通勤・通学の間はもちろん、キッチンやバスタイムでも音楽を聴きたいという人は多いでしょう。「プライベートな空間だから、どうせならスピーカーから音楽を流したい。でも水回りで使うのは故障が心配。」
そんなあなたにピッタリなBluetoothスピーカーをご紹介。防水・防塵でコンパクトなのに重低音もしっかり響き、さらに3,000円しないというアイテムをレポートします!
お風呂場も安心の防水・防塵仕様のBluetoothスピーカー
スマホのような電化製品には、水や粉塵の侵入を防ぐ度合いを表すJIS規格で定められたIP表記というものがあります。これからご紹介する「防水Bluetoothスピーカー」は、IP55という基準を満たし日常生活レベルでは十分すぎるタフさを誇っています。
IP55という表記のうち、最初の2文字「IP」は防塵・防水の等級を意味するJIS保護等級のこと。続く2桁の数字は、左が防塵、右が防水のレベルを表し、数字が大きいほど耐性があることを意味しています。
あらゆる方向からの水流を防ぐ
IP55の右の数字の「5」は上下左右問わず、あらゆる方向からの水流による侵水の影響を受けないというもの。濡れた手で操作することはもちろん、雨の中でびしょ濡れになっても故障しないレベルです。ということは、キッチンやお風呂場での使用も問題ないということがわかります。
ちなみに、6以上の規格になるとジェット噴水に、7以上なら水没でも平気となりますが、スピーカーに高圧洗浄機を当てることは考えにくいですし、バスタブから離しておけば落下の心配もないため問題ありません。
ゴミが詰まって壊れる心配はほとんどなし
IP55の左の数字の「5」は塵埃に対する耐性を表し、こちらは全部で6段階あるうちの上から2番目にあたる「5」。5は粉塵などの侵入を完全に防ぐことはできないものの、動作に影響がないという基準を満たしています。ということは、日常使用でほこりが詰まって動かなくなることもなく、キャンプやピクニックに持って行っても安心ですね!
コンパクトなのに重低音を楽しめる♪
奥行きはありますが、正面から見たサイズは”スマホと同じくらい”というコンパクトサイズ。ところがこの「防水Bluetoothスピーカー」は重低音が楽しめる「パッシブラジエーター」を搭載し、低音域の増幅と補強を行っています。これにより小型にもかかわらず、しっかりと低音を響かせることが可能に。
Bluetooth・有線接続・SDカードに対応
Bluetoothのスピーカーは、ケーブルが邪魔にならないのが最大のメリットではありますが、ペアリングのできない機器も少なからず存在します。そんな時はテレビに接続したり、パソコンに繋いだりと有線接続にも対応しています。
付属のケーブルで接続する他にも、microSDカードに保存してあるMP3データを本体のスロットに挿して再生することもできますよ。
スピーカー本体で曲送りや通話ができる!
スマホをお風呂場に持ち込んで、音楽を聴く人は多いと思います。現在のスマホは防水対応のものがほとんどとはいえ、やはり本体をむき出しで持って入るのには抵抗がありますよね。しかし防水スピーカーならそんな心配はいりません。Bluetoothでペアリングすれば、スマホは脱衣所に置いたままスピーカーだけ持ってお風呂へGO!
このスピーカーは、本体で曲のスキップに加え搭載したマイクを使ってハンズフリーの通話もできるという優れものです。
バッテリー駆動と給電で場所を選ばない
付属品に給電用USBケーブルが付属しているので、ケーブルを挿したまま利用したり充電して好きな場所に移動して使ったりすることが可能。1回2~2.5時間の充電で約3時間の連続再生ができます。
「防水Bluetoothスピーカー」を使ってみた!
このスピーカーは3,000円を切る低価格のアイテム。はたしてこの価格で防水・防塵が期待できるのか?低音はしっかり響くのか? Bluetoothや有線接続の様子、そして操作感をレポートしていきます!
思ったよりずっしり、安定感は十分
届いたアイテムを手にして最初に感じたのは「思ったより重たい」と言うこと。スピーカーは普段持ち歩くものではないため、この重さはマイナス点になることはなく、逆にずっしりとした安定感があって扱いやすそうです。また、底面にはシリコン素材のように吸いつきのよい滑り止めがあり濡れているお風呂場でも、つるっと滑って落下するということはなさそうです。
正面と背面は、細かいメッシュのような加工が施されています。見たところ防水っぽくないのですが、目が細かいので水が浸入する感じはしません。実際にテストした結果を、後ほどご紹介します!側面は、いかにも防水仕様という雰囲気のラバーで覆われ、隙間もありません。
接続方法・機能性はどうなの?
