日々の暮らしの中でなくてはならない洗濯洗剤。
いつも使っているものですが、しっかりと洗剤の特性を吟味して選ぶことが大切です。
新しいものもどんどん出てきていますので、もしかしたら今お使いのものより、よいものがあるかもしれません。
洗濯洗剤の種類と洗濯のコツ、おすすめの商品をご紹介します。
洗剤の種類
洗濯洗剤には大別すると4つの種類があります。
「粉末洗剤」「液体洗剤」「ジェルボール」「洗濯石鹸」です。
それぞれに特性があるので、洗剤購入の際には必ず確認しましょう。
粉末洗剤
汚れ落ちのよさでいうなら、何といっても粉末洗剤。
粉末タイプには弱アルカリ性・中性とありますが、汚れ落ちの点では弱アルカリ性に軍配が上がります。
ただ、衣類に優しいのは、中性タイプです。
洗浄力に比例して素材への影響も大きくなりますので、弱アルカリ性洗剤はおしゃれ着には向きません。
粉末洗剤のメリットは、ほかにもあります。それは消臭効果です。
汚れが落ちるということは、ニオイの元となる菌のエサがない(少ない)ということですので、生乾き臭が発生しにくい状態になります。
また、弱アルカリ性の粉末洗剤は液体の漂白剤との相性がよいのが特徴です。
一緒に使うことにより、さらに消臭効果が高まります。
酸素系の漂白剤であれば、衣類の色落ちも気になりませんので、安心して使うことができます。
コスパを重視される方、洗濯の回数が多い方には特におすすめの洗剤です。
液体洗剤
液体洗剤の主成分は中性です。
そのため、洗浄力は粉末洗剤に劣りますが、衣類へのダメージが少ないというメリットがあります。
また、もともと液体なので水と混じりやすく、少量の水で洗濯するドラム式洗濯機におすすめです。
冬場の洗濯の際でも溶け残りを気にする必要はありません。
以前は粉末洗剤が主流でしたが、今の主流は液体洗剤です。
汚れによってさまざまな種類の液体洗剤が販売されていますが、商品ごとに特徴があります。
その点を意識しながら、液体洗剤を選ぶことが必要です。
洗浄力はもちろんですが、洗濯物への優しさについてチェックしましょう。
忘れてならないのが香りです。
種類だけではなく、香りの強弱に関しても大切な要素です。
ジェルボール
第3の洗剤などともいわれているジェルボール。
洗濯をする際に計量をする必要がありませんが、1回の洗濯で必ず1つのジェルボールを使用します。
そのため、洗濯物の量が少ないご家庭で使用する場合には、洗濯1回当たりの費用が高くなります。
コストパフォーマンスを重視される場合には、不向きな洗剤です。
しかしながら、新しいタイプの洗剤だけに洗浄力が通常の液体洗剤より高く、すすぎも1回で済みます。
粉末タイプと比較した場合、少なくとも水道代、電気代をすすぎ1回分節約することができ、洗濯にかかる時間も短くなります。
洗剤代よりも光熱費や時間のコストパフォーマンスを上げたい方にはおすすめです。
子どもの口に入ってしまうぐらいの大きさのため、お子様が誤って口に入れてしまわないように、保管場所には配慮が必要です。
洗濯石鹸
洗濯洗剤を選ぶ際の基準として、外せないのが洗浄力。
洗濯石鹸は洗浄力が高いのが特徴で、普段の洗濯で落としきれないような汚れに洗濯石鹸を塗り込んで洗濯すれば、食べこぼしや、襟・袖口等の頑固な汚れもスッキリ落とすことができます。
固形のイメージが強いですが、他の洗剤同様、粉末タイプや液体タイプも存在します。
どのタイプでも、自然由来の成分を使用しているため安全で、衣類だけでなく、環境や人体にも優しい洗剤として以前より注目されていました。
無添加の石鹸もありますので、赤ちゃん用の衣類を洗濯する際は洗濯石鹸を使うという人もいます。
アトピーを患っている方や肌荒れを気にする女子にもおすすめの洗剤です。
洗剤の選び方
洗濯洗剤を選ぶときの、ポイントをご紹介します。
洗浄力のほかにも、コスパや抗菌、防臭などの中からご自身が何を重視するか考えながら、自分に合ったものを探してみましょう。
洗浄力
洗濯洗剤を成分で分けると、弱アルカリ性と中性となります。
最も洗浄力が強いのは、弱アルカリ性。
素材に優しいのが中性です。
普段使いの衣類を洗うには弱アルカリ性の洗剤でも問題はありませんが、デリケートな素材の衣類を洗う場合には、おしゃれ着用の洗剤を使うことをおすすめします。
しかしながら洗浄力が弱いと、その分、皮脂等の汚れが残ることになります。
上の項目でも紹介しましたが、それがニオイの元となる菌のエサになり、結果として生乾き臭などの原因となります。
一度の洗濯で終わらせたいと考えるなら、予洗いをしてから洗濯機に入れるなど、ひと手間をかけることが重要です。
