季節ごとの表情が豊かで、四季折々の食材が盛りだくさんの日本。
その中でも秋は、食材が豊富で気候も快適なことから「食欲の秋」といわれています。
秋の味覚はさまざまですが、海の幸の代表格といえば、やはりさんまでしょう。
新聞やニュースでもさんまの初水揚げが大きな話題になるなど、その人気はもはやひとつの食材の域に留まらず、日本の秋の代名詞といっても過言ではありません。
比較的安価なこともあり、秋には多くの家庭の食卓でさんまが並び、子どもからお年寄りまで幅広い層に親しまれています。
この記事では、グリルがなくても簡単にできる塩焼きの方法や、フライパンや圧力鍋を使った多彩なさんまのレシピ、またおすすめのフライパンや圧力鍋を紹介していきます。
食欲の秋の充実に、ぜひお役立てください。
さんまの塩焼きはグリルを使わなくてもおいしくできる!
さんまといえば、やはり塩焼きが王道です。
綺麗に焼き色がついたパリパリの皮、たっぷりと脂が乗ったジューシーな身、口の中いっぱいに広がる旨味。
これを食べて秋の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。
塩焼きをパリッと香ばしく仕上げるには、グリルを使うのが一般的ですが、実はフライパンでもおいしく焼き上げることができます。
ここからは、グリルを使わずに塩焼きをおいしく仕上げるコツをご紹介していきます。
下ごしらえと焼き方が大事
まず大事なのが、塩の振り方です。
これは、どんな調理器具を使うにしても同じです。
塩の振り方が、皮のパリパリ感の決め手となります。
塩は20㎝くらい上の高さから、ムラができないよう全体にパラパラと振りかけましょう。
その後、皮に馴染ませるように、手で擦り込んでいきます。
「ちょっとかけ過ぎかな」と思うくらいが、焼いたときに丁度よい塩加減になります。
少し手間暇をかけてでも、よりおいしく食べたいという方は、塩を2回振りましょう。
最初に塩を振ったあと、30分程度寝かします。
この間に身に塩が染み渡り、焼いたあとに弾力が出ます。
同時に、生臭さの原因となる成分が表面に溶け出してくるので、30分経ったら水で軽く洗い流します。
そのあとに軽く振る2回目の塩が、身を引き締め劇的においしくしてくれます。
続いて焼き方ですが、どんな調理器具を使うにしても、中火でじっくりと焼くのが基本です。
脂の乗ったさんまは、強火だとすぐに表面が焦げてしまうからです。
グリルを使う場合は、あらかじめグリル内部を温めておく必要がありますが、フライパンを使う場合は、フライパン用のホイルシートを使います。
油を敷かなくても身がくっつかないので便利です。
グリルと比べると、身に火が通りにくく、皮だけが焦げやすいので、焦らずじっくりと焼くことを心掛けましょう。
フライパンで焼くと、グリルに比べて皮のパリパリ感は出にくいですが、ホイルシートを捨てるだけで片付けが済むので、ご自宅にグリルがない方はもちろん、忙しい方にもおすすめです。
おいしいさんまの見分け方
さんまをおいしくいただくには、素材からこだわることも大切です。
よく脂の乗ったさんまであれば、グリルがなくてもジューシーな塩焼きに仕上がるでしょう。
ここからは、さんま選びのコツをご紹介します。
まず、さんまの鮮度をどこで判断するかというと、下あごの先端を見ます。
黄色くなっていれば、そのさんまは鮮度抜群です。
水揚げから3日程で、次第に黄色から茶色へと変わっていきます。
先端のほんのわずかな部分なので、見逃さないようにしましょう。
目にも鮮度のサインがあります。
くすみが少なく、血が滲んでいないものほど新鮮です。
体の張りも重要です。
もし、売られているさんまを触ることができるなら、持ち上げてみてください。
体が垂れ下がらずにピンと張っているものは新鮮です。
