日本でも人気の北欧デザインですが、厳密にはノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークなどの北欧諸国で誕生したデザインのことを指します。
これらの地域の冬は寒くて夜が長いため、必然的に室内で過ごす時間が多くなります。
そのため、快適で明るく、おしゃれで居心地のよいデザインが特徴の北欧インテリアが生まれたと言われています。
そしてこの温かみあるミニマムなデザインのアイテムは、狭いお部屋で使ってもおしゃれになるとあって、日本でも女性を中心に大人気になっています。
そんな北欧インテリアは一時のブームで終わらず、今なお、根強い人気になったのにはいくつかの理由が考えられます。
まず、飽きのこない自然素材と温かみを持つ北欧デザインは日本の木造住宅と相性がよいことです。
また伝統的な和の家具とも合うため、北欧インテリアが日本人に好まれたと考えられます。
次に機能性や品質の良い北欧の家具や食器などは、耐久性も抜群で「良いものを大切にいつまでも使いたい」という日本人らしい考え方に似ているものがあるからだと思われます。
また北欧インテリアのシンプルなデザインは、「わび・さび」のようにもともと素朴でつつましく、控えめな生活をしてきた日本人と相性がよかったと言えるかもしれません。
そんな人気の北欧インテリアを、お部屋に取り入れたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は無理せず北欧風のお部屋をつくるためのポイントをご紹介します。
北欧風に近づけるためのポイント
そもそも、北欧風インテリアがどのようなものかをちゃんと説明できる人は意外に少ないのではないでしょうか。
定義などはありませんが、ざっくりと説明すると、「できるだけシンプルな空間の中に、木の温もりがある家具を使って、さらに明るくポップなカラーを活用して楽しい気分になるインテリア」のことです。
そのため、ただやみくもに好きな北欧風アイテムを揃えても、おしゃれな北欧スタイルのお部屋にはなりません。
センスのよい北欧風のお部屋を目指すなら、配色と家具とディスプレイの仕方に注目することが重要です。
ここからは、インテリア初心者でも上手に北欧風スタイルに変えられるコーディネートポイントをご紹介します。
テーマカラー選び
まず大事なのは、お部屋のベースカラーです。
先ほども述べたように北欧インテリアの基本はシンプル&ナチュラルです。
そのため、ベースカラーはホワイトや淡いグレーといったナチュラルカラーが基本になります。
なぜホワイト系なのかと言うと、冬季の北欧では日照時間が短く、夜が長い日ため、少しでも家の中を明るく見せるための工夫なのです。
さらに、このベースカラーは自慢の家具やおしゃれな雑貨の色味を際立たせる効果があります。
そのため壁、天井、床など、部屋の大部分がホワイトや淡いグレーであれば、北欧テイストの家具やファブリックを配置するだけで、意外に簡単に北欧スタイルのお部屋に近づけます。
もちろん、床などが木の温もりを感じるフローリングでも問題ありません。
壁の色もベージュなど自然の色に近い色ならば、ほかのアイテムなどを使って北欧風にできるので問題なしです。
また、賃貸などで「壁紙の色が変えられない」「床が畳」という場合でも、ラグや小物などを使ってアレンジすれば、おしゃれな北欧風のお部屋に大変身させることは可能です。
ベースカラーがわかったら、次はサブカラーです。
北欧風インテリアを目指すなら、淡いグリーンやグレーがおすすめです。
白だけの部屋に少しだけこれらの色を加えることで、さらにナチュラルな空間になります。
加える際は、観葉植物や壁のポスターなどでも構いません。
モノトーンの落ち着いた雰囲気のお部屋になるはずです。
そして、このサブカラーはこれから紹介するアクセントカラーを引き立てる役割もあります。
次はいよいよアクセントカラーを選びましょう。
アクセントカラーとは、その名の通り、部屋のアクセントとして加える色のことです。
お部屋のテーマカラーにもなる大事な色です。
この選ぶ色によってお部屋の印象は大きく変わります。
カラーとしてはレッドやブルー、グリーン、オレンジなど、ビビットカラーを取り入れることで空間に明るさや遊び心が生まれます。
