夫のいびきがうるさくてなかなか寝付けない、という方は多いのではないでしょうか。一見、何気ない癖のようにも見えますが、体が不調を訴えている可能性もあります。
大事な人に万が一のことがあってからでは遅いので、いびきのメカニズムをきちんと理解し、原因と対策方法を押さえておくことが大切です。
いびきの仕組みとは?かきやすい人の特徴はある?
そもそも、人はどうしていびきをかくのでしょうか?いびきを改善するために、まずそのメカニズムをしっかりと理解しておきましょう。
ここからは、いびきの仕組みと、どのような人がいびきをかきやすいのかについて解説します。
いびきをかく仕組み
いびきとは、何らかの理由によって気道が狭まったとき、そこを通る空気が発する振動音のことをいいます。仰向けで眠ると舌の付け根が奥へと下がり、喉周りの筋肉も緩むため、誰でも少し気道が狭くなります。健康な人の場合は、極端に狭くなることはなく、静かな寝息が出る程度に収まります。しかし、喉や身体に異常があると極度に気道が狭まり、いびきとなってしまうのです。気道の中でも、特に軟口蓋と呼ばれる部分が振動しやすく、ほとんどのいびきはこの部分が原因だといわれています。喉が狭まると酸素をうまく取り込めなくなり、無意識のうちに必死で空気を取り入れようとします。それが喉の振動を促し、大いびきとなってしまうのです。
いびきをかく人の一般的な特徴
慢性的にいびきをかいている人は、肥満や顔の構造、筋肉の衰えなどの理由から、常に気道が狭くなっています。
ここでは、いびきをかきやすい人に見られる特徴について詳しく解説していきます。
肥満または肥満気味
肥満といびきには深い関係があります。肥満傾向にある人は、首回りにも脂肪が付きやすく、必然的に気道が狭くなってしまいます。舌も肥大しているため、睡眠中はさらに気道をふさぐことになります。
また肥満体型の人は、そうでない人と比べてより多くの酸素を必要とするため、たくさんの空気を吸おうとして呼吸が深くなります。このため余計に空気抵抗が大きくなり、いびきをかきやすくなってしまうのです。
体は痩せていても二重顎の人や、スポーツなどをしていて首回りだけが太い人などは、注意が必要です。
下顎が小さい
下顎が小さい、もしくは後退している人は、顎・舌・喉およびその周辺の筋肉も小さい傾向にあります。したがって、仰向けに寝たときに舌が喉の奥に沈み込みやすくなり、気道が狭くなる原因になってしまいます。
日本人はもともと顎が小さい傾向にありますが、食生活の変化で硬いものを噛む習慣が減ったことにより、ますます顎の小さい人が増えています。
喉の奥の扁桃が肥大
見た目にはわかりませんが、扁桃やアデノイド(咽頭扁桃)が肥大していると、気道がふさがれ狭くなります。扁桃腺の肥大は子どもによく見られる症状なので、子どもがひどいいびきをかいている際は、これが原因である可能性があります。
ただし、遺伝的に扁桃腺が大きい人や、風邪ウイルスや病原体などの侵入により、大人でも扁桃腺が腫れる場合があります。
鼻腔・喉に病気がある
鼻腔や喉の病気にも注意が必要です。
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎といった鼻疾患のある人は、どうしても口呼吸が中心となってしまうため、いびきを起こしやすくなります。
口蓋垂が長い
口蓋垂(のどちんこ)から左右の扁桃まで続く粘膜のひだ(口蓋弓)の幅が広く、幕が垂れているように見える人は、生まれつき咽頭が狭くなっています。そのため気道が確保しにくく、いびきをかきやすくなってしまいます。
普段いびきをかかない人がかく主な原因
普段はいびきをかかないという人でも、体調や生活習慣が原因でいびきをかくことがあります。このような一過性のいびきを「単純性いびき」と呼びます。
この原因には、次のようなものが考えられます。
疲れやストレスが溜まっている
体が疲れていると、無意識のうちに多くの酸素を体内に取り入れようとするため、大きく口呼吸してしまうことがあります。
