しっかり寝ているはずなのに、なかなか疲れがとれなかったり、肩がこったりすることに悩んではいませんか?
寝ているときの姿勢を意識する方はあまりいないと思いますが、1日の約4分の1を占める睡眠時間の姿勢は、実はとても大切です。正しい姿勢で寝ることが、質の高い眠りを得る秘訣なのです。
そこでこの記事では、正しい姿勢で寝ることができる、自分にぴったりの枕を選ぶポイントを解説します。合わせて、最新のおすすめ枕情報もご紹介しますので、ぜひ枕選びの参考になさってください。
枕を選ぶ際におすすめしたいチェックポイント
質の高い眠りを目指すなら、自分の体型や寝るときの姿勢を考えて枕を選ぶ必要があります。
合わない枕を使っていると快適な眠りが妨げられるため、眠れなかったり、寝たのに疲れが残ってしまったりすることがあります。
また、肩こりやいびき、ストレートネックなどの原因になることもあるので、注意が必要です。
いびきなどは快適な呼吸ができないときに起きやすい症状ですが、なかなか自分で気づくことはできません。
そこで、枕を選ぶ際のチェックポイントを押さえて、こうした諸症状から身を守りましょう。
枕のチェックポイントである高さと素材、大きさ、形について順番に説明していきます。
枕の高さ
人にとって最も無理がなく負担が少ない体勢は、自然に立った状態です。
そのため、枕を使って横になったときに、首あたりの背骨が自然に立っているときと同じ状態になることが大切です。
たとえば、仰向けの場合は、背骨が横から見て緩やかなS字を描いていると理想的です。
横向きに寝る場合は、横から見て背中から頭へまっすぐになっているのが最適です。
仰向けで寝るときの枕の高さ
仰向けで寝るときの枕の高さは、背中の筋肉の厚さによって変わります。
男性や日常的に運動をしている方は肩周りがしっかりしているので、高めの枕が合っています。
ただし、頸部角度(地面と接触している肩周辺から頭がどれだけ浮いているかの角度)が30度を越えると息苦しさを感じる人が増えるので、息苦しくない程度の、高すぎない枕を選びましょう。
反対に、低めの枕が合うのは、肩周りの筋肉が少ないもしくは発達していない、女性や細身の体型の方と子どもです。
とはいえ、枕が低すぎると今度は顎が下がって、これも呼吸がしにくい原因になります。
横向きで寝るときの枕の高さ
体の側面をマットレスにつけた横向き寝の場合は、仰向けに寝る場合よりも首の位置が高くなるので、高めの枕がおすすめです。
ただし、背骨は縦方向の力を分散するのは得意ですが、横方向の力には弱いという特徴があるので、仰向けで寝る場合よりも枕選びはシビアになります。
できれば写真を撮るなどして、横から見たときに背骨がまっすぐになっているかどうかを確認するようにしましょう。
「自分に合った枕がわからない!」という方は、低めの枕を選ぶことをおすすめします。
低めの枕であれば下にタオルを入れたりして高さを調節できますし、仰向けの状態で使用している枕を二つ折りにすれば、横向き寝用の枕としても使用できます。
枕の素材
枕にはダウンやパイプなど様々な素材が使われていますが、素材選びではどの素材が一番よいかということよりも「自分が使ってリラックスできること」の方が大切です。
通気性がよかったり、ふんわり柔らかい素材であったりといった性質のうち、寝てみたときに一番自分がリラックスして気持ちよく使えるものを選びましょう。
ここでは枕の主な素材の特徴を紹介します。
高反発ウレタン
首のS字カーブに合わせた形状のものが多く、しっかりと支えてくれる素材です。
通気性はあまりよくありませんが、気になるほどではないでしょう。
適度な硬さがあるので、極端に硬い・柔らかい素材にこだわりがなければ多くの人が快適に使用できます。
低反発ウレタン
もっちりとした触り心地で、柔らかく沈み込む素材です。
通気性が悪いので、汗をかく方には向いていません。
また、沈み込みが深すぎると首に負担がかかってしまう可能性があるため、実際に試してみてから判断するとよいでしょう。
ダウン(羽毛)
ふんわり柔らかいクッション性があり、通気性や吸湿・保温性にも優れた素材です。
柔らかく包まれる寝心地が好みの方におすすめです。
パイプ
硬めの触感で、通気性や耐久性に優れています。
しっかりと首を支えたい方におすすめです。
