赤ちゃんのいるご家庭では、ベビーカーはなくてはならないものです。
特に外出する機会が増えてくるとベビーカーの購入を検討しなくてはなりません。
ベビーカーと言っても、軽量のものや自立式のもの、ブランドなど、選ぶポイントはさまざまあります。
お子さんの成長に合わせたベビーカー選びも必要になるため、チェックポイントを押さえておくとよいでしょう。
この記事では、ベビーカーの種類と特徴のほか、選び方のポイントや愛用者の口コミも交えておすすめの商品をご紹介します。
購入の際の参考にしてください。
赤ちゃんが生まれて「ベビーカー」はいつから必要になる?
赤ちゃんが生まれると、産後のママの体力と赤ちゃんの免疫力がつくまでの1ヶ月間は、外出をしない方が良いとされています。
1ヶ月検診を終えて、だんだん普段の生活が始まるようになると、買い物などのちょっとした外出の機会が増えていき、ベビーカーの出番です。
ベビーカーは、使用する時期によって、3タイプの種類があります。
中でも「A型ベビーカー」であれば、生後1ヶ月を過ぎれば使用できるとされています。
A型ベビーカーは、リクライニングがほぼ水平になるタイプで、まだお座りができない月数の赤ちゃん用のベビーカーですが、対象は生後1ヶ月からです。
新生児(生後28日・4週間)の時期の赤ちゃんの使用には適していません。
新生児期は、スリングや抱っこ紐などを利用するようにしましょう。
どうしても新生児期にベビーカーを利用したい場合は、トラベルシステム対応のベビーカーにするという方法もあります。
トラベルシステムとは、チャイルドシートをベビーカーにセットできるものです。
トラベルシステムには新生児にも使用できるタイプもあるので、こちらを検討するとよいでしょう。
ベビーカーの種類と特徴
ベビーカーには3タイプがあり、赤ちゃんの月齢や体重を目安に、使用できる時期が異なります。
タイプ別に以下にご紹介していきましょう。
A型ベビーカー(生後1ヶ月〜)
A型ベビーカーは、リクライニングをほぼフラットな状態にすることができ、寝たままの状態で赤ちゃんを乗せられるので、首すわり前の赤ちゃんから使えます。
生後1ヶ月から36ヶ月までと長い時期使えるものがほとんどで、両対面式のベビーカーが多く、赤ちゃんの顔を見ながら移動できるという安心感があります。
ただし、A型ベビーカーは比較的重いものが多く、電車やバスなどの乗り降りや、赤ちゃんを抱っこしたまま折り畳む時などは、慣れるまで少し大変かもしれません。
サイズも大きいため、置き場所に困ることもあります。
しかし、その分安定感があり、荷物を置けるスペースが広く、大荷物でも移動できる利点があります。
抱っこ紐ではなく、早い時期からベビーカーを買い物やお散歩に使いたいというママには、A型ベビーカーがおすすめです。
B型ベビーカー(生後7ヶ月〜)
B型ベビーカーは、お座りができるようになったころ(生後7ヶ月)から使用できます。
A型ベビーカーに比べ、軽量でコンパクトなので、持ち運びに便利なのが特徴です。
このあたりの月齢から、赤ちゃんもずっとおとなしくベビーカーに乗っていてはくれません。
そのため、ベビーカーを折り畳み式や軽量なベビーカーに変えるという人も多いようです。
価格も比較的安いので、セカンドベビーカーとして、車に積んでおくといったママもいます。
軽量な分、荷物を掛けると重さで倒れてしまうこともあるので、注意が必要です。
電車やバスなど公共機関を利用しての移動が多いママには、持ち運びが便利なB型タイプがおすすめです。
AB型兼用
A型とB型の機能を兼ね備えたベビーカーです。
シートの形状を変えることができ、寝たままや座った状態で乗せることもできます。
使用できるのは、2ヶ月からとされています。
早い月齢から2歳くらいまで、長い期間一台で済むというのがAB型の最大のメリットです。
最新のタイプには軽量なものも増えているようですが、やはりB型に比べると軽さやコンパクトさは劣ります。
買い替えず、1台で済ませたいというママに人気のベビーカーです。
先輩ママが教えるベビーカーの選び方のポイント
初めてベビーカーを購入する時に何をポイントにするか、悩むこともあるでしょう。
希望に合ったベビーカーを見つけるために、チェックしたいポイントを先輩ママから教えてもらいました。
移動手段
普段外出する際の移動手段を中心に考えてみましょう。
もし電車やバスなどの公共交通機関での移動が多い人は、持ち運びのしやすさ、折り畳みやすさ、改札を通れるサイズかなどが重要なポイントになります。
車での移動が多い場合は、トランクに自分一人で積むことができる重さやサイズのものを選ぶとよいでしょう。
また、チャイルドシートと併用タイプにするという選択肢もあります。
このように、移動手段によってチェックするポイントが変わってきます。
また、外出する日や時間帯など、赤ちゃんとの生活スタイルも考えてベビーカー選びを行いましょう。
使いやすさ(軽量・コンパクト)