このときに軟口蓋が激しく振動するため、いびきをかいてしまいます。
またストレスが溜まっているときも、粘膜が乾燥したり充血したりして気道が通常と異なる状態になるため、いびきをかきやすくなります。このように、肉体的・精神的な疲労が溜まると、普段はいびきと無縁の人でも例外ではなくなるのです。
加齢による筋力の低下
中年を過ぎて、いびきをかくようになるのは、老化現象の一種です。老化が進むと筋肉が緩み、段々となくなっていきます。
気道を十分に開けておくための筋肉(上気道筋)も例外ではなく、上気道筋の活動が低下することによっていびきを起こしやすくなります。
中高年のいびきは高血圧や心筋梗塞、糖尿病などの合併症を起こしやすいため注意が必要です。
お酒や薬などによる筋肉の緩み
アルコールや睡眠導入剤、鎮静剤などもいびきの原因となることも。お酒を飲みすぎた日は必ず大いびきをかくという方も多いでしょう。アルコールには筋肉を弛緩させる作用があるため、全身の筋肉が緩んでしまいます。その結果、睡眠中に舌が喉奥に落ち、気道を狭めてしまうのです。
さらに、必要な酸素を確保しようとして口呼吸をするため、いびきをかいてしまいます。
体に不調・病気が生じた
鼻や喉に気道をふさいでしまうような異常があると、いびきを起こしやすくなります。例として蓄膿症や咽頭炎、アレルギー性鼻炎、口の中の炎症などが挙げられます。
このほか、高血圧や糖尿病、心臓病、さらには不正咬合などの顎の形態異常もいびきの原因となります。
いびきで注意したいポイントと、いびきに関するよくある疑問
いびきには様々な原因が考えられますが、原因が明確な「単純性いびき」であれば、それほど心配する必要はありません。しかし、中には注意すべき危険ないびきもあります。
そこでここでは、注意しなければならないいびきや、その対策法をご紹介します。また、いびきをかく原因や、いびきの解消法についての疑問も併せてお答えしますので、ぜひ参考にしてください。
夫のうるさいいびき!実は体調不良のサインかも
常時いびきをかき、家族や友人から指摘されるほどうるさい。このような場合は、重大な病気のサインかもしれません。睡眠障害をはじめ、副鼻腔炎や習慣性扁桃炎、甲状腺機能の低下など、治療が必要な病気が隠れていることがあります。
特に注意が必要なのは「睡眠時無呼吸症候群」です。この病気にかかると、睡眠中に呼吸が止まる状態(無呼吸)や、止まりかける状態(低呼吸)が何度も繰り返されます。呼吸が止まるたびに脳が覚醒するため、眠りが浅くなってしまいます。その結果、日中の強烈な眠気や疲労感、集中力・記憶力の低下を招きます。重症化すると、死亡率を約4倍にも上昇させるという恐ろしい病気です。日中の眠気は交通事故や労働災害にもつながるため、早急な治療が必要となります。
慢性的ないびきがあって、体に何かしらの不調が見られるという場合は、耳鼻咽喉科や呼吸器科を受診しましょう。「いびき外来」や「無呼吸外来」といった専門外来を扱っている病院もあります。
注意が必要ないびきとは?
危険ないびきにはいくつか特徴があります。
以下のような傾向が見られる場合は注意しましょう。
- 急にいびきをかくようになった
それまでいびきと無縁だった人が、急にいびきをかくようになった場合は注意しましょう。一時的なものであれば問題ありませんが、あまりに続く場合は体調不良や病気の可能性があります。
- いびきのペースが速い
いびきをかく間隔が速い場合、呼吸の頻度が多いことが考えられます。呼吸器に問題がある場合があります。
- 大いびきや往復いびき
息を吸うときも吐くときも大きな音が出るのは、呼吸に大きな負担がかかっている証拠です。脳への酸素供給や血圧に影響する恐れがあります。
いびきは自覚しにくく、気づかないうちに病気が進行してしまうこともあります。「たかがいびき」と放置せず、少しでもおかしいと感じたら医師に相談しましょう。
口を閉じて寝たり、横向き寝したりしてもいびきをかくのはなぜ?