ただし、中身がパンパンに入っている場合はフィット感が損なわれるので、寝にくくなることがあります。
調整できるタイプを選ぶのがよいでしょう。
これら以外に、最近出てきた高反発ファイバーや昔ながらの蕎麦殻などもあります。
あくまでも自分が一番寝やすいことが大切ですので、寝心地を体験しながら素材を選ぶようにしましょう。
枕のサイズ
枕には、大きく分けて3種類の大きさがあり、小さめが約35×50cm、基本が約43×63cm、大きめが約50×70cmです。
市販されている機能枕は一般的な日本人の体格に合わせた基本サイズのものが多いので、サイズに迷ったら普通サイズにしてみましょう。
ただし、寝相や寝心地を考えて選ぶ場合はこの限りではありません。
たとえば、小柄の方には小さい枕がおすすめですが、あえて大きい枕を使用して寝相対策をしたり、頭のフィット感がいいからと少し小さめの枕を使用したりする人もいます。
また、柔らかいダウンの枕に頭を包まれるように寝たい方にも、大きめサイズがおすすめです。
自分の体型や眠り方に合わせた大きさの枕を選んで、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
枕の形
最後に注目するべき枕のチェックポイントは、枕の形です。
ニーズに合わせた様々な形の枕があり、「長方形型」「首元安定型」「横向き寝対応」に分けられます。
まず、長方形型の枕はオーソドックスな四角い形で、ホテルなどでも広く採用されているので、誰しも一度は使ったことがあるでしょう。
「慣れ親しんだ枕がいい!」という方におすすめです。
シンプルな形状ながら、通気性や寝心地がアップした製品もあるので要チェックです。
一方、首元安定型の枕は肩に近い部分が高く、頭を乗せる部分が低くなっている形状です。
頭の部分より首を乗せる部分が高くなっているので、本来の背骨のカーブを保った状態で寝ることができます。
高反発ウレタンでよく採用されています。
正しい姿勢をサポートするので、「デスクワークやスマートフォン使用の頻度が高い」「猫背になりがち」という方におすすめです。
そして、横向き寝対応の枕は枕のラインが肩に合わせた形状になっているものです。
寝返りにも対応しているとなおよいでしょう。
それぞれ違う個性があるので、寝るときのスタイルや好みに合わせて選んでみてください。
ここでは、形状ごとにおすすめの製品を紹介します。
【長方形枕】
ホーリーピロー
ホーリーピローは、長方形枕の形状をそのままに、機能を高めた商品です。
側面に穴が空いているのがポイントで、この穴に腕を通してパートナーに腕枕をしたり、読みかけの本やスマートフォンをしまったりすることができます。
さらに、枕本体はエコテックスという、厳しい基準を達成した繊維製品の認証を受けています。
アレルギー誘発性染料や発がん性物質などの有害物質について安全であることの証明ですので、赤ちゃんがいるご家庭でも安心して使えます。
【首元安定】
スリープラテックスピロー 首元リラックス枕 RL01
スリープラテックスピローは、首に近い部分が高くなった首元安定型の枕です。
高さ10cmのウェーブ形状が首元にフィットして、首へ負担を与えることなく支えてくれます。
天然素材のラテックスを用いることで実現したマシュマロのような柔らかいフィット感としなやかな肌触りが、質の高い眠りに誘ってくれることでしょう。
高反発枕なので寝返りが打ちやすく、自然な回数の寝返りを打つことで疲れがとれやすくなります。
また、タンニン酸で加工した特許取得済みの中材カバーは、ダニアレルゲンを低減化してくれるので、アレルギー対策にも向いている製品です。
【横向き寝対応】
東京西川 スリープフィットネスまくら Sサイズ
東京西川のスリープフィットネスまくらは、仰向け寝だけでなく、横向け寝にも対応した枕です。
首や肩のラインに沿ったアーチ形状がしっかりと肩回りまで支えます。
サイド部分にふくらみと厚みがあるので、寝返りを打って横向きになったときも頭を支えてくれます。
異なる3種類の硬さから選ぶことができたり、中の詰め物を出し入れすることで高さの調整ができたりなど、自分好みの寝心地を追求できる楽しさがあります。
ネットを使えば洗濯機でも洗えるため、枕を清潔に保ちたい方にもおすすめです。
おすすめの枕ランキング
それでは、いよいよおすすめの枕をランキング形式でご紹介します!
