さまざまな食材が出揃う食欲の秋。その中でも極上の食材といえば、やはり松茸です。
今回はおいしい松茸の選び方だけでなく、いただき方や保存法まで松茸を120%楽しむ方法をご紹介!
この機会にぜひ松茸を味わってみませんか?
おいしい松茸(マツタケ)を選ぶポイント
普段使う機会の少ない食材だけに、松茸の選び方に悩んでしまうかもしれません。ただ、いくつか要点を押さえておけば大丈夫!
これから紹介するポイントに注目して、おいしい松茸を選んでください。
松茸の上手な選び方
松茸でまず注目すべきは傘と呼ばれる丸々とした上の部分。この傘が肉厚で、光沢がある松茸がおすすめです。
また、松茸は発育段階によって大きさとともに傘の開き具合が変わってくるのが特徴。
松茸の発育段階は若い状態から順に「ころ」「つぼみ」「ひらき」と呼ばれ、以下のような差があります。
- ころ
長さが6㎝以下で、傘が固く締まったもの。
- つぼみ
長さが12㎝以上で、軸と呼ばれる傘の下にある筒状部分の直径が3.5㎝以上。
傘と軸の間にある、膜と呼ばれる部分が切れていないもの。
- ひらき
傘が開いて膜が切れているもの。
この3つの中で、膜切れしていないつぼみが最高級とされています。
一方、ひらきはつぼみより価格が安くなりますが、鮮度がいいと香りが強いこともあるので、その場合は松茸ごはんにするといいでしょう。
他には、軸の状態もチェックポイントのひとつです。軸が白く、かつ太くて硬いものを選ぶようにしましょう。
細くて長い軸の場合、育ちすぎて風味が落ちている可能性があるので注意してください。
さらに、松茸は乾燥していると風味が落ちてしまうので、湿り気があるものを選ぶのも重要です。
松茸の産地による違い
実は松茸を珍重している国は日本だけなのをご存じですか?
外国産の松茸は産地によって香りや食感が異なるものの、国産品の1/10程度の価格で購入できることもあります。輸入品は採取から時間が経過しているので鮮度は低めですが、お手頃価格で食べられるというメリットが最大の魅力といえるでしょう。
- アメリカ・カナダ産
全体的に白っぽい色をしていて、厳密には国産の松茸とは別種ですが、日本では松茸として扱われています。
柔らかめの食感と国産品よりも強い香りが特徴。
- スウェーデン・フィンランド産
DNA鑑定を行った結果、北欧の松茸は日本のものとほぼ同種とされています。
- 中国産
外見は国産品に似ていますが、食感は軟らかめです。
少々泥臭いものもあるので、その場合はぬるま湯で洗いましょう。
- 韓国産
輸送時間が少なく、国産品と最も近い味わいを楽しめます。
- ブータン産
国産品に近いうえ、韓国産と比べると半分程度の価格も魅力。
標高の高い地域で収穫されるため、虫がついている心配も少なめです。
松茸(マツタケ)の上手な下ごしらえ方法と保存方法
香りが魅力の松茸は、手に入れたら鮮度が落ちる前に食べるのが一番です。
ただ、保存しておいて、お正月料理に使ったりしたいと考える方がいらっしゃるかもしれません。そんなみなさんのために、下ごしらえとともに保存方法をご紹介します。
ぜひ松茸を堪能する参考にしてください。
松茸を下ごしらえしておいしくいただく
松茸をおいしくいただくポイントはしっかりと下ごしらえをすることです。下ごしらえは、まず根元部分に当たる石づきを削ることから始めます。
石づきは包丁を使い、鉛筆を削る要領で削り落としていきましょう。
次に松茸の汚れを落としていきますが、香りや風味が落ちる原因になるので、この時になるべく水洗いを避けるのがコツです。軽い汚れの場合は清潔な濡れふきんを使い、傘の部分は中心から外側に向かって、軸の部分は根元から傘に向かって軽く拭きましょう。
土で汚れている場合は水を張ったボウルの中でゆっくりと洗い、汚れが取れたら乾いたふきんですぐに水分を拭き取ることが大切です。
また、軸が軟らかい場合、虫がついている可能性があります。その場合は塩水に浸け、虫が浮いてくるのを待ちましょう。
汚れを落としたら、作りたい料理に合わせてカットすれば下ごしらえは終了です。
松茸をおいしく保存しておく方法
松茸を保存する場合、雑菌が繁殖しないようにするため、土汚れがついている場合は汚れを落とすことが最優先です。
そのうえで、2~3日保存する場合はひとつずつ乾いたキッチンペーパーにくるみ、さらにラップかビニール袋に包んで冷蔵庫に入れます。
半年間ほど冷凍保存したい場合は、下ごしらえの最後の段階で1/2または1/4割りにして、密閉できる袋に入れて冷凍庫で保存します。ただし、冷凍する場合は松茸の香りと風味が失われ、解凍時にうまみを含んだドリップが出てきてしまいます。
冷凍したものは焼き松茸には向いていませんので、凍っている松茸をそのまま煮汁などに入れて料理するといいでしょう。
おいしい松茸お取り寄せおすすめ10選
ここからはお手頃価格で味わえる松茸をご紹介していきます。
先ほどご説明したとおり、輸入品でもおいしい松茸がありますので、この機会に試してみてはいかがでしょうか?