また、洗うものの素材などで数回に分けて洗濯する場合には、その都度、洗濯洗剤を使い分けることをおすすめします。
コスパ
お子様がいるご家庭や大家族などは、洗濯物の量が多くなるもの。
1回1回の金額は少額かもしれませんが、洗濯は毎日するものです。
1日に何度も洗濯機を回す必要があるのなら、コスパのよい粉末洗剤の使用を考えましょう。
メーカーによっては、100回以上の洗濯がこなせるほどの大容量洗剤も発売されています。
時間もコストだと考える人には、ジェルボールタイプを選ぶとよいでしょう。
前述したとおり、すすぎにかけていた時間を短縮できるので、洗濯回数×すすぎ時間分の洗濯時間をカットできます。
ここで考えたいのが、粉末洗剤は水の温度が低いと溶けにくいという点。
冬場はお湯を使わないと、洗濯機から取り出した際に洗剤が衣類に残ることもあります。
そのため、粉末洗剤は冬場に利用しないという方もいるほど。
洗剤の溶け残り解消には、粉末洗剤を35~40度のぬるま湯で溶かした溶剤を泡立てて洗濯機に入れるのがおすすめです。
石鹸カスがつかなくなるだけでなく、汚れの落ちもアップします。
ただし、その分、時間もかかることになります。
また、時短に適したジェルボールですが、洗濯物が少ない場合は、洗濯1回にかかる洗剤コストが高くなることも。
そのため、どのメリットを1番に据えるかよく検討して洗剤を選ぶことが大切です。
抗菌、防臭、などの機能
洗濯洗剤を選ぶなら、汚れ落ちだけでなくそれ以外の効果も期待したいところ。
洗浄力・コストパフォーマンス以外では、抗菌・防臭・香り・手軽さなどにも注目しましょう。
近年、清潔志向の高まりから、洗剤選びの際に抗菌力・防臭効果を重視する傾向にあります。
抗菌という言葉が商品名に入った商品も増えているので、洗剤選びのポイントにしてもよいでしょう。
また、洗濯直後は気にならなくても、着ている間に嫌なニオイがしてくる、ニオイ戻りを防ぐ洗剤も各メーカーから発売されています。
そのほか、特に女性なら香りにもこだわりたいところ。
ただ香りは強さも含めて、好みが分かれる部分ですので、店頭でテスターなどが用意されていれば洗剤の購入前に自分好みのものを探しましょう。
気に入った香りが見つからないときは、香りの強くない洗剤を選んで、柔軟剤やデオドラントビーズなどで香りを後づけするのもいいでしょう。
手軽さで考えると、ジェルボールタイプに勝るものはありません。
しかし、柔軟剤や漂白剤にはジェルボールタイプがないので、結局のところ計量作業が必要になります。
上手に洗濯するコツ
洗濯前には衣類の洗濯表示を必ず確認しましょう。
それぞれの素材に合った洗い方をしないと、洗濯で大切な洋服などにダメージを与えてしまうことになりかねません。
また、コストパフォーマンスを考えると、どうしても洗濯機に洗濯物をぎゅうぎゅうに詰めたくなりますが、十分な隙間がないと、洗剤の洗浄力が十分に発揮されません。
このように、洗濯のコツにはさまざまありますが、特に気をつけたいものについて、以下にご紹介します。
洗剤の量は規定量を守る
洗剤を多く入れれば、それだけ汚れが落ちそうなものですが、実はこれ、間違った使い方です。
洗濯物が多い場合には特にやりがちですが、洗濯洗剤は水量や洗濯物の量に対して決められた量だけを使用しましょう。
規定量以上の洗剤を入れると、すすぎをしても洗剤成分が残るだけです。
また、規定量であれば1度のすすぎで十分なのに対して、2度すすぎをすることで、時間も水道代・電気代も余計にかかることになり、経済的にもよくありません。
衣類に洗剤が残っていることにより、敏感肌の人の思わぬ肌のトラブルの原因や生地自体の傷みの原因になるという可能性もあります。
また、洗濯機の内側に洗剤が残ることにもなるため、洗濯槽の汚れ・カビが発生する原因にもなります。
洗濯槽が汚れていると、洗濯をしても衣類にカスがつくなど、さまざまな悪影響が考えられます。
洗剤は規定量を入れることにより、洗浄効果を最大限に発揮できるように作られています。
多めに入れても、意味はありません。
また、逆に少ない場合には洗浄力が不足し、汚れが残ることになりますので、決められた量を使うようにしましょう。
頑固な汚れ対策
通常の洗濯方法で汚れが落ちないときは、液体タイプの洗濯洗剤の原液を直接汚れの部位につけるという方法や、つけおき洗いをするという方法が適切です。
原液を塗布する場合は、一晩おいて洗濯機に入れると、しつこい汚れを落とすことができるでしょう。
つけおき洗いの場合、おすすめなのが弱アルカリ性の粉末洗剤。
- 洗面器などに洗剤を溶かし、20分ほどつけおきしたら、洗濯機に入れて回してください。
