エアコンが使えない場所でも涼しく快適に過ごしたい方におすすめなのが「冷風機」や「冷風扇」、そして定番の「扇風機」。それぞれの違いやメリットを解説していきます。
「扇風機」「冷風機」「冷風扇」の違いとは
「扇風機」「冷風機」「冷風扇」と、名称はどこか似ていますが、それぞれ涼しくする原理が異なります。何がどう異なるのか、それぞれの仕組みと特徴を説明していきます。
風の力で涼感を得る「扇風機」
扇風機は、羽根を回して風を起こす機械です。
羽根の数や面積により、風を起こす力が異なるため、羽根の面積が広い方がよりパワーがあり涼しさを感じられるでしょう。
また、最近よく見かける羽根がない扇風機にも、実は見えない部分に羽根や送風機能が内蔵されています。
種類や価格の幅が広いのも扇風機の特徴で、お好みに合わせて選ぶことができます。
クーラーと同じ原理で涼しくなる「冷風機」
冷風機は、クーラーと同じ原理で、取り込んだ空気を冷やして排出することで室内を涼しくしてくれる機械です。
クーラーとの大きな違いは、持ち運びができること。
また、今回挙げた3種類の中では一番涼しさを感じされてくれるのが冷風機です。しかし、取り込んだ熱を外に逃がす必要があるため、締め切った室内での使用は不向きです。
冷風機を使用する際には、排気のできるガレージや倉庫などがおすすめです。
気化熱を利用して冷風を出す「冷風扇」
冷風扇は、水が蒸発する際に周囲から熱を奪う気化熱という現象を利用して冷たい風を発生させる機械です。夏場に涼を取るために地面に打ち水をするのと原理は同じです。
風を生み出すという点では扇風機と同じですが、冷風扇の方がより冷たい風を生みだしてくれます。
コンパクトな製品が多く、手軽に使用できるのもメリットです。
ただし、冷風扇の構造上、気化熱を利用するために室内の湿度が上がってしまうことにご注意下さい。湿度が上がりすぎると効率が下がるため、適度に換気をしながら使用するのがおすすめです。
扇風機の種類と選び方
夏になると欠かせない家電と言えば、扇風機を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?シンプルでお手軽な価格帯のものから、機能性に富んだ高級なものまで、扇風機の種類はとても豊富です。
ここでは、それぞれのご家庭のニーズに合わせた扇風機の選び方について説明していきます。
おしゃれで高機能な2020最新扇風機
最近増えているのが、DCモーターを搭載した扇風機です。DCモーターは直流モーターとも呼ばれ、今まで扇風機の主流だった交流モーターであるACモーターよりも、風量調整の繊細さに優れています。製品によっては30段階以上の細やかな風量調整ができるものもあり、今までの扇風機では風が強すぎると感じていた方に特におすすめです。
羽根なしタイプやスリムタワータイプなど、デザイン性に優れた製品なら、リビングに置いてもインテリアの一部としてすっきり馴染むのもポイントです。
コスパ抜群のシンプルな扇風機
昔から定番のACモーター扇風機は、手軽な価格帯のものが多いのが特徴です。お財布に優しいコスパ重視のモデルから、リモコンがついたものや、サーキュレーターとしても使用できるものなど、便利な機能が付属した製品もあり、ニーズに合わせて選ぶことができます。
まずは手軽に使える1台目の扇風機を、と考えているならば手を出しやすいACモーター扇風機がおすすめです。
スマートスピーカー対応モデル扇風機も
徐々に増えてきたスマート家電。昔から変わらないと思われていた扇風機にも、その波は訪れています。
スマートピーカー対応の扇風機なら、料理中で手が離せない状況でも音声コマンドで扇風機のオンオフや風量調整ができてとても便利です。また、専用のスマホアプリを使って外出時でもアプリから扇風機の操作が可能なモデルも登場し、扇風機もデジタル時代に合わせて進化し続けています。
