毎日過ごすお部屋の気になる臭いをやわらげてくれる「消臭剤」。
スーパーやドラッグストア、コンビニなどにさまざまな商品が並んでいます。
たくさんあるからこそ、自分のお部屋にはどのような消臭剤が合っているのか、どこをポイントにして購入すればいいのか迷う方も少なくありません。
実は消臭剤には形状や含まれる成分などにいろいろな種類があり、臭いに対する効果もさまざまです。
適当に選んでしまうと、せっかくの消臭剤の成分を発揮できずに、効果を得られないこともあります。
それらの違いをしっかり把握すれば商品を選ぶ際に困ることはなくなります。
重曹などを使った手作りの消臭剤もいいですが、販売されるものにはそれだけの価値があります。
お部屋で使う消臭剤のタイプや種類などをまとめましたので、購入を決めるポイントの見極めにお役立てください。
お部屋の消臭剤のタイプ
お部屋で使う消臭剤を形状で分けると、
- 置き型タイプ
- スプレータイプ
- 自動タイプ
の主に3種類に分けることができます。
それぞれタイプにどのような特徴があり、どのようなときに効果的に使用できるのかを以下で説明していきます。
置き型タイプ
置き型タイプには、ゼリーやビーズ、活性炭等に代表される臭いを吸着して消臭する成分をメインに含んだ製品と、香りのする液体を芳香成分とした製品があります。
ゼリーやビーズ状の製品は、消臭剤の表面から水分が蒸発する際に浮き出る消臭成分が、気になる臭いを吸着します。
活性炭を用いた製品は、活性炭の表面に空いている微細孔(びさいこう)と呼ばれる小さな隙間の中に臭いの成分が入り込み、消臭する仕組みです。
また、液体の製品は、空気中に液体内の成分を放散させて、消臭・芳香効果を発揮します。
芳香効果は空気の流れで広がりますが、消臭効果は消臭成分の表面に臭い成分がふれた場合に発揮されるので、小規模な範囲での利用に有効的です。
逆に言えば、成分が広がりにくいので、このタイプの中で化学物質を抑えた製品や無香の製品を選べば、化学物質や芳香剤等の成分を部屋の空気中に放散する可能性は低くなります。
化学物質に敏感でアレルギーがある方や、小さいお子様・ペットのために安心して利用できる製品を選択したい方は、置き型タイプを検討するといいでしょう。
スプレータイプ
スプレータイプは霧吹き状の容器で消臭成分を直接臭いの発生源に噴射したり、ガス圧スプレーで空気中に散布したりする製品です。
このタイプは臭い成分を消臭成分の分子内に抱え込んで閉じ込めることで臭いを抑えます。
霧吹き型は消臭成分に除菌成分がプラスされているものもあり、洗濯しづらい布製品などにも使われます。
ソファカバーやカーテン、ドライマークの洋服など、洗濯しづらい布製品の気になる臭いや菌の繁殖を抑えることができるので、非常に使い勝手がよく、身の回りを清潔に保つこともできます。
持ち運びもしやすいのでお部屋のいろいろな場所の消臭が可能ですが、スプレーしたものが湿ってしまうことや、使い勝手のよさから大量に薬剤を消費しがちになります。
ガス圧スプレーは特定の臭いの原因を抑える成分が多く含まれており、トイレや玄関などで使用する製品が多く販売されています。
アンモニア臭や生ゴミ臭、タバコ臭など消したい臭いによってさまざまな種類が販売されますが、消臭成分と臭いの相性が合えば効果を最大限に発揮できるようになります。
ただし、使用時には引火のおそれがあるため、火気に注意する必要があったり、使用後もガス抜きしてから廃棄したりと他の消臭剤と比べて手間がかかります。
自動タイプ
自動タイプは、人感センサーが反応し一定の間隔で消臭成分を自動で噴霧するものと、電気の熱で少しずつ消臭成分が空気中に蒸散されるものがあります。
自動で消臭・芳香効果が発揮されるので、玄関などに設置しておけば、急な来客時にも臭いを気にすることなく対応することができるでしょう。
人感センサーの製品であれば、人がおらず消臭が不要な時間帯の無駄な消臭成分の消費を防ぐことができます。
また、電気の熱を利用する製品は、芳香成分を強制的に熱の力で蒸発させることでよい香りを持続させることができます。
しかし、放出される消臭成分は限られているため、置き型タイプやスプレータイプと比べると消臭力が弱いことも。消臭より芳香をメインにしたい場合におすすめのタイプです。
お部屋の消臭剤の選び方
消臭剤と呼ばれる製品には臭いに対する効果で分けると、
- 芳香剤(香りを放出する製品)
- 消臭剤(臭い成分を無臭にする製品)
- 脱臭剤(臭い成分を吸着させて除去する製品)
- 防臭剤(臭い成分の発生や拡散を防止する製品)
の4種類があります。
消臭剤の使用目的、使用場所、香りなどを確認し明確にしていくことで、自分が本当に必要としている商品を選べるようになります。
製品によっては4つの種類が組み合わさっているものもあります。
使用目的
どんな目的で使用するのかによって、消臭剤に必要な成分が異なります。
たとえば
- リビングなどでいい香りに包まれてリラックスしたい場合は芳香剤
- トイレなど特定の臭いを消したい場合は消臭剤
- 冷蔵庫などの嫌な臭いを消して清潔な空間にしたい場合は脱臭剤
