健康の大敵と言えば運動不足。コロナ禍で深刻な運動不足による身体の変化を感じている方も多いのでは?
特に、デスクワークだと同じ姿勢が長時間続くので、気がついたら体がカチコチなんてことも。
今回は、そんな日頃の生活で固まった体をほぐす最適な方法「筋膜リリース」と、お役立ちアイテム「フォームローラー」について紹介します。
そもそも筋膜ってなに?
筋膜とは、その名の通り筋肉を包んでいる膜のことです。コラーゲンでできており、85%が水分なので非常に柔らかい組織です。
筋肉は、筋繊維と呼ばれる細い糸状のものが束になり、その束が集まったような構造をしています。筋膜はその糸や糸束の周辺や合間に存在し、接し合っている筋肉同士の摩擦を減らし、滑らかな動きを補助する役割をしています。
しかし、この筋膜は運動不足などが原因で体の血液循環が悪くなると、脱水状態になってしまいます。脱水状態の筋膜は、硬くなってしまい隣接する皮膚や筋肉にくっつきます。これを筋膜の「癒着」といい、体の凝りの原因になってしまいます。
また、筋膜はウェットスーツのように体全体を覆うように張り巡らされ、全身に影響しあっています。そのため、肩の筋膜の癒着が腰痛の原因になることもあります。
話題の筋膜リリースで疲労回復!
水分不足となり癒着状態となった筋膜をほぐし潤いを与え、正常な状態に戻す方法が「筋膜リリース」です。ほぐすというと、指圧のようなものを想像する人も多いと思いますが、従来の筋膜リリースは、全身に広がる筋膜を的確にとらえるために、手のひらでこするような方法で行われます。
筋膜は繊細な組織なので、正しい方法で適度な刺激を与えないと筋膜の癒着を剥がすことはできません。
筋膜は第二の骨格と言われるほど重要な存在です。筋肉の動きを助ける以外にも、姿勢を保持する機能もあるとされています。
このように、重要な存在である筋膜をほぐすことができれば、全身の血液循環を改善させ、疲労回復効果を期待することができますが、筋膜に的確な刺激を与えるには高度な技術が必要とされています。
筋膜リリースのお助けアイテム フォームローラー!
そこで活躍するのが「フォームローラー」です。フォームローラーは、筒状のフィットネスアイテムで、もともとはスポーツや医療の現場で使われていましたが、最近では筋膜へのケアが脚光を浴びたことから、一般の方にも注目されるようになりました。
フォームローラーの上に腕や脚など固くなっている部分を乗せ、圧をかけるようにコロコロと転がせることで、簡単に筋膜リリースの効果が得られる優れ物です。
フォームローラーの選び方
前述した通り、筋膜リリースは適切な技術を必要とする方法なので、なんでもいいからフォームローラーの上に体を乗せて転がせばいいというものではありません。
まずは、フォームローラーを選ぶポイントを説明します。
サイズ
体のさまざまな部位に合わせて、短いものでは30cm、長いものでは1mの長さのものがあります。腕や脚のみなら短いものでも問題ありませんが、胴体など全身に使用するならある程度の大きさが必要になります。
自分のほぐしたい部分に合ったサイズを選びましょう。
固さ
商品によって固さはまるで違います。固すぎれば、逆に体を痛めてしまうこともありますし、柔らかすぎると刺激が少なく効果が期待できません。
自分にとって固すぎず、柔らかすぎず、痛気持ちいいぐらい固さのものを見つけましょう。
表面の形状
表面の形状も、刺激の強い凹凸の多いものから、刺激の少ない滑らかなものまでたくさんあります。
初心者は刺激の少ないものから始めたほうが無難ですが、中には刺激の強弱を変えられる汎用性の高いものもあるのでぜひチェックしてください。
おすすめフォームローラー
最後に、おすすめのフォームローラーをご紹介します。
初心者から上級者まで!幅広く使える万能ローラー
こちらの「GRIDフォームローラー トリガーポイント」は、抜群の耐久性と、マッサージ効果を兼ね備えています。
サイズも手頃な33cm。
初心者の入門用にも、上級者のいつものケアにも対応できる汎用性の高い商品です。
電動マッサージ付き上級者向けローラー
こちらの「STEADY(ステディ) ST116」は、高回転かつパワフルな振動が売りの、電動フォームローラーです。より強く、効果的に筋膜リリースを行うことができます。
刺激が強いので、通常のフォームローラーでは物足りない上級者の方におすすめの商品です。
おわりに
筋膜リリースは、全身の凝りの改善や疲労回復に最適の方法です。
ご自宅でお手軽に筋膜リリースができるフォームローラーを使って、身体をケアしていきましょう。