ただし、商品を触るのは鮮度に悪影響を及ぼし、お店にも迷惑になる場合が多いので、きちんとお店に許可を得てから試してみましょう。
そして何よりさんまのおいしさを左右するのは、脂の乗り具合です。
太っていてボリューム感のあるさんまを選んでおけば、間違いはありません。
大体同じ大きさのものが店頭に並びますが、ほんのわずかな違いでも、満足度は異なってくるかもしれません。
まれに体に傷があったり、血が滲んでいたりする場合がありますが、水揚げ時にできたものなので鮮度とは関係ないため、安心してください。
おいしい食べ方
さんまの塩焼きには欠かせない!薬味
さんまがおいしく焼けたなら、薬味にだってこだわりたくなります。
定番はやはり大根おろし。
作り方は簡単ですが、おろし方次第でおいしさが格段にアップします。
さんまの塩焼きに合った、大根おろしのポイントをご紹介します。
まずは大根を、薪を割るように縦半分に切ります。
半月の形になったら、片手に収まる程度の大きさになるよう、横向きに包丁を入れます。
これが大根をおろしやすい大きさです。
大根の半月状の断面をおろし器に対して直角に当てます。
直角だと、繊維が細かくなって口当たりがよくなります。
逆に、大根の食感を楽しみたいのであれば、大根をおろし器に対して斜めに当ててください。
そうすることで繊維が粗くなり、食べ応えのある食感になります。
辛さを抑えたい場合は、ゆっくりと平仮名の「の」を描くようにおろしていきます。
辛みを効かせたい場合は、上下に力を入れておろしてください。
ちなみに、大根の部位によっても味が異なります。
葉元がもっとも甘く、水分が多めです。
下に行くにしたがって辛く、水分が少なくなっていくので、好みの部位を把握しておくとよいでしょう。
大根おろしにみょうがとシソの葉を加え、ポン酢をかけると、食感と香りがプラスされ、さらに豊かな味わいになります。
もうひとつの王道!さんまの蒲焼き
さんまといえば塩焼きが王道ですが、もうひとつの代表的な料理として蒲焼きがあります。
塩焼き以上に難しいイメージもありますが、実はこちらもフライパンでおいしく仕上げることができます。
以下に材料と作り方を載せましたので、ぜひ参考にしてみてください。
材料
さんま:2尾
小麦粉:適量
油:適量
塩:少々
醤油:大さじ1
みりん:大さじ1
砂糖:小さじ1/2
- さんまの頭と尾を切り落とし、内臓を取り除きます。
その後、水でよく洗って3枚におろし、さらに半分に切ります。 - キッチンペーパーなどで水気をよく切ったら、全体にまんべんなく小麦粉をまぶします。
- フライパンに油を敷いて熱したら、身を下にして中火でさんまを焼いていきます。
焼き色がついたら裏返し、皮も綺麗な色がつくまで焼きましょう。 - 両面を焼いたらいったん取り出し、フライパンに醤油・みりん・砂糖を入れて煮立てます。
さんまを再びフライパンに入れて、ゆすりながら汁と絡めて完成です。
パリッとした皮と、香ばしいたれのコンビネーションが絶妙で、ご飯にもお酒にもよく合います。
通の食べ方?さんまの刺身
さんまの鮮度をもっとも感じられるのは、この食べ方かもしれません。
旬の味覚ならではの楽しみといえるでしょう。
お酒を嗜む方には、特に人気があるのではないでしょうか。
魚を捌くにはそれなりの技術が必要で、手間もかかります。
パックで売られている刺身を購入するのが一般的かもしれません。
もし、ご家庭で刺身にチャレンジし失敗してしまったという場合には、たたきにしてしまえば、身の崩れが気にならず、おいしくいただけます。
薬味や調味料と合わせて豪快にいただきましょう。
刺身は醤油につけて食べるのが一般的ですが、ここではちょっと変わったおいしい調味料をご紹介します。
ごまと細かく刻んだねぎ、しょうがをポン酢であえると、香りと食感、爽やかさが絶妙にマッチし、脂の乗ったさんまにぴったりです。
