オフィスや在宅ワークでのリモート会議などに欠かせないのが、イヤホンとマイク機能が合わさった「ヘッドセット」です。ヘッドセットにはビジネスに適したものから、ゲームに特化したもの、さまざまな用途にも使えるものまで、たくさんの商品が販売されています。
そこでこの記事では、とくにビジネスシーンに最適なヘッドセットの選び方と、おすすめの最新ヘッドセットを紹介していきます!
テレワークで需要急増!ビジネス用ヘッドセットの選び方とは?
ビジネスに適したヘッドセットは、自分がどのような場面で使うのか、どれくらいの頻度で使用するかによって、選ぶべきものが変わってきます。
まずは、ビジネス用ヘッドセットを選ぶ際にチェックしたいポイントをまとめました。自分がビジネス用のヘッドセットに求めるポイントはなにか、確認していきましょう!
1.使用環境で選ぶ
ヘッドセットを利用する環境は、人それぞれです。使用環境によって備えるべき機能も異なります。
雑音の多い場所で使うなら必須「ノイズキャンセリング機能」
騒がしいオフィスや自宅に家族がいる場合など、周囲に人がいる環境でヘッドセットを使うなら、マイクの「ノイズキャンセリング機能」と「指向性」を必ず確認しましょう。
ノイズキャンセリング機能は、その名の通りノイズをカットし、音声をクリアにするための機能です。たとえば、通話時の周囲の雑音や風を切る音などを打ち消してくれます。
このタイプを使えば、通話相手に自分の声がしっかりと聞こえるため、Skypeなどのやり取りもスムーズに行えます。
指向性とは、どの方位から音を拾うかを指します。「単一指向性」は音のする一定方向から音を拾い、「双指向性」は音のする方向とその反対側から、「無指向性」は全方位から音を拾います。ノイズができるだけ入らないようにするには、口元の音を拾いやすい、単一指向性のマイクがおすすめです。
移動しながら使うなら「遮音性が高すぎないタイプ」
取引先への移動中などにヘッドセットを利用するなら、安全のために周囲の音を完全にシャットアウトしないものを選びましょう。最近は、走行音の静かな電気自動車が増えており、遮音性が高すぎると危険なことがあります。
使用するなら片耳タイプやイヤホンタイプ、少々高額にはなりますが周囲の音を取り込める機能が付いたものを選びましょう。ただし、自動車・自転車の運転中は注意が散漫になりやすいため、極力停車して通話するようにしてください。自治体によっては、運転中のヘッドセットの利用が禁止されていることもあります。
2.使用時間・頻度で選ぶ
ヘッドセットは、使用時間や頻度によって形状を選ぶととても使いやすくなりますよ。
長時間のミーティングが多いなら「オーバーヘッドタイプ」
オーバーヘッドタイプとは、イヤーパッドの付いたヘッドホンのものです。フィット感に優れ、聞き取りやすいため、長時間のミーティングもストレスなく行えます。
ただし、重量があるものは長く使用すると、首や肩に負担がかかるため、選ぶ際にはイヤーパッドの素材(クッション性や通気性)とともに重量も必ず確認しましょう。
短時間使用なら取り回し重視の「イヤホンタイプor耳掛けタイプ」
リモート会議がめったにない方や短時間での使用が前提の方は、耳の中にイヤホンを入れて使う、イヤホンタイプや耳掛けタイプなどのヘッドセットがおすすめです。
軽量で取り扱いやすく、オーバーヘッドタイプのように耳を覆わないので夏場でも蒸れにくく、外での使用にも向いています♪
ただし、イヤホンの形状次第では、耳穴が痛くなることも…。
騒音があるところでは、相手の声が聞きにくい点も要注意です。
3.接続方法で選ぶ
ヘッドセットの接続方法は主に以下の2タイプがあります。
それぞれの特徴をおさえて、自分の使うシーンに合ったものを選びましょうね。
安定性重視なら「有線接続(USB等)」
有線接続は、ステレオミニプラグかUSBのどちらかを使用し、スマートデバイスに差し込んで使います。ステレオミニプラグは、パソコンやスマートフォンなどさまざまな機器に接続できるのが特徴です。
しかし、ノイズが入りやすく、音質が劣化しやすいというデメリットがあります。
一方のUSBは、ノイズが入りにくいのがメリットです。また、ほとんどのパソコンにはUSBポートがあるため、パソコンがあればすぐにリモート会議に参加できます。
どちらのタイプも有線接続のため、充電不要で長時間の利用に最適です♪
障害物による影響を受けにくく遅延が少ないのも魅力でしょう。
コードに煩わされたくないなら「無線接続(Bluetooth等)」
無線接続はコードが絡むといったことがなく、パソコンやスマートフォンなどと、ある程度離れても通話ができるのが特徴です。
接続方法はBluetooth接続が一般的です。ただし、Bluetooth接続はデータ通信の遅延や通話が途切れるなどの不具合が生じることがあります。長時間使用する場合、充電切れになるおそれもあるため、長時間の使用を考えているならバッテリー容量の大きいものを選びましょう。
4.コスパで選ぶ
ヘッドセットの価格はピンからキリまであります。コスパで考えるなら、とにかく安いものを選ぶのではなく、使用頻度と機能性を考慮して選びましょう。
たとえば、ほぼ毎日、数時間使うなら性能にこだわった数万円の商品を選んだほうが、結果的にコスパがよいでしょう。逆に頻繁に使用しないなら、1,000~5,000円程度の安価な製品でも十分役立ちます。
ヘッドセットの性能でリモート会議の快適性が変わる!
