麻・リネンはどう洗う?風合いを守って失敗しない洗濯方法の極意

夏になると涼しげな麻素材のシャツやブラウス、帽子、バッグなどをファッションに取り入れたくなるものです。しかし、いざ購入したけれど、家でのお手入れ方法がよくわからずに困っていませんか?

この記事では、自宅でできる、麻素材の衣料品の洗濯方法をわかりやすく解説していきます!

麻・リネン素材のアイテムについて

麻・リネンを使った衣類は通気性がよく、サラリとした着心地で、蒸し暑い日本の夏でも快適に過ごせる優秀なアイテムです。

基本的には丈夫な麻・リネン素材ですが、お手入れの方法を間違えると風合いを損ね、魅力が半減してしまうこともあります。長く愛用するためにも、まずは素材の特徴や洗濯する際に注意するべきことを確認していきましょう!

素材・生地の特徴

「麻」「リネン」は、厳密にいうと別のものです。リネン「亜麻」という植物から作られる繊維のことで、リネンやヘンプ、ラミーなどの植物から作られる繊維の総称です。しかし日本では、リネンとラミーのみが「麻」表示を許可されており、その中でも衣類に多く使われているのがリネンです。

麻・リネン素材は、綿やウールと比べるととても強く、上手にお手入れしていれば長く使える素材です。見た目も涼しげな麻・リネン素材は、吸湿性がよく、汗をかいても蒸れにくいという特徴があります。一方で、洗濯すると色移りしやすい、縮みやすい、シワになりやすいなどのデメリットも。繊維の目が粗く、汗や洗剤が繊維の中に残りやすいため、黄ばみやすい点も要注意です。

洗濯できる麻とできない麻の見分け方

麻の中には自宅で洗濯できるものと、クリーニングに出した方がよいものがあります。麻素材の衣類は無理に洗濯してしまうと、型崩れや縮んで着られなくなってしまうこともあるので注意しましょう。

自宅で洗濯が可能かどうかは、衣類についている洗濯表示のタグを確認してください。「水洗い可能」もしくは「手洗い可能」の表示なら、自宅で洗濯することができます。「水洗い不可」の表示がある場合は、自宅での洗濯は控えてクリーニングに出しましょう。

洗濯時の色落ちには注意!

これまでにも触れてきたとおり、色落ちしやすい素材です。洗濯可能の表示がついているものでも、初めて洗濯をする際には部分洗いをしてみて、どの程度色落ちするのかを確認しましょう。

方法としては、洋服の裏側などの目立たない箇所に洗剤をつけ、しばらく置いたあとに色移りしてもかまわない布(できれば白い布)で押さえてみてください。色落ちするようなら最初の何回かはほかの衣類とは別に単独で洗濯しましょう。

麻・リネンの洗濯方法!風合いを守る洗い方&ゴワゴワしない干し方

ここからは、実際に麻・リネン素材を洗濯する方法と準備しておきたいアイテムを紹介していきます。

洗濯前に準備するアイテム

まずは洗濯前に準備しておきたい洗剤や洗濯ネットについて確認していきましょう!

おしゃれ着洗い用の中性洗剤

麻・リネン素材の洗濯に向いているのは、生地へのダメージが少ない中性洗剤です。

市販されているおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使えば、素材の風合いを損なわずに優しく洗濯できます。

エマール アロマティックブーケの香り 500ml

「エマール」は素材のヨレや型崩れを防ぎながら洗える、おしゃれ着洗濯のマストアイテム。シワになりやすい素材の洗濯に向いており、麻・リネン素材にもぴったりです。

ふんわりと長続きするアロマティックブーケの香りも魅力的ですね♪

 

洗濯ネット

麻・リネン素材は、洗濯機で洗う際に生地同士がこすれたり、シワができたりするのを防ぐために、洗濯ネットを用意しましょう。手洗いをする場合も脱水時に洗濯機にかけるなら、洗濯ネットが必要です。

もし、麻・リネン素材の衣類を複数枚洗う場合は、洗う衣類分の洗濯ネットを用意して1つの洗濯ネットにつき、1アイテムのみ入れてください。

ディズニー ポーチとしても使える洗濯ネット 大小2点セット

思わずほっこりしてしまう、ディズニーキャラクターの洗濯ネット。こちらの洗濯ネットは中身が透けないのが特徴です。旅行の際などに、使用済みの下着やタオル入れるポーチとしても活躍してくれます。

毎日の洗濯タイムのちょっとした癒やしになりそうなアイテムですね♪

 

酸素系漂白剤(部分洗い用)

首元や脇に黄ばみ汚れがついている場合は、洗濯表示を確認してから酸素系の漂白剤を使って、全体を洗う前に部分洗いしましょう。洗う際は、汚れている部分に漂白剤をスプレーでかけて、汚れが落ちたらすぐによくすすぎます。