松茸を存分に楽しめるお取り寄せのおすすめ
「松茸を丸々楽しみたい!」という方におすすめなのがこちら!
ちなみに国産品のピークは9~10月ですが、北欧産は8~9月、中国産は9月、アメリカ産と韓国産は10月といったようにピークが若干ずれます。外国産の購入をお考えの方は、該当する時期に探してみるのもいいでしょう。
松茸 訳あり ご家庭用 約1㎏
傷や裂け目などのある訳ありでも、味や香り、食感にはまったく問題なし!
中国産なので、国産品よりも一足早くボリュームたっぷりの松茸を味わえます。
松茸 つぼみ~中椀 200g
傘が閉じたつぼみと、中椀という傘が開ききっていない中国産松茸のセットです。
松茸独特の香りと、シャキシャキとした歯ごたえを楽しめます!
松太郎
松茸と椎茸菌をかけあわせたキノコで、傘はふっくらと軟らか。
軸は肉厚なうえにうま味がたっぷりで、松茸のような歯ごたえも魅力です!
松茸をすぐに味わえるお取り寄せのおすすめ
「下ごしらえがちょっと面倒…。」とお考えの方のため、すでに手を加えた松茸もあります。
中には土瓶蒸しや松茸ごはんがすぐに楽しめる松茸もありますので、特定の松茸料理を味わいたい時に便利です。
松茸カット 大容量500g
形が規格外の中国産松茸をカットし、独自の技術を使って旬の時期に冷凍。
味や香りは本来の松茸に引けを取らず、500gと大容量なのも魅力!
松茸 カット 250g
中国産の松茸を縦割りにして冷凍保存。
切り落としたものより形が整っているのがポイントで、松茸の土瓶蒸しに最適です。
松茸の土瓶蒸し
中国産松茸のほか、銀杏やタケノコ、エビなどの食材がたっぷり3人前入ってます。
カンタンな手順で本格的な松茸の土瓶蒸しが楽しめます!
訳あり・特選1級 松茸スライス 500g
中国産松茸の特選1級品の中心部を除くことでお手頃価格を実現しています。
混ぜごはんやお吸い物だけでなく、焼いて食べても風味が満点です!
冷凍松茸 お徳用 1㎏
鮮度のいい中国産松茸を急速冷凍でうま味と香りをしっかりパック!
1㎏と大容量なので、焼き松茸から松茸ごはんまでさまざまな料理に贅沢に使えます!
冷凍松茸 縦割り1/4カット 1㎏(500g×2パック)
シャングリラと呼ばれる、自然豊かな中国四川で採取された松茸を-45℃で急速冷凍。
うま味と香り、歯ごたえもバツグンです!
日本料理 太月の作る ブータン松茸だらけご飯
標高2800m以上の高地で採れた、国産品に匹敵する香りを持つブータン産松茸を使用。
ごはんを炊く要領で簡単に松茸ごはんが味わえます!
松茸をおいしく味わうおすすめレシピ
松茸ごはんから天ぷらまで、松茸のおいしいいただき方をご紹介!
やはり松茸といえば、ふわっとした香りが最大の魅力。秋の味覚の王様が持つ香りを思う存分味わうためにも、しっかりとレシピをチェックしてから料理に挑戦しましょう!
なお、松茸については下ごしらえをしてから、それぞれの料理に使ってください。
松茸ごはん
松茸を使った料理の中でも、一度は食べてみたいのが松茸ごはん。
こちらの松茸ごはんは松茸の香りを新米に炊き込み、油あげを味出しに使うのがコツです。
【材料】
- 松茸…小2本
- 米…2合
- 油あげ…1/2枚
- 三つ葉…小1束
- 削り節と昆布で取っただし汁…330ml
- 塩…小さじ2/3
- 酒…小さじ1/2、大さじ1と2/3
- 薄口しょうゆ…小さじ1/2、小さじ1と2/3
- みりん…小さじ2/3
【作り方】
- 米をといだらざるに上げ、30分置きます。
- 油あげに熱湯をかけて油を抜き、水気を切って長さ1㎝程度の千切りにします。
- 松茸の傘と軸を切り分けます。
- 松茸の傘を4つ割りにしたうえで薄切りにします。
- 松茸の軸を半分に切ったうえで、縦に薄切りにします。
- 薄切りにした松茸に、小さじ1/2の酒と薄口しょうゆを絡めます。
- 三つ葉をざく切りにします。
- 炊飯器に米、だし汁、大さじ1と2/3の酒、小さじ1と2/3の薄口しょうゆ、塩とみりんを入れ、松茸と油あげを広げるように載せて炊きます。
- 15分蒸したあと、器に盛って三つ葉を載せたら完成!