しかもヘルシーな上、体も温まるので、まさにいいことずくめです。
また、ポン酢に塩をひとつまみ入れて、すだちやレモンなど柑橘系の汁を加えるのもおすすめです。
酸味と塩味がさんまの脂っこさをギュッと引き締め、口当たりのよい味わいになります。
いまさら聞けない!?さんまの食べ方
和食には、魚の食べ方の伝統的な作法があります。
自宅で食べるのにマナーなんて、と思う方も多いかもしれませんが、古くから伝わっているやり方には、理にかなった部分も多くあります。
当然、よりおいしい食べ方にもつながっているのです。
外食時などには、綺麗な食べ方は相手に好印象を与えるので、知っておいて決して損はないでしょう。
重要なのは、箸の使い方です。
間違った使い方では、細かな身まで残さず綺麗に食べられません。
これはほかの食材でもいえることなので、普段から正しい使い方を心掛けたいところです。
和食では一般的に、魚は頭が左向きになるように盛りつけられます。
まずは頭側、つまり左から中骨に沿って真っすぐに箸を入れていきます。
尾まで箸を入れたら、上半分の頭側から食べ始めます。
少しずつ分けて食べていけば、身が崩れにくくなります。
上半分を食べ終えたら、下半分も頭側から食べ進めます。
下半分には小骨が集中しているので、丁寧に取り除きましょう。
残った小骨は皿の右奥にまとめておくのが、伝統的な作法です。
表側を食べ終えても、残りを食べるために裏返してはいけません。
頭の近くの中骨を箸で掴んで浮かせ、そのまま骨に沿って尾まで箸を動かしていくと、骨が身から綺麗に外せます。
尾まで動かしたら、尾を折って切り離します。
こうすると細かな身が骨に残らず、無駄なくいただけるでしょう。
切り離した頭と尾は、皿の奥に置いておけば、残りの身を食べやすくなり、また作法にも則っています。
下半分の身だけになったら、中骨のラインに沿って2つに分けると食べやすくなります。
内臓を食べない方は、小骨と一緒に右奥にまとめておきましょう。
フライパン&圧力鍋で簡単!人気のさんま料理
おいしくて、しかもリーズナブルな秋の味覚の王様、さんま。
せっかくなら、いろいろな食べ方で思う存分楽しみたいものです。ここからは、先にご紹介した塩焼きや蒲焼き、刺身だけではなく、よりバラエティに富んださんまのレシピをご紹介していきます。フライパンや圧力鍋があれば簡単にチャレンジできますので、ぜひ参考にしてみてください。
フライパンで作るさんま料理5選
フライパンひとつで可能なさんまレシピはたくさんあります。
ご家庭で簡単に作れるおいしい、さんま料理を紹介していきます。
さんまの竜田揚げ
竜田揚げも人気のさんま料理です。
竜田揚げといえば鶏肉のイメージが強いですが、さんまだって負けてはいません。
サクサク衣の食感のあとに広がる、ジューシーな旨味がたまりません。
ご飯のおかずやお酒のお供にもぴったりです。
材料
さんま:2尾
片栗粉:適量
油:適量
下味用
酒:大さじ2
醤油:大さじ2
酢:大さじ1
しょうがのしぼり汁:大さじ1
- 胸ビレごと頭を落とし、尾びれも落としたら3等分に切ります。
ウロコは揚げてしまえば気にならなくなるので、そのままで問題ありません。 - 内臓を取り出します。スプーンなどで掻き出すようにすると取りやすいです。
取り出すときに腹を裂いてしまわないよう気をつけましょう。
腹を裂いてしまうと、形が悪くなるだけでなく、厚い部分と薄い部分のムラができて焦げやすくなります。 - 水で洗ったあと、身の両面に切れ目を入れます。
切り終えたさんまに下味をつけます。
ビニール袋などにさんまと下味用の材料を入れて、揉み込み、常温で15分ほど置けば、しっかりと味がつきます。 - 15分後、表面に残った水分をよく拭き取ったら、全体にまんべんなく片栗粉をまぶします。
- 170度の油で両面をしっかり揚げれば完成です。
