ロードバイクに乗って、颯爽と街を駆け巡ったり、長距離サイクリングやオフロードを楽しんだり、レースに出場したりしてみたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ロードバイクの選び方を4つの章にまとめて、初心者の方にもわかりやすく解説をしていきます☆
ロードバイクおすすめの選び方その1 用途別で選ぶ
ロードバイクを選ぶときに、まずはチェックしたいポイントが「用途はどのようなものか?」という点です。
ここでは、代表的な4つの用途に合ったロードバイクの種類をご紹介していきます!
タウンユース(街乗り)
通勤・通学用などのため、タウンユース(街乗り)としてロードバイクを使用したいという方は、「フラットバーロード」がおすすめです。
「フラットバーロード」とは、ロードバイクの独特の形状のハンドルである「ドロップハンドル(左右の端がカーブを描いて下降しているハンドル)」を、コントロールしやすい「フラットバー(一般的なまっすぐのハンドル)」に交換した万能モデルです。
初心者でも扱いやすく、街中での赤信号・青信号時のブレーキ&発進も手軽なので、入門用にはぴったりでしょう♪
オフロード
オフロードを楽しみたい場合には、「シクロクロスバイク」や「グラベルロード」などのオフロードに特化したタイプがおすすめです!
「シクロクロスバイク」とは、オフロードレース用のロードバイク。
なお、「シクロクロス」とは、ロードレースのオフシーズン(冬季)にレーストレーニングの一環として取り組まれることが多い競技で、ロードバイクから下車して、担ぎながら障害物を乗り越えていくような、なかなかハードな内容となっています。
「グラベルロード」とは、砂利道・林道・ジープロードなどのオフロードでも安定した走行性能を発揮することができるように、フレームなどを専用パーツにアッセンブル(組み立て)したロードバイクを意味します。
長距離サイクリング
50kmから100km程度までのロングライドを行いたいという場合には、「エンデュランスロード」と呼ばれるロードバイクのタイプがおすすめです。
「エンデュランスロード」とは、長距離サイクリングおよびレースを行うことができるように、パーツがチューニングされたロードバイクのこと。
ヘッドチューブが通常のロードバイクよりも長くなっており、前傾姿勢を浅くすることができるため、長時間のペダリングにも耐えられる快適な乗り心地が担保されています♪
また、制動性が高いディスクブレーキが搭載されているモデルが多いのも特徴。
一方、「エンデュランスロード」は短距離の機敏性はやや低いため、立ち上がりの早いスピーディな乗り心地を求める方にはあまりおすすめできません。
レース
ロードバイクで人気の高いレース競技といえば、ヒルクライムです。
少年チャンピオンで連載されているロードバイクをテーマとした人気少年漫画『弱虫ペダル』を読んで、ヒルクライムレースに興味を持った人も多いかもしれませんね♪
ヒルクライムとは、ロードバイクに乗って急な坂道・山道・峠道を走破する競技で、ロードバイク初心者にも人気があります。
ヒルクライムでは、なるべく重量の軽いロードバイクを使用するのがベストなので、まずはフレームの軽さ・性能・剛性をベースにして選びましょう。
なお、コンポーネント・ホイールなどは、後から高性能・軽量なものに交換することが可能です。
そのため、性能を上げるために投資しようと思ったタイミングでカスタマイズするのも手段のひとつ。
その他、ステム・ハンドル・サドル・シートポストといった各パーツを、軽量で高価なカーボン製などに、のちのち交換していくカスタム方法もあります。
ロードバイクおすすめの選び方その2 パーツに注目して選ぶ
ロードバイクは各パーツに注目して選ぶのも、楽しみのひとつです♪
ここでは「フレーム」「コンポーネント」「オプションパーツ」についてご説明していきます!
フレーム素材
フレーム素材には、具体的には以下の4種類があります。
- クロモリ
クロモリとは、鉄(スチール)に「クロモ」と「モリブデン」を添加した物質のこと。
自転車のフレーム用素材として長く使用されてきた歴史を持ち、ロードバイクのフレーム用素材としても愛されています。
衝撃や振動を吸収する能力が高く、パフォーマンスの高い素材である反面、重量があるため、軽量素材を求める方には不向き。
しかし、信頼性の高い素材なので、未だに根強いクロモリファンは多くいます。
材質上、サビは発生するものの、経年劣化に対する耐久性が高いです。
街乗りなどでの通常利用するならば十年単位の寿命で乗れるので、愛着あるロードバイクとなることでしょう♪
- アルミ
アルミは、軽量かつ錆びない素材であるため、人気の高いフレーム用素材となっています。
また、アルミフレームが持つ振動吸収性は、鉄(スチール)の2倍ほどとも言われており、堅牢性の高さが魅力。
しかも、同じく軽量な素材であるカーボンに比べて安価に購入することができるため、ロードバイク初心者の方でも手を出しやすいのがポイント!
