家庭での料理をよりおいしくしたいなら、調味料にこだわってはいかがでしょうか。とくに醤油は和食だけでなく、洋食や中華などさまざまな料理で活用する万能調味料です。
そこで今回は、醤油の種類と選び方、さらにスーパーにはあまり並んでいない、とっておきの醤油をご紹介します!無添加のものや希少な白醤油など、特色あるおいしい醤油をピックアップしました。
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実は奥深い?!醤油の基礎知識
醤油は日本で古くから使われている調味料です。全国各地でつくられている醤油の種類は多岐にわたります。
そこでまずは醤油の種類や選び方などについて見ていきましょう!
知っておきたい醤油の種類 ①種類別
醤油の種類は主に5つに分けられます。
濃口醤油(こいくちしょうゆ)
スーパーなどで多く売られている醤油のほとんどは濃口醤油で、国内の醤油生産量の約8割以上を占めます。
濃口醤油は、味と香りのバランスがよく、食材にかけたり、つけたり、さまざまな料理の味付けに使われたりする、オールマイティーな醤油です。
江戸時代に江戸っ子の好みに合わせて変化し、段々と今の濃口醤油へと変化してきました。関東や東北地方、北海道ではこの濃口醤油が多く用いられます。
薄口(淡口)醤油(うすくちしょうゆ)
醤油の「薄口」は塩分の濃さではなく、見た目の色の濃さを表します。そのため、塩分約16%の濃口醤油よりも淡口醤油は塩分約18%と、少し高めです。
薄口醤油の特徴は、濃口よりも熟成期間が短く、うま味や香りも控えめな点です。素材をいかす煮物やお吸い物などの料理によく合います。
国内生産量は約1割で主に西日本で用いられている醤油です。
溜醤油(たまりしょうゆ)/再仕込み醤油(さいしこみしょうゆ)/白醤油(しろしょうゆ)
ほかの醤油よりも大豆の割合が多く、熟成期間が長い溜醤油は、独特の香りと濃い見た目が特徴です。主に中部・九州で好まれて使われます。
醤油で醤油を仕込む再仕込み醤油は、濃口醤油と溜醤油の中間のような醤油で、バランスのよい濃厚さが特徴です。
白醤油は大豆よりも小麦を多く使用しています。短期間発酵のため、薄口醤油よりも色も味わいもあっさりとしているのが特徴です。
国内生産量は溜醤油が約2%、再仕込み醤油が約1%、白醤油が約1%とどれも少なめの希少な醤油です。
知っておきたい醤油の種類 ②製造法別
続いて、醤油のつくり方の違いを簡単に説明します。
本醸造方式
醤油生産量の約8割を占めるのが本醸造方式です。
江戸時代から続く醤油の基本的なつくり方で、まず蒸した大豆と炒った小麦を混ぜ、種麹を加えて麹をつくります。その麹に塩水を加えてもろみをつくり、これを発酵・熟成させます。最後に圧搾して火入れをすれば、醤油の完成です!
混合醸造方式/混合方式
混合醸造方式は本醸造方式のもろみ段階で、混合方式は本醸造方法の火入れ前に、アミノ酸液などを加える製法です。これにより短時間で熟成させることができ、アミノ酸由来のうま味が加わります。
味のバランスを整えるために甘味料を加えることも多く、九州や北陸地方で好まれる甘い甘口醤油はこれらの方式でつくられていることが多いでしょう。
上手な醤油の選び方
醤油にはいろいろな種類や醸造法がありますが、どのような醤油を選べばよいのでしょうか。
ここからは醤油の選び方のポイントをご紹介します!
用途で選ぶ
【濃口醤油】
豚の角煮や魚のあら煮、すき焼きなど、色とコクをいかしたい料理
【薄口醤油】
茶わん蒸しやお吸い物など、具材の色や味わいをいかしたい料理
【溜醤油】
照り焼きや焼き餅など、溜醤油独特のとろみと香りがいかせる料理
【仕込み醤油】
刺身や冷奴、卵かけご飯など、醤油のうまみをいかせる料理
【白醤油】
だし巻き卵や炊き込みご飯、浅漬けなど、白醤油特有の甘味と香りをいかせる料理
等級で選ぶ
醤油はうま味成分に応じて「特級」「上級」「標準」の主に3つの等級に分けられます。
うま味の強い順に、「特級>上級>標準」となり、一般的に等級の高い方が味や香りがよいとされています。また、特選よりもうま味成分があるものを「特選」「超特選」と呼びます。
ただし、等級認定は任意で、等級表示は製造工場に任せられています。あくまでも参考程度にとらえておきましょう。
サイズで選ぶ
醤油はボトルや瓶を開封すると徐々に鮮度が落ち、うま味が失われていきます。開封後は約1カ月を目安に使い切れるサイズを選びましょう。
家族が多いなら通常サイズで問題ないですが、1人暮らしであれば、ミニサイズや個包装のものを選ぶのがおすすめです。いつでも新鮮でおいしい醤油が楽しめますよ♪
健康に配慮して選ぶ
近年は、健康に配慮した製品も数多く販売されています。
例えば、塩分が気になる方なら減塩醤油を、添加物が気になる場合は、赤ちゃんでも安心して口にできる無添加醤油を選んではいかがでしょうか。
お取り寄せできる!種類別、おいしい醤油おすすめ9選!