揚げ物は油を大量に使うため敬遠されがちですが、フライパンに1cmほど入れるだけでも綺麗に揚がります。
なお、サクッとした仕上がりにするには、米油がおすすめです。
レモン汁を振りかけると、よりいっそうおいしくいただけますよ。
さんまのカレー焼き
さんまといえば塩焼きなど和食のイメージが強いので、カレー味は意外に思われるかもしれません。
ですが、カリッとした皮の食感や肉厚な身と、スパイシーなカレーの相性は抜群です。
材料
さんま:2尾
カレー粉:大さじ2/4
小麦粉:大さじ2/4
油:適量
- さんまのぬめりを取ります。
尾から頭に向かって、包丁の背でこそぎ取っていくようなイメージです。 - 頭と尾を切り落とし、内臓を取ります。
水洗いしたあと好みの大きさに切り、両面に切り込みを入れましょう。
頭と尾を切り落とす工程からは、竜田揚げのレシピも参考にしてください。 - カレー粉と小麦粉を混ぜ合わせ、さんまに絡めます。
ムラが出ないよう、しっかりと粉を使い切りましょう。 - フライパンに油を敷いて、中火で熱します。
十分に温まったらさんまを並べて、焼き色をつけます。
火を弱め、ひっくり返したら中まで火が通るよう加熱します。
仕上げにはお好みでレモン汁などをかけて完成です。
さんまのソテー オリーブとパセリとトマトのソース
さんまはクセが少ないため、イタリアンにだって派生できます。
ソースの作り方もとても簡単です。
ワインと一緒におしゃれなディナーなどはいかがでしょうか。
材料
さんま:2尾
ブラックオリーブ:5個
ミニトマト:5個
松の実:小さじ2
にんにく:1片
パセリ:1枝
塩:少々
小麦粉:適量
オリーブオイル:小さじ4
ソース用
白ワイン:大さじ2
醤油:小さじ2
バルサミコ酢:小さじ1
はちみつ:小さじ2/4
黒コショウ:適量
- さんまの頭を落として、好みの大きさに切り分けたら、内臓を取り出します。
全体に塩を振り10分ほど置いてから、キッチンペーパーなどで水分をしっかり取りましょう。 - にんにくとパセリはみじん切りに、ブラックリーブは粗みじん、ミニトマトは1/4に、松の実は大まかにそれぞれカットします。
- さんまに小麦粉をつけて焼きます。
フライパンにオリーブオイル小さじ1を入れて、しっかりと熱してから表面を下にし、じっくり焼き色をつけていきましょう。
裏面も焼いて火が通ったら、取り出します。 - フライパンにオリーブオイル小さじ1とにんにくを入れて、香りが出てきたらブラックオリーブとミニトマトを入れて炒めます。
ミニトマトがしんなりしてくるのを目安に、パセリとソースの材料を入れ、フライパンを軽くゆすって混ぜ合わせます。
さんまにソースをかけて完成です。
つけあわせには、イタリアンらしくクレソンなどがよいでしょう。
さんまのチーズ焼き
さんまはチーズなどの乳製品にも合います。
チーズがとろけて濃厚で贅沢な味わいに仕上がります。
材料
さんま:2尾
塩コショウ:少々
スライスチーズ:2枚
油:大さじ1
たれ用
酒:大さじ2
砂糖:大さじ1
カレー粉:小さじ1
醤油:小さじ2
- さんまのぬめりを包丁の背でこそぎ取るように除いてから、頭と尾を切り落とします。
好きな大きさに切ってから、内臓を取り除きましょう。
水洗いしたあと、キッチンペーパーなどで綺麗に水気を拭き取り、身に切り込みを入れます。
ここまでの工程は先述のレシピでも何度か出てきているので、参考にしてください。 - 身に塩コショウを振ったら、フライパンを中火で熱し、さんまを投入します。
そのまま少し火を弱め、蓋をして2分ほど蒸し焼きにします。
いったん蓋を外してさんまをひっくり返したら、裏面も2分ほど蒸し焼きにします。 - たれの材料を入れて中火で絡めます。
絡まりきったら火を止め、チーズを乗せて再び蓋をし、余熱でチーズを溶かします。