またテーマカラーはクッションや小物などを使って簡単に取り入れることができ、衣替え感覚でお部屋のイメージを変えることができます。
ただし、テーマカラーだからと言ってたくさん使うのではなく、部屋の10%未満に抑えて使うことが大切です。
強い色ほど抑え気味に使うようにしましょう。
また、北欧インテリア初心者なら、使う色は1~2色程度に抑えるようにするのがベストです。
あまりに色が多いと子どもっぽくなったり、ごちゃごちゃとした印象になったりしてしまいます。
アイテム選びのポイント
カラー使いがわかったら、北欧風インテリアに欠かせない家具、ファブリック、雑貨を選ぶ際のポイントを抑えましょう。
ポイントをきちんと押さえれば、上手にアイテムを選ぶことができます。
家具選びのポイント
お部屋の中で大きな割合を占めるのが家具です。
ダイニングテーブルやローテーブル、キャビネットなど、部屋の「和風っぽい」または「アジアンっぽい」といった感覚は、この家具から受ける印象が大きいため、家具を北欧風にするだけでかなり部屋の印象が変わります。
ただ、実際に本場の北欧家具を取り寄せて買うとなるとかなり高額になってしまうため、なかなか手が出せないという方も多いはずです。
だからこそ北欧家具のポイントを押さえて、リーズナブルなもので、あこがれのお部屋に近づけるようにしましょう。
まず、北欧風家具を選ぶ際に注目するポイントは「素材」です。
王道の北欧スタイルのお部屋を目指すなら、自然の温もりを感じるウッド調の家具を選びましょう。
家具の素材が決まったら、次は「色」です。木材の色にはオーク(ナチュラル)やウォールナット(ダークブラウン)などがありますが、王道の北欧インテリアに近づけるなら、木目が明るいオーク(ナチュラル)を選びましょう。
またはホワイトに塗装したものもおすすめです。
これらの色は、差し色となるテーマカラーともうまく調和してくれて、居心地のよい空間をつくり上げてくれます。
また、チェアやソファなどは木とファブリックを組み合わせた温かみを感じるデザインのものもおすすめです。
ファブリック部分のカラーがグリーンならベージュのフローリングとも相性抜群ですし、ブルーやオレンジ、柄のファブリックなら空間のアクセントになります。
そして、北欧風家具を購入する際に抑えておきたい最大のポイントが脚付きの家具を選ぶことです。
ソファはもちろん、キャビネットやテーブルなども脚付きのもので統一するとおしゃれに決まります。
しかも脚ができるだけ細いものを選ぶのがコツです。
脚元が華奢で直線的なデザインの家具を選べば、それだけですっきり見え、圧迫感も減って北欧インテリアらしさがグッとアップします。
さらに狭いお部屋、特にリビングで使うなら、低めの家具を選びましょう。
視線よりも低い高さで家具を揃えると、広々とした印象になります。
ファブリック選びのポイント
手頃な値段で、手っ取り早く北欧テイストのお部屋にしたいのなら、おすすめは北欧のファブリック(布)を取り入れることです。
しかし、北欧のファブリックは、ストライプ柄や幾何学模様、自然や植物、動物などをモチーフにした大胆な柄まであり、どのように取り入れていけばよいのか迷ってしまうかもしれません。
しかも単色からポップでカラフルなものまで、カラーバリエーションも豊富です。
そこでアイテムごとにファブリックを取り入れる際のポイントをご紹介します。
- クッションカバー
お手頃な価格で、気軽に北欧インテリアを楽しめるアイテムとあり、デパートやネットでも数多くの柄が売られています。
選ぶ際のポイントとしては、サブカラーかアクセントカラーのもので、気に入った柄を選びましょう。
クッションは1つでも十分ですが、北欧インテリアを目指すなら最低2~3個揃えましょう。
その際、同じ柄で統一するのもよいですし、違った柄を組み合わせて楽しむのもおすすめです。
組み合わせによってお部屋のイメージが変わるので、季節ごとに変えるのもよいでしょう。
クッションカバーは部屋全体に占める割合は小さいですが、お部屋の雰囲気が大きく変わるので、リビングのソファや寝室のベッドなど、さまざまお部屋で気軽に北欧気分が楽しめます。
- カーテン
カーテンは部屋に占める面積が大きいため、これを北欧風に変えるだけでお部屋の印象が大きく変化します。
