朝起きて顔がパンパンになっていたり、夕方になると靴がきつくなったりしたことはありませんか?
思い当たる方は、からだがむくんでいるかもしれません。
とくに女性の場合、筋肉量が少なく、血行が悪くなりがちなので、男性よりも足のむくみがでやすい傾向にあります。
そこで今回は、女性が気になる足のむくみに注目し、その原因と改善方法、さらには足のむくみにおすすめのグッズをご紹介します。
そのむくみ放置して大丈夫?原因と対処法を知っておこう
なぜむくみが起きるの?
顔や足のむくみ以外にも、指輪がきつく感じたり、下着やソックスのあとがくっきりと残ったりする方は、からだがむくんでいる証拠です。
では、どうしてむくみが起きるのでしょうか?
まずはむくみのメカニズムについて確認していきましょう。
むくみとは、簡単にいえば水分や余分な老廃物が体内にたまっている状態のことです。
私たちのからだのなかでは、栄養素や酸素などのからだに必要な成分が、心臓をポンプとして動脈を通じて、からだのすみずみにはりめぐっている毛細血管から細胞へと運ばれています。
そして、細胞に栄養素や酸素を供給すると、細胞で不要となった水分や老廃物などが毛細血管へ運ばれ、静脈やリンパを通って再び心臓へと戻されます。
しかしながら、厳密にいうと毛細血管が直接細胞につながって運んでいるわけではなく、細胞と細胞の間にある水分(組織間液)によってこの循環は行われます。
ですが、なんらかの原因で静脈やリンパの流れが悪くなってしまうと、細胞で不要になった水分や老廃物などが皮膚の下にたまってしまいます。
これがむくみのメカニズムです。
とくに重力の影響を受ける足はむくみが起きやすい場所といえます。
むくみは病気のサイン?!むくみをともなう病気とは
むくみは長時間の立ちっぱなし、もしくは座りっぱなしのときなどに起こる一時的なものと、いつまでもむくみが戻らない、もしくは全身がむくむといった症状のものがあります。
一晩たっても戻らないむくみがある場合は、もしかしたら病気のサインかもしれません。
ここからは、むくみをともなう病気についてご紹介します。
症状に心当たりがある方や、むくみとともにからだがだるい、息苦しい、いつもと調子が違うと感じたら、早めに医師の診察を受けましょう。
心不全
心臓がうまく働かないことにより、血液を十分に循環させることができない状態が心不全です。
血流が滞ることで、むくみが起きます。
心臓から遠い足の血行から悪くなり、悪化すると全身がむくんできます。
肝硬変
肝臓がかたくなる病気で、これにより肝臓内でたんぱく質がうまく合成できなくなります。
なかでもアルブミンというたんぱく質が合成できなくなると、水分を血管内に保持することが難しくなり、水分が血管の外にもれ出します。
その結果、全身のむくみが起こります。
腎機能障害(腎臓病・腎不全・急性腎炎など)
腎臓は血液をろ過して老廃物を排せつする臓器です。
そのため、腎機能が低下すると体内の余分な水分や老廃物が十分に排せつされず、むくみが起きます。
リンパ浮腫
リンパの流れが悪いことによって、むくみが起きる疾患です。
体内のリンパ管がもともと少ない方や、がんなどの手術により、リンパ管やリンパ節を取り除いた方に発症する病気だといわれています。
深部静脈血栓症
食事や水分を十分にとらずに狭い環境で動かないでいると、足の静脈の血液がよどんで血の塊(血栓)ができます。
これによりむくみや皮膚のうっ血が突然みられるようになる恐ろしい病気です。
エコノミークラス症候群ともいわれ、早期の治療が必要です。
女性に多い、むくみをともなう病気
甲状腺機能低下症
免疫に異常が現れることによって、甲状腺ホルモンの働きが低下して起こる疾患です。
むくみや生理不順、肌のカサつきなど、さまざまな症状が現れることがあります。
顔から下半身まで全身がむくむのが特徴で、とくに上まぶたからむくみが始まった場合には、この病気の可能性があります。
下肢静脈瘤
女性がかかりやすい病気で、ふくらはぎの血管がコブのように膨らみ、足がむくんでしまいます。
血管が膨らむのは静脈が逆流したりして詰まっているのが原因で、放置すると症状が悪化し、皮膚の色が黒っぽくなったり、皮膚がかたくなったりします。
妊娠高血圧症候群
ひと昔前まで「妊娠中毒症」とよばれていたのが、妊娠高血圧症候群です。
妊娠中のとくに後期に起こることが多く、むくみ以外にも高血圧、たんぱく尿といった症状が起きます。
高齢出産になるほど発生率が高く、母子ともに危険な状態になる場合があります。
更年期障害
閉経前後の10年間を更年期といい、この時期の女性ホルモンの大幅減少によって、自律神経が乱れて、むくみやほてり、多汗など、さまざまな症状が現れます。
一般的に更年期障害にともなうむくみは、とくに問題のないものだとされています。
足のむくみの原因は?
