暖かい日は赤ちゃんや子どもとのお出かけが楽しみになりますね。
ちょっと遠出しようかな?というときには車を使う方も多いのではないでしょうか?
でもちょっと待って!
その車、チャイルドシートは付いていますか?
6歳未満の乳幼児を車に乗せる場合には、チャイルドシートの取り付けが法律で義務付けられています。
ではそのチャイルドシート、どんな基準で選んだらよいかご存知でしょうか?
また、どんな種類があるかご存知でしょうか?
この記事ではチャイルドシートの種類や選ぶポイントをご紹介しながら、子どもとのお出かけにあると便利なカーオプションのおすすめも併せてご紹介していきます☆
チャイルドシートが必要な年齢とは?
チャイルドシートは、2021年2月現在、誕生直後の新生児を含む6歳未満の乳幼児への着用が義務付けられています。(道路交通法第71条の3第3項)
ただし、6歳以上でも体格が小さく通常のシートベルトが合わない場合は、子どもの体格に応じてチャイルドシートやジュニアシートなどの補助具を使うことを国が推奨しています。
チャイルドシートはなぜ必要なの?
子どもは体ができ上がっていませんので、大人に比べ交通事故で受ける衝撃が大きくなります。
交通事故の被害から子どもたちを守るために、平成12年からチャイルドシートの着用が義務付けられるようになりました。
自家用車では必須。退院時に乗せるなら、新生児から使えるものがおすすめ
出産後の退院時も自家用車やレンタカーに乗せる場合にはチャイルドシートの装着が必須です。
妊娠中に買い揃えておきましょう☆
タクシーやバスなどの交通機関を使用する場合はどうしたらよいの?
公共交通機関のバスやタクシーの場合は、いつ何人の乳幼児を乗せるか予測ができないため、チャイルドシートを取り付ける義務が免除されています。(道路交通法第26条の2、道路交通法第6条の3)
チャイルドシートの適切な使用で事故の致死率に差が出る
チャイルドシートの着ける・着けないでは、致死率が約7倍違います。
ただし装着方法を間違うと、負傷や死亡の危険性が高まりますので正しく取り付けましょう。
チャイルドシートはどの座席に取り付けるのがおすすめなの?
チャイルドシートは後部座席への取り付けが推奨されています。
助手席は、事故で作動したエアバッグがチャイルドシートに当たる可能性が高くとても危険です!
やむをえずチャイルドシートを助手席に取り付けする場合は、助手席を一番後方まで下げてエアバッグが当たらないように配慮し、必ず前向きに取り付けることをおすすめします。
チャイルドシートの種類毎の特徴とおすすめの選び方とは?
ベビーシート
乳児におすすめのシートです。
首すわり前は赤ちゃんを寝かせて首を守ります。
チャイルドシート
1歳以上の幼児におすすめのシートです。
ベビーシートをそのままチャイルドシートに使えるものを用意すると長く使えて経済的ですね♪
ジュニアシート
4歳以上の児童におすすめのシートです。
シートベルトは車のものを使います。
チャイルドシートは窮屈だけど車のシートベルトはちょっと座高が足りない…という場合に使う、いわば座布団のような補助具です。
各シート別の年齢と卒業の目安のおすすめとは?
チャイルドシートの適正使用のための目安を表にまとめましたので参考にしてください。
シート | 身長・体重 | 年齢 | 着用のポイント | 卒業の目安 |
---|---|---|---|---|
ベビーシート | 70cm・10kg未満 | 新生児〜1歳の乳児 | 首据わり前は寝かせる。 後ろ向きに取り付ける「シートタイプ」と、横向きにする「ベッドタイプ」の2種類がある。 |
赤ちゃんの頭がシートからはみ出すようになったら。 |
チャイルドシート | 65〜100cm・9〜18kg | 1〜4歳の幼児 | 首が据わり、1人で座れるようになってから。 乳児時に使っていたシートを「前向きシート」に角度・向きを変更して使用することもある。 |
チャイルドシートのベルト穴から肩の位置が2cm高くなったら。 |
ジュニアシート | 135cm以下・15〜36kg | 4〜10歳の児童 | 座面を上げて座高を補い、腰ベルトの位置を子どもの腰部分に合わせることで、大人用ベルトを使えるようにする。 子どもの首にシートベルトがかからないように取り付けする。 |
大人用シートに座り、子どもの首にシートベルトがかからなくなったら。 |
チャイルドシートへの子どもを乗せるときの注意点とは?
実は、60%以上の人がチャイルドシートを正しく使用できていません。
(警察庁・JAF調べ)
どのチャイルドシートでも、装着時には下記に注意しましょう!