2020最新のおすすめ扇風機
夏場に欠かせない生活家電である扇風機。
最新の高機能扇風機から、お手頃価格のシンプルな扇風機まで、おすすめの製品をご紹介します。
機能充実!おすすめの高機能扇風機
扇風機の買い換えを検討しているなら、高機能なDCモーター扇風機がおすすめです。細やかな風量調節が可能なDCモーター扇風機は、従来の扇風機の風が苦手な方でも快適にお使いいただけるのが特徴。
また、静音性にも優れ、消費電力が少ないのも嬉しいポイントです。
ダイソン 扇風機 空気清浄機能付 タワーファン ピュアクールリンク TP03WS
羽根なし扇風機の代表格とも言えるダイソンの扇風機は、リビングに置いてもインテリアの一部として馴染むデザインが人気です。
夏場の扇風機としての使用はもちろん、空気清浄機やサーキュレーターとしてオールシーズン使えるのも魅力。専用のアプリで、お手持ちのデバイスから空気の状態をモニターでき、スケジュール機能による予約運転も可能と、便利な機能が満載です。
パナソニック DCモーター搭載 リビング扇 F-CWP3000-TX
まるで高原に吹く風のように、自然な風を届てくれる「1/f ゆらぎ」が特徴の扇風機。
室温を感知して、風量調整を自動で行ってくれる温度センサーが搭載されており、エアコンと併用して使用しても部屋が寒くなりすぎず、適切な温度に調整してくれます。
省エネ&静音のDCモーター搭載で、音も静かで睡眠を妨げない高機能扇風機です。
シャープ DCモーター搭載 リビング扇 PJ-L2DBG-C
2種類の鳥の翼を応用した「ハイブリッド・ネイチャーウイング」で、パワフルな風をまっすぐに届けてくれる扇風機がこちら。「3Dターン」の立体的な首振りで、お部屋の空気を効率よく循環してくれます。
また、コンセントのない場所でも使えるコードレスモードは、手軽に扇風機が移動できて活躍場所が更に広がります。
消臭機能や温度・湿度の上昇お知らせしてくれるセンサーなど、欲しい機能が詰まったおすすめ扇風機です。
山善 DCハイポジションリビング扇風機
スマートスピーカー「アレクサ」対応で、声での操作が可能なDCモーター扇風機。専用のアプリで風量調整やタイマー操作もできる、デジタル時代にぴったりの扇風機です。
無駄を省いたシンプルなデザインで、生活感を感じさせることなくどんなお部屋にも馴染みます。
お手頃価格なDCモーター扇風機をお探しの方におすすめのモデルです。
扇風機 スリムタワーファン DCモーター
こだわりのインテリアとも調和する、ハイセンスデザインのタワー型扇風機。シンプルでスタイリッシュなデザインは、横幅約23センチと、狭い空間でも邪魔になりにくい省スペース仕様です。
広範囲に送風できるタワー型で、足元まで満遍なく風が届き、涼しさも抜群。
DCモーター搭載で機能性や省エネ性にも優れているだけでなく、価格も手頃でコスパのよい製品です。
コスパ抜群のおすすめシンプル扇風機
シンプルな機能でコスパのいい扇風機をお探しなら、昔から定番のACモーター扇風機がおすすめです。
また、低価格モデルでもタイマーやおやすみモードなどの機能を備えたモデルや、DCモーター搭載のモデルもあり、ニーズに合わせてお選びいただけます。
アイリスオーヤマ タワーファン TWF-M73
省スペースで広範囲に送風ができるタワー型扇風機は、頭から足元まで涼しい風が届くのが特徴です。
羽根が無いので小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用でき、持ち手付きで運びやすくサッと手軽に移動ができます。
3段階の風量調節とタイマー機能付きのシンプル設計で、どなたでもお使いいただけるおすすめ扇風機です。