むくみのメカニズムやむくみをともなう病気について確認したところで、次は日常生活で足がむくむ原因についてみていきましょう。
水分、塩分、アルコールのとりすぎ
むくみは水分、塩分、アルコールのとりすぎが大きくかかわっていることが多いです。
まずは水分です。
私たちのからだの半分以上は水でできており、水分は血管やリンパ管を通じて、栄養素や酸素、老廃物を循環させるのに欠かせません。
しかし、水分のとりすぎは、血液中の水分量を増やすので、むくみを招きます。
次に塩分です。
体内には塩分濃度を一定にキープする機能があります。
ですので、塩分を摂取すると塩分を薄めようと、からだは水をため込み、むくみを引き起こします。
日本人の場合、厚生労働省が推奨する1日の食塩摂取目標量は男性が8g未満、女性が7g未満です。
しかしながら、厚生労働省の「平成29年国民健康・栄養調査報告」によると、食塩の摂取量は男性10.8g、女性9.1gと摂取目標量よりも多いのです。
とくに外食やコンビニ食、インスタントフードなどが好きで、むくみでお悩みの方は、1日の食塩摂取量が平均よりも高い可能性があります。
最後にアルコールです。
お酒を楽しんだ次の日に顔などがむくむ方は、アルコールのとりすぎが原因と考えられます。
アルコールには利尿作用があり、飲みすぎると体内の水分が不足し、血中濃度が高くなります。
すると、からだは危険を回避するために、血管中の濃度を保つために水分をため込みます。
この水分の一部がむくみの原因となります。
また、お酒を飲む際には味の濃いおつまみや食事をとりがちなので、塩分摂取量も多くなります。
加えてアルコール分解には水が使われるため、飲酒後は水が欲しくなります。
そのため、よくむくむ方は飲みすぎに注意しましょう。
ずっと同じ姿勢でいる
長い時間同じ姿勢でいることも、むくみを招きます。
デスクワークなどで座りっぱなしの方は、ふとももからひざ裏あたりが常に圧迫される状態が続くため、圧迫された部分の血流が滞り、水分や老廃物が静脈やリンパ管に流れず、足のむくみが起きやすくなります。
また、立ちっぱなしの姿勢もよくありません。
長時間立っていると重力によって体内の水分が下半身に滞りやすくなります。
もともと足は心臓から遠いところにあるため、血液の流れが悪くなりがちです。
それを補っているのが、「第二の心臓」ともよばれる、足の筋肉です。
とくにふくらはぎの筋肉は動くことによってポンプのような働きをし、下半身の血液を心臓に戻す役割があります。
しかし、長時間同じ体勢でいると、足のポンプ機能が使えず、足のむくみを悪化させます。
とくに女性の場合は、男性に比べて筋肉量が少ないためポンプの力が弱く、男性よりも足のむくみで悩まされる方が多いのです。
冷え性
冬場の寒い時期などからだが冷えると血流が悪くなるため、むくみを招きます。
とくに足は冷えることで筋肉がかたくなるため、足のポンプ機能が低下してますますむくみやすくなります。
さらに、冷え性の方は代謝が悪いため、汗をかきにくく、不要な水分が体外にでないため、むくみやすいといえます。
また、冷え性でない方でも、日常生活のなかに、知らず知らずのうちにからだを冷やしていることがあります。
例えば、夏場に冷房の効いた部屋に長時間いたり、露出の多い服を着たりする方は、自分が思っている以上にからだが冷え、それが原因でむくんでいる可能性があります。
また、冷たい食べ物や飲み物が好きな人、冬場でもサラダやフルーツのようにからだを冷やす食べ物を摂取している人も同じことがいえます。
水分不足
私たちのからだは、水のとりすぎでむくむこともあれば、水を摂取しなさすぎてむくむこともあります。
原因は二つあり、一つ目は体内の水分が不足すると、静脈の血行が悪くなるからです。