- 助手席への取り付けは避ける
- 後部座席への不安定な取り付けはしない
- 自動車のシートベルトの締め付け不良を解消する
- 炎天下の車内は高温に…!やけど防止のため装着前は器具や金具の温度を確認
- 走行車線側から子どもの乗せ降ろしをしない
更に、正しい装着をするために、それぞれのシートでありがちな間違いをまとめました。
ベビーシート・チャイルドシートの注意点
乳児は頭部比率が高く体も未発達です。
事故の衝撃を背面で受けるのが最も安全なので「いす型」のチャイルドシートを、進行方向に対して後ろ向きになるように取り付けしましょう!
そしてまだ体が柔らかく、肩ベルトの固定位置がずれて子どもが飛び出しまうことがありますので、しっかり固定しましょう。
ただし2,500g未満の未熟児では、座らせることで呼吸に影響が出る場合がありますので、お医者さんの指示に従って下さいね☆
ジュニアシートの注意点
ジュニアシートは車のシートベルトを使いますが、事故の衝撃で首や腹部を圧迫してしまうことがあります。
首や腹部に直接シートベルトがかからないように、ジュニアシートに設けられたシートベルト通しに必ず取り付けしましょう。
チャイルドシートの固定方法の種類とは?
シートベルト方式
車のシートベルトを使って、チャイルドシートを固定する方法です。
チャイルドシートを揺らしたときに3cm以上ぐら付かないのが、固定の目安ですよ☆
ISO FIX(アイソフィクス)
チャイルドシート本体をコンセントのように座席に装着する方法です。
シートベルト方式の課題である装着ミスを防ぐため、2012年7月以降に作られた共通規格です。
チャイルドシートを検討する際のおすすめポイントとは?
大前提!「Eマーク」のあるチャイルドシートを選ぼう!
下記のマークがあるものは、国が定める安全基準に適合したものです。
- 自マーク:2012年6月末までの安全基準に適合したもの
- Eマーク:2012年7月以降の安全基準に適合したもの
- i-Size(アイサイズ):次世代の最高基準に適合したもの
国の安全基準に満たないチャイルドシートは、事故の衝撃でベルト破れや金具の破損で事故の被害が拡大する恐れがあります。
安全基準に沿った製品で子どもの安全を守りましょう。
最重要!車種に対応していること
ジュニアシート以外のチャイルドシートの場合、年式や車種によって対応していないものがあります。
車に対応するかどうか購入前には必ず確認してみましょう。
長く使えるものがおすすめ
年齢や体格に応じてチャイルドシートの使い分けが必要です。
角度を替えたりパーツの着け外しができたりするものを選ぶと、買い替えせずに長く使えますのでおすすめです。
軽量で持ち運びがしやすいものがおすすめ
車が複数台ある場合は、1つのチャイルドシートを付け替えすれば経済的です。
軽くて持ち運び用のハンドルが付いているものを選びましょう!
チャイルドシートをベビーカーに装着できる製品は、寝ている子どもを起こさずに移動できてとても便利ですのでおすすめですよ♪
回転するものがおすすめ
子どもを乗せるときにチャイルドシートを回転できたら、大人が無理な体勢にならずに済み、スムーズに乗せ降ろしできるメリットがあります。
ただし便利な分、価格が高くなりがちです。
洗えるものがおすすめ
汗や泥、お漏らしや食べ物でチャイルドシートが汚れても、パッドを着け外して洗えるものを選べば、いつまでも衛生的に使うことができるのでおすすめですね。
質感がよいものがおすすめ
座り心地によってはぐずりの原因になることも…。
チャイルドシートは子どもの敏感な肌に当たる部分の質感がよいものを選びたいですね。
通気性がよいものがおすすめ
チャイルドシートは体をしっかり固定する構造上、蒸れやすくなります。
汗取りパッドがあるものや通気性がよいメッシュ加工のものを選べば不快感が軽減されまるのでおすすめですよ☆
日除けがあるものがおすすめ
カーテンの付いていない車の場合は、日除けのサンシェードが付いているものを選ぶと、眩しさや暑さを和らげてあげることができますね。
チャイルドシートを展開する人気メーカー・ブランドのおすすめとは?