山善 30cmリビング扇風機 YLT-C30
インテリアに合わせて、ホワイト、グレー、ブラック、ブラウンの4色からお選びいただけるシンプルな扇風機がこちら。細かいメッシュ構造でお子様の指も通らず、安全に配慮した設計です。
3段階風量調節、首振り、タイマー機能と、基本的な機能をきちんと押さえた低価格帯モデルは、シンプルな扇風機をお探しの方にぴったりです。
TEKNOS リビングメカ式扇風機 KI-1737
5枚羽が空気を細かく分けて送ることで、優しく心地よい風を届けてくれる扇風機。角度調節が可能で、部屋全体に風を届けてくれます。おやすみ時に便利なタイマー機能もあり、冷えすぎを防いでくれます。
風量調節は押しボタン式のシンプルな仕組みで、誰でも手軽にお使いいただける扇風機です。
扇風機 リビングファン DCモーター
低価格帯モデルながらDCモーター搭載で24段階もの風量調節が可能なこちらのモデルは、高機能でコスパのいい扇風機をお探しの方にぴったり。真夏の暑さを吹き飛ばすハイパワー運転から、扇風機周辺の温度を感知して自動的に風量切り替えを行ってくれるエコモードまで、様々なモードが搭載されており、お好みによって使い分けが可能なのがポイント。
色はホワイトと、ホワイト×ブラックの2カラーがあり、インテリアに合わせてお選びいただけます。
アピックス レトロ扇風機 FSSR-0719
こだわりのアメリカン・レトロデザインで、流行のカフェ風インテリアにも映えるかわいらしいデザインの扇風機です。
3段階の風量切替や、左右自動首振りを備えたシンプルな扇風機は、操作が簡単なのも嬉しいポイント。
お部屋のアクセントになるかわいい扇風機を探していた方にぴったりのモデルです。
冷風機の選び方
クーラーを設置できない部屋でも、クーラーと同じように涼を届けてくれるのが冷風機。持ち運びができて、必要な場所に手軽に設置できるのが魅力です。ここでは、冷風機の選び方について説明していきます。
サイズで選ぶ冷風機
冷風機を選ぶ際は、本体の大きさと重さをチェックしましょう。持ち運びできるコンパクトさが利点の冷風機ですが、冷却性能が高くなるに従って本体も大きくなっていきます。製品によっては適応畳数が明記されているものもありますので、冷風機選びの参考にするとよいでしょう。
家庭用の冷風機は本体重量が10キロ~20キロ程度の重さになるため、移動や収納を手軽にするためにキャスター付きのものを選ぶと便利です。
除湿機能などの便利な機能がついた冷風機
ほとんどの冷風機には除湿機能が備わっており、雨の日のジメジメした空気をカラリと快適にしてくれます。
手軽に移動ができる冷風機の利点を生かして、湿気が籠もりがちなバスルームのカビ対策にもお使いいただけます。
静音性も要チェック
寝室や子供部屋など、静かにしたいお部屋で冷風機を使用する時に気になるのが稼働音です。静音設計のものを選べば、音が気になりにくく、夜の就寝時でも快適に使用できます。
家庭用の冷風機の場合、40dBくらいまでの騒音値の製品がおすすめです。
涼しさ抜群!おすすめ冷風機
ここからは家庭用冷風機のおすすめ製品をご紹介します。
お使いになる部屋の広さや、機能などに着目して最適な冷風機を選びましょう。
シャープ コンプレッサー冷風・衣類乾燥除湿機 CM-L100
冷風、除湿、衣類乾燥、消臭と、1台で4役をこなしてくれる万能さで、ご家庭でも使いやすい製品です。
室温と比較して約-10℃の除湿された快適な風を送ってくれる「冷風」機能は、お風呂上がりの脱衣所や料理中のキッチンなどで涼しさが欲しい時にぴったりです。
また、プラズマクラスターで部屋干しのイヤな臭いを抑えながら衣類を乾燥してくれる機能や、お部屋をカラリと除湿してくれる機能、お部屋の嫌なニオイを爽やかに消臭してくれる機能など、様々な用途でお使いいただけるのが特徴です。