ベビーカーを使用する時は、ママが一人で移動する場合が多いかもしれません。
赤ちゃんを抱っこしながら、一人でベビーカーを折り畳んだり運んだりするのはなかなか大変な作業です。
ママの負担を減らすためにも、使いやすさは重要なポイントです。
赤ちゃんを抱っこした状態でも自分が持ち運べる重さかどうか、電車に乗る時にも問題ないかどうか、また、車に一人で積めるサイズかなど、しっかりとチェックしましょう。
生活環境
自分が住んでいる場所や普段よく出かけるスーパー、公園などの生活環境をイメージすると、ベビーカーを選びやすくなります。
エレベーターがあるアパートやマンションにお住まいであれば、多少重いタイプのベビーカーでも玄関まで押して行けるでしょう。
一方、階段が無い集合住宅や玄関に段差がある一軒家等であれば、軽量なタイプを選んだ方がよいかもしれません。
よく行く場所の環境(道が狭い、段差がある)なども考慮すると、よりチェックするポイントが見えてくるでしょう。
また意外と重要なポイントとして、使わない時のベビーカーの置き場所があります。
ベビーカーはすぐ使える玄関に置いておきたいという人も多いでしょう。
そんな方の中で玄関が狭いという場合は、コンパクトに折り畳めるものや自立できるタイプを選ぶとよいでしょう。
安心安全の機能
ベビーカーは機能面も大事ですが、安全であるということが大前提です。
日本製のベビーカーで製品安全協会が定めた基準を満たしている製品には、SGマークシールが貼られています。
これが貼られているかどうかが、安全性のひとつの指標になると言えます。
ただ、SGマークは任意のマークのため、すべてのベビーカーについているわけではありません。
また、海外のベビーカーは、海外の安全基準はクリアしていても、SGマークはついていない場合もあります。
暑さ(熱中症)対策
夏の暑さもベビーカー選びには大切なポイントです。
夏場のアスファルトからの熱は、地面に近くなればなるほど高くなります。
赤ちゃんが座るシートの高さをしっかり確認しましょう。
また蒸し暑い日本の夏は、シートの通気性も重要なポイントです。
メッシュタイプなど、通気性の高い素材を使っているかどうかチェックをしましょう。
ベビーカーの人気6大ブランド
数あるベビーカーの中でも、街でよく目にする人気の6大ベビーカーブランドをそれぞれの特徴と共にご紹介します。
コンビ(Combi)
「コンビ」は、ベビーカーだけでなく、さまざまなベビーグッズを製造・販売している国内の老舗ベビー用品メーカーです。
生後すぐから使えるベビーカーが多数あり、超・衝撃吸収素材「エッグクッション」が走行時の振動を吸収し、赤ちゃんの頭に届く振動を軽減するのが特徴です。
アップリカ(Aprica)
コンビと並んで日本の2大ベビーカーブランドとも言われる「アップリカ」。
ベビーカーの製造歴は古く、1949年から始めています。
アップリカのベビーカーの特徴は、バリエーションの豊富さです。
定番のタイプから最近人気の三輪タイプ、軽量なタイプなど、ライフスタイルや好みに合わせたベビーカーを選ぶことができます。
ピジョン(Pigeon)
マタニティ用品やベビー食器などで有名なベビー用品ブランドです。
ピジョンはママ目線にこだわって作られているのが特徴で、ママが使いやすいようにさまざまな工夫がされています。
ベビーカーには大きなシングルタイヤを採用し、段差に強い作りになっています。
またシングルタイヤは小回りも利き、動かしやすいので、小柄なママも楽に使えます。
西松屋
「より安く・より便利に」が会社理念のベビー用品店の西松屋は、ベビーカーやバギーでオリジナルブランドを展開しています。
特徴はなんと言っても低価格なことです。
A型ベビーカーでも2万円以下からあります。
低価格にもかかわらず、赤ちゃんを地面の熱から守るハイシートや、大型幌など機能面も兼ね備えています。
マクラーレン(Maclaren)
イギリスの保育用品メーカーであるマクラーレン。
「おしゃれなママが使っているベビーカー」というイメージが強いかもしれません。
1967年に、世界で初めて折り畳み式のベビーカーを発表したメーカーでもあります。
スタイリッシュなデザインと高品質が特徴で、世界50か国以上で販売され、ママたちの口コミも高評価なベビーカーです。
ジョイー(joie)
高品質ながら手軽な価格で、最近ママたちの間で注目を集めているベビーカーブランドです。
A型ベビーカーでも2万円台からの低価格で手に入るのが特徴。
また使いやすさにこだわっており、「軽さ」や「多機能」、「振動」などそれぞれにこだわったシリーズを展開しています。
シンプルながらもおしゃれなデザインも魅力のひとつです。
人気のA型ベビーカー(生後1ヶ月〜)のおすすめ5選
生後1ヶ月から使えるA型ベビーカーは、首すわり前の赤ちゃんを乗せることが多いため、走行中の赤ちゃんへの振動を軽減する機能が付いているものが多いのが特徴です。
