自炊が増えてキッチンに立つ機会が多くなると、鍋や食器などのキッチンアイテムもいつの間にか増えてしまいます。キッチンアイテムは上手に収納しないと生活感が出やすいもの。せっかくなら素敵なキッチンでテンションを上げて料理したいですよね。
今回は生活感を出さないキッチンの秘訣をご紹介します。
キッチンの生活感をなくす方法4選
生活感を出さないキッチンにするには、引っ越してきたばかりのときのように極力モノが出ていない、何もない状態にするのが一番シンプルで最も簡単な方法です。とはいっても、それもなんだか味気がないもの。
毎日の自炊が楽しくなる自分好みのキッチンにするためには、どうしたらいいのでしょうか。生活感を出さないキッチンづくりのポイントや、収納の秘訣をみていきましょう。
1.キッチン全体のテイスト・カラーを決める
毎日の調理がラクになるように機能重視で購入したら、キッチン家電やキッチンアイテムのテイストや色がバラバラ、カラフルで統一感のないゴチャついた印象になってしまった、なんてことにもなりがちです。
生活感を出さないキッチンにするには、家電やアイテムを買う前に、まずは自分が理想とするキッチンをイメージして、それに合うテイストやカラーを決めましょう。
スタイリッシュでかっこいいカフェ風キッチン、やさしい色調の北欧風キッチン、木目調のナチュラルテイストキッチンなど、具体的に決めるのがポイントです。
そこが決まったら、次は配色などを考えながらキッチン全体をコーディネートしていきましょう。キッチンの壁や扉、大物家電の冷蔵庫など、キッチンに占める面積が大きい場所は、好みに合ったリメイクシートを貼るのもおすすめ。雰囲気がガラリと変わり、イメージしたテイストのキッチンにグッと近づけることができますよ。
2.隠す収納で見た目をスッキリと
モノの量が増えてしまった場合は、まずは暮らしに必要なモノの適量を見直すことから始めましょう。そのうえで、ごちゃごちゃに見えるキッチンアイテムはとにかく徹底的に「隠す収納」でスッキリさせます。引き出しや扉のある棚であれば中身が見えないので、そこにしまうだけでスッキリした感じがするかもしれません。
一方、扉のないオープン棚に統一感のないモノが置かれていると、生活感が出てしまいがち。そんなときはカフェカーテンやロールスクリーン、リネンなどの布製品が大活躍してくれます。キッチンのテイストにあった布で覆えば、広い面積も簡単に隠せます。ただし、火を使う場所の近くではできるだけ使わないように気をつけましょう。
また、意外にごちゃついて見える食器棚のガラス扉には、目隠しシートを貼って食器類を隠してみるのも一案です。最近は目隠しシートも種類が豊富で、カフェ風の黒板シートなどもあります。好みのテイストにあわせて選んでみてください。
3.キッチン家具などの配置を変えてみる
リビングからキッチンが丸見えの間取りの場合は、思い切って棚の配置を変えてみたり、キッチンとリビングに間仕切りするようにカウンター家具やついたてを置いてみたりして、キッチンの作業台やレンジ周りが隠れるように工夫するのも一案です。
また生活感が出やすいキッチンのゴミ箱も出しっぱなしにならないように、組み立て式の棚の下に収納するなどして隠すとよいでしょう。棚下に配置することで家事動線も確保できて、作業効率も上がるかもしれません。
4.容器を統一して魅せるキッチンに
調味料、乾物、食器用洗剤などの小物は、購入したパッケージのままだとやはり生活感が出てしまいやすくなります。ひと手間かけて、キッチンのテイストとマッチしたボトルや容器に移し替えましょう。
調味料など種類の多いものは、ボトルや容器を揃えるだけで統一感が出せます。食器用洗剤は棚や引き出しにしまうことは難しいですが、キッチンのテイストやカラーとマッチした容器に入れ替えるだけで印象がかなり変わります。スポンジなどは購入するときにデザインやカラーがテイストに合うように意識しましょう。
容器に移し替えるひと手間が難しい場合は、キッチンのテイストにあったカゴやケースを使ってひとまとめに収納するのも手です。小物にもこだわって、出しっぱなしにしていても魅せることができるアイテムを探してみましょう。
まとめ
生活感を出さないキッチンのキーワードは「隠す」「揃える」。ここに意識を向けるだけでもグッと生活感が消えるはずです。
生活感を出さないキッチンづくりができれば、毎日キッチンに立つことも楽しくなること間違いなしです。ぜひ楽しみながら、できるところからでも取り組んでみてください。
執筆者プロフィール
有賀 照枝(整理収納コンサルタント・ハウスクリーニング技能士)
株式会社ハート・コード代表取締役。“部屋磨きは自分磨き・職場磨きはスタッフ磨き”をモットーに家事代行・整理収納関連事業で2007年独立。自身の体験から環境を整えると色々なことが整ってくることを痛感し、個人や企業にコンサルティングやセミナーなど様々な形でその大切さをお伝えしている。ジュピターショップチャンネルほかメディア多数出演。著書『「片付けが苦手な子」が驚くほど変わる本』(青春出版)。
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