アウターの中でも定番中の定番と言われるトレンチコート。カジュアルにもきれいめにもオフィススタイルにも合わせられる万能アイテムです。
そんなトレンチコートですが、着るのに適した季節は?と言われるとはっきりわからないという人も多いのではないでしょうか?そこで、今回はトレンチコートを着る季節や気温、冬まで着られるの?といった点や、コーディネートの紹介などをしていきます。
トレンチコートとは
男女問わず、定番のアウターとして安定した人気を持つトレンチコート。トレンドに左右されず、着回しもしやすいトレンチコートですが、まずはトレンチコートの詳しいことをご説明します。
トレンチコートの定義と歴史
トレンチコートとは、英国陸軍由来のディテールのコートで、戦地で兵士が着用していたコートとして誕生しました。トレンチコートの特徴として挙げられるのは、肩部分についている「エポレット」というベルト、胸部分の当て布である「ガンフラップ」、D字の金具である「Dカン」が使用されていることです。機能性が高いコートでありながらも現在は、オーセンティックなファッションコートとして男女問わず幅広い人気を得ているファッションアイテムです。
アウターとして人気
サッと羽織るだけできちんと感が出るトレンチコートは、長い間、定番の人気アウターとして定着しています。ベルトやボタンなどの装飾が多く、フォーマル感を出せておしゃれにきまるのも魅力です。また、カジュアルコーディネートとのミックスとも相性がいいので、どんな場面でも気軽に使えるのも人気のポイントです。
人気のトレンチコートのカラーバリエーション
トレンチコートは定番ファッションアイテムとして、毎年さまざまなカラーの商品がディスプレイされています。やはりビジネスにも使える黒やベージュがもっとも人気ですが、コーディネートしやすいアイボリーなどの白系や、濃淡問わず茶色系やキャメルも定番カラーとして人気があります。
また、カラフルなカラーバリエーションがあるのも魅力。赤や青、緑などの原色系もかっこよく決まりそうですが、水色やミントグリーン、ピンクなどのパステルカラー・マカロンカラーも素敵です。
カジュアルにもきれいめにも合うトレンチコート
トレンチコートと言えば大人シックな雰囲気が定番です。なので、きちんとした大人スタイルにはまります。ビジネスシーンでも使えるようにスーツスタイル、オフィスカジュアルスタイルにぴったりなのはもちろんのこと、結婚式に招待された時に着るようなドレッシーなワンピースなどとの相性も抜群です。
その反面、カジュアルコーデとの相性もいいアウターです。デニムなどと合わせるのも可愛いですし、フーディーやTシャツなどでカジュアルダウンするのもおしゃれ上級者ですね。
トレンチコートを着る季節
トレンチコートのベストシーズンは春秋といわれています。トレンチコートを快適に着られる気温は10度〜20度だとされています。気温の幅がある春先や秋の季節はその条件に当てはまっています。
基本的には春または秋
トレンチコートを着る時期は、春は3月〜4月、秋は10月〜12月初旬くらいと言われています。12月中旬あたりや、2月中旬以降だと暖かい日は、最高気温が10度以上まで上がることがあるので、インナーで防寒対策をすればトレンチコートを着ることもできるでしょう。特に朝や日没後に寒くなり羽織るという使い方をされている方が多いと思います。
トレンチコートは季節の変わり目に大活躍
季節の変わり目は日中と朝夕の気温差が大きくなります。また、日によって寒暖差もあるなど、服装選びも難しい時期です。衣替えが済んでない時期などに急に寒くなったり、少し暖かくなったりするかもしれません。そんな時に大活躍するのがトレンチコート。薄手でありながら防寒もできるお役立ちアウターです。薄手で軽いので、脱いだ際に手で持つ時にかさばらないのもいいですね。
トレンチコートの気温別コーディネート
今回は3月初旬から4月いっぱいくらいの春の季節にトレンチコートを着る際のコーディネートをご紹介します。
春(12~18℃)くらいのトレンチコートコーデ
【3月初旬(12℃~15℃くらい)】
まだ寒さの残る3月初旬は、コートの中をニットなどの冬コーデでまとめるのがおすすめ。ボトムスはパンツやタイツ+スカートでのコーディネートにするのもいいですね。
- コーディネート例
・ニットタートルセーター+コーデュロイパンツ+ブーツ
・セーター+起毛素材ミディスカート+タイツ+フラットシューズ
・裏起毛フーディ+プリーツスカート+タイツ+ハイカットスニーカー
スプリングコート レディース トレンチコート 長袖
ミドル丈で防寒も可能なトレンチコート。少し細身のシルエットですので、特にかっこいいハンサムなコーディネートがしっかりキマりますよ。ベージュと黒のシンプルな2色展開なので、ビジネス利用をお考えの方にもぴったりです。