- 洋服などを清潔な状態で保管したい場合は防臭剤
それぞれ目的にあった消臭成分をメインに使用している製品を探しましょう。
使用場所
不快な臭いの発生元となる成分は原因によって異なります。
そのため、どんな場所で使用するのかによって、必要とする消臭剤が異なり、原因に合わない消臭剤を使用すると、逆に不快な臭いがひどくなる場合もあります。
リビングであればペットや食事など複合的なものが臭いの原因であることが多いです。
そのため、使用する消臭剤も、複合的な臭いに対応する製品が必要になります。
置き型タイプの消臭成分を多く含んだゼリーやビーズであれば、臭いの原因を限定せずに消臭効果を期待することができますし、芳香成分を多く含んだ自動タイプなら、臭いを包みこみ快適な空間をつくることができます。
玄関であれば靴などにしみこんだ汗や、それを元に繁殖する菌が原因であることが多いです。
そのため、除菌・消臭成分を含んだスプレータイプの消臭剤で靴を清潔に保ち、さらに散布タイプの芳香剤を合わせて利用することで快適な空間を維持できます。
また、前述したとおり自動タイプの消臭剤であれば、急な来客時にも対応できます。
トイレであれば排泄物などが不快な臭いの原因と考えられます。
排泄物の臭いにはアンモニアが多く含まれているため、アンモニアと化学的に反応して無臭になる成分が含まれる消臭剤を選びましょう。
トイレ用と明記してあるほとんどの商品にはその成分が含まれています。
このように、消臭剤を使用する場所が決まっているのであれば、必ず購入前に商品に記載してある内容を確認し、使用する場所に合わせた製品を選択しましょう。
香り
香りによって消臭を行う方法には
- マスキング法
- ペアリング消臭法
の2種類があります。
マスキング法は、強い香りで悪臭を感じないようにする方法です。
けれど、強い香りは人によって好き嫌いが分かれるため、香りを気に入っている本人や家族以外の人が訪れる玄関などの場所での使用には適しません。
ペアリング消臭法は、現在の消臭芳香剤の主な技術として使われています。
これは悪臭を取り込み、さらにいい香りに変えて空気中に放出する方法です。
不快な臭いを快適な香りの一部にできる特別な成分を使用するため、強い香りは必要ありません。
軽くて爽やかな香りで気になる臭いを消臭することができます。
お部屋の消臭剤は、爽やかな柑橘系の香りやフローラルな甘い香り、さっぱりとした石けんの香りなど、香りの種類もいろいろ用意されています。
アロマ成分を謳うものは香りによってアロマ効果が変わることはありますが、多くの製品では香りで効能が変化することはほとんどありません。
店頭ではテスターなどが準備されており、香りが確認できるようになっている場合もあるので、自分の好みの香りを探してみましょう。
芳香成分をメインに含んでいる製品もたくさん準備されており、寝室やリビングなどを好みの香りで満ちた空間にすれば、リラックス効果も高まります。
もちろん香りが苦手な方には、無香料タイプの消臭剤もあるので、気分に合わせて香りを選んでみてはいかがでしょうか。
タイプ別!お部屋の消臭剤
前述したとおり、消臭剤にはさまざまな形状があります。
ここではランキングを元にして、おすすめの消臭剤を形状別に紹介していきます。
置き型タイプ
小林製薬 サワデーハッピー パルファムロマンスロゼ
華やかなフローラル系の香りの中に、ほのかな甘いフルーティな香りがミックスされた置き型消臭剤です。
名前のとおり、ピンクをベースとしたシンプルでかわいらしいデザインで置き場所も問いません。
香りは1~2ヶ月持続し、その間、お部屋を華やかに彩ります。
芳香成分が主に含まれており、消臭剤がプラスされているので、香りに包まれてお部屋でリラックスしたいときに適した商品です。
エステー お部屋の消臭力 プレミアムアロマ スティック ルミナスノーブル
フレグランスオイル配合の、上質なフローラルフルーティな香りを放つ消臭芳香剤。
パフューマー厳選の甘く華やかな香りが、スティックを伝ってお部屋に広がります。
香りの強さはスティックの本数で調節が可能で、6本使用した場合、約1~2ヶ月の芳香を持続します。
香水調の香りでいつもの玄関・リビングが、気品ある空間に早変わり。
来客時には特におすすめの商品です。
エステー 消臭力 クリアビーズ イオン消臭プラス つめかえ 無香料
クリアなビーズタイプの無香料消臭剤。
本体を購入してもいいですが、それまで使っていたケースや、お気に入りの容器があるならそれを利用するのもおすすめです。
アミン系消臭剤、炭酸ソーダ、重曹の3種類の消臭成分から生成されたトリプルイオン効果による化学的消臭効果で、お部屋の嫌な臭いをしっかり消臭。
臭いの気になる室内やトイレなど、さまざまな臭いに対応できます。
スプレータイプ
強力消臭剤 消臭スプレー【チタセラン400mlボトル】 無香料 ノロウィルス O157
強力なスプレータイプの消臭剤「チタセラン」。
酸化チタンが臭い分子を分解し、臭いの原因となる雑菌類を、二酸化炭素と水に変化させます。
パッケージは英語とイラストのみとシンプルながら、驚くべきはその効果の高さ!