お皿に盛りつけたらパセリを振りかけて完成です。
さんまと長ねぎのさっぱりパエリア
炊き込みご飯も秋の定番メニューのひとつといえるでしょう。
旬の食材の旨味が染みこんだご飯は最高です。
当記事の後半でも、さんまの炊き込みご飯を紹介していますが、たまにはちょっと趣向を変えて、パエリアなどはいかがでしょうか。
意外とお手軽に作ることができ、パーティーメニューにもぴったりです。
長ねぎが香り、和のテイストも楽しめます。
材料
さんま:2尾
米:2合
塩:小さじ1/2
長ねぎ:1本
玉ねぎ:1/2個
にんにく:1片
大さじ:1と1/2
オリーブオイル:大さじ1
輪切りレモン:5枚
パセリ:適量
スープ用
水:500ml
白ワイン:50ml
固形ブイヨン:1個
サフラン:小さじ1/8
塩コショウ:少々
- さんまはあらかじめ内臓を取り除き、半分に切っておきます。
塩を振って10分ほど置いてから、キッチンペーパーなどで綺麗に水気を拭き取りましょう。
長ねぎは1cmほどの斜め切り、玉ねぎとにんにくはみじん切りにします。 - スープの材料を耐熱ボウルに入れてラップをし、電子レンジで加熱します。
500Wで2分程が目安です。 - フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて熱し、さんまを入れます。
きつね色になったらひっくり返し、裏面もきつね色になるまで焼きます。 - 両面が焼けたらさんまを取り出し、そのままフライパンにオリーブオイル1/2を入れ、みじん切りにした玉ねぎとにんにくも投入します。
しんなりとしてきたら米を入れます。
パエリアの場合、米は洗わずに使うのが一般的です。
気になる場合は無洗米を使用しましょう。 - 中火で米が半透明になるまで炒めたら、スープの材料を投入します。
水の量はあくまで目安です。
米の硬さの好みで調節してください。
沸騰したら弱火にして、さんまと長ねぎを投入します。
蓋をしてそのまま弱火で20分ほど炊きます。 - 蓋を外して強火にし、バチバチと音がしてきたら火を止めてください。
これはおこげを作るための工程です。
最後にもう一度、蓋をして10分ほど余熱で蒸らします。
輪切りレモンとパセリを散らして完成です。
おすすめのフライパン3選
フライパンでさんまを調理する際は、テフロン素材のものかグリルパンを使うと、さんまの皮がこびりつきにくく綺麗な焼き具合に仕上がります。
ここからは「au Wowma!」で購入可能なおすすめのフライパンを3点ご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
こびりつきにくく、お手入れ楽々!ティファール ライト&クリーン フライパン
こびりつきにくいフライパンの元祖、ティファールの商品です。
チタンコーティングによって、こびりつきにくいのはもちろん、傷つきにくく熱や摩擦に対する強度も高めで、掃除も簡単です。
それでいて軽くて扱いやすいという優れものです。
なおIHには非対応のため、ガスコンロで使用してください。
中心のマークにもティファールの特許技術が採用されていて、予熱が完了すると模様が変わり、食材を投入するベストなタイミングを教えてくれます。
内側と裏側に施された模様や、シンプルながらも洗練されたフォルムが美しく、優れた見た目と機能性が両立されています。
ティファールには、ほかにもサイズ違いのものや取っ手が取り外せるタイプ、鍋とのセット、IH対応品など優れたフライパンがたくさんあるので、自分に合った製品を探してみてください。
深型タイプでソース作りにも!パール金属 マーブルファン
どっしりと重厚感のある見た目が頼もしい、傷や汚れに強いフライパンです。
テフロン+マーブル加工なのでお手入れが簡単で、金属のへらを使っても傷つかない強度を誇っています。