【4月(15~18℃くらい)】
日中はかなり暖かくなることがある4月は、薄手のトップスを合わせるのがおすすめ。薄手のブラウスやシャツなどで軽やかな春の雰囲気を演出したいですね。ボトムスはフレアスカートやワンピースなどがおすすめです。
- コーディネート例
・ボーダーカットソー+フレアスカート+スニーカー
・コットンシャツ+テーパードパンツ+ヒールパンプス
・ロングスリーブTシャツ+カーゴパンツ+ローカットスニーカー
スプリングコート レディース トレンチコート 長袖
軽やかな雰囲気が印象的なスプリングトレンチコートは、春先にトレンチコートコーデを楽しむにはぴったり!こちらはカーキ色とブルーの2色展開です。ブルーは、ホワイトやパステルカラーと合わせることで、やわらかな春色コーデをしてみるのもいいですね。
レディース スリット トレンチコート
ゆったりめのシルエットがかわいいこちらのミドル丈のトレンチコート。カジュアルなTシャツなどのコーディネートも相性抜群です。カラーは5色展開で、定番の黒のほかに、スモーキーピンクやグリーンなどカラーアウターでありながら、合わせやすい色合いです。
秋(12℃~15℃)くらい
【10月中~下旬(15℃くらい)】
日中はまだ暖かい日がありますが、朝晩は寒さを感じるようになる10月下旬は、日中の暖かさに対応できるようカットソーやカーディガンなどをコートの中に着ることをおすすめします。ボトムスにはデニムパンツやコーデュロイパンツなど温かみを感じるボトムスを着用するのもいいですね。
- コーディネート例
・コットンカーディガン+Tシャツ+コットンスカート+シアーストッキング+パンプス
・トレーナーカットソー+ガウチョパンツ+パンプス
・ニットソー+タイトスカート+ヒールパンプス
トレンチコート レディース ダブルボタンバーカー ロング丈ジャケット
シンプルで形がきれいで、カジュアルに着こなせるツイルトレンチコートです。細めでウエストが絞り気味のスタイルがよく見えるデザインなので、スタイリッシュに着こなせそうです。
【11月(12~15℃)】
肌寒い季節になって冬の入口ともいえるこの季節。カットソーやニットソーなどでトップスをコーディネートするか、ブラウスに薄手のカーディガンを合わせるなど、コート内でも寒暖差を調節できるようにするといいでしょう。ボトムスは厚手のスカートにタイツを合わせるなどの組み合わせもかわいいですね。
- コーディネート例
・ニットソー+ワイドパンツ+ヒールパンプス
・薄手ブラウス+薄手カーディガン+フレアスカート+パンプス
・ネルシャツ+ロングプリーツスカート+ローカットスニーカー
ロング丈トレンチコート レディース
定番アイテムながらもトレンド感も少し入れた、シンプルで形がきれいなコートなので、オンオフで大活躍できるトレンチコートです。少しゆったりとしたデザインのツイルトレンチコートですので、カジュアルな重ね着との相性もばっちりです。
トレンチコート レディース ダブルボタンバーカー ショート丈
シンプルなショート丈トレンチコートです。シンプルなのでお仕事スタイルにもぴったりです。定番のデザインですので、ベーシックスタイルがお好みの方にもいいですね。
気温の高い冬の日(10~12℃)
真冬でもたまに気温の高い日があります。そんな日はトレンチコートを使ってファッションを楽しむことも可能です。その時期に合った冬コーデの上にトレンチコートをアウターとして利用するのもおすすめです。
- コーディネート例
・カットソー+カーディガン+ロングフレアスカート+ファーブーツ
・裏起毛カジュアルシャツ+幅広パンツ+ヒールパンプス
・セーター+デニム+ブーツ
トレンチコート レディース ダブルボタンバーカー ロング丈ジャケット
シンプルで女性らしいラインが活きる形がきれいなコートです。ドレッシーなコーディネートに合わせて華やかに見せるのも素敵ですね。黒・ベージュ・ワインレッドといったカラーラインナップも大人っぽさが際立ちます。
トレンチコート フード付きバーカー ロング丈ジャケット
フードもついて防寒にも役に立ちそうなトレンチコートです。中をしっかり着こんでも大丈夫そうなデザインなので、真冬のトレンチコートコーデも叶いそうです。色展開が7色、サイズ展開もXSから3XLまでと幅広いので、お好みの1着が見つかりそうです。
取り外しライナー付きトレンチコート レディース
取り外しのできるキルティングライナー付きのダブルボタンのベーシックでシンプルなトレンチコートです。季節によってライナーの使い分けができるのでオールシーズン対応なので真冬のトレンチコートスタイルが実現します。撥水加工でウォッシャブル仕様なのも実用的です。
冬でもトレンチコートが活用できる?