一般的に、口呼吸をしたり、仰向けで寝たりすることがいびきの原因だといわれています。しかし、実際には口を閉じて寝たり、横向き寝を心がけていたりしても、いびきをかく人はいます。なぜなのでしょうか。これらの原因として考えられるのが、舌の筋肉が衰えて気道をふさぐ「喉いびき」です。
いびきは大きく「鼻いびき」と「喉いびき」に分けられ、鼻いびきの場合であれば、鼻づまりなど原因を取り除くことで解消されます。しかし、喉いびきは空気の通り道が狭くなっていびきが発生するため、口を閉じていてもいびきをかいてしまうのです。そしてこの喉いびきがひどくなり、放っておくと酸素が脳や体に行き渡らなくなってしまう「睡眠時無呼吸症候群」になる恐れがあるので、大変危険です。
原因のもう一つは、睡眠中の無意識の寝返りです。最初は横向きで寝ていても眠った後に寝返りを打って仰向けになると、どうしてもいびきをかきやすい状態になります。特に人間は無意識のうちに寝返りを打つため、改善は難しいといえるでしょう。
そこでこれらいびき解消に役立つのが、気道を確保しやすくするグッズや横向き寝を促すアイテム、舌や口周りの筋肉を鍛えるトレーニングです。どれも手軽に始められるため、夫のいびきが気になる方は、一緒に試してみることをおすすめします。
解消できる?いびきを止めるための対策方法とは
様々な悪影響を及ぼす恐れがあるいびきを解消することは可能なのでしょうか。
ここからはいびきを止めるための体質・生活習慣の改善方法と、まくらやマウスピース、ノーズピンといったいびき改善グッズをご紹介します。また、簡単にできる舌トレーニングや口周りの筋トレ&ストレッチもご紹介しますので、ぜひ今日から試してみましょう!
【いびき対策その1】先ずは体質や習慣を改善する
肥満が原因であれば、ダイエットをして余分な脂肪を落とすことが重要です。食生活の改善や適度な運動を続けることで、いびきの改善だけでなく体全体が健康になります。
鼻詰まりや疲労、飲酒などに起因する一過性のいびきの場合、それらの原因を取り除きましょう。
例えばアルコールが原因なら、お酒を控えることで解消します。毎日たくさんのアルコールを摂取すると、いびきの慢性化に発展することもあるため、禁酒日を設けるなどして飲酒量を調整しましょう。
鼻炎や鼻詰まりが原因であれば、身を温めて鼻腔を詰まらせないようにしてください。また、病院に行って根本から治療することも大切です。
舌を鍛えて正しい位置へ促す「舌トレーニング」
いびきの原因である、舌が気道をふさいでしまうことを防ぐには、舌の筋肉を鍛え、舌を正しい位置へ戻す「舌トレーニング」が効果的です。このトレーニングによって舌や喉の筋肉が強化され、気道が狭くなるのを予防する効果が期待できます。舌と喉を意識的に動かすことを習慣化して、いびき改善を目指しましょう。
【舌の前後運動】
舌を前後にスライドさせて舌の筋肉を鍛える運動です。まず、軽く口を開いて、舌先を上の前歯の裏側に当て、舌の前半分を上顎にできるだけ強く押し当ててください。次に舌を上方向に押し上げつつ、うしろにスライドさせます。ギリギリまで舌をうしろに動かしたら力を抜きましょう。これを3回繰り返します。
【舌の上下運動】
舌を上下に押し当てて舌の筋肉を鍛える運動です。まず、軽く口を開きます。舌先を上の前歯の裏側に当てて舌の前半分を上顎にできるだけ強く押し当てて3秒間キープ。次に舌全体を口の底に押し付け、ここでも3秒間キープします。これを3回繰り返します。
【喉のトレーニング】
大きく呼吸することで喉の筋肉を鍛える運動です。はじめに鼻から大きく息を吸い込んでください。口を「う」の形にすぼめて、3秒間で吸った息を吐き出します。これを5回繰り返します。
風船を使ってもOK!「口周りの筋トレ&ストレッチ」
口輪筋が弱まるということは口を閉じる筋肉が弱くなっており、これがいびきを助長している可能性があります。いびき予防のためには口周りの筋肉を鍛え、自然と睡眠中は鼻呼吸できるようにしましょう。そこでここでは、口輪筋を鍛えるトレーニングをご紹介します。
【ペットボトルを使った方法】