マスクに吹きかければ、ノロウィルスや大腸菌、O-157にもしっかり対応可能なうえ、一度スプレーすれば効果は3~6ヶ月持続します。
もちろん消臭剤としても優秀で、普段は洗えないおしゃれ着やソファ、靴やペットの臭い、タバコの嫌な臭いなど、用途に合わせて3種類が用意されています。
他の製品と比較すると価格は高めですが、確かな効果で大人気の商品。
業務用としてもお得な詰め替え用2Lのほか、コンパクトサイズもありますので、いきなり本体を購入するのは気が引ける方はこちらがおすすめです。
P&G ファブリーズ ミストラル ふんわりホワイトシャボンのミスト
素敵な香りをふんわりと広げる空気用の消臭剤、「ファブリーズ・ミストラル」。
宙に向けて円を描くようにスプレーすれば、一瞬にして部屋を消臭でき、シャボンの香りで満たします。
細かいミストが空気中を漂い、すっきり消臭。
来客時やお掃除後などはもちろんのこと、ちょっとした気分転換、お部屋の演出など、あらゆるシーンで活躍します。
10畳のお部屋に対して5秒ほどなど、お部屋の広さ(畳数)÷2がスプレーの目安です。
ランドリンボタニカル ファブリックミスト ベルガモット&シダー
消臭だけじゃなく除菌もできるランドリン ボタニカルシリーズのファブリック消臭ミスト。
カーテンやベッドなどの臭いが気になるときにシュッと一拭き。
天然香料を配合した爽やかな柑橘系のベルガモットと落ち着きのあるシダーの深い香りがお部屋に広がります。
布製品などに直接するだけじゃなく、タバコの臭いを消したいときや空間の香りを楽しみたいときには宙に向けてスプレーするエアウォッシャーとして利用するのもおすすめです。
自動タイプ
エステー 消臭力 自動でシュパッと 消臭芳香剤 フィンランドリーフの香り
時間が来れば自動で空気中に消臭剤を散布するお部屋用の消臭芳香剤。
スプレーの間隔は3段階で調節でき、約15分・30分・60分の中から選択できます。
夜間などはセンサーがお部屋の暗さを感知して、自動的にスプレーする回数を減らして節約(設定時間の2倍の長さ)。
もちろん、来客前など好きなときにスプレーボタンを押すことでスプレーすることもできます。
フィンランドリーフの香りで、お部屋の中を北欧の空気で満たしてみませんか?
ジョンソン グレード 消臭センサー&スプレー ジェントルローズ
モーションセンサーが人影を感知してスプレーする自動タイプの消臭剤。
人がいるときだけスプレーし、自動で1回スプレーしたあとは、約20分間休止モードになるので、無駄がなく経済的です。
正面のボタンを押せば好きなときにもスプレー可能。
急な来客にも慌てません。
エッセンシャルオイル配合の作りたてジェントルローズの香り。
エステー 消臭力 プラグタイプ ホワイトフローラル
コンセントプラグに差し込んで使うタイプの消臭芳香剤です。
電子パワーでお部屋や玄関・廊下などを一気に消臭。
ホワイトフローラルの香りが柔らかく広がります。
使用状況により異なりますが、1日24時間の使用で約60日もの間効果が持続。
ひと月の電気代は約24円と経済的です。
使い始めから終わりまで、変わらない消臭効果と華やかな香りが持続します。
まとめ
お部屋で使える消臭剤にはたくさんの形状があります。
まずは使用目的や場所、好みの香りを明確にし、そのうえで最適なタイプの消臭剤を選択しましょう。
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