深型なので液体を大量に入れてもこぼれにくく、ソースを絡めるさんま料理にも適しています。
取っ手も耐熱性のある樹脂で加工されている上、形状も持ちやすく、見た目ほど重くもないため大変扱いやすくなっています。
すべての熱源に対応しているのも嬉しいポイントです。
蒸して焼くので、身がふっくら!UCHICOOK グリルパン
ガラスカバーつきの四角いグリルパンで、「蒸しながら焼く」という新たな発想のもとに設計されています。
ウォーターポケットと呼ばれる溝に水を流し込むことで、食材を焼くと同時に蒸気で包み込み、中はふっくら、外側はパリパリに仕上がります。
波型プレートが余分な脂を落としてくれるので、ヘルシー志向の方にもおすすめです。
厚さ1.3cmのアルミでできていて、熱をしっかりと伝えてくれるので焼き上がりはバッチリです。
ガラスの蓋は中の状態が確認しやすいため、調理が捗ります。
高さも低いのでかさばらず、収納にも便利です。
取っ手つきで、かつデザイン性も優れているため、そのまま食卓に持っていき大皿としても使用できます。
余熱のおかげでいつまでも温かい料理が楽しめるでしょう。
パーティー用のお皿にもぴったりです。
すべての熱源に対応しており、さらに33品目のレシピまで付属しているので、これから料理を始められる方にもおすすめです。
圧力鍋で作るさんま料理5選
さんまは焼くだけではありません。
煮つけなどをはじめとする、鍋を使った料理もたくさんあります。
煮物は難しいと敬遠されがちですが、圧力鍋を使えば簡単でおいしく、しかも手早く作ることができます。
ここからは、圧力鍋を使ったお手軽レシピ5選をご紹介していきます。
さんまのトマト煮
洋風の煮込み料理の定番、トマト煮です。
缶詰などでトマトの水煮が簡単に手に入るので、気軽に作れます。
フライパンを使ったレシピでも、イタリアンテイストのさんま料理をご紹介しました。
もちろんトマトとの相性も抜群ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
材料
さんま:2尾
玉ねぎ:1個
ズッキーニ:1本
にんにく:1片
トマト水煮:200g
オリーブオイル:大さじ1
小麦粉:大さじ1
塩:小さじ1/3
コショウ:少々
オレガノ:少々
- さんまは頭を切り落としたあと、3cmほどの長さに切って、内臓を取り除きます。
水で綺麗に洗ってから、キッチンペーパーなどで水気を拭き取り、分量外の塩を軽く振ってください。
ここまでの工程は、フライパンを使ったレシピでも何度かご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 - 玉ねぎは薄切りで、ズッキーニは1cmほどの輪切りにします。
にんにくを半分に切ったら、一方をつぶして、もう一方をみじん切りにします。 - さんまの全体にまんべんなく小麦粉をまぶします。
フライパンにオリーブオイルとつぶしたにんにくを入れて熱します。
香りが立ってきたら、さんまを焼きます。
きつね色になってきたらひっくり返し、裏面もきつね色になるまで焼き上げます。 - 圧力鍋に、みじん切りにしたにんにく・玉ねぎ・ズッキーニを散らし、上からさんまを乗せます。
さらにトマト水煮と塩コショウ、オレガノを入れ、15分ほど煮込めば完成です。
さんまの甘辛煮
どこか懐かしさのある味わいで、老若男女問わず、安心して食べられる料理です。
しょうがのピリッとしたアクセントがクセになりますよ。
調理工程に複雑な作業は一切なく、料理初心者の方にもおすすめです。
材料
さんま:2尾
しょうが:1かけ
煮汁用
酒:100cc
水:100cc
醤油:大さじ3
みりん:大さじ2
砂糖:大さじ1
- さんまの頭と尾を切り落とし、食べやすい大きさに切り分け、内臓を取り除きます。