また、アルミ製のフレームはペダリング時の漕ぎ出しの力が伝わりやすく、立ち上がりの加速が良いのも特徴です。
そのため、プロレーサーもアルミ製にこだわる方は多くいます。
ロードバイク初心者だけでなく、玄人の方にもおすすめです♪
- カーボン
カーボンは、なんといっても、軽量さと振動吸収性能の高さが魅力。
「軽量」と「剛性」という、本来であれば相反するはずのパフォーマンスを同時に高めることができる点で、カーボンはロードバイクのフレーム用素材として最も魅力的な素材のひとつだと言えます。
なお、カーボン製のフレーム単体の重さは驚くほど軽く、1Kgを切っているケースも少なくありません。
一方で、高性能であるがゆえに、カーボン製フレームはクロモリやアルミと比べて値段が高価になりがち。
予算と相談して決めるようにしましょう!
コンポーネント(通称:コンポ)
コンポーネント(通称:コンポ)とは、ロードバイクのギア周辺のパーツ一式(変速系・駆動系・電装系)を意味します。
いわば、ロードバイクの基幹部分とも言えるもので、走行性能にも直結するため、走りにこだわりたい方はコンポーネントのグレードにも注目すると良いでしょう♪
なお、コンポーネントに関しては日本のメーカーであるシマノ(SHIMANO)が世界第1位のシェアを誇っています。
以下に、シマノのコンポーネントの6種類のグレードをご紹介していきます。
- DURA-ACE(デュラエース)
DURA-ACE(デュラエース)はシマノの最高グレードのコンポーネント。
「R9100」が代表的なフラッグシップシリーズです。
軽量で耐久性が高く、正確なギアチェンジが可能で、レース用のロードバイクを中心に人気を博しています。
- ULTEGRA(アルテグラ)
ULTEGRA(アルテグラ)はシマノの上位グレードコンポーネント。
「R8000」シリーズはストレスの少ない走りを実現するブレーキ&シフトを整備しており、優秀なセカンドモデルであると言えます。
- 105
105はシマノのミドルグレードのコンポーネントです。
11速の変速段数、4アームクランクなど、プロフェッショナルのレースによって培われてきた最新技術を凝縮しており、カスタマイズも自在。
レース初心者にもおすすめのコンポーネントとなっています♪
- Tiagra(ティアグラ)
Tiagra(ティアグラ)はシマノのエントリーグレードのコンポーネント。
10速の変速段数、4アームクランクによって、自在に走りをコントロールすることができます。
ルックスも、上位モデルと大きく変わらず、エントリーモデルとしては十分すぎる内容です!
- SORA(ソラ)
SORA(ソラ)はシマノのエントリーグレードのコンポーネント。
2×9段の変速段数となっており、レース向けというよりも、スポーツサイクリングやダイエットのためのフィットネス向けのモデルと言えます。
「R3000」シリーズが人気です。
- Claris(クラリス)
Claris(クラリス)はシマノのコンポーネントの中で、もっとも初心者向けのモデル。
「R2000」シリーズは、2×8段の変速段数で、トレーニング用としてのみならず、通勤・通学などの街乗り用としても広く使用できる汎用性の高さを備えています♪
オプションパーツ
ロードバイクは、通常の街乗り用自転車と比べると、付属品となるオプションパーツが別売りとなっているケースがほとんどであるため、購入する際には後付けすることを視野に入れての予算組みが必要です。
ロードバイクで別売りとなっていることが多いオプションパーツとしては、ペダル、ライト、スタンド、鍵などが挙げられます。
どれも、日常使用するには必須のパーツばかりですから、購入時には付属しているかどうかチェックし、ない場合には忘れずに購入するようにしてください。
また、レースで使用する際や、トレーニングでスピードを出す場合には、ヘルメットも併せて購入するようにしましょうね♪
ロードバイクおすすめの選び方その3 価格帯で選ぶ
ロードバイクの価格帯は、初心者用(5万円〜10万円)・エントリー用(10万円〜15万円)・標準仕様(15万円〜20万円)・本格仕様(20万円以上)に分けられます。
5万円〜10万円 初心者用ロードバイク
5万円〜10万円のロードバイクは、レースで使用したり、長距離のロングライドを楽しんだりするのではなく、タウンユース(街乗り)をメインとした使用を想定したモデルが多いです。
ロードバイクの魅力をまずは知りたい方にはおすすめ♪
これさえあれば、通勤・通学に使いながらも、本格的なライドへと挑戦してみることが出来る一台です。
適正身長をきちんと見て、サイズを間違えないようにしてくださいね!