ヘッドセットひとつで、相手の声が聞き取りやすくなったり、自分の声がクリアに届くようになったりと、リモート会議の快適さは大きく変わります。
今のヘッドセットに不満がある方や今後リモート会議が増えるようなら、自分のビジネスシーンに合ったものをできるだけこだわって選ぶことが大切です。
【タイプ別】オフィスでも使える!おすすめの会議用ヘッドセット12選!
ここからは、ヘッドセットの形状別におすすめ商品を紹介します。
重量や接続方法、性能などをまとめました!ぜひ、商品の比較検討に役立ててくださいね。
オーバーヘッドタイプ
まずは長時間の使用を考えている方や、装着性にこだわりたい方におすすめのオーバーヘッドタイプのヘッドセットを見ていきましょう。
【有線】サンワサプライ MM-HSUSB16W
マイクを好みの角度に調節することができる「フレキシブルアーム」を採用したUSB接続のヘッドセット。手元のスイッチでマイクのミュートとボリュームの調節が行えます。
ケーブルの長さは使いやすい約2.1mで、ケーブル込みの重量は約105gです。
価格もお手頃で、ヘッドセットを初めて買う方におすすめの商品です!
【有線】ゼンハイザー PC 8 USB
高品質なオーディオ機器を展開する、ドイツのオーディオメーカー「SENNHEISER(ゼンハイザー)」。こちらの商品は「USBプラグ&プレイ」を採用し、一度接続してしまえばあとは自動で接続するので、切り離すたびに面倒なセッティングをしなくて済みます。
本体重量は約84gと軽量で、長時間使用しても疲れません。
マイクにはノイズキャンセリング機能が搭載され、周囲の雑音を気にすることなく会議に参加できるでしょう。
シックなブラックカラーで、ビジネス用として使いやすいおしゃれなデザインです。
【ワイヤレス】ソニー WH-CH710N-W
こちらは周囲の音をカットする、ノイズキャンセリング機能搭載のワイヤレス(Bluetooth)ヘッドセット。しかもヘッドホン部分のボタンで、ヘッドホンの外側にあるマイクから周囲の音を取り込む「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」に切り替えができます。周囲の音を適度に聞けるため、移動中に安全に使用したい方から人気を集めています。
重さは約223gで、最大35時間使えるロングバッテリーを搭載しています。
低反発ウレタンフォームのイヤーパッドを採用し、長時間の作業でも疲れにくいつくりです!