いろいろなタイプの枕があるので、好みや悩みに合わせて選んでみてください。
【1位】昭和西川ホテルモードまくら(ポリジン)
「ホテルに泊まったときのふかふかした枕に憧れがあるけれど、お手入れが難しそう」と思っている方も多いはずです。
昭和西川のホテルモードまくらは、中わたには柔らかく程よい弾力のポリエステル綿を使用し、あのホテル特有のふっくら柔らかな寝心地と、頭を包み込む安心感を再現しました。
また、北欧で開発されたポリジン加工を採用し、天然のAg+イオンを含ませることで、抗菌・消臭作用も備えています。
ネットを使えば洗濯も可能なので、こまめに洗って清潔に保つことができます。
【2位】史上最強の一番冷たい夏枕
「ぐっすり眠りたいのに暑くて寝苦しい」という方には、ひんやりした夏用の枕がおすすめです。
この枕には、COOLESTというナイロンとポリエチレンでできた特殊な構造の接触冷感素材が使用されていて、保冷材などに頼らない持続的なひんやり感を楽しめます。
COOLESTは、熱伝導性の高いポリエチレンを繊維の外側につけることで、触った手の熱を内部に逃がし、持続的な接触冷感を実現した画期的な素材です。
冷たさの評価値であるQ-MAX値は驚きの0.516と、一般的なひんやりパッドに比べて1.5倍の高い値を示しています。
こちらの製品は洗濯機で丸ごと洗えるので、熱帯夜で寝汗をかいてしまっても、家で洗って使うことができます。
一般的なひんやりパッドよりも涼しい使用感を求める方に、ぜひ使っていただきたい枕です。
【3位】ブルーブラッド3D体感ピロー
柔軟性と復元力をあわせもつ新素材「ブルーブラッド」を使用した枕です。
ブルーブラッドは、体重に応じてすばやく沈み込みしっかり支えるので、寝返りを打っても頭を適切な高さに保ってくれます。
柔らかさの中にもコシがある独特の素材を使用している枕なので、従来の枕ではしっくりこなかった方に試していただきたい商品です。
さらに、すべての原料と生産工程で人体に有害な物質を使用していない「エコテックススタンダード100」を取得した、安心の品質です。
好みの使用感に合わせて、高さと硬さを選ぶことができます。
【4位】整体院の先生がお勧めするまくら
頭と首を優しく支えられるカーブ形状が特徴の、随所にこだわりのある枕です。
整体院の先生がおすすめする枕なので、特に首への負担についてしっかり考えられています。
中央部が凹んでいて、サイド部分が高く設計されているため、どんな寝方でも首や肩にフィットして疲れにくい寝姿勢を保ってくれます。
弾力のあるソフトパイプと低反発のウレタンチップの2種類から、好みの使用感の枕を選ぶことができます。
【5位】スージーAS快眠枕
いびき対策に特化した枕で、睡眠時の気道に着目した設計が特徴です。
枕の高さや形が寝姿勢と合っていないことで、楽に呼吸できなくなるのがいびきの原因のひとつとされています。
スージーAS快眠枕は、首を乗せるところよりも頭を乗せる場所を高くすることにより、気道を確保する形状になっています。
また、サイド部分が高くなっているので、横向き寝の際も気道が圧迫されず、呼吸が楽でしょう。
立体形状にすることで、従来のウレタンフォームの枕に比べて通気性も改善されています。
ベーシックタイプに加えて低めのロータイプもあるので、小柄な方や女性の方でも使用できます。
【6位】首狩り族のネックピロー
首狩り族という少し怖いネーミングですが、ストレートネック対策にぴったりの枕です。
製作者が、パプアニューギニアで知り合った首刈り族の村長さんが使っていた枕から着想を得たため、首狩り族という名前なのだそうです。
首狩り族の「頭と体をつなぐ首を休めることが重要だ」という考えをもとに作られています。
首をしっかり休めることを重要視していて、首の部分が高く後頭部が低いため、前かがみになりがちな首をしっかりストレッチすることができます。
寝ている間に、スマートフォンなどの使い過ぎによるストレートネックの対策をしたい方におすすめです。
【7位】抗菌防臭 グー!っすり(竹炭入)
中材のウレタンフォームに竹炭を練りこんだ抗菌・防臭機能つき。
気になる汗のニオイや加齢臭を抑えて、常に気持ちよく使うことができる低反発枕です。
従来のウレタン製の枕は、大きく板状に作ったウレタンフォームから枕の形に切り出す製法で作られるのが一般的でしたが、この製法では、ウレタンの密度にばらつきが出てしまいます。
しかしこの商品は、ウレタンフォームの品質にこだわって、ひとつひとつ金型から取り出すモールド製法で製造しているため、全体的に一様な品質を実現できています。
そこにもっちりした素材の魅力が重なることで質の高い睡眠を得られることでしょう。
【8位】4Dde
首に近い部分が高く、後頭部が低い形状で、頸椎のカーブをしっかりサポートしてくれる枕です。
首の根元を乗せる部分が少し低くなっているので、仰向け寝のときも息苦しくなることなく、首のカーブを支えて休ませることができます。
中材のウレタンフォームは、ひとつひとつ金型に流し入れるモールド製法で作っているため、密度にばらつきがありません。
長期間使ってもへたりにくく、よりもっちりした感触に仕上がっています。
首から肩にかけての美しいカーブが目を引く一品です。
【9位】首しっかり枕
昭和西川の首しっかり枕は、仰向け寝にも横向け寝にも対応した形状の枕です。
中央部は低く、サイド部分が高くなっているので、仰向け寝のときも横向け寝のときもしっかりと首を支えます。
また、中材に固すぎず程よい感触のパイプを使用しているのもポイント。ひとりひとりに合った高さに調節できるよう、中材は調節口から出し入れすることが可能です。使っている寝具や体質に合わせて調節できるのが魅力的ですね。
おすすめの枕ランキングまとめ
ここまで、おすすめ枕をランキング形式で紹介してきました。
ランクインしている製品はどれも背骨や首への負担を考えて作られているものばかりです。
自分の体型や寝るスタイルに合った枕を選んで、ワンランク上の上質な睡眠を手に入れましょう!
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