- 圧力鍋に煮汁の材料を入れて、煮立ったらさんまと千切りにしたしょうがを入れます。
- 蓋をして強火にかけ、蒸気が出るのを見計らって弱火にし、15分ほど煮込みます。
- 火を止めて、圧力が抜けたら蓋を開け、煮汁を煮詰めて完成です。
さんまの炊き込みご飯
圧力鍋なら、短時間でお米もふっくら炊くことができます。
さんまの旨味が全体に染み渡って、非常に味わい深い仕上がりになりますよ。
ごぼうの食感もよく、しょうがが効いていて、一気に掻き込みたくなる一品です。
材料
さんま:2尾
米:2合
油揚げ:1枚
ごぼう:1/3本
しょうが:1かけ
油:小さじ1
水:320cc
酒:大さじ1
みりん:大さじ1
塩:小さじ1/2
醤油:大さじ1/2
- さんまは頭と尾を切り落とし、内臓を除いて半分に切っておきましょう。
分量外の塩を軽く振っておいてください。 - 米と水をボウルに入れて、30分ほど浸しておきます。
- 切り込みを入れたごぼうを削ぐように切って、いったん水にさらし、そのあと水気を切ります。
油揚げは1cmほどの幅に、しょうがは千切りにします。 - フライパンに油を敷いて熱し、中火でさんまの両面に焼き色をつけます。
- 圧力鍋に米と水を入れて平らにしたら、酒・みりん・塩・醤油を入れていきます。
続いてごぼう・油揚げ・しょうがを散らし、最後にさんまを乗せます。 - 蓋をして強火にし、圧力がかかってきたら弱火にして7分ほど加圧します。
火を止め、10分ほど蒸らしてから蒸気を抜き、自然に圧力が下がるのを待ちます。
さんまを取り出し、よくほぐしながら骨を取り除き、米と混ぜ合わせて完成です。
さんまの梅煮
シンプルな煮込み料理にひと工夫。
梅干しの酸味としょうがの風味が、爽やかな味わいを与えてくれます。
梅干しには魚の臭いを取り、仕上がりをより柔らかくする効果もあるのでおすすめです。
材料
さんま:2尾
梅干し:2個
しょうが:2かけ
酒:1/4カップ
みりん:大さじ1と1/2
醤油:大さじ1と1/2
酢:1/2
砂糖:1
- さんまは頭と内臓を切り落とし、内臓を取り除き、綺麗に洗います。
これまで何度もご紹介してきた工程ですね。塩も軽く振っておきましょう。 - しょうがは1かけずつ、皮を剥いた薄切りと針しょうがにします。
- 圧力鍋に酒・みりん・醤油・酢・砂糖・薄切りにしたしょうがと梅干しを入れて、蓋をしないまま火にかけます。
それが煮立ったら、さんまを重ならないように気をつけながら並べて、全体に煮汁がかかるよう鍋を回します。 - いったん火を止めて、蓋をしてから強火で加熱します。
圧力が強くなってきたら弱火にして、圧力はそのままで15分キープします。
火を止めたら蓋はすぐに開けずに、圧力が抜けるのを待ちましょう。
圧力が抜けきったら、中火で煮汁を煮詰めます。
さんまにも煮汁がかかるよう、鍋を回すなどしましょう。 - お皿に盛りつけたら針しょうがを乗せて完成です。
さんまの中華風煮物
王道の和風だけでなく、洋風のさんま料理もいくつかご紹介してきました。
そうなれば、もうひとつ外せない味があります。
最後は中華風です。
ごま油と花椒が香り、食欲を刺激してくれます。
材料
さんま:2尾
塩:小さじ1/4
紹興酒:大さじ1
煮汁用
水:1/3カップ
オイスターソース:大さじ1
砂糖:大さじ1/2
醤油:大さじ1/2
ごま油:大さじ1
花椒:小さじ1
紹興酒や花椒といった少々珍しい材料がありますが、ご家庭にない場合はそれぞれ酒・黒粒コショウでも代用可能です。
- さんまは頭と尾を切り落とし、適当な大きさに切って内臓を取り除き、水洗いします。
水気をキッチンペーパーなどで拭き取ったあと、塩だけでなく紹興酒もかけましょう。
そのまま10分ほど置いておきます。 - 圧力鍋にさんまと、合わせておいた煮汁用の材料を入れます。