落ち着きある雰囲気が好みなら、やさしく光を取り入れ、ほかのインテリアの邪魔をしない、リネン素材のシンプルな柄のものがおすすめです。
明るい色が好きな方は、思い切って大胆な柄物を選ぶとよいでしょう。
アクセントカラーの大柄のものを選べば、一気にお部屋の雰囲気が変わります。
どっちも選べないという方は、モノトーンの大胆な柄をおすすめします。
落ち着きがありながら、センスのある部屋になります。
- ラグ
存在感があり、お部屋の印象を決める重要なアイテムです。
リビングで使うなら幾何学的模様で、色はホワイト、ブルー、グレーなど、寒色系のものを選ぶと北欧らしいスタイルになります。
ただ、印象が大きく変わるので、はじめは玄関やバスマットなど、小さなラグから変えてみましょう。
- テーブルクロスやランチョンマット
その日の気分でお部屋の印象を変えることができます。
季節はもちろんのこと、その日の献立に合わせたり、食器に合わせたりするとよいでしょう。
お客様を招く時もその方のイメージに合わせて変えれば、きっと楽しい食卓になるはずです。
ほかにものれんや収納棚の目隠しなど、北欧ファブリックを気軽に楽しめる場所は、家の中に無数にあります。
家具がシンプルであればこそ、アクセントカラーのファブリックが映えるのです。
そのため、気に入ったファブリックがあったら、迷わずに購入するのもよいでしょう。
北欧には有名なテキスタイルのブランドが多くあり、特にマリメッコは色、柄ともに豊富で価格的にも手に入れやすいブランドです。
ほかにもカウニステ、アルメダールス、アルテックなど、北欧で人気のブランドはたくさんあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
照明選びのポイント
家具やファブリックアイテムも重要ですが、照明も北欧インテリアにとって大切なアイテムのひとつです。
なぜなら、北欧の人たちが暗くて長い冬を部屋の中で快適に過ごすために「明かり」にこだわってきたからです。
北欧インテリアでは、ペンダントライトやフロアランプ、テーブルランプなどさまざまな照明を巧みに使い、居心地のよい空間を作り出します。
そのため、北欧では存在感があってデザイン性の高い照明器具が多くあります。
照明を選ぶ際は、まずどこの照明を変えるか決めましょう。
お部屋を一気に北欧風にしたいなら、リビングダイニングの天井照明をおしゃれな北欧風ペンダントライトに変えるのが一番です。
また、テーブルランプなどの間接照明からはじめるのもよいでしょう。
明かりの強さを抑えてオレンジ色の照明にすれば、北欧の落ち着いた雰囲気になるはずです。
照明のデザインを選ぶ際はお好みでよいですが、大きさはきちんと決めてから選ぶようにしましょう。
もしそれでも迷ってしまうようなら、北欧では日常的に使われるキャンドルを購入してみてはいかがでしょうか。
LEDのキャンドルなら火の心配もなく、キャンドルの大きさを変えてさまざまな場所に置けば、間接照明としても使えます。
雑貨選びのポイント
アクセントカラーでお部屋を華やかにするためには、ファブリックと同様で雑貨がポイントにります。
北欧は雑貨にも力を入れており、鳥やライオン、シロクマなど動物のオブジェやオーナメント、モビール、キャンドル、ポスターなど思わず飾りたくなる、おしゃれなデザインのものが数多くあります。
カラーも豊富でアクセントカラーとしても使えるので、置きたいスペースによって好きなアイテムを選びましょう。
これらをミックスしつつディスプレイすると北欧らしさが生まれます。
何から集めたらよいか迷ってしまうようであれば、グリーン(植物)を取り入れてみましょう。
植物であれば、どんな種類でも構いません。
自然の緑をお部屋に加えることによって落ち着いた雰囲気になり、清潔感もでます。
同様に、北欧デザインの一輪挿しに季節の花を飾るのもおすすめです。
照明など、各家具を置く場所もこだわろう
北欧アイテムの選び方のポイントがわかったら、次はそれらを置く位置です。
この場所をこだわるかこだわらないかで、お部屋の印象もだいぶ変わってしまいます。
ぜひ参考にして、おしゃれな空間をつくってみてください。
照明の場所