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10万円〜15万円 エントリー用ロードバイク
10万円〜15万円のロードバイクは、レース・ロングライドでの使用を想定したフレーム素材(アルミが主流)やコンポーネント品質を備えています。
そのため、初心者がロードバイクのレースに挑戦したい場合には、おすすめのレンジだといえるでしょう!
ビアンキ ニローネ7 Shimano Claris ロードバイク
エントリー用ロードバイクとして、色・デザインが好みなら、もう何も言うことなしの一台です。
パーツは後から交換できるので、後々スペックアップも出来ますよ。
15万円〜20万円 標準仕様ロードバイク
15万円〜20万円のロードバイクになると、プロのレースでも使用されているような大手ブランドも視野に入ってきます。
高価なカーボン製フレーム仕様のロードバイクも、この価格帯であれば手が届く範囲になりますので、ロードバイクレース中級者以上向けです。
グラベルを含むツーリング向けのエントリーバイクとしておすすめです。
日常の中に、アドベンチャーを感じながら、走ってみてください!
20万円以上 本格仕様ロードバイク
20万円以上のロードバイクは、カーボン製フレームが主流となり、ハイエンドな仕様のアルミフレームも手に入るレベルです。
ロードバイクレース上級者向けの本格仕様のラインナップとなっています。
本格仕様としてバランスよく全てを満たしている、文句なしの一台です。
お気に入りのデザインとカラーならば、これを買っておけば間違いないでしょう!
ロードバイクおすすめの選び方その4 人気メーカーで選ぶ
最後に、ロードバイクを選ぶなら知っておきたい、おすすめの人気メーカーを4つご紹介していきます!
ジャイアント(GIANT)
ジャイアント(GIANT)はグレードの高いアルミ製ロードバイクの世界初の量産に成功。高価なカーボン製フレームをコストパフォーマンスに優れた値段で展開することにも貢献している台湾の大手メーカーです。
街乗りに便利な「コンパクトロード」なども人気。
オレンジ色が鮮やかでカッコいいジャイアントのロードバイクです。
フレームは、軽量で人気なアルミフレームを採用しています。
フェルト(FELT)
フェルト(FELT)は、「フレームの魔術師」と呼ばれるジム・フェルトのデザインが息づく、オーソリティーの高いロードバイクを生産するメーカーです。
フェルト(FELT)では、ローエンドモデルでも高品質なカーボンを使用しており、堅実で信頼の置ける走りを手に入れることができます。
ロングライドでも疲れ知らずな一台です。
ライダーの疲労を軽減するために、振動の吸収性が高くなっています!
メリダ(MERIDA)
メリダ(MERIDA)は台湾の自転車メーカー。
年間150万台を出荷するほどのグローバルな需要を持っており、最先端のカーボンとアルミニウムの加工技術を施したフレームや制度の高いディスクブレーキが評判です。
「REACTO」シリーズなどが人気。
最近流行しつつあるディスクブレーキ採用のロードバイクです。
搭載しているパーツと仕様を考えるとお手頃なお値段になってますよ!
フジ(FUJI)
フジ(FUJI)は日本の自転車メーカーであり、100年近い歴史を持つ老舗。
1970年代には海外にも本格進出しており、国内外で愛されるロードバイクメーカーとして知られています。
「SST」、「Altamira」などの人気モデルを発表し、多数のプロレーサーがフジ(FUJI)のロードバイクで優勝を飾っています♪
通勤・通学の用途だけでなく、グラベルを含むツーリング向けの、エントリーバイクとしてもおすすめできる一台です。
バデッド・クロモリを採用したフレームはどんなライディングシーンでも安定性と信頼性を発揮してくれるはず!
まとめ
今回は、初心者にもおすすめのロードバイクのおすすめの選び方について、さまざまな切り口でご紹介してきました。
一見、専門性が高そうに感じるロードバイクですが、実際に乗ってみると実に楽しく、各パーツのカスタムなどの詳しい知識は後からでも身につけられますので、まずは本体を手に入れてみることをおすすめします♪