血行が滞ると、動脈から血液の中に染み出いった水分をうまく吸収できなくなり、皮膚と皮下組織内に水分が滞留してむくみを引き起こします。
二つ目は、体内の水分が不足すると、私たちのからだは必要な分の水分を貯め込もうとします。
さらに脱水症状になると細胞内の水が外に出ようとします。
そのため、細胞から出た水分が滞留して、からだがむくんでしまうのです。
むくみを気にして水分補給を控える方もいるでしょうが、むくみを招かないためにも、適度な水分補給は不可欠です。
ストレス
精神的なストレスがかかると、からだが緊張状態になり、血のめぐりが悪くなってむくみにつながる恐れがあります。
さらにストレスがかかりすぎると自律神経が乱れてしまうことも。
自律神経は、血管のまわりに巻きついており、ストレスを感じると血管を収縮するため、血行が悪くなります。
そのため、むくみを引き起こす原因になります。
さらに、女性の場合は生理や妊娠中、更年期によってホルモンバランスが乱れることによっても、むくみは出やすくなります。
とくに生理前はむくみやすいといわれています。
ほかにも寝不足や運動不足でもむくみを引き起こすことがあります。
足のむくみを解消する7つの方法!
日々の生活習慣を改善し、血行をよくすることを積極的に取り入れれば、むくみを解消することができます。
ここからは足のむくみを解消するための7つの方法をご紹介します。
水分をしっかりとる
むくみ解消にはまず、意識的に水を飲むことが大切です。
体調や体重、運動量によって違いはありますが、成人であれば1日の水分摂取量はおよそ2.5Lです。
そのうち約1.0Lを食事でとり、食べ物を分解することでさらに0.3Lの水分がとれるため、残りの約1.2Lを飲むことで摂取する必要があります。
水を摂取する際は、利尿作用があるコーヒーやお茶、アルコールは避けましょう。
また、ジュースなどの糖分が多いものも水分補給には向いていません。
飲むならできるだけ水を選びましょう。
とくに女性の場合、からだを冷やさないために冷たい水は避け、常温の水や白湯(さゆ)を飲むといいでしょう。
飲む際は一気にたくさん飲むとからだに負担がかかるため、こまめに飲みましょう。
飲むタイミングは、寝起きやスポーツのあと、入浴後、就寝前、「のどがかわいた」と感じたときなどです。
とくにむくみがひどい方は、食事のときと就寝前の水分補給に注意が必要です。
食後は胃の動きが活発になっているため、水分もよく吸収されます。
そのため食前または食後2~3時間経ってから水分をとるようにしましょう。
また、就寝中は水分を排出する機能を持つ肝臓の動きが低下するため、寝る前に水分をとりすぎてしまうと、翌朝顔や足などがむくむ原因となります。
就寝前の水分補給はコップ1杯程度に抑えましょう。
定期的にからだを動かす
足のむくみ対策にはからだの血行をよくし、足の筋肉をつけることが大切です。
そのため、ウォーキングやストレッチなどの運動を定期的に取り入れましょう。
忙しくて定期的な運動が難しい方は、早足で歩く、階段を積極的に使うなどして、日頃から意識的に足を動かすといいでしょう。
日中デスクワークなどで座りっぱなしの方は、休憩時間などに軽く散歩するのがおすすめです。
また、可能なら1時間に一度は立ち上がって、足を動かしましょう。
難しいときは、座ったままひざの曲げ伸ばしや足首をまわしたり、上下に動かしたりして、意識的に血液の流れを助けるふくらはぎを動かしましょう。
次に長時間立ちっぱなしの方や日中歩き回っている方は、まず立つときや歩くときの重心を意識しましょう。
とくにむくみで悩む方は前重心になっていることが多く、一部の筋肉だけが酷使され、リンパの流れが悪くなっています。
そのため、重心はかかとの真ん中にくるよう意識し、歩くときは股関節から足を動かすようにしましょう。