空の柔らかいペットボトル1本を用意します。足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、息をすべて吐き出したら、ペットボトルをくわえて息を吸い込み、ペットボトルをへこませます。このとき、お尻の穴を締めて頰に負荷がかかることを意識してください。限界まで吸い込んだら息を吐き、ペットボトルを膨らませます。これを3回繰り返します。
【風船を使った方法】
風船を膨らませるだけでも十分な口輪筋トレーニングになります。唇と頰の筋肉を意識しながら風船を膨らませましょう。このとき、手は風船の口を押さえずに風船を支えるだけにして、唇と頰の筋肉だけで風船を持ちます。息を吸い込む際は鼻から吸って、風船の空気がもれないように唇でしっかりくわえながら空気を入れましょう。
意識的な「鼻呼吸の練習」も効果アリ
普段から鼻呼吸を意識することで睡眠時にも鼻呼吸がしやすくなり、いびきの改善につながります。そこで、いびき改善におすすめの2つの鼻呼吸方法をご紹介します。
【鼻呼吸の練習1】
まず、口を閉じて片方の小鼻を押さえて息を吸います。次に逆の小鼻を押さえて息を吐き出します。これを5回繰り返し、1日2回行います。
【鼻呼吸の練習2】
4つの発音の口を繰り返すことで、口呼吸から鼻呼吸へと改善していきましょう。まず「あ」と発音をするように大きく口を開きます。次に「い」と発音をするように口を大きく横に広げます。そして「う」と発音をするように口を前に突き出します。最後に「べー」と発音するように舌を突き出して伸ばしましょう。このとき、必ずしも声を出す必要はありません。これを1日30セット行いましょう。
【いびき対策その2】いびき防止・対策グッズを活用してみる
いびき防止の便利グッズはたくさん発売されています。通販やドラッグストアでも販売されているため、誰でも気軽に購入できるようになりました。一刻も早くどうにかしたい方は、こうしたアイテムを試してみるとよいかもしれません。
では、いびき防止グッズにはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものをご紹介していきます。
口呼吸防止テープ、マウスピース等
いびきをかく人は、そのほとんどが睡眠時に口呼吸をしています。
口呼吸が原因のいびきに有効なのが「口呼吸防止テープ」です。口呼吸を防いで自然に鼻呼吸を促してくれます。
また、首回りの筋肉の衰えや顎の小ささなどが原因であるなら、「マウスピース」が有効です。
ドラッグストアで購入できるものから、耳鼻科や歯科で作るオーダーメイドのものまで、様々なマウスピースがあります。自分の口に合ったものを選びましょう。
鼻腔拡張テープ、ノーズピン
鼻詰まりが原因のいびきには、鼻の通りをよくして呼吸を楽にしてくれる「鼻腔拡張テープ」がおすすめです。鼻筋に貼るだけなので装着も簡単。
ドラッグストアでも手に入るので、気軽に試すことができます。
また、鼻腔拡張テープと同じような効果を期待できる「ノーズピン」と呼ばれるアイテムもあります。鼻に差し込むことで鼻呼吸を促してくれます。
ピンといっても、シリコンやプラスチックでできているので痛みはありません。繰り返し使えるので経済的です。
枕
枕を変えることで、いびきが改善することもあります。枕が高すぎると気道が圧迫され、いびきが起きやすくなります。一方で、枕が低すぎてもいびきの原因となってしまいます。
横向きで寝た際に、顔から胸までが一直線で結ばれるものが、理想的な枕の高さといえます。自分に合った枕を使うことで睡眠の質が上がり、疲れも取れやすくなります。
これで防止!いびき対策グッズおすすめ30選
ここからは、いびきを防止・対策してくれる最新グッズをご紹介します。これらのグッズがあれば、もううるさい音に悩まされることもなくなるかもしれません。いびきの原因がわからない場合は、いくつかのアイテムを試してみるのもよいでしょう。
鼻呼吸促進テープ、マウスピース
鼻呼吸をしやすいように補助してくれるのが、鼻呼吸促進テープやマウスピース。鼻呼吸の習慣がつけば、喉の乾燥や口臭も軽減され、すっきりと目覚めることができます。