日本では、基本的に天井照明で部屋の隅々まで明るくしますが、北欧ではさまざまな照明を使い、明かりの強さに気を配りながら、リラックスした空間をつくり上げます。
例えば、ダイニングテーブルでは、コードやチェーンで吊り下げるペンダントライトをいくつか低めにセットするとやさしい光になり、なごやかな雰囲気を演出できます。
小さなダイニングテーブルであれば、スタンドライトで食卓を照らすのもおすすめです。
リビングならお部屋の隅にフロアスタンドやテーブルランプなどの間接照明を置き、壁に反射させてやわらかな光をつくり、落ち着いた空間をつくり上げます。
大事なのは、目的や居場所に合わせて明かりの強さを調整して照らすことです。
そのため寝室には蛍光灯のような強い光よりもオレンジのやさしい明かりを間接照明でつくり上げるようにするとよいでしょう。
ただし、人によって好みの明るさは違うものです。
さらにダイニングテーブルやリビングで作業することが多い場合は、明かりの強さが変えられる調光機能が付いたライトを設置するとよいでしょう。
家具を置く場所
お家で過ごす時間を大切にする北欧では、リラックスできるゆったりとした空間を大事にしています。
そのため、家具はすっきりとした印象になるように置き場所を決めます。
でも「そんなの狭い日本の住宅事情では無理!」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時こそ、視線よりも低い家具を選び、部屋の狭さを感じさせないようにすることが大切です。
同様に床面を多く見せると錯覚で、部屋が広く見えるようになるため、ラグの大きさにも気を付けるとよいでしょう。
そしてもしお部屋のスペースに余裕があるなら、北欧風の個性的なチェアを一脚だけ置いてみましょう。
北欧インテリア感がかなりでるだけでなく、きっと一生ものの家具になるはずです。
雑貨を置く場所
雑貨を置くなら、やはり収納家具や壁に棚を作ってディスプレイするとよいでしょう。
ただし、くつろぎの空間が大切にする北欧スタイルでは、雑貨の置き過ぎは禁物です。
高さに変化を持たせ、色のバランスを見て、すっきりとした配置を心がけましょう。
季節に合わせて雑貨を変えるのもおすすめです。
また、おしゃれでアットホームな印象になると最近人気の天井から吊るすインテリアも、北欧風のお部屋にはよく合うディスプレイです。
フックを使って植物やドライフラワー、バスケットなどを吊るせば、空間に広がりも生まれます。
さらにお部屋を北欧風に近づけるために、壁にお気に入りのポスターやデザイン性の高いカレンダーなどをバランスよく飾ってみましょう。
北欧インテリアで人気のファブリックパネルも自作して飾れば、居心地のよい空間になること間違いなしです。
【実例付き】部屋別で作る時のコツを伝えます
北欧インテリアに必要なアイテムや置き場所がわかったら、次はそれらを上手に家の中で生かすことが大切です。
ここからは家の場所ごとに、北欧風のインテリアにする方法をご紹介します。
リビング
家族はもちろんのこと、ひとりでもゆったりとくつろげるリビングにするためには、明るく気持ちのよい空間にすることが大切です。
そのためにはまず、ソファやチェア、ローテーブル、キャビネットなどは木の温もりが感じられるナチュラルカラーのものを使うようにしましょう。
ソファやキャビネットは低めのものを選び、広々としたリビングに見えるようにしょう。
北欧風のラグを敷いたら家具を配置し、挿し色となるクッションを置きます。
クッションの色に迷ったら、夏は寒色系、冬は暖色系と季節によって変えてみてください。
また、ソファの横にペンダントライトなどの間接照明を置いてもよいでしょう。
さらにグリーン(植物)を飾りると、部屋が健康的な雰囲気にもなるのでおすすめです。大
きめの観葉植物を配置したり、小さな多肉植物をディスプレイしたり、ハンギングして窓辺や壁面に吊るせば、癒やしにもなります。
壁面にはファブリックパネルやお気に入りのポスターを飾るとよいでしょう。
ファブリックパネルは作り方も簡単なので、大小さまざまなものをつくって飾るのもおすすめです。
またキャビネットなどの収納家具の上には雑貨をおしゃれにディスプレイしましょう。
テーマを決めたり、テイストが似たものを並べたりすれば、自分のセンスが発揮できるはずです。
ダイニング