こうすることで、足全体の筋肉を効果的に使うことができ、むくみの防止につながります。
また、休憩時間にはつま先立ちになってかかとを上下に動かすなど、ふくらはぎの筋肉を刺激するといいでしょう。
ほかにも足を積極的に動かすストレッチや足のむくみをケアするマッサージを取り入れることで、足のむくみは緩和できます。
ここからはおすすめのストレッチとマッサージをご紹介します。どちらも就寝前に行うと効果的です。
足のむくみにおすすめのストレッチ
足首のストレッチ
手と足の指を絡ませ、内まわり、外まわりに10回ずつまわします。
足首はリンパがたまりやすいため、ゆっくりと行いましょう。
ふくらはぎのストレッチ
壁に手をつけて、片足ずつふくらはぎとアキレス腱を伸ばしましょう。
慣れてきたらひざを直角に落とし、股関節と前ふともものストレッチも行います。
最後にあおむけになり、両足を上げて、足をブルブルとふるわせ、足の緊張をほぐします。
股関節のストレッチ
まず座って背筋を伸ばし、左右の足をつけてゆっくりとあぐらをかくようにします。
股関節はリンパが集中しているため、足のむくみに効果的です。
足のむくみにおすすめのマッサージ
ふくらはぎのマッサージ
足首の方からひざの裏側にかけて両手で軽くさするかもみほぐしながら、リンパを流しましょう。
最後にひざ裏のリンパ節をやさしく何度か押します。
足裏のマッサージ
足裏を指からかかと方向へ両手でゆっくりとさするか軽く押してマッサージしましょう。
足裏をマッサージすることでリンパの流れがスムーズになります。
足全体のマッサージ
足の付け根部分を下方向に向かってさすります。
股関節部分はリンパや血管が集まっているので、効率的に足のむくみケアができます。
お風呂に浸かる
むくみの原因となる、血行不良をよくするには、お風呂にゆっくりと浸かることが効果的です。
お風呂に浸かることで、からだの芯から温まるため、むくみの大敵である冷え性改善にも役立ちます。
また、お風呂のお湯が適度に足に圧をかけるので、お風呂に浸かるだけでむくみケアができます。
シャワーだけで済ませたい方は、洗面器などに足元が浸かるぐらいのお湯をため、足湯をしながらシャワーを浴びましょう。
足元を温めるだけでもむくみ解消効果があります。
お風呂のなかでマッサージをすれば、血流がよくなり、よりむくみの改善が期待できます。
また、お風呂上りにむくみを改善するツボを押すのもおすすめです。
ここからはとくに足のむくみに有効なツボをご紹介します。
足のむくみを改善するツボ
足三里(さんり)
ひざの皿の下にあるくぼみから指4本分下、ふくらはぎの外側にあるツボです。
たまった疲れをやわらげ、むくみ解消に効果があるといわれています。
豊隆(ほうりゅう)
ふくらはぎのツボ。
ひざと足首の中間で、すねの骨の外側の筋肉が一番盛り上がっているところにあります。
ここを刺激すると水分の排出がスムーズになるといわれています。
三陰交(さんいんこう)
からだの冷えやむくみの改善など、多くの不調改善に役立つツボ。
内側のくるぶしの一番高いところから指4本分上にあります。
太衝(たいしょう)
足だけではなく、からだ全体の血行を促すといわれる、足の甲にあるツボです。
足の親指と人さし指の骨がぶつかる部分のくぼみにあります。
湧泉(ゆうせん)
足の裏にあるツボ。
土踏まずのやや上で、足の指をぎゅっと握ったときに一番くぼむところです。
代謝や血行を促すといわれています。
ツボの押し方は5秒ぐらいかけて息を吐きながら静かに押し、息を吸いながらゆっくりと離します。
これを左右3回ずつ、毎日行うと効果が期待できます。
ただし、ツボはその日の体調によって感覚が違います。
ツボを押すときの力は、イタ気持ちいい程度に抑え、無理せずに行いましょう。