多くのメーカーから発売されていますが、今回は特におすすめの9つをピックアップしました。
ねむるん
口呼吸が原因のいびき対策におすすめなのが、口呼吸を防止するテープ「ねむるん」。口に貼って寝るだけで、口を閉じる習慣を付けてくれるマウステープです。テープに使われている糊は皮膚用に開発されたもので、医療現場でも使用されているもの。長時間つけていてもふやけたり荒れたりしにくい素材です。
3週間ほど使用し続けることで、人間本来の鼻呼吸の習慣を体感できるよう設計されています。いびきだけでなく雑菌やウイルスの侵入、口臭も防いでくれます。
新聞やWebメディアにも多数掲載されている話題のアイテムです。
セレブリーズ
「セレブリーズ」の鼻呼吸テープも、寝ている間に開いた口を閉じる習慣を付けられるため、口呼吸によるいびきを防止してくれます。肌に優しく通気性のよい不織布のテープを使用していますが、粘着力もしっかりと兼ね備えています。適度な伸縮性もあるため剥がれにくく、口元の筋肉の動きにも順応するので、装着時の違和感もありません。
こちらの商品も3週間の継続使用を基本としています。毎日欠かさず使用することで、正しい鼻呼吸の習慣を身につけましょう。
ナイトミン
「ナイトミン」の鼻呼吸テープも、口に貼るだけで鼻呼吸を促してくれる、手軽ないびき対策グッズです。いびきはもちろん、起床時の口や喉の乾きも防いでくれるため、睡眠や目覚めの質がぐんと向上します。また、シリコンタイプの粘着剤が使用されているので、剥がすときにも痛くありません。
アロマラベンダーのタイプはリラックス効果も高く、アロマを楽しみたい方におすすめです。
いびきくん
「いびきくん」は、歯科技工士が開発したシリコン製のマウスピースです。上下の奥歯に装着するだけで開口を防ぎ、鼻呼吸を促してくれます。慢性的ないびきに悩んでいる人や、睡眠時無呼吸症候群の可能性がある人におすすめです。
薄くコンパクトな形状なので、装着時の異物感も軽減してくれます。便利な収納ケース付きで持ち運びも簡単。多くのニーズを満たした日本製の商品です。
オーラルトゥースガード
「オーラルトゥースガード」は、電子レンジを使って簡単に自分の歯型をかたどることができるマウスピースです。自分に合ったマウスピースを作るなら、歯科で製作してもらうのがベストですが、費用が高いので躊躇することも多いでしょう。こちらは、電子レンジさえあれば簡単に自分専用のマウスピースを作ることができます。チューインガムにも使用されている素材を使用しています。顎が小さい方のいびき対策はもちろん、スポーツをするときの歯への負担軽減や、就寝時の歯ぎしりの防止にも役立ちます。
携帯に便利な鏡付きのケースも付属。必要なときにいつでもどこでも使用することができます。
いびき防止具として 特許マウスピース
いびきや歯ぎしりに効果のある、専門医も推薦するマウスピースです。成型の必要がないので、口の中に入れるだけで簡単に装着することができます。下顎を少し前に出すことで、気道を広げていびきを防止する器具として、特許を取得しています。
2つのサイズが入っているため、より口にフィットするほうを試すことができます。
ノイズピース
くわえるだけでOKの快眠マウスピースです。
舌先を支えることで、舌根の落ち込みを防ぎ、空気の流れをスムーズにしてくれます。舌を優しく支えるハンモック構造と、厚さわずか1.1mmの薄型形状で付け心地も抜群です。口の中に入れても目立たないため、旅行や出張中でも気にせずに使用することができます。
食品衛生法対応の素材でできているため、食器用洗剤でお手入れできます。
いびきマウスガード
お湯で成型し、自分の歯型にしっかりフィットする本格派マウスピースです。上下の歯を固定することで、睡眠中に口と顎が開くのを防ぎ、鼻呼吸を促すとともにいびきを抑制します。
また、上下の歯の間に挟み込むため、歯ぎしりも防いでくれます。いびきや歯ぎしりに悩んでいる人におすすめです。
快眠鼻呼吸マスク