ここからは、おいしいおすすめの醤油を種類別にご紹介します。
店頭にはあまり見かけない、通販ならではの希少品を中心にピックアップしました!グルメな方や大切な方への贈り物におすすめです!
濃口醤油(こいくちしょうゆ)のおすすめ2選
まずは、とっておきの濃口醤油をご紹介します!
大徳醤油 丸大豆醤油 900ml
「大徳醤油」は、兵庫県養父市にある1910年創業の老舗醤油店です。
丸大豆・小麦・平釜塩の3つの国産素材のみでつくられた「丸大豆醤油」は、まろやかな味わいが特徴。和洋中どんな料理にも使いやすく、食材のおいしさをしっかり引き出してくれますよ!
井上醤油店 古式じょうゆ 720ml
奥出雲の山あいの地で江戸時代から続く「井上醤油店」。大豆の量を一般的な濃口醤油よりも2割増しでつくる「古式じょうゆ」は、やさしく濃厚なうま味が特徴です。
冷奴や卵かけご飯など、醤油の味がよくわかるシンプルな料理によく合いますよ!
薄口醤油(うすくちしょうゆ)のおすすめ3選
続いて、薄口醤油3選をご紹介します。
丸島醤油 純正醤油 淡口 900ml
日本の醤油づくりの中でも古い歴史をもつ地域の一つが、香川県小豆島です。
その伝統技術を使って熟成させた「丸島」の「純正醤油(淡口)」は、素材の味と色を上手に引き立ててくれる逸品ですよ。
海の精 うすくち醤油 500ml
「海の精」の醤油の特徴は、国産の大豆と小麦、塩だけを原料にし、天然醸造法でじっくり熟成させている点です。
伝統海塩ならではのうま味ある塩をいかした醤油を堪能できると人気を集めていますよ!
チョーコー 有機醤油 うすくち 500ml
大豆・小麦・米はすべて有機JAS規格に準じたものを使用し、塩も天日にこだわったチョーコーの「有機醤油」。
有機加工食品生産行程管理者に認定された工場でつくられた、有機づくしの超特選醤油です♪
そのほかの醤油おすすめ4選
最後に、濃口・薄口以外の醤油をご紹介します!
山川醸造 だし入り醤油 漆黒 500ml
「山川醸造」は、美濃地方で伝統的な溜醤油と豆みそを専門とする醸造所です。「漆黒」には鰹・ムロアジ・昆布・しいたけなどのうま味がぎっしり詰まっています。
水やお湯にのばすだけでさまざまな料理に使えると話題のだし醤油ですよ♪
かめびし 三年醸造醤油 500ml
かめびしの「三年醸造醤油」は、国産丸大豆を名前のとおり3年かけてじっくりと熟成させています。
自然なとろみとマイルドなうま味で、刺身や生醤油うどんにぴったりですよ!
ヤマシン 金完熟白醤油(特級) 1800ml
愛知県にある「ヤマシン醸造」は、希少な白醤油をつくり続けて約200年の老舗店です。看板商品「金完熟白醤油」は厳選された小麦を使用しています。
古来の伝統技術で手間ひまかけてつくられた、無駄のない洗練された味が楽しめるでしょう♪
寺岡有機醸造 寺岡家のたまごにかけるお醤油有機醤油使用 150ml
「TKG」の愛称で近年ブームとなっている卵かけご飯。卵と醤油だけのシンプルな料理の中においしさを求めるTKGファンのために開発されたのが、こちらの醤油です。
有機濃口醤油に鰹や昆布、さらに隠し味に国産牡蠣エキスと天然醸造純米本みりんを加えた、もはや万能調味料に近い醤油です。
まとめ
醤油は昨今、世界中のレストランなどで使われている日本が誇る万能調味料です。
今回の記事を参考に、ぜひいろいろな醤油をお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。種類や味の異なる醤油があれば、料理の幅もグッと広がりますよ!