塩分を控える
パスタやカレー、ハンバーガーなどおいしい食事には塩分がたくさん含まれています。
しかし前述したように、厚生労働省が推奨する1日の食塩摂取目標量は男性が8g未満、女性が7g未満です。
そのため、この塩分量を目安に塩分を控えた、食生活に改善しましょう。
とくに塩分の多い外食やインスタント食品は、むくみの大敵ですので控えるのが望ましいです。
また、普段から自炊をされている方でも、ハムやウインナー、梅干し、漬物などは塩分が多い食材です。
できれば、塩分表示を見てから購入するといいでしょう。
ほかにも下記のようなことをするとおいしく減塩することができ、むくみの解消につながります。
おいしく減塩するポイント
- 昆布や煮干しなどのだしの風味を効かせる
- ラーメンの汁など、麺類のスープは残す
- 減塩調味料を使用する
- ハーブやみょうが、大葉などの香味野菜を効果的に使う
- コショウやトウガラシなどの香辛料で味にアクセントをつける
- しょうゆはかけるよりもつけて使う
食事の栄養バランスを意識する
むくみを解消するなら、からだの内側から行うのも効果的です。
とくにむくみ解消に効果のあるたんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養素を積極的に取り入れた食生活を心がけることでむくみ改善が期待できます。
たんぱく質
炭水化物、脂質と並ぶ「三大栄養素」であるたんぱく質は、細胞や筋肉、臓器、血液、骨をつくるのに欠かせない栄養素です。
とくに血液中に多く含まれるたんぱく質のひとつ、アルブミンが不足すると水分が血管の外に流れ、むくみの原因になります。
女性の場合、美容によいと野菜中心の食生活をしたり、ダイエット等で食事を抜いたり、減らしたりしているとたんぱく質不足に陥りがちです。
そのため、むくみ予防のためには、十分なたんぱく質をとりましょう。
- たんぱく質を多く含む食材:肉類(牛肉・豚肉・鶏肉)、魚、大豆製品、チーズ、牛乳、卵など
ビタミン
ビタミンはミネラルとともに「三大栄養素」の代謝を助け、代謝機能を正常に保つために必要な栄養素です。
そのなかでもビタミンB群はアルコールや水分の代謝を助ける働きがあり、むくみ対策に効果的といわれています。
とくにビタミンB2は新陳代謝を助け、血行をよくする効果、ビタミンB6はホルモンバランスの乱れから起こるむくみに効果があるとされています。
- ビタミンB2を多く含む食材:レバー、うなぎ、ぶり、納豆、モロヘイヤなど
- ビタミンB6を多く含む食材:まぐろ、かつお、大豆、玄米、バナナなど
ミネラル
ミネラルとは細胞構成や代謝維持・調整などにかかわる物質で、カルシウムやナトリウム、鉄などの総称です。
ミネラルのなかでも、とくにむくみ対策に有効なのがカリウム、マグネシウム、鉄です。
カリウムは塩分(ナトリウム)の排出を促し、過剰に摂取した塩分を排出されやすくする働きがあります。
また、マグネシウムは血圧を調整することで、ナトリウムの働きを抑制します。
そして鉄は不足すると貧血状態になり、冷えやむくみにつながるため、積極的に取り入れたい栄養素です。
- カリウムを多く含む食材:海藻、バナナ、スイカ、きのこ類、きゅうり、アボカドなど
- マグネシウムを多く含む食材:アーモンド、あおのり、ひじき、大豆製品など
- 鉄を多く含む食材:レバー、さんま、牡蠣、あさり、豆腐、ほうれん草など
サプリメントや漢方を取り入れる
むくみ改善にはサプリメントや漢方を取り入れてみるのもおすすめです。
むくみ対策としてサプリメントを取り入れる際は、自分のむくみ原因を把握してから選びましょう。
塩分のとりすぎを感じるならカリウム、冷えによるむくみなら、たんぱく質や鉄分などチョイスしてみましょう。