睡眠中の口呼吸を防止してくれる、アルファックスの「快眠鼻呼吸マスク」。一見すると普通のマスクのような形状ですが、口から顎にかけてのみ覆うことで、鼻呼吸を促してくれます。顎をグッと支えくれるので、睡眠中に口が開きにくい設計です。
特にデリケートな口元部分は、肌当たりのよいレーヨンやシルク素材を使用しているので、肌にも優しいです。口呼吸が原因のいびきをはじめ、喉の乾燥や起き抜けの口臭を軽減してくれます。ミントホワイトとミルキーピンクの2色があります。
ノーズピン、鼻腔拡張テープ
ノーズピンや鼻腔拡張テープは、鼻詰まりに起因するいびき対策として効果的です。睡眠時だけでなく日中も使用できるので、花粉症や鼻炎持ちの人は、常備しておいて損はないでしょう。
おすすめのノーズピン&鼻腔拡張テープを4つご紹介します。
鼻スッキリO2アップ
「鼻スッキリO2アップ」は、鼻に挿すだけで鼻からの通気率を50%も向上させてくれるノーズピンです。適度な弾力と柔軟性を持つシリコン素材でできており、繰り返し使用できるのでとても経済的。
透明で装着時も目立ちにくいため、スポーツや勉強、仕事中など日常使いにも適しています。アレルギー鼻炎や花粉症対策としても使えます。
O.M.C TOKYO ノーズピン
こちらも繰り返し使えるシリコン素材のノーズピンです。優しく鼻腔を広げて、空気の通り道を作ってくれます。医療グレードの肌に優しいシリコン素材で作られており、付け心地も快適です。目立ちにくいクリア素材&インナータイプなので、日常使いもOKです。
様々な鼻の形や大きさに対応できるよう、形状と弾力性の異なる2タイプ×4サイズ(XS/S/M/L)の計8個がセットになっています。自分の鼻に合った形状と大きさのピンを選ぶことで、より大きな効果が期待できます。家族で分け合って使うのもおすすめです。
WoodyKnows
特許取得済みのリブ設計により、鼻腔をしっかりと広げてくれます。
この製品にはハード型とソフト型の2つのクリップが付いており、鼻の奥深くにしっかり固定することができるので安心です。寝ている間に外れてしまう心配もありません。鼻の形状に合わせたデザイン、極薄のフレームとリブ、医療グレードの柔らかい素材などにより、快適な付け心地を実現しています。
ブリーズライト
CMなどでもお馴染みの「ブリーズライト」は、プラスチックバーの反発力で鼻腔を広げる鼻孔拡張テープです。通気率が最大31%アップするため、鼻詰まりが原因のいびきに効果抜群です。貼った瞬間から外すときまで、ずっと効果が持続します。
また薬剤を使用していないため、仕事中や運転中の方、妊娠・授乳中の方、小さい子ども(5歳以上)でも使用できます。肌色タイプのため肌馴染みもよく、幅広いシーンで活用が期待できます。
枕
枕が低すぎても高すぎてもいびきの原因となってしまいます。いびきの原因がわからない場合は、枕を変えてみるというのも一つの手です。
ここからは、いびき対策に使える12の枕を厳選してご紹介します。
MyeFoam 肩が軽くなるまくら
日本人の体型に基づいて設計されたがこの「MyeFoam」です。特徴は中空設計・凹型形状を採用し、枕の中心がひし形にしずんでいるところ。この形状によって後頭部を優しく支え、首の位置を正常にキープするので、いびき軽減効果が期待できます。また、横向きになっても側頭部や耳の圧迫感が軽減でき、快適な睡眠が叶います。肩部分もアーチ状になっているので、左右どちらに寝返りを打っても首と肩に負担がかかりにくいのがポイント。
「起きる際に首や肩が痛い」という方にもおすすめです。
いびき対応まくら
いびきをかきにくくするために研究・開発された枕です。頭を通常の枕より高めの位置に調整することで、気道を開き呼吸しやすい姿勢を作ってくれます。
詰め物は、そば殻の感触を再現したソフトパイプ。ソフトパイプの量を調整することで、自分の首の高さに合わせた理想的な姿勢を作ることができます。手洗いができるため、清潔感を保つことも容易です。
プレミアム 3D ゲル枕 トライアングルメッシュ
