イヤホンを使うときに、「ワイヤーケーブルが邪魔だな」と感じたことはありませんか?
今回は、そんなストレスから解放してくれるワイヤレスイヤホンの特徴や種類、気になるおすすめの選び方のポイントなどを、徹底的にご紹介していきます☆
ワイヤレスイヤホンとは?
ワイヤレスイヤホンとは、ケーブルレスのイヤホンのことで、Bluetoothという通信規格を利用して、音楽再生を行う端末とイヤホンを繋いで使用します。
ワイヤレスイヤホンと一言で言っても、その形状にはいくつかの種類があり、具体的には、「完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホン」、「左右一体型ワイヤレスイヤホン」、「片耳ワイヤレスイヤホン」があります。
それでは、それぞれの種類にはどのような特徴があり、メリット・デメリットは何なのかを、ひとつずつ詳しく説明していきましょう!
完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンの特徴
完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンの特徴は、左右のイヤホンがその文字のとおり、完全に独立しているところです。
そのため、非常にコンパクトで、まるで耳栓のように見えるので「耳栓型イヤホン」という呼び名まであるほどです。
完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンの【メリット】
完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンのメリットは、ケーブルレスであるため、何かに引っかかったり、ケーブルが巻きついて断線したりするリスクがなく、扱いやすい点が挙げられます。
ワイヤレスイヤホンの中でも、左右一体型イヤホンの場合は、2つのイヤホンがケーブルで接続されているため、不意に引っ掛けてしまった際には断線などのリスクが伴います。
しかし、完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンであれば、有線イヤホンで起こるようなトラブルが一切ないため、スポーツなどでも使用しやすく「とにかくケーブルが邪魔!」という方には非常におすすめです♪
完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンの【デメリット】
完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンのデメリットは、ケーブルが一切ないために、本体があまりにもコンパクトなので、紛失しやすいという点が挙げられます。
また、耳にフィットしていないとこぼれ落ちやすいので、その点も注意しなければなりません。
音質や接続性に関しては、完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンよりも、有線イヤホンの方が、頑丈なケーブルで音声データが送られる分、高いクオリティを持っています。
そのため、ハイレゾクラスの音質を求める場合にはあまりおすすめできません。
また、低価格なモデルでは、音ズレ・音飛びなどが起こる懸念もあります。
また、有線イヤホンと違ってケーブルからの電力供給がされないため、バッテリーの持続時間を把握しておく必要もあります。
一般的に3時間程度のバッテリー駆動時間を表記しているモデルが多いため、長時間、音楽が聴きたい場合には注意してください。
なお、収納ケースが充電機となっており、トータルで10時間以上使用できるタイプもあります。
左右一体型ワイヤレスイヤホンの特徴
左右一体型ワイヤレスイヤホンの特徴は、左右のイヤホンが、完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンと違い、ケーブルで繋がれている点です。
ただし、オーディオ機器やスマートフォンとの間はBluetoothで接続されているため、ケーブルはありません。
左右一体型ワイヤレスイヤホンの【メリット】
左右一体型ワイヤレスイヤホンのメリットとしては、完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンのように紛失に気を使いすぎる必要がない点が挙げられます。
また、片耳のイヤホンがもしも外れたとしても、落ちにくい点もメリットです。
左右一体型ワイヤレスイヤホンのネックバンド型の場合には、左右をつなぐイヤホンのケーブルが首に固定される状態になるため、スポーツなどを行っているときでも引っかかりなどのトラブルが起きにくいので、おすすめですよ♪