Bluetoothのペアリングは簡単
本体上部には右から「電源」「Bluetooth」「再生・一時停止」「ボリュームアップ」「ボリュームダウン」のボタンと、「マイク」と「Bluetooth」の2つのランプがあります。まずは電源ボタンを押して操作開始!『あれ?ONにならない……。バッテリーがないのかな、それとも電源ボタンに見えているものは違う用途なのかしら』と心配になり、取扱説明書を読むと約2秒の長押しが必要とのこと。持ち運びもできることを考慮した誤作動防止のためでしょうか。改めて長押しすると「♪キンコーン・ピン」のような音がして電源が入ります。
この状態でスピーカーは、BluetoothのペアリングモードになりBluetoothのランプが点滅します。
今回はスマホを使って検証するので、スマホの設定画面でBluetoothのペア設定をします。少しすると「400-SP069」という「防水Bluetoothスピーカー」の名称が表示されるので、これを選択。スピーカーから「♪ピロリン」というサウンドが流れ、Bluetoothランプが点滅から点灯へ。これでペアリングは完了です。
ちなみにペアリングは1回設定すれば、その後再度する必要はなく、スピーカーやスマホの電源を完全に切った後でも、自動で接続してくれます。
有線接続で聴いてみた
お風呂のような場所で聴くにはBluetoothが便利ですが、音質でいえば有線接続のほうがやはり上。また、繋ぎたい機器がBluetoothを搭載していないということもあります。そんな時は側面にあるカバーをめくると、ステレオミニプラグのソケットがあり、付属のケーブルで直接繋ぐことができます。ところが挿してみても音が鳴らない。取扱説明書を読んでみると、有線接続にする時は、電源ボタンを1回押してモードを切り替えるとのこと。手順通りにやってみると「♪ピン」という音と共に、無事スピーカーから音楽が流れてきました。
有線接続では、本体の操作に対応するのはボリュームのみ。曲の再生・一時停止やスキップはコントロールできませんでした。これはちょっと残念!
SDカードの音楽データを聴いてみた
音楽CDをパソコンなどで取り込み、スマホやミュージックプレイヤーで楽しんでいる人も多いでしょう。しかしスマホでは容量の問題もあり、データを全部移しきれないということも。このスピーカーにはmicroSDカードのスロットが用意されているため、お気に入りミュージシャンの音楽を集めた、とびきりのプレイリストを聴くことができますよ。
試しに数曲をmicroSDカードにデータコピーをして聴いてみました。スロットは、有線接続や充電をする場所と同じ側面のカバーの中にあるので、ここに端子面を上にして挿入。ボリュームの操作・再生・一時停止も問題なく作動します。音楽データをたくさん持っている人には、おすすめの使い方と言えそうです。
ハンズフリー通話ができる
このスピーカーにはマイクも内蔵されていて、ハンズフリー通話の機能があります。こちらも試してみました!
まずはスマホで音楽配信アプリを起動。Bluetoothで音楽を流した状態にし、ここでスマホへ電話を発信。通話を受信すると着信音がスピーカーから流れてきました。Bluetoothボタンを押すと通話が開始され話しができます! 再びBluetoothボタンを押すと通話が切れ、音楽再生に自動で切り替わるのだからこれはスゴイ。
実際に聴いてみた!
音楽配信サービスを聴いてみた
まず利用する機会の多そうな音楽配信サービスで使ってみることに。アプリを起動しプレイリストを表示。「再生する」をタップすると聴こえてきました。当然のことですが、スマホのボリュームを上げ下げすると、スピーカーの音もそれに合わせて小さくなったろ大きくなったりします。Bluetoothによる遅延も気にならず、音も割れたりすることなくいい感じでした。
そしてこのアイテムの特徴のひとつである、スピーカー本体から操作できる機能をチェック!
まずはシンプルにボリュームから。スピーカーのボリュームボタンを長押ししていると、きちんと音楽のボリュームが上下にコントロールできます。実際に上げ下げできる音量の幅は、スマホ本体のボリュームの範囲内で、本体のボリュームを小さめにしていると、スピーカーのボリュームボタンをどんなに長く押し続けていても、スマホ本体のボリュームより大きな音は出ません。
次は再生・一時停止ボタン。こちらも名称どおり曲の再生と一時停止ができました。さらに、ボリュームボタンを短く押すと、プラスなら次の曲、マイナスなら曲の先頭にスキップが可能。これは相当便利です!