松茸のお吸い物
松茸のお吸い物といえば香りのよさが魅力!こちらのお吸い物は三つ葉の香りもアクセントになって食欲をそそります。
白だしについては、お好みに合った量を入れるようにしましょう。
【材料(2人分)】
- 松茸…30gを2本
- 絹ごし豆腐…80g
- 三つ葉…5g
- 料理酒…大さじ1
- 薄口しょうゆ…小さじ1
- みりん…小さじ1
- 白だし…大さじ1
- お湯…400ml
【作り方】
- 松茸を縦に半分に切ったうえで薄切りにします。
- 絹ごし豆腐を1㎝角に切ります。
- 三つ葉を2㎝幅に切ります。
- 鍋にお湯を入れて煮立ったら中火にします。
- お湯に松茸、絹ごし豆腐の順に入れ、続けて料理酒、薄口しょうゆ、みりん、白だしを入れて2分ほど煮ます。
- 絹ごし豆腐が温まったタイミングで三つ葉を入れ、ひと混ぜしたら火を止めてできあがり!
松茸の土瓶蒸し
松茸の香りと風味を楽しむには土瓶蒸しもおすすめ。
ふんわりとした香りを閉じ込めただし汁も味わえます。
【材料(2人分)】
- 松茸…1本
- 鶏ささみ…1本
- エビ…2尾
- 白身魚…40g
- 銀杏…4個
- 三つ葉…少々
- すだち…1個
- 塩…小さじ1/5他
- だし汁…300ml
- 薄口しょうゆ…小さじ2
- 酒…適量
【作り方】
- 松茸を縦に薄切りにします。
- 鶏ささみの筋を抜き、ひと口サイズに切ります。
- エビに適量の塩と酒を振ってさっと茹で、殻をむきます。
- 白身魚をそぎ切りにします。
- 銀杏の殻をむき、塩を少々加えた熱湯でゆでたら薄皮をむきます。
- 松茸、鶏ささみ、エビ、白身魚、銀杏を器に入れます。
- だし汁、薄口しょうゆ、小さじ1/5の塩を混ぜて煮立て、松茸などの入った器に注ぎます。
- ひと煮立ちさせたタイミングであくを取り、火を弱めてほんの少しだけ煮ます。
- 三つ葉を散らし、すだちを添えたら完成!
松茸のホイル焼き
松茸をホイルで蒸し焼きにすると香りだけでなく、食感も余すところなく楽しめます。
焼きすぎに注意するだけで良い簡単なレシピなのも嬉しいポイント!
【材料】
- 松茸…60g2本
- 塩…ひとつまみ
- しょうゆ…小さじ2
- すだち…1個
【作り方】
- 松茸の石づきに切れ込みを入れ、手で4等分に割きます。
- すだちを半分に切ります。
- アルミホイルを広げ、松茸を載せて塩をふったらふんわりと包みます。
- オーブントースターで松茸がしっとりするまで7分ほど焼きます。
- 器に盛ってしょうゆをかけ、すだちを絞ったらできあがり!
松茸の天ぷら
松茸は天ぷらにすると香りが凝縮されます。
ちょっと贅沢なお酒のおつまみにも最適なメニューです!
【材料(2~3人分)】
- 松茸…1~2本
- 卵…1個
- 塩…小さじ1/2弱
- 小麦粉…大さじ6
- 片栗粉…大さじ2
- 水…50ml
- 揚げ油…鍋底から3~4㎝程度
【作り方】
- 松茸を縦に3㎜幅に切ります。
- 卵、塩、小麦粉、片栗粉、水をボウルに入れて軽く混ぜて衣を作ります。
- 松茸に衣を薄くつけます。
- 鍋で油を熱し、180℃で揚げます。
- 皿に盛りつけて完成!
まとめ
松茸は1年のうち、特定の期間でしか味わえません。せっかく手に入れた松茸だからこそ、ちゃんとした手順を踏んで味わいたいものです。
しっかりとした選び方と下ごしらえで、秋の最高の味覚を楽しんでください!
関連タグ