春と秋に着るのが普通だと言われているトレンチコート。しかし、コートというからには冬にも活用させたいと思っている方も多いと思います。そこで、冬でもトレンチコートが活用できるかをご紹介します。
トレンチコートは薄手の生地ものが多い
トレンチコートの大半は、綿やポリエステルを使用した比較的薄手の生地のアウターです。生地感から考えると今まで述べた通り、春・秋に着るのが定番かと思います。
しかし、気に入っているアウターならできるだけいろいろな季節に着つづけたいですよね。トレンチコートが着られると言われている気温は10℃〜20℃です。都心などでは12月や2月中旬以降あたりの冬場であれば最高気温が10℃を超えることもあります。そのような日であればトレンチコートを着用することも可能です。
冬にトレンチコートを着ても浮かないか?
いくらお気に入りのトレンチコートだからと言って冬に着て周りから浮かないか?という心配を持っている人もいますよね?コートの中のコーディネートで防寒することも大切ですが、冬小物を効果的に使って見た目からも冬感を見せれば、おしゃれに見えること間違いなしです!
冬のトレンチコートコーデ例
冬にトレンチコートをコーディネートする時は、まずは防寒に重きを置いた方がいいと思います。あまり厚くない生地でできているアウターなので、寒さをしのげない可能性があります。
厚手のニットやタートルネックニットを合わせたり、レザーや皮などのアイテムを合わせるのも、冬のコーディネートには適しています。また、機能性インナーを使うのも効果的かもしれません。
足元を冬モードにすると一気に使える
春や秋はパンプスやフラットシューズ、スニーカーやサンダルなどとコーディネートする方も多いトレンチコートですが、冬モードにコーディネートするなら足元も冬らしくしていくと、一気におしゃれ感も上がります。ロングブーツと合わせるとかっこよさアップ!ふわもこのブーツでカジュアルダウンするのも相性がいいですよ。流行のレッグウォーマーなどのレッグアイテムと合わせるのもおしゃれですね。
ストールや帽子など小物を活用するのも効果的
足元を冬モードにすることが効果的なのと同じように、小物をうまく使えば、冬のトレンチコートコーデも素敵なものになります。ストールは防寒はもちろんのこと、コーディネートのアクセントにもなるので、効果的に使用したいものですね。厚手の物であれば真冬のトレンチコートの着用も可能になるかもしれません。
また、ニット帽や手袋、イヤーマフなどを効果的に使えば、大人シックな冬スタイルに格上げされることもできますし、カジュアルダウンしたスタイルも楽しめますよ。
ライナー付きのトレンチコートを活用する
冬でもトレンチコートを活用するのに一番手軽で機能性が高いのは、ライナー付きのトレンチコートを活用することです。コートの中を着こむことなくスタイリッシュに着こなしたい人には最高です。起毛素材やウールなど暖かいものなどのライナー付きトレンチコートがあるので、1着持っていると便利かもしれませんね。
蓄熱ライナー付 トレンチコート ロング丈 100cm丈
トレンチコートのおしゃれなベルトの結び方
トレンチコートには腰部分にベルトがついているので、ベルトを普段どのようにしておいたらいいのかという悩みをお持ちの方も多いはずです。そこで、おしゃれなベルトの結び方をご紹介します。
定番のベルト使い
普通のウエストベルトのように、ベルト通しにベルトを通してバックルに通すのが定番のベルトの使い方です。ビジネスシーンなどきちんとする時にはこの使い方が無難で間違いないでしょう。
リボン結び
リボン結びをつくってベルトを締めるのも、昨今定番のおしゃれスタイルになっています。片リボン結びも人気の結び方です。フロントで結ぶのもいいですが、背中側でベルトをまとめてリボン結びをするのもかわいいです。ボタンを開けて着る時には背中側で結ぶと、もたつかないのも助かります。
その他おすすめの結び方
そのほかにもネクタイのように結んできちんと感を出す「ネクタイ結び」や「ワンテール結び」のほか、すっきりとしてこなれ感も出せる「ダブルテール結び」などさまざまな結び方で、一段上のトレンチコートの着こなしができます。
まとめ
アウターの定番アイテムでありながら、着こなし方やアレンジの仕方が知られていない部分も多いトレンチコート。こちらの記事を参考にして、さまざまな季節でもトレンチコートをおしゃれに楽しんでみてください。