こちらはトライアングルメッシュゲル×低反発ウレタンの2層構造によって、プレミアムな寝心地を実現した枕です。今までに体験したことのないよう確かなホールド感を得られるでしょう。気道が開きやすい顎の角度になるよう設計されており、いびき対策にもぴったり。頭から首にかけても3D構造でしっかり支えてくれるため、どのような寝姿勢でも最適なポジションを維持できます。
また、中央が低く、両サイドが高いことで、寝返りで横向きになっても快適な高さを確保でき、ぐっすり眠れるでしょう。さらに、首のS字カーブをサポートしてくれるため、ストレートネックにも対応しています。
極上 とろける枕
うつ伏せ寝の方におすすめの枕です。枕の両端に手を入れるくぼみがあり、うつ伏せや横向きの姿勢でも快適な寝姿勢が保てます。
また、独自の3D構造で首にかかる圧力を分散し、頚椎をストレッチするように気道を確保し、呼吸をスムーズにすることによりいびきの改善にも効果的。
勝野式横寝枕
医学博士・勝野浩さんが監修した横寝専用抱き枕です。医学的にいびき予防に有効とされる「横向き」の姿勢を自然に支えてくれる構造になっています。睡眠時無呼吸症候群の予防にも効果的です。
頭をのせる部分にくぼみを作ることで、寝ている間もズレることなく横寝をキープしてくれます。L字形状なので、安心感を持ってぐっすりと眠ることができます。
ゆっくり沈んでゆっくり戻る低反発ポリウレタンは、寝心地も抱き心地も抜群です。ふんわりとした綿パイル素材のカバーは洗濯可能なため、衛生面でも優れた製品といえます。
ヒツジのいらない枕
寝返りのしやすさをとことん追究した枕です。最大の特徴は『三角格子構造』。人間工学に基づいて作られた三角格子構造は、頭部の形と位置に合わせて瞬時にフィットし、包み込まれるような感覚で快適な寝心地。頭や首・頚椎に負担がかかりにくいので呼吸がスムーズになりやすく、いびき予防にうってつけです。
また、台所用品や医療器具にも使われる経年劣化しにくいゴムのような素材が用いられており、なんと10年という驚異の耐久性を持っています。
至福の眠れるまくら
累計販売数10万個を突破した人気枕。こちらも人間工学に基づいた独自開発の立体構造で、睡眠時の姿勢をしっかりサポートしてくれます。また、低反発素材ウレタンフォームを採用することで、頭部の重みを分散・吸収。頸椎に負担がかかりにくくなり、気道が確保されて呼吸しやすい姿勢を保ちます。さらに首の痛みや肩こりの解消も期待でき、スマートフォンの長時間使用で首の痛みや肩こりに悩んでいる方にもおすすめです。
専用バッグ付きで、大切な方へのプレゼントにも最適ですよ。
Atman
首を休めてくれる頚椎安定枕です。せり出した特殊な構造がぴったりと首にフィットし、首・肩・頭を立体的に支えて、頚椎への負担を軽減します。柔軟性と復元力を兼ね備えたモチモチの新素材を採用しており、寝返りもスムーズ。使う人に合わせて素早く沈み込み、ベストな高さで首回りをサポートしてくれます。安定したホールド感があるため、しっかりと気道を確保できるので、いびき対策もばっちりです。
オーストリアのレンチング社のテンセル(植物性繊維)を採用したカバーは、シルクのようになめらかで乾きも早く、一年を通して快適に使用することができます。アスリートにも愛用されている実力派の枕です。
The Cubes
「The Cubes」は、特殊な形状にカットされた70個ものキューブが自在に動く、最先端の枕です。例えば横向きのときは、背骨が平行になるよう頭を下から真っ直ぐに支えてくれます。仰向けのときは、キューブが約15度の角度に傾くように頭を支えます。どんな姿勢でも頭にフィットし、負担のかからない寝姿勢をキープしてくれるため、いびきの改善にも効果的です。
またグラフェンという炭素素材を配合しており、一晩使っても熱がこもることがなく、細菌や臭いの発生も抑えてくれます。
IBiKI CARE
1975年創業の「ふとん工場サカイ」が、寝具作りのノウハウを結集させて開発したいびき予防枕です。肩や首がのる部分には高さと硬さを持たせ、気道を確保して呼吸しやすくすることで、いびきを予防してくれます。
中のポリエチレンパイプを出し入れすることで高さ調節も可能です。表面は通気性のよいメッシュ素材、裏面は綿100%のリバーシブル仕様。季節に合わせて使い分けることができます。