また、東洋医学の漢方を取り入れるのもいいでしょう。東洋医学の考えではむくみは「水滞(すいたい)」とよばれ、水分代謝がうまくできていない状態を意味します。
そしてこの水滞改善にいいとされているのが、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」と「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」という漢方薬です。
当帰芍薬散は、貧血気味の足腰の冷え、むくみに悩まされている方におすすめで、体内の余分な水分を排出し、冷えとむくみの解消を促します。
一方、防已黄耆湯は太り気味でむくみのある方によく使われる漢方薬で、胃腸の働きを高め、水太りやむくみを改善させる働きがあります。
サプリメント、漢方薬ともに、薬局やドラッグストアなどで購入できます。
どれを購入するか迷ったら、薬剤師に相談してみましょう。
服装や靴に気をつける
むくみを解消したいなら服装や靴をかえることも効果的です。
きつい服を着たり、サイズの合っていないブラジャーやレギンスで過ごしたりしていると、無意識のうちにからだが締めつけられ、血行不良を招きます。
とくに足のむくみが気になるからといって、細身に見えるスキニージーンズを履くと、逆に足をきつく締めつけてしまい、むくみを悪化させることも。
足がむくんでいる時や、むくみが気になるときは、なるべく履くのを控えましょう。
服を選ぶ際は、自分のサイズに合っているものを選び、皮膚に触れる肌着であれば、保温、速乾といった機能性のあるものを選んで、汗でからだが冷えないように対策しましょう。
また、冷え性による足のむくみが気になる方は、なるべく足を出すファッションは控えるか、レッグウォーマーやひざ掛けなどを活用して、からだを冷やさないように意識するといいでしょう。
ただし、からだを冷やさないために、厚手のものを重ね着しすぎると逆にからだを圧迫し、血行不良になる場合があるので注意しましょう。
さらに、下半身を締めつけるようなブーツやふくらはぎの筋肉が伸びた状態になる、高いヒールの靴は、足のむくみを悪化させるため、できるだけ避けましょう。
ほかにも、気分転換を心がけてストレスを軽減したり、質のいい睡眠をとったりするなど、心とからだのリラックスはむくみの予防・解消にとって大切なことです。
無理のない範囲で取り入れてみてください。
足のむくみの解消を手助け!お役立ちグッズ5選
ここからは、足のむくみ解消をさらに効率よく手助けする、お役立ちグッズを5つ厳選してご紹介します。
むくみケアの定番!メディキュット リンパケア ロング
フットケア専門ブランドの「Dr Scholl(ドクター・ショール)」が手がける、血行促進を目的とした一般医療機器。
ロングソックスタイプのこのアイテムは、足首から、ふとももまでしっかりと引き締めて、むくみ解消に役立ちます。
足首に24hPa、ふくらはぎに16hPa、ふとももに13hPaと、医学に基づいた段階的な圧力を加えることで、リンパや血液の流れを促進します。
縦と横にストレッチする特殊製法と、上口ゴムには独自の「ダブルノンスリップ設計」を採用。
これにより、動き回ってもソックスがずり落ちることなく、快適に過ごせます。
さらに、つま先がカットされた「オープントウ」仕様なので、熱や汗を発散させてムレずに気持ちよく使えます。
手洗いができるので、清潔に利用できます。
毎日のむくみケアを簡単にしたい方は、履くだけでできる、こちらの商品を試してみてはいかがでしょうか。
足の指を開いてリラックス!やみつき足指ソックス
からだの末端である足の指は冷えやすく、長時間タイツやソックス、ハイヒールなどを履いていると、さらに悪化して、むくみの原因になります。