北欧風のダイニングにするには、食卓で会話が弾むような気持ちよい空間にすることが大切です。
テーブルは木の温もりを感じるものにしたり、北欧風のペンダントライトを取り入れたりすると北欧らしいダイニングになります。
ただし、テーブルの色をダークブラウンにすると西海岸テイスト寄りになるので、北欧インテリアを目指すならあくまで明るいトーンを選びましょう。
そしてダイニングチェアはテーブルとセットになっているものもよいですが、カラフルなイームズチェアや座面がファブリックのものなど、変化を持たせるのもすてきです。
簡単に雰囲気をチェンジさせるならテーブルクロスを活用しましょう。
カラフルで元気のでるファブリックやシンプルなストライブなど、気分や目的に応じて変えると、お部屋の雰囲気もガラリと変わります。
また、テーブルに並ぶ、食器やカトラリーも北欧テイストのものを選ぶとさらに北欧テイストがアップします。
キッチン
キッチンは雑貨や調理器具など小物が多くあるため、北欧らしいものを選ぶことで雰囲気を出しやすい反面、雑多になりやすい場所です。
しかし、上手にアイテムを使えば、すてきな空間になります。
キッチン自体は、本来はホワイトを基調としたシンプルなものが好ましいですが、フルリノベーションをするとなると相当の覚悟がないとできませんが、そんな時はホワイトのシールタイルを使ってプチリメイクしたり、北欧風のウォールシェルフを取り付けたりすると、かなり理想の北欧スタイルに近づけます。
そして極力、キッチンの上にはものを置かないことです。
ただし、観葉植物やおしゃれな食器、見せたい雑貨などはウォールシェルフなどを使って、おしゃれにディスプレイしましょう。
また、色も形もバラバラな調味料などはおしゃれな容器に移しておくとよいでしょう。
リネンや食材など目に見えるところにあるかさばるものは、ナチュラルな収納ボックスやバスケットに入れてしまえば、キッチンがすっきりとした印象になります。
さらに北欧風インテリアを取り入れたいなら照明を工夫しましょう。
北欧デザインのペンダントライトや無造作な裸電球を使うなど、一気に北欧らしいキッチンになります。
寝室
寝室は最もプライベートな空間であるために、リビングやダイニングに比べてインテリアを後回しにしがちなところかもしれません。
しかし、寝室は必要な家具や小物が少ないため、意外にも北欧テイストにしやすい場所です。
自分好みの北欧インテリアにしてゆっくりとくつろげる空間にしましょう。
まず、ベッドで使うファブリックは肌触りのよいものを選びましょう。
シーツなどはホワイトやグレーなど控えめの色で統一するとおしゃれな雰囲気になります。
ベットカバーはシーツと同様に控えめな色もよいですが、北欧らしいパターン柄にするのもおすすめです。
ベッド脇にはサイドテーブルを設置し、やさしい光のテーブルランプを置いたり、観葉植物やドライフラワー、アロマキャンドルを飾ったりするとより安らぐ空間になります。
サイドテーブルの代わりにお気に入りのチェアやベンチを置くのもよいでしょう。
シンプルにまとめ過ぎかなと思ったら、壁面にファブリックパネルやポスターをディスプレイしてみましょう。
あまりカラフルなものやたくさんの写真が目に入るのは、眠りを妨げてしまいますが、せっかくのプライベート空間ですのでそこはお好みで配置するようにしましょう。
洗面所
スペースが狭い割に収納すべきものが多く、カラフルなアイテムも多い洗面所はコーディネートするのが難しい場所です。
また、賃貸では大掛かりなレイアウト変更ができないこともあります。
そんな時はまず、収納カゴや収納ボックス、ゴミ箱など目に見えるものを、白やグレーなどシンプル単色やアクセントカラー、もしくはウッドテイストのものにしましょう。
そして、収納カゴや収納ボックスの中にドライヤーや化粧品、ティッシュケースなど、色も形もごちゃごちゃとしやすいものを入れ、すっきりとした空間をつくります。
タオルが見える場合には、全体を邪魔しない柄や色のものを選ぶようにしましょう。
おすすめはすっきりシンプルな白です。
すっきりとした印象になったら、次はアクセントに小さめの観葉植物などを飾りましょう。
洗面台の前に北欧風マットをさりげなく置くのも、またすてきです。