左右一体型ワイヤレスイヤホンの【デメリット】
左右一体型ワイヤレスイヤホンのデメリットとしては、ケーブルが接触したり、引っかかったりするとノイズや音飛びが起こるリスクがあることです。
そのため、スポーツなどで使用する場合には、ネックバンド型のワイヤレスイヤホンを使用することをおすすめします。
また、バッテリー駆動時間は完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホン同様にそれほど長時間は持たず、3時間〜となっています。
そのため、飛行機の移動などで長時間にわたって音楽を聴きたい場合には、有線イヤホンとの使い分けなどが必要となる場合もあるでしょう。
片耳ワイヤレスイヤホンの特徴
片耳ワイヤレスイヤホンの特徴は、なんといってもそのコンパクトさです。
完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンの片割れのみとなるため、ケーブルもなく、その扱いやすさはワイヤレスイヤホンの中でもナンバーワンだといえるでしょう。
片耳ワイヤレスイヤホンの【メリット】
片耳ワイヤレスイヤホンの場合、片耳にしかイヤホンをつけないため、身軽で動きやすいほか、周囲の音をしっかりと聴くことができる点もメリットとして挙げられます。
音楽や通話に夢中になって周囲の警報音が聞こえないという事態を避けることができるため、安全に使用することが可能です。
片耳ワイヤレスイヤホンの【デメリット】
片耳ワイヤレスイヤホンのデメリットは本体がコンパクトであるため、完全独立型(フル)ワイヤレスイヤホンと同様に、紛失しやすいという点が挙げられます。
また、利き耳で音楽を聴き過ぎると、身体の持つ本来のバランス感覚になんらかの影響が出る可能性があるとされています。
そのため、片耳ワイヤレスイヤホンは左耳・右耳のどちらの耳でも聴くことができるようにデザインされているモデルが多く販売されています。
知っておきたいBluetoothの基礎知識
ここでは、ワイヤレスイヤホンを使用するなら、ぜひとも知っておきたい無線通信技術である「Bluetooth®(ブルートゥース)」の基礎知識をお伝えしていきます!
Bluetoothとは
Bluetoothは機器同士が1対1で通信(ペアリング)することを想定して開発された技術であり、Wi-Fiと比べると通信速度・通信距離ともに弱めとなっています。
しかし、電力の消費量が少なく、イヤホンをはじめ、マウス、キーボードなど、長時間使用する機器の接続に向いています。
なお、Bluetoothは国際標準規格であるため、対応している機器同士ならば、どの国のどんなメーカーの製品でも接続することができます。
Bluetoothのバージョン
Bluetoothにはバージョンが存在しており、2018年12月時点で最新のバージョンは「Bluetooth5.0」であり、前世代の「Bluetooth3.2」と比べると、通信範囲は4倍、通信速度も2倍という大きな差がついています。
「Bluetooth5.0」が発表されるまでに7年という歳月がかかっているため、進化するのは当然とも言えますが、前世代のバージョンと最新バージョンではかなりの性能差があることは事前にチェックしておきましょう♪
Bluetoothの電波到達距離
Bluetoothはケーブル接続なしで無線通信が可能であることが強みですが、その電波到達距離の有効範囲は、Classごとに分かれており、具体的には以下のような規格値になっています。
・Class1 最大100メートル
・Class2 最大10メートル
・Class3 最大1メートル
なお、多くのBluetoothはClass2の10メートル程度の電波到達距離になっているといわれています。
ただし、同じClassでも製品によってばらつきはあるので、距離を重視して選びたい場合には、最大出力を事前にチェックすることをおすすめします。
ワイヤレスイヤホンの選び方チェックポイント8選
最後に、ワイヤレスイヤホンを選ぶ際のチェックポイントを8つ、厳選してご紹介していきます!
ぜひとも、選び方の参考にしてみてくださいね♪
1.価格はいくらか?
ワイヤレスイヤホンの価格は、コスパ重視で激安・格安の安いイヤホンを探すなら1,000円〜2,000円など、3,000円以下程度のものも販売されています。
しかしながら、あまりにも安いワイヤレスイヤホンを選んだ場合、音ズレ、音飛び、低音質といった問題があるケースも考えられますので、ある程度の使用感や品質を求めるのであれば、入門でも5,000円〜10,000円程度のものを選ぶのが無難でしょう。
2.音質はどれくらいか?