ZEREMA ゼレマ スマート枕
枕の中に内蔵されたエアポンプで最適な高さに自動調整してくれる、画期的な枕です。就寝中もいびきを感知すると高さを変えてくれます。寝音の学習機能もあるので、他人の寝音による誤作動もしなくなります。
また、枕の素材も手触りはマシュマロのように柔らかく、オープンセルと名付けられたマイクロホールで通気性も確保されているので寝心地も快適です。
スリープバンテージ ピロー
体のラインにフィットし、自然な寝姿勢をキープしてくれるフランスベッドの横寝専用枕です。呼吸をしやすくしてくれるため、いびき対策に効果抜群。横寝による耳や肩への負担も軽減してくれます。
アルファベットの「J」のようなユニークなフォルムが特徴。パステル調のグリーンやピンク、ブルーのカラー展開は、お部屋のちょっとしたアクセントにもなります。化粧箱入りなので、贈り物にもおすすめのアイテムです。
その他
テープや枕以外にも、斬新ないびき対策グッズが発売されています。中でもおすすめの製品を5選ご紹介します。
イビキスト
「イビキスト」は、不快ないびきを防いでくれるエチケットスプレー。睡眠を研究するスウェーデンの専門機関と池田模範堂が共同開発した製品です。3種の天然オイルとビタミンEを配合。天然オイルで口の奥をコーティングし、空気の流れをスムーズにして、いびきを鎮めてくれます。
寝る前に喉にシュッとスプレーするだけでOKなので、とても手軽です。旅先やお酒を飲んだ日、長距離の移動中、就寝前など、いびきが気になる様々なシーンで活躍できます。
イビピタンネックピロー
「イビピタンネックピロー」は、首に着用する器具です。着用によって顎が持ち上がることで、気道を広がりやすくしてくれます。また着用によって口も閉じるため、よりいびき改善に役立ちます。
中身は通気性の高い弾力素材で、暑くならず眠りの邪魔をしにくい設計です。前面の首に当たる部分は柔らかく、顎に合わせた曲面形状で首元にぴったりフィットします。装着する際は面ファスナーで固定するため、体型を選ばずに使え、寝ている最中も外れることがありません。
いびき防止ベルト
顎から後頭部にかけてベルトで締め付けることで口呼吸を防ぎ、鼻呼吸を促すいびき防止用のサポートベルト。耳部分はカットされており、生地はメッシュ加工で通気性もよいため、睡眠の邪魔をしません。
また、自宅で洗濯できるので、汚れたり汗をかいたりしても安心です。いつでも清潔に使えます。毎日使えて比較的安価のためコスパが高く、いびきに悩む方に最適な商品です。面ファスナーで調整できるフリーサイズで、パートナーへのプレゼントにもおすすめです。
Snore Circle
耳取り付け型のいびき防止スマートデバイスです。マイクロサウンドとバイブレーションを出すことによって、いびきの原因である喉の筋肉の緩みが引き締まり、気道を広げてスムーズな呼吸を促します。
レベル調整は受信する音認識と骨伝導側で5段階、いびきをストップさせるマイクロ音&バイブレーション側で5段階あり、全25種類のモードを専用アプリで選択可能。自分に合ったモードを選ぶことができます。
イビスン
いびきを防止する珍しいサプリメントです。エネルギー作りに欠かせない還元型コエンザイムQ10と、空気の通りをサポートするリンゴ酸&マグネシウムを配合。
このほかに、テアニンやラフマエキス、GABAなど快眠をサポートする成分を多く配合しています。GMP(厚生労働省が定めた品質管理基準)を取得した国内工場で製造しているため安心です。
まとめ
パートナーのいびきでお悩みの方は、いびき対策グッズなどを活用してみてはいかがでしょうか。いびきが改善されれば、お互いに快適な睡眠を取り戻すことができるかもしれません。
もし、色々な対策を講じても症状が改善しないときは、一度病院で診てもらうようにしましょう。いびきは自覚しにくい症状ですので、ぜひパートナーがチェックしてあげてください。
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