壁面が活用できるようであれば、ファブリックパネルやポスターを飾ってみましょう。
爽やかな色味のものを選ぶと、清潔感あるおしゃれな洗面所になります。
ただし、すっきりとした印象を変えるくらい貼らないようにご注意ください。
おすすめの北欧インテリア・家具や雑貨をジャンル別でご紹介します
ここからは、かわいくておしゃれなおすすめの北欧アイテムをご紹介します。
【時計】木製掛け時計
あたたかな木の温もりを感じるシンプルな掛け時計。
文字盤が見やすく、落ち着いた風合いのデザインはリビング、ダイニング、寝室など、どんな部屋とも相性抜群。
ナチュラルとウィールナットの2色展開なので部屋のテイストに合わせて選びましょう。
【時計】掛け時計
大輪の花が咲いたようなデザインが印象的なインパクトのある壁掛け時計。
花びらの曲線が美しく、まるでオブジェのよう。
ホワイトとナチュラルの2色で、壁紙の色やほかの家具と合わせて選ぶと北欧風のおしゃれな空間に近づきますよ。
【マット】キッチンマット/フロアマット
個性的な柄が特徴の45×70cmと45×129cmの2枚がセットになったキッチンマットです。
玄関やキッチン、洗面所などに置けば、一瞬でその場がおしゃれな空間に変わります。
水洗いができるので、清潔に使うとこができるのもうれしいポイントです。
【マット】北欧玄関マット ブルー
落ち着きのある寒色系を使いながらも、大胆で動きのある曲線が美しい玄関マットです。
滑り止め加工がされているので、安心して使うことができます。
大きさは50×80cmで、フロアマットやベッドサイドにもおすすめです。
毛足は13ミリと長く、ふかふかとした踏み心地が楽しめます。
【ベンチ】ダイニングベンチ
大きさW120×D40×H43.5cmの2人用ダイニングベンチ。
天然木のフレームを生かしつつ、座面はファブリックを使用した温かみのあるデザインで、ファブリックはグリーン、ブラウン、アイボリーの3色から選べます。
ファブリック部分は洗濯機で丸洗いでき、いつでもきれいな状態で使えます。
【ラグ】洗えるシャギーラグ
やわらかな手触りのシンプルなラグは、温もりある北欧インテリアとの相性も抜群。
滑り止め加工や洗濯機で洗えるなど、機能が充実してるのもうれしいところです。
豊富なサイズ&カラー展開でお気に入りの1枚がきっと見つかりますよ。
【ラグ】洗えるタフトラグ
お部屋のアクセントにもなる、北欧風の幾何学模様が美しいラグ。
グレー、ブルー、ベージュのベーシックカラーが揃っているので、部屋の雰囲気に合わせて選べます。
毛足が短く掃除機をかけるのもラクラク。
洗濯可能なので、いつでも清潔で気持ちよく使えます。
【キャビネット】キッチンキャビネット
収納力抜群ながら目隠しディスプレイとガラス扉が付いてすっきりとした印象を与えてくれる、幅90cmのキッチンキャビネットです。
背面には通気口と配線穴があるため、キッチン家電も安心して使えます。
高さが調節できる棚もあり、使う人のことを考えたうれしい設計です。
きれいな木目調で、リビングでも重宝しそうな万能キャビネットです。
【キャビネット】アンティークガラスキャビネット
ほかのインテリアとも馴染みやすいホワイト×グレーのガラス扉付きキャビネットです。
角は丸くソフトで、高さ10cmの脚付きなので、やさしいすっきりとした印象を与えてくれます。
ディスプレイできる棚には、ぜひお気に入りの北欧雑貨を飾ってみてはいかがでしょうか。
【カーテン】レース付4枚セット
ドレープ2枚とレース2枚の4点がセットのカーテンです。
ドレープは薄手の生地を使用し、太陽の光を気持ちよく届けてくれます。レースは日中、外から室内が見えにくいミラー仕様です。
洗濯機で洗えるため、清潔に使うことができます。
ブラック・ブラウン・アイボリーの3種類&4サイズ展開なので、大きい窓と出窓など、お部屋の中の窓を同じカーテンで統一することができます。
【カーテン】形状記憶 遮光カーテン
さざ波をイメージしたおしゃれな北欧風カーテンは安心&安全の日本製です。
形状記憶加工が施されているので、いつまでもカーテンのきれいなウェーブが保ちます。
また気軽に洗濯機で丸洗いもできるので清潔です。
遮光2級なので夏場の節電にも役立ちます。
カラーはブラックとライトブルーの2色展開です。