- 蓋を閉めて強火で加熱し、圧力が強まってきたら弱火にして、そのままの圧力で20分ほど煮込みます。
火を止めたら鍋底を冷まし、急冷してから蓋を開けます。
上下をひっくり返して完成です。
おすすめの圧力鍋3選
さんまは鍋を使ってもおいしく変身することが分かりました。
煮込み料理の自信がなく、時間もかかって大変という方には、おいしさを逃さず、時短にもなる圧力鍋がおすすめです。
圧力鍋を買うのであれば、熱伝導率の高いアルミ式か、アルミとステンレスが使用された製品を選ぶと、骨まで火が通りやすくなります。
圧力鍋が初めての方には、火を止めるタイミングで音がなるおもり式もおすすめです。
ここからは、おすすめの圧力鍋3選をご紹介していきます。
自分に合った圧力鍋を選んでみましょう。
低圧と高圧に切り替えられる!パール金属 圧力鍋 3.5L
低圧と高圧を切り替えられる、優れた機能を持った圧力鍋です。
魚や野菜などといった煮崩れしやすい食材は低圧で、肉の塊など芯まで火が通りにくい食材は高圧で調理すると、上手に仕上がります。
ステンレス鋼の間にアルミニウムが挟まれた3層構造で、焦げつきにくく、保温性に優れています。
3.5Lは、5合炊きで少人数用の料理での使用に適しています。
もうひと回り小さな2.5Lと、大人数用のボリュームたっぷりな料理向けの4.5Lや5.5Lがあります。
レシピもついているので、さまざまな時短煮込み料理に挑戦してみてください。
鍋としても使える!ティファール圧力鍋 クリプソミニット デュオ 4.2L
見た目がおしゃれなティファールの圧力鍋です。
さまざまな熱源に対応しているため、結婚祝いなどの贈り物としても重宝します。
機能性も抜群で、セレクターを回すだけで通常の鍋としても使用できます。
ティファール独自のチタンコーティングにより、こびりつきにくいため炒め物での使用にも適しています。
ハンドルを上下するだけで片手でも簡単に開け閉めできて、その上軽量なので大変扱いやすく、持ち運びにも便利です。
初めて圧力鍋を買われる方には、時間によって火加減を変えてくれる別売りの専用タイマーもおすすめです。
付属のレシピブックも参考にして、いろいろな料理に挑戦してみてください。
使いやすい機能がいっぱい!圧力鍋 ワンダーシェフ ih あなたと私の圧力魔法鍋3L
140キロパスカルの高圧力と、調理温度約126℃は日本最高クラスの水準です。
カレーは30秒、豚の角煮でも8分30秒と劇的な時短を実現しています。
機能は本格的な上、ボタン操作なしのワンタッチ開閉や、大きくて見やすい水位線、エンボス入りで操作しやすい取っ手など、使いやすさも追求されています。
食材が詰まるのを防ぐノズルフィルターや、フロート式・スライド式の安全装置など、安全面にもさまざまな工夫が施されています。
またIHとガスコンロの両方に対応しているため、キッチンの環境に左右されることなく活躍できます。
100種類ものレシピが掲載されたレシピブックと、落とし蓋にもなる専用の蒸しすがついているのもお得です。
3Lは片手用で、ほかに両手用の5.5Lもあります。
多方面に優れた性能を持ち、幅広い層の方におすすめできる商品です。
まとめ
このように、グリルがなくても、さんまはご家庭で簡単かつおいしくいただくことができます。
定番の塩焼きだけではなく、和洋中さまざまなレシピに通じています。
今回ご紹介した中で気になるレシピがありましたら、ぜひ挑戦してみてください。
また、フライパンや圧力鍋の購入を検討されている方にも、当記事を参考にしていただけたら幸いです。
ご家庭のキッチンに適不適があることはもちろん、重いものから軽いものまでさまざまなので、購入の際は慎重になりがちです。
今回ご紹介したものの多くはIHとガスコンロ両方に対応し、重さも比較的軽量なものばかりなので、購入時の候補に入れてみてはいかがでしょうか。