アップリカ(Aprica) カルーンエアー AB
3.9㎏と超軽量なので、階段や公共機関を利用した移動も楽にできるのが魅力です。
軽量ながら、「ゆれぐらガード」機能で赤ちゃんへの振動を軽減してくれるため、安心して使用できます。
両対面式なので、赤ちゃんの顔を見ながら、またお座りできるようになったら正面を向いてと、成長パターンに合わせて使うことができます。
荷物がたくさん入るビッグバスケットや、ワンタッチ開閉機能など、ママに便利な機能も備えてあり、「スムーズに動ける」、「使い勝手が良い」などの口コミが多いです。
アップリカ(Aprica) カルーンエアー AB の詳細を見る
グレコ(GRACO)シティ ゴー
高さ52cmのハイシートを採用し、地面の熱や埃から赤ちゃんを守ります。
また、日差しをよけるフルカバーの日よけで暑い日のお出かけも安心です。
大容量で間口の広いバスケットや軽量でコンパクトなボディなど、ママのニーズと赤ちゃんの快適さを兼ね備えたベビーカーです。
コンビ(Combi)ホワイトレーベル スゴカルα 4キャス compact エッグショック
振動吸収素材を3層使用しているため、頭部や全身を守るだけでなく、足元からの衝撃も吸収します。
また、赤ちゃんを抱っこしたままでも片手で楽に持ち上げることができ、電車の乗り降りもスムーズに行えます。
荷物がたくさん入る上、そのまま折り畳むことができるのも魅力です。
コンビ(Combi)ホワイトレーベル スゴカルα 4キャス compact エッグショック の詳細を見る
ピジョン(Pigeon) ランフィ
赤ちゃんが快適に過ごせるように、シートにこだわったベビーカーです。
裏表で素材が異なるシートを使い、季節に合わせて使用できるリバーシブルシートや、首すわりや腰すわりがまだの赤ちゃんの頭やお尻をしっかりサポートするハグットシートなど、さまざまな工夫がしてあります。
シート類は取り外せ、洗濯機で丸洗いできるのもうれしいポイントです。
コンビ(Combi)ホワイトレーベル メチャカル ハンディ
4つのタイヤすべてが360°動くタイプのベビーカーでありながら、重さ4㎏台と片手で持ち上げられる軽さが売りのベビーカーです。
高さ55cmのハイシートや、赤ちゃんへの衝撃を軽減するエッグシートも採用しており、他の機能面も充実しています。ママデビューの人におすすめのベビーカーです。
コンビ(Combi)ホワイトレーベル メチャカル ハンディ の詳細を見る
人気のB型ベビーカー(生後7ヶ月〜)のおすすめ5選
お座りができるようになる生後7ヶ月頃から使えるB型ベビーカーの特徴は、軽量でコンパクトなことです。
じっと座っていることが少なくなってくるこの時期は、持ち運びのしやすさが重要になってきます。
アップリカ(Aprica)マジカルエアーAE
アップリカの大人気「マジカルエアー」シリーズが大きな幌になりパワーアップしました。
両対面式に多いハイシートを採用、暑さから赤ちゃんを守ります。
また、食べこぼしや汗などで汚れやすいベビーカーのシートも取り外すことができ、手軽に洗えるようになっています。
「軽い!」「畳みやすく自立するのが良い」とママたちの口コミも上々です。
ピジョン(Pigeon) ビングル
3.6kgと軽量で、赤ちゃんを抱っこしながら片手で折り畳めるなど、手軽さを追求したベビーカーです。
コンパクトな設計で折り畳んで自立できるので、省スペースで収納でき、車載も邪魔になりません。
セカンドベビーカーとしておすすめのベビーカーです。
コンビ(Combi) F2 Limited AF
ハンドルから一直線につながった独自のフレームは、ママの立ち姿も美しく、押しやすさも抜群です。
3.7kgと軽量、かつ狭い場所や人混みでも片手で操作できるワンハンドグリップを採用しており、小回りも効いてスイスイ押すことができます。
コンビ(Combi) F2 Limited AF の詳細を見る
リッチェル(Richell)フルエR
スタイリッシュなデザインで人気の高いベビー用品メーカー、リッチェルのベビーカーです。
7ヶ月から4歳まで長い間使えるので、セカンドベビーカーとして重宝します。
シート下のバスケットが大きく、荷物がたっぷり入るのも魅力です。
ジープ(Jeep)スポーツ スタンダード J is for Jeep
足回りがタフなJeepの車のように、安定した走行を目指したベビーカーです。
大きなダブルタイヤは、デコボコ道でも安心して移動できます。
大きいタイヤを使用しながら、折り畳めばA4サイズのスペースに自立ができ、置く場所にも困りません。
ジープ(Jeep)スポーツ スタンダード J is for Jeep の詳細を見る
まとめ
今回は、タイプ別におすすめのベビーカーをご紹介しました。
ご家庭によってゆずれないポイントがさまざまあるかと思います。
ご紹介したベビーカーを比較し、ぜひご家庭に合ったものを見つけてみてください。