Combi(コンビ)
抱っこ紐で人気のブランドです。
わずかな衝撃も吸収する超・衝撃吸収素材「エッグショック」はCombiだけの素材で、子どもの頭と体を守ります。
日本育児
軽量でコンパクト、座面が折り畳める製品を展開しています。
乗せ換えや持ち運びが楽になるので、機動力が上がりそうですね。
マキシコシ
世界初のi-Size対応モデルを商品化し、最新の安全性と独創的なデザインが人気のオランダ発のブランドです。
チャイルドシートを取り外してベビーカーへ乗せたり、単体でバウンサーとして使ったりできる「トラベルシステム」対応の商品は、赤ちゃんとの生活でフル活用できる一品です。
エールベベ
1966年創業のカー用品メーカー「カーメイト」が1985年に立ち上げたチャイルドシートブランドです。
車内の雰囲気に合うシックカラーやデザインが人気です。
アップリカ
「マシュマロGキャッチ」と呼ばれるクッション材で子どもの頭を優しく守り、耐圧分散機能と通気性に優れたシートを採用しているため、快適なドライブを楽しむことができます。
KATOJI(カトージ)
「楽しいベビーグッズを。」という企業コンセプトのもと、パパ・ママ目線を大切にした製品開発をしている愛知のベビー用品メーカーです。
リーマン
日本のチャイルドシート専門メーカーです。
乳幼児はなるべく背面で衝撃を受け止めるよう後ろ向き乗車が推奨されますが、同社製品は、前向き乗車ができるようになる10kg〜12kgにも後ろ向き乗車が可能な商品を展開しています。
グレコ
カナダのブランドです。
同社の「MILESTONE」シリーズは0〜12歳の超ロングユースができます。
10段階のヘッドレストで成長に合った使い方ができ、カバーが丸洗いできるのでいつでも清潔に保つことができます。
TAKATA(タカタ)
1933年創業のエアバッグメーカーです。
全てのモデルが乳幼児兼用モデルで、長く使うことができます。
子どもをシートに固定するバックル操作が片手で行える機能を採用しているので乗せ降ろしが簡単です。
ピジョン
ベビー事業から介護分野まで幅広く展開する企業です。
新生児〜4歳までのモデルと、新生児〜7歳までのモデルの2種類が展開されています。
ブリタックス
ドイツのレーマー社と、イギリスの車メーカーブリタックスとが合併して作られたブランドです。
高い信頼でヨーロッパでのトップシェアを誇り、メルセデス・ベンツなどの世界トップクラス自動車メーカーからも推奨されています。
イーブンフロー
同社のチャイルドシートやベビーシートは、FMVSS(米国連邦自動車安全基準合格品)FAA(米国連邦航空局)に認可されているため、飛行機でも使用できます。
サイベックス
ドイツに本社を置く企業で、デザイン性に優れたスタイリッシュなチャイルドシートを展開しています。
ヘッドレストを10段階以上調整できるものがあり、成長に合わせた使用が可能です。
マムズキャリー
愛知のカー用品メーカーです。
1万円前後で購入できるコスパのよい商品が揃っているので適用年齢に応じて買い替えする使いのもよいでしょう。
ネビオ
兵庫のベビー用品メーカーです。
1万円前後で購入できる製品がメインで、取り付けが簡単でゆったり快適な幅広タイプから軽自動車に最適で軽量スリムタイプまで、ニーズに沿った無駄のないラインナップが揃っています。
長い移動でも快適に!チャイルドシートに付けたいおすすめのカーオプションとは?
蒸れ防止に、ひんやりシート
汗で蒸れたままでは大人でも不快ですよね。
チャイルドシート用のひんやりシートで不快感を軽減しましょう☆
運転しながら表情チェック!ベビービューミラー
子どもと2人でのドライブ中は、後部座席の子どものお世話ができず様子が気になることがありますよね。
ベビービューミラーを取り付けすれば、ミラー越しに様子が確認できますのでおすすめですよ☆
必要備品をまとめてサッと取りせる、シートバックポケット
ウェットティッシュやおむつ、おもちゃなど、細々とした子ども用品は散らかりやすいのが困りものです。
助手席のシートバックにまとめれば、備品が散らからず急いで取り出すのにも便利ですよ。
子どものうたたねに最適!お昼寝まくら
走行中の揺れが心地よくなり、子どもは眠ってしまいがちです。
走行中の揺れやカーブで首に負担がかからないように、子ども用のお昼寝枕で首をサポートしてあげましょう♪
マグやおもちゃの落下防止に、カップキャッチャー
揺れやすい車内ではマグやおもちゃを落とすと、なかなか拾うことができませんし衛生的ではないですよね。
カップキャッチャーでマグとチャイルドシートをつないでおくことで、落下や紛失を予防できるのでおすすめです。
ベルトが唾液で汚れるのを防ぐ、ベルトカバー
赤ちゃんは口の周りに当たるものを舐めてしまいがちです。
洗えるものをいくつか用意しておくと交換できますし衛生的ですね。
子どものキック汚れを防止に、バックシートキックマット
子どもに靴を履かせたまま乗車させると、前の席の背面を蹴ってしまい泥などで汚れることがあります。
あらかじめ背面を保護するマットを装着しておくことで、車内をきれいに保つことができますよ。
着座シートの傷・汚れを防止するシートプロテクター
チャイルドシートは車両の座席に装着しますが、重量や擦れなどで跡や傷が付くことがあります。
チャイルドシートの下にシートプロテクターを敷いておくことで、チャイルドシートを外した後も長く車を使うことができるのでおすすめです。
まとめ
チャイルドシートは子どもの安全に直結しますので、じっくり吟味して選びましょう。
チャイルドシートを用意して、安全で楽しいドライブを楽しみたいですね。
車で子どもと一緒に少し遠くまで足を伸ばしてみませんか?