凝り固まった足の指は、開いたり、動かしたりすることで、血流がよくなり、足元のむくみや冷えが軽減できます。
そこでおすすめなのが、足の指をやさしく開いてくれる「やみつき足指ソックス」です。
このソックスは、足の指1本1本の間に生地が挟まるように設計されており、履くことで凝り固まった足の指をしっかりと開くことができます。
ふんわりした生地で肌心地も抜群。
さらに伸縮素材なので、よく伸びて履きやすくなっています。
通気性もよく、ずっと履いていてもムレや汗に悩まされることがありません。
使い始めは足の指が凝り固まっているため、1日20分程度浅めに履き、徐々に指の中間くらい、付け根までと慣らしながら履くようにしてください。
寝ながらむくみケア!寝ながらメディキュット スパッツ
「Dr Scholl(ドクター・ショール)」が開発した、就寝時用段階圧力ソックス「寝ながらメディキュット」。
そのなかのスパッツタイプは、下半身全体をしっかりケアしてくれます。
英国の圧力値標準規格をもとに就寝時に快適に使えるよう、足首は21hPa、ふくらはぎは16hPa、ふとももは11hPaと着圧値を若干低めに設定。
また、メディキュット独自の「キュットアップ製法」の採用。
横糸にインレイ糸を編み込むことにより、効果的な段階的圧力値を可能にし、さらにやわらかいコットンフィール素材で、すぐれた履き心地を実現させました。
加えて、足首は寝ている姿勢にあわせたフラット設計で、しかも就寝中の熱を発散できる「つま先なし」だからムレも少なく、ぐっすり寝ながらむくみ改善ができます。
朝起きたときの足のむくみにお困りなら、寝ている時間を活用してみてはいかがでしょうか。
足枕で快適に睡眠!つけたまま眠れる!足のむくみ専用足枕
むくみを解消するには、クッションなどで足を心臓より高い位置にするのも効果的です。
しかしクッション等で行う場合、あおむけでじっとしていなければならず、効果も一時的なものでしかありません。
そんなときにおすすめなのが、この足枕。
ふくらはぎ部分に装着して使用するため、就寝中はもちろんのこと、動いてもずり落ちてくることはありません。
また、微粒子ビーズが詰められているので、外側から適度な圧がかかり、よりむくみ解消に役立ちます。
冷え性対策も期待できます。
コンパクトサイズなので、旅行時の疲れた足ケアにも最適。
お値段も手頃で、むくみで悩む方へのプレゼントにもおすすめです。
おしゃれな本格フットマッサージャー ルルド マッサージスツール
慢性的な足のむくみに悩まされ、本格的フットマッサージャーを検討されている方におすすめなのが、「ルルド」のマッサージスツールAX-HXL174Nです。
コンパクトな箱型のマッサージャーに両足を入れると、22ヶ所50層の内蔵エアバッグがひざ下全体を包み込むようにマッサージしてくれます。
コースは「ほぐす」「しぼる」「ストレッチ」の3タイプで、その日の疲れやコリにあわせて選べます。
強弱も3段階に調節可能。
途中で眠ってしまっても約15分で自動停止するので安心です。
また、汗をかいても内部のカバーを取り外して洗うことができるので、清潔に保つことができます。
毎日15分使用しても、電気代は1ヶ月たったの約5円と経済的。
底面のスタンドを立てれば、約16度傾けられるので、楽な姿勢でマッサージができます。
マッサージャーとして使わないときは、オットマンやスツールとして利用できるのもうれしいポイントです。
まとめ
むくみに悩まされている方は生活習慣を意識に改善することで、むくみの予防や解消が期待できます。
とくに簡単なストレッチやマッサージ、むくみ対策グッズを積極的に活用するといいでしょう。
ぜひ、自分に合ったケアを実践して、むくみのないすっきり足を目指しましょう。