それでも落ちない場合は、洗濯機に入れる前に手で予洗いをすることをおすすめします。
ただし、汚れが取れないからといって、必要以上に生地を強く擦ることはやめましょう。
生地を傷めてしまい、汚れを繊維の奥に押しやってしまうことになります。
お湯を使って洗濯をしても、汚れ落ちはよくなります。
お風呂の残り湯でも汚れが浮きやすくなりますので、毎日ではなくても、洗濯洗剤を使った冬場の洗濯や、汚れがひどいときの洗濯の際にはお湯の利用がおすすめです。
お湯はつけおき洗いの際に利用してもよいでしょう。
ただし、すすぎには残り湯を使用しないように気をつけましょう。
また、洗濯用洗剤ではありませんが、衣類の汚れの原因が食品の食べこぼしの場合には、食器洗いの洗剤が有効です。
2021年版 最新おすすめ洗濯洗剤
年々進化する、洗濯洗剤。
2021年の最新版おすすめ商品を、洗剤のタイプごとにご紹介します。
粉末洗剤
花王 アタック 高浸透リセットパワー (800g)
パワフル洗浄と99%除菌のアタック粉末洗剤。
ついてしまった汚れだけではなく、黄ばみに対しても効果を発揮します。
繊維の奥からしっかり洗浄。
普段使いとしてはもちろんですが、普段は液体洗剤を使い、汚れが多いときにつけおき洗い用として併用という使い方もおすすめです。
ライオン 部屋干しトップ 除菌EX(900g)
部屋干しが多い人向けに開発された洗剤です。
目に見える汚れだけではなく、W除菌成分配合で菌やウイルスを徹底除菌。
部屋干しで発生する生乾き臭といった嫌なニオイを防いでくれます。
共働きの家庭や、花粉症などで外に洗濯物を干すことができない方向きです。
シトラスフルーティの香りが特徴です。
液体洗剤
P&G アリエール リビングドライイオンパワージェル (910g)
とにかく抗菌力を求める方におすすめ。
洗濯槽の防カビ効果だけでなく、部屋干し中・着用中もずっと抗菌する3ステップ抗菌の洗濯洗剤です。
部屋干し中心の洗濯環境におすすめの商品です。
サンシャインフレッシュの香りで1日をさわやかに過ごせます。
花王 アタックZERO レギュラータイプ
洗濯機のタイプによって2種類の洗濯洗剤を販売する「アタックZERO」の洗濯機用洗剤。
落ちにくい汚れゼロ・生乾き臭ゼロ・洗剤残りゼロの3つのゼロ洗浄で、今までにない洗濯を実現しました。
バイオIOSが汚れに素早く吸着。
繊維の奥から汚れを引きはがし、洗うほどに洗濯物本来の白さがよみがえります。
ジェルボール
P&G アリエール リビングドライジェルボール3D (18個入)
部屋干し用ジェルボールタイプ洗濯洗剤です。
液体タイプ同様の3ステップ抗菌で、漂白剤を使用しなくても洗濯物を清潔に保ち、汚れをスッキリ落とします。
衣類のくすみ・傷みを抑えるアンチエイジング処方採用。
すすぎ1回でお洗濯を完了します。
P&G ボールド ジェルボール3D 癒しのプレミアムブロッサムの香り (18個入)
柔軟剤入り洗濯洗剤「ボールド」のジェルボールタイプ。
新配合された綿素材ふんわりアップ効果により、衣類を柔らかくなめらかに仕上げ、アイロンがけをラクラクこなせるようになります。
香りを楽しみたい方におすすめの、癒しのプレミアムブロッサムの香り。
お部屋の中に華やかな香りが漂います。
ボールド史上最高級の白さを、ぜひお試しください。
洗濯石鹸
ウタマロ 洗濯用石けん(133g)
洗濯石鹸といえばこれ!といえるほどのお馴染み自然派商品。
発売から60年以上愛されるロングセラー商品です。
Yシャツの襟・袖汚れほか、お子様のくつ下やユニフォームなどにつく泥汚れや普段着についた化粧汚れなど、通常の洗濯では落ちにくいとされる頑固なシミや汚れをしっかり落とし切ります。
合成界面活性剤、リン酸塩を使用しないので、肌に優しく、アトピーや肌が弱い方にはうってつけです。
除菌・消臭効果もバッチリ。
さわやかなハーブの香りです。
ミヨシ石鹸 白いふきん洗い(135g)
食用油脂を原料に使った無香料タイプの洗剤石鹸。
ニオイが残らないうえ、無着色なので、直接食べ物に触れる食器を拭くふきんにも安心して使えます。
使用を重ねるごとに黒ずむこともありません。
石鹸の酸化を防ぐ成分配合で、長い間品質を変えず使うことができます。
まとめ
日常的に使っている洗濯洗剤ですが、タイプや効果はさまざま。
洗濯洗剤は毎年新しい商品が発売されています。
現在のご家庭の状況に合わせて、より適切な洗濯洗剤を賢く選びましょう。
部屋干しの嫌な臭いに悩んでいる方は、
「なぜ部屋干しは臭いがでる?原因と対策!おすすめグッズとは」
の記事も参考にしてみてください!