【テーブル】ダイニング3点セット
W75×D75×H75cmのダイニングテーブルとファブリックチェア2脚のダイニング3点セット。
テーブルの角や椅子の背もたれ部分が面取り加工してあるので、やさしい雰囲気をつくりながら、お子さんがいるご家庭でも安心して使えます。
カラーは2色展開で、4人で使える5点セットもあります。
【テーブル】センターテーブル
テーブル&ドレッサー&小物入れにもなる、一台三役のセンターテーブルです。
収納力も抜群で、一人暮らしの方におすすめの家具です。
テーブル部分はガラス仕様のため、ちょっとした北欧アイテムを飾ってみてもよいでしょう。
美しい細脚付きのデザインで、カラーはホワイト、ナチュラル、ダークブラウンから選べます。
【椅子】ダイニングチェア
体にフォットする座面と温もりのある木製の脚がおしゃれなダイニングチェアです。
ビビットなカラー展開をしているので、同じ色で合わせたり、違う色を組み合わせたりしても楽しめます。
組み立ては脚の取り付けだけなので、女性でも簡単できます。
【椅子】スツール
天然木とナチュラルカラーのコットンを使ったおしゃれなチェアはスツールとしても利用可能です。
座面は少し湾曲になっているので、使い心地もよいでしょう。
カラーは淡いベージュ、グリーン、オレンジから選べるので、落ち着いた北欧スタイルのお部屋にぴったりです。
【ソファ】2人掛けソファ
明るい色の木製フレームにゆっくりリラックスできそうなファブリック生地の座面がすてきな2人掛けソファ。
ファブリックカラーは、上品なグレー、明るめのネイビー、落ち着きのあるブラウンの3種類。
W133.5×D71×H69cmと少し小さめなので、一人暮らしの部屋にもおすすめです。
【ソファ】リクライニングソファ
ゆったり大きめのロースタイルソファ。
ひじ掛けがないため、部屋を広々と見せることができます。
土台にはやさしい風合いの天然木を使用しているので、どんなインテリアとも調和しやすいデザインになっています。
カラーも豊富で、お部屋の雰囲気に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
【食器】マグカップ
フィンランドを代表する人気ファブリックブランド・マリメッコのマグカップは、電子レンジや食洗器でも使える優れもの。
明るくカラフルなデザインで、食卓を華やかにしてくれます。
デザインバリエーションも豊富できっとお気に入りの一品が見つかるはずです。
【食器】ティーマプレート
イッタラの定番シリーズ・ティーマのプレートです。
温もりあるデザインと直径21.5cmと使い勝手のよいサイズで、和食、洋食を問わず食卓で活躍する一皿です。
カラー展開も豊富でお好みで何種類も集めてみてもよいのではないでしょうか。
オーブン・電子レンジ・食器洗浄機に対応しているので普段使いにぴったりです。
【食器】ムーミン タンブラー
高いデザイン性と実用性を兼ね備えるアラビア社が手掛けた、かわいいムーミンが描かれたタンブラーです。
ムーミン以外にもリトルミィやムーミンパパ、ムーミンママなどバリエーションも豊富です。
普段使いはもちろんのこと、ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。
【食器】ティーポット
イッタラのティーマシリーズのティーポットです。
シンプルで温かみのある風合いのフォルムは飽きのこないデザインです。
ティーポット以外にもソースやドレッシングなどを入れてもよいでしょう。
オーブンや電子レンジ、食洗器でも使えるのもうれしいポイントです。
まとめ
お部屋を北欧風にするヒントは見つかりましたでしょうか。
お部屋を一気に変えるのは案外難しいものです。
まずはものが少ない寝室やトイレ、洗面所などのスペースが狭いところからはじめてみるとよいでしょう。
アイテムも家具やラグなど大きめのものから買え揃えるよりも、雑貨や観葉植物などからはじめ、少しずつ時間をかけてお部屋を変化させると失敗を避けられます。
その間に北欧インテリアのブログやInstagramを参考にしながら、自分がどんな部屋にしたいのかしっかりとイメージすることが大切です。
その上で厳選してアイテムを購入すれば、きっとすばらしい北欧風のお部屋になるはずです。