Bluetoothイヤホンの音質を左右するのは、「コーデック」と呼ばれる音声圧縮変換方式です。
高音質なBluetoothワイヤレスイヤホンをお求めの場合は、Apple社製であれば「AAC」、Android関連であれば「aptX」がおすすめです♪
また、Bluetoothイヤホンに標準的に搭載されているコーデックには「SBC」がありますが、汎用性が高い反面、音声の劣化などが気になるケースもあります。
その他、「LDAC」というコーデックではハイレゾ音源を聴くことも可能で、非常に高音質ですが、一方で金額は高額になるため、予算と相談になるでしょう。
3.通信は安定しているか?
ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に、重要となってくるのが通信の安定性です。
激安・格安のワイヤレスイヤホンは前出のとおり、通信の不安定さから音飛び・音ズレなどが起こる可能性があるので注意が必要です。
なお、通信障害を解決するための新しい技術として、磁気を用いて通信を行う「NFMI(Near Field Magnetic Induction:近距離磁界誘導)」や、Qualcomm社が打ち出した最新規格である「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」などがあるため、より安定した通信にこだわりのある方は、詳しく仕様をチェックしてみると良いでしょう♪
4.使用時間はどの程度か?
ワイヤレスイヤホンの使用時間の平均は3〜5時間程度ですが、選ぶ際には収納ケースが充電可能となっているものを選ぶと、最大10時間前後まで使用することができるのでおすすめです。
なお、左右一体型ワイヤレスイヤホンのネックバンド型の場合は、ネックバンド部分に大容量バッテリーを設置できるモデルも存在します。
ただし、この場合は重量が重くなるので、軽快な使用感を求める方にはおすすめできません。
5.防水機能を備えているか?
外出先で使用することも多いワイヤレスイヤホンは、雨や汗などの対策のために防水機能を備えていると心強いでしょう。
保護等級としては、IPX5〜IPX6であれば直接放水にも耐えられる程度の防水が可能であり、IPX7以上となると水の中に沈んでも支障ない程度の防水を期待することができますので、用途に合わせて選ぶと良いでしょう♪
6.マイクは付いているか?
ワイヤレスイヤホンを使って通話を行いたい場合には、マイクの有無も確認するようにしてください。
マイク付きのワイヤレスイヤホンであれば、ハンズフリーで、音楽を聴いている最中に通話に切り替えることも可能です。
音楽・動画視聴・通話・LINEなどのメッセージのやりとりをすべてスマートフォンで行っている方であれば、マイク付きワイヤレスイヤホンはマルチな使い方ができるため、非常に便利だと言えます。
7.ノイズキャンセリング機能はあるか?
外の音を気にすることなく、音楽に集中したい場合には、ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンがおすすめです。
騒音を打ち消すための「逆位相」と呼ばれる音波を発する仕組みがノイズキャンセリング機能付きのイヤホンには組み込まれており、騒音を取り除いて音楽を聴き取りやすく調整してくれます。
ただし、飛行機や電車の駆動音などの持続的な低音への対処は得意ですが、急に発される高音ノイズなどには対応できないため、その点は留意しておく必要があります。
ノイズキャンセリング機能付き ワイヤレスイヤホン をもっと見る
8.メーカーはどこのものか?
ワイヤレスイヤホンを購入する場合は、メーカーがどこであるかもチェックすると良いでしょう。
高品質なイヤホンをお求めの方は、SONY(ソニー)、beats(ビーツ)、bose(ボーズ)、Apple(アップル)などの有名メーカーのイヤホンがおすすめです。
品質も高く、ある程度のコスパも重視したい場合には、オーディオテクニカ、エレコムといったメーカーもおすすめですよ♪
まとめ
ここまで、2019年最新版のワイヤレスイヤホンのおすすめの選び方を徹底的に解説してきました。
どのワイヤレスイヤホンを選ぶかどうかは、前のチェックポイント8選でも触れたとおり、ニーズによって切り口が異なってきます。
ご自分がイヤホンをどのように使用するのかを明確にしておくと、より良い選択をすることができます。
ぜひとも、この記事を参考に、使いやすいワイヤレスイヤホンを選んでみてくださいね♪
関連タグ