風合いが損なわれるため、全体には使わないようにしましょう。

ワイドハイター EXパワー ガンコなシミ用 300ml

泡スプレータイプの酸素系漂白剤は、麻・リネンの部分洗いに最適です。

漂白剤特有のツンとする嫌なニオイが少ないので、ストレスなく使えますよ♪

 

ゴム手袋(手洗いの場合)

洗濯洗剤を使って手洗いをするときに気をつけたいのが、手荒れです。洗浄力の弱い洗剤を使っても、やはり手荒れの原因にはなります。

手洗い洗濯を行う際は、必ずゴム手袋を使いましょう。

ゴム手袋 ラブグローブ ロング

こちらのゴム手袋は、とってもキュートな色柄が魅力。好みのデザインのゴム手袋を使えば、毎日の家事が少し楽しくなりそうですね♪

かわいいので、女性へのプチプレゼントにもおすすめです!

 

跡が残りにくい・型崩れしにくいハンガー等

麻・リネン素材は洗濯したあとの干し方も重要です。シャツやブラウスなら、跡が残りにくく型崩れしにくいハンガーを使って、風がよくあたる日陰で干しましょう。帽子なら帽子が入るくらいのザルにかぶせて、バッグなら平干しスタイルで陰干ししてください。

ただし、干しすぎると生地がかたくなるので、乾いたらすぐに取り込むのがポイントです!

MAWA ハンガー シルエット 41F

独特な形状をしたこちらのハンガーは、肩の部分のカーブが緩やかで、ハンガーシワをつけずに衣類が干せます。シャツ・ブラウス・カットソーなど幅広く活用でき、コートやジャケットの型崩れも防いで収納できます。

麻・リネンを干す以外にも用途の幅が広く、一つ持っていると便利なアイテムです。

 

折りたたみ式平干しネット 3段

麻・リネン素材のシャツやバッグをはじめ、ニットやセーター、ぬいぐるみなどのデリケートなものを干すときに活躍するのが、平干しネットです。

衣類を吊るさずに干すことができて型崩れの心配がなく、折りたたみ式なので収納場所に困ることもありません。

 

シャツ・ブラウスの洗い方

ここからは、麻・リネン素材のシャツやブラウスを自宅で洗濯する際の手順とポイントを、手洗いと洗濯機洗いに分けて紹介していきます。

手洗い

手洗いをするメリットは、洗濯機洗いと比べて生地に負担がかからず、独特の風合いを守りつつ汚れを落とせるところにあります。

事前に用意するものは、水を入れるバケツ(洗面器)と中性洗剤、そしてゴム手袋です。まずバケツに水をためて、中性洗剤を表示の量に従って投入します。洋服を汚れている面が外側になるようにたたんで、バケツに入れて素早く20~30回押し洗いしましょう。黄ばみ汚れが出ないように、水を2~3回取りかえてしっかりすすいでください。

時間をかけずに干すなら、たたんだ状態で洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒程度脱水してから、ハンガーにかけて風通しのよいところで陰干しします。
脱水をしないで濡れたまま干す「濡れ干し」をするなら、すすいだ洋服をそのままハンガーにかけて風通しのよい日陰に干せばOK!水分の重みでシワが伸び、アイロンがけの手間が省けます。

洗濯機洗い

麻・リネン素材のシャツやブラウスを洗濯機で洗う場合は、衣類を裏返して皮脂汚れが付着しやすい内側を表にしてたたみ、洗濯ネットに入れます。

洗濯機に入れて中性洗剤を表示に従って入れたら、「手洗いコース」などで回し、脱水になったら30秒程度で取り出します。脱水後は手洗いと同様に、風通しのよい日陰に干して乾かします。

帽子の洗い方

頭は汗をかきやすいため、麻・リネン素材の帽子はこまめにお手入れすることが大切です。洗濯可能表示のある帽子なら、自宅で手洗いができますよ!

洗剤はシャツやブラウスと同様に中性洗剤を使い、汚れた部分に洗剤をつけて、ブラシやスポンジで優しくたたくように洗います。よくすすいだら洗濯ネットに入れて洗濯機で30秒ほど脱水にかけてください。最後に、帽子が入るくらいのザルにかぶせて陰干しすれば完了です。

バッグの洗い方

麻・リネン素材のバッグを洗う場合は、毛羽立ちしないようにゴシゴシ洗うことは避け、衣類と同様に中性洗剤を使って優しく押し洗いします。

しっかりとすすぎをして、水気を絞ったあとは形を整えて平干しネットを使って陰干ししましょう。

まとめ

麻・リネン素材の衣類や小物の中には、自宅でお手入れできるものもあります。

お気に入りのアイテムがおうちで洗える場合には、ぜひ、記事を参考にお手入れにチャレンジしてみてくださいね!