・シャルドネ:フレッシュで端正な香り。完熟したブドウの香りとほんのりとした樽香があり、酸味もあって心地よい余韻を感じられる白ワイン。
北海道上富良野町への寄附で返礼品として受け取れます。
※au PAY ふるさと納税のサイトにリンクします。
ぼんじゅーる農園醸造所 人気白ワイン3本セット 長野県東御市
日常的な食事に合わせやすいワイン造りに取り組んでいる家族経営のワイナリー、ぼんじゅーる農園醸造所の白ワイン3本セットです。
・鞍掛シャルドネ:柑橘類とバナナや蜂蜜のような華やかな香りがする辛口ワイン。
・袮津アリゴテ:メロンやクリームなどの香りがして、若々しい風味の後にかすかな苦みが魅力のワイン。
・袮津ピノブラン:爽やかな香りの辛口ワイン。果実味が豊かでコクがあり、グリルした料理に合う味。
どれも地元で栽培されているブドウを使っています。
長野県東御市への寄附で返礼品として受け取れます。
※au PAY ふるさと納税のサイトにリンクします。
韮崎市産 白ワイン 3本 セット 山梨県韮崎市
山梨県を代表するブドウ品種、甲州を使用した白ワイン3本です。ワイナリーによる味の違いを飲み比べで確かめられます。
・マルス穂坂ワイナリー「甲州穂坂収穫」:柑橘系の香りと白桃のような果実香があり、フレッシュな酸味が特徴。余韻は心地よい渋みが残り、キレが良い白ワイン。
・サドヤ「サドヤ甲州シュール・リー」:爽やかさとほろ苦い柑橘果実の風味。瓶内に炭酸ガスがわずかに残り、フレッシュ感を楽しめます。
・シャトー酒折ワイナリー「甲州ドライ」:伊勢志摩サミットでも供された高評価白ワイン。さまざまなフルーツの味わいが感じられ、すっきりとしつつも表情豊かな味わい。
山梨県韮崎市への寄附で返礼品として受け取れます。
※au PAY ふるさと納税のサイトにリンクします。
まとめ
なじみのある銘柄から、世界のトップを保ち続ける銘柄までさまざまな白ワインを紹介しました。お取り寄せしたくなったワインはありましたか?白ワイン選びに迷った時、特別な1本をお取り寄せしたい時には、またこの記事を見直してみてください。
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