CORONA 冷風・衣類乾燥除湿機 どこでもクーラー CDM-1020-AS
1台3役で冷風、部屋干し、除湿が可能なこちらの製品は、キャスター付きで部屋から部屋への移動もラクラクです。
ワイドな風からリズム風まで、送風パターンを3つの中から選べるので、使用シーンに合わせた使い分けができるのもポイント。室温より最大約-10℃まで冷却されたさわやかな風が快適な涼しさを届けてくれます。
洗濯物を約100分で素早く清潔に乾かすスピード部屋干し衣類乾燥や、1日に10Lのパワフル除湿も要チェックポイントです。
冷風扇の選び方
気化熱を利用して涼風を作り出す冷風扇は、扇風機よりも冷たく、エアコンよりも優しい風を送ってくれる便利な製品です。
小型で移動もしやすく、幅広い年齢層の方にお使いいただけるのもポイント。
ここでは冷風扇の選び方について説明していきます。
より涼感を得るにはこんな冷風扇がおすすめ
冷風扇は水が蒸発する時の気化熱を利用して風を冷やす機械のため、製品の中に水を入れるタンクが備わっています。そのため、気温が上昇していくに従って、水だけでは涼しさが物足りなくなることも。そんな時には、タンク内に保冷剤が設置できるタイプがおすすめです。保冷剤で水温を下げることによって、より冷たい風を送り出してくれます。
お手入れのしやすさもチェック
水の力を利用して涼を得る冷風扇で、どうしても気になってしまうのがタンク内やフィルターのカビや雑菌です。汚れたままで放置しておくと、空気中にもどんどんカビや雑菌が広がってしまいます。カビや雑菌が増殖するのを防ぐためには、タンクが簡単に取外しできて、洗浄も楽にできる製品がおすすめです。
温風対応モデルなら冬にも活躍
冷風扇の中には、ヒーター内蔵で温風にも対応している製品があります。タンク内蔵の冷風扇の特徴を生かし、冬場に使用する際には加湿器としても使えるのが嬉しいポイントです。
また、オールシーズン対応モデルなら、季節に合わせて収納する手間も省けます。
体に優しい涼風 おすすめ冷風扇
手軽に移動でき、体に優しい涼風を送ってくれる冷風扇。
ここからは、冷風扇のおすすめ商品をご紹介します。
便利なタイマー機能がついたものや、温風対応モデルなど、ニーズに合わせてお選び下さい。
リモコン付タワー型スリム冷風扇
冷風扇としても、タワーファンとしても使用できる1台2役の冷風扇。スリムタイプなので場所を取らず、キャスター付きで楽に移動できます。
タンク内に氷や保冷剤を入れれば、暑い日でも冷たい風を送ってくれます。
最大9時間のオフタイマー付きで、おやすみ時もつけっぱなしにならず安心です。
TEKNOS リモコン付 イオン冷風扇 IR-CF70I
風速に強弱をつけ、自然に流れる風を再現した冷風扇は体にも優しく、幅広い年齢層の方におすすめです。
就寝時にはだんだんと風が緩やかになっていくおやすみモードで快適な睡眠をサポートしてくれます。
タンク容量も大きく、16時間~24時間の連続運転が可能です。専用の保冷剤付きで手軽に涼感アップできるのも嬉しいポイントです。
ゼンケン スリム温冷風扇 ZHC-1200
夏は涼しく、冬は暖かい温冷風扇はオールシーズン使えるのが魅力。送風、冷風、温風、加湿と4つのモード切替で、シーンに合わせて使い分けが可能です。
大容量タンクで長時間の連続使用ができ、おやすみ時にはオフタイマーも設定できます。
フィルターが簡単に外れてお手入れがしやすいのもポイント。涼風効果を上げる専用の保冷剤も付属しています。
まとめ
エアコンが置けない部屋でも涼しく過ごしたい時や、エアコンの風が苦手な方に、扇風機や冷風機、冷風扇は強い味方になってくれます。
暑い夏を快適に乗り切るため、シーンに合わせて使い分けましょう。