【ワイヤレス】ロジクール H800
Bluetooth接続のほかに、付属の超小型USBレシーバーをパソコンに接続すれば、約12m離れた場所まで自由に動ける便利なヘッドセットです。
マイクはノイズキャンセリング機能搭載で周囲の雑音をカットしてくれるうえ、使わないときはヘッドバンド内側に収納できます。
右のイヤーカップではミュートをはじめ、音量調節、デバイス選択などが行えます。
左のイヤーカップ部分は開閉し、USBレシーバーが収納できるつくりです。
本体重量は約120gと扱いやすいのも魅力。
ただし、バッテリーは最大6時間と少し短いため、長時間使用する際にはバッテリー切れに注意してくださいね。
イヤホンタイプ
続いて、軽量で使いやすいイヤホンタイプのヘッドセットを紹介します。
【有線】エレコム HS-EP12BK
安価で優秀なイヤホンタイプのヘッドセットをお探しの方におすすめなのが、ステレオミニプラグ式のこちらです。
やわらかいイヤーキャップが両耳にしっかりフィットするため、遮音性は抜群です。集音性の高いインラインマイクと、持ち運びに便利なケーブルの絡まりを防ぐフラットケーブルを採用しています。外出が多い方にも最適な商品です。
【有線】サンワサプライ MM-HS707R
こちらもステレオミニプラグ式のヘッドセット。手頃な価格ながら、手元のマイク付きリモコンで、音量調節や着信のON/OFFが簡単にコントロールできます。
イヤホンは密閉性のあるカナル型です。遮音性が高く、ビジネス用としてはもちろんプライベートで音楽を聴くときにも活躍するでしょう。
イヤーピースはS・M・L各1セットが付属され、耳穴の小さな女性も安心して購入できますよ♪
【ワイヤレス】ソニー WI-SP600N
こちらのソニーのワイヤレスイヤホン型ヘッドセットには、ノイズキャンセリング機能とアンビエントサウンド(外音取り込み)モードが搭載されています。防滴機能付きで雨や汗などの水にも強いのが特徴です。
さらにパソコンやスマートフォンなど、8台の機器までペアリングができ、ビジネスとプライベート両方での活用が期待できます!
【ワイヤレス】ジャブラ EVOLVE 75e
こちらは、Skypeが認定しているワイヤレスヘッドセット。ノイズキャンセリング機能付きで周囲の音に邪魔されず、業務に集中できるでしょう。
イヤホンタイプながらネックバンドが付いているのが特徴です。使用しないときは首に掛けておけ、使いたいときはサッとすぐに使えます。
たった2時間の充電で、最長14時間の連続使用ができるため、仕事中に充電の心配をしなくても大丈夫!
少々価格が高くても、高性能なものをお探しの方におすすめですよ♪
耳掛け(片耳)タイプ
最後に片方の耳に掛けるタイプのヘッドセットを紹介します。
【有線】エレコム HS-EP13TBK
こちらはステレオミニプラグ式の耳掛けヘッドセット。片方の耳にイヤーフックを掛けて使用します。口元の位置に合わせてマイクが動かせるフレキシブルアームを採用し、マイクには周囲の雑音を拾いにくくするノイズ低減機能付きです。そのため、自分の声を相手にしっかり届けてくれます。
さらに、クリップが付いているため、未使用時にはポケットやノートに留めておけます。使用前に慌てて探す心配がないのはうれしいですね!
【有線】バッファロー BSHSECM100BK
パソコンやスマートフォンのプラグにさしてすぐに使える、ステレオミニプラグ式の耳掛けヘッドセット。
イヤーパッド部分の口径が大きく、相手の声が聞きやすいのが特徴です。しかも周囲の音を聞きながら通話ができるので、オフィスや自宅、外出先でも大活躍するでしょう!
【ワイヤレス】プラントロニクス Voyager Legend
こちらはBluetooth接続で使える、ワイヤレス耳掛けヘッドセットです。ノイズキャンセリング機能のほか、スマートセンサーも搭載されています。ヘッドセットの装着や脱着で、通話に応答したり電話機に転送したりしてくれる便利機能です。
また、撥水加工が施されており、汗や湿気にも強く、外出中マスクをしての会話にもおすすめです。
【ワイヤレス】ジャブラ Talk 55
とにかくコンパクトで高性能なヘッドセットをお探しの方にイチオシなのが、こちらの本体重量5.4gのヘッドセットです。マイク部分がコンパクトなため、使用中にマイクが煩わしくなることはありません。高性能なノイズキャンセリング機能が搭載されており、周囲に人がいる環境でもクリアな通話が叶います。
ワイヤレス動作は最大30mで、作業しながらの通話にも大変便利ですね♪
まとめ
リモート会議をより快適に行うためには、優秀なヘッドセットが必要です。
近年では、さまざまな性能を搭載したヘッドセットが販売されています。ぜひ、機能や価格、形状を比較して、自分に合ったヘッドセットを探してみてください!