インターネットラジオを聴いてみた
続いてスマホアプリを使って、インターネットラジオを試聴してみることに。インターネットラジオには、全国のFM放送などを聴くことができるものと、インターネットでのみ聴くことのできるラジオチャンネルがあり、もちろんそのどちらも支障なく使えます。FM放送のインターネットラジオは、そもそも実際の放送より若干遅れて流れてくるため、時報が流れると合っていないのに気づきますが、これはスピーカーやスマホのせいではないので仕方ありません。
インターネットラジオでもボタン操作は同じです。ちなみに、インターネットラジオでは曲のスキップは当然できないものの、ボリュームボタンを短く押すとチャンネルが切り替わりますよ。
サウンドは思った以上にGood!
さて、スピーカーですから気になるのはその音。その実力は……。
結論からいうと、感動するほどの音ではありませんが、3,000円を切るという価格を考えれば、驚くほどバランスの良いサウンドを聴かせてくれます。抜けるような高音、空気を伝って振動のくるような重低音はさすがに出ないものの、その間の音がしっかり届くといえばよいでしょうか。
幅広い音域を確認するため、クラシック、ロック、ポップス、ディスコミュージックなど複数ジャンルの音楽を再生したところ、高音はキンキンしたり割れたりすることもなかったです。一方重低音に関しても、有名なオーディオ機器メーカーがこぞって売りにする商品のようなズシンとくる迫力は望めないにしても、ベースやドラムのリズムがしっかり聴こえ、この価格としては十分すぎる音色でした。
おまけ♪防水ってホント?試してみた
シャワーをかけてみた
水没はNGでもシャワー程度ならOKという防水仕様を試すべく、お風呂場で濡らす実験を開始。念のため濡らす前にも音が鳴るのかを確認してからシャワーをかけます。ちょっとかけたくらいでは検証レポートになりませんから、ジャバジャバかけてみます。撮影中もかけ流し状態で、およそ5分はシャワーを浴びていたと思います。この状態でミュージックスタート!
当然ですが、普通に音楽が再生されました。もちろんシャワーをかけている状態でも問題なし。これなら安心してお風呂場で使用できますね!ただし有線接続はキャップを開けた状態で使用するため、防水対応はしていません。ご注意を!
使ってみて気付いたこと
実機を使って気付いた点をいくつかまとめてみました。商品紹介ページなどには載っていないポイントをピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
ボリュームボタンの操作に注意が必要
ボリュームボタンは長押しすると音量の調整、短く押すと曲のスキップに対応しています。しかし慣れないうちは注意が必要です。ボリューム上げ下げのつもりでポンとボタンを押すと次の曲に飛んでしまうのです。反対のボタンを押して戻せるので問題ありませんが、チャンネル自体が変わってしまうインターネットラジオや、元の曲に戻らない音楽配信では気を付けないといけません。
どっちが正面かわかりにくい
写真を見てもらうとわかるように、このスピーカーは正面と背面のデザインがまったく同じのため、持って移動した時にぱっと見、正面がどちらかわかりにくいことも。
音楽を再生すれば音が聞こえてくる側が正面だとわかりますし、上面のメーカーロゴやストラップホールが右にくるのが正面という見分け方はありますが、間違えちゃいそうになります。
ハンズフリー通話は電話のみ
ハンズフリー通話は、通常の電話回線を利用した場合のみ対応し、メッセージアプリなどを使った、いわゆる無料通話機能では利用できませんでした。もっともスマホで流れる音楽や音声をスピーカーから流すため、メッセージの着信音やアラームもきちんと鳴り、通知に気が付かなかったということはないでしょう。
ドアを閉めてもBluetoothは届きます
お風呂場で使うのにドアを閉めたらBluetoothが切れちゃった!ということがないかの検証も。さすがに演奏が途切れるようなこともなく、無事音楽が鳴り続けることを確認。取扱説明書によると通信距離は最大約10mと書いてあるので、一般的な家庭なら脱衣所とお風呂場はもとより、キャンプのような屋外でも実用的な距離まで届くと言えそうです。
ポータブル Bluetoothスピーカー 防水&防塵
おわりに
いかがでしたか?
音楽を聴く以外にもスマホでゲームをする時に接続すれば、より迫力のあるサウンドでプレイできそうですね。また防磁設計になっているため、テレビやディスプレイの近くに置いても干渉しづらいというメリットもあります。期待以上の性能を発揮してくれるスピーカーです。
スピーカーから流れるリッチな音楽を楽しみながら、心地よいバスタイムをお過ごしください♪
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