【2021年最新】おすすめのモバイルバッテリーの選び方徹底解説

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【2021年最新】おすすめのモバイルバッテリーの選び方徹底解説

スマートフォンやタブレットなど、私達の周りにはモバイルの電子機器が溢れていますが、外出間際や外出の最中に充電がなくなり困ったことはありませんか?
そんなときになくてはならないのがモバイルバッテリーです。
外出しながら電子機器に充電ができる便利なモバイルバッテリーは、家電量販店やECサイト、最近では100円均一などでも販売されていますが、種類や形状、充電容量が多岐にわたっているため、一体自分にあったモバイルバッテリーはどんなものなのか、どれを買っていいのか選び方がわからないという方もいるのではないでしょうか?

今回はそんな方のために、モバイルバッテリーに関する説明や用語解説、選び方をまとめてみました☆

1.そもそも、モバイルバッテリーとはなにか。

広義では携行型の電池のことを指します。
一般的には、リチウムを使った充電式の蓄電池で繰り返し利用できるものを指します。
充電した蓄電池から電力を出力でき、スマートフォンやタブレット、カメラなどの電子機器への電力を供給することができるため、電力源を確保しにくい場所や外出時に重宝されます。
携行を前提としているため軽量でコンパクトなのが特徴です。

2.モバイルバッテリーの用語を知ろう

自分にあったモバイルバッテリーを選ぶ前に、まずはモバイルバッテリーに関する用語をご説明します。
どのような機能があるのかなど、ここからイメージを膨らませてみてくださいね☆

充電

モバイルバッテリーからスマートフォンやタブレット、イヤホンなどの端末へ電力を送り、各端末の内蔵バッテリーに蓄電することです。

チャージ

コンセントなどから蓄電池であるモバイルバッテリーへ電力を送り、モバイルバッテリー本体に蓄電することです。

出力電流

モバイルバッテリーなどの蓄電池から端末へ供給できる電流の出力値です。

一般的に「出力」や「Output」 等の表記の隣に「DC5V/2.4A」のような記載がされています。
この「A(アンペア)」数の値が高ければ高いほど、電子機器や端末への充電が速くなり短い時間で充電できます。
ただし、高速充電を期待する場合には、高速充電に対応した充電ケーブルを使うことと、端末側が急速充電に対応している必要があります。
手持ちの端末とケーブルを確認してみましょう!

入力電流

コンセントなどの電源装置からモバイルバッテリー等蓄電池へ供給できる電流の入力値です。
一般的に「入力」や「Input」 等の表記の隣に「DC5V/2A」のような記載がされています。
この「A(アンペア)」数の値が高ければ高い方がモバイルバッテリーへのチャージが速くなり、短い時間でチャージできます。

要求電流

スマートフォンなどの端末側を充電するときに、端末側が充電に必要とする電流のことです。
この電流よりも電源からの出力電流が小さい場合には、端末が充電できないまたは充電時間が長くかかることがあります。

合計出力数 / 最大出力数

モバイルバッテリーから端末側に、同時に充電できる電流の最大値のことです。

たとえば、合計出力数が2Aのモバイルバッテリーがあるとします。
そしてスマートフォンが1A、タブレットが2.1Aの要求電流とします。
この場合、モバイルバッテリーからは最大で2Aの出力ができるため、スマートフォン2台を同時に充電することはできますが、スマートフォンとタブレットを同時に充電することはできません。
これは、モバイルバッテリーから出力できる電流よりも、端末側が充電に必要な電流の方が大きいために、1ポートあたりの出力電流が減少し、端末側の充電ができなくなるのです。

このように、同時に充電したい端末が複数ある場合は、それぞれの要求電流の合計電流数を出力することが可能かを試算してみましょう。

充電容量

モバイルバッテリーに蓄電できる電力の容量のことです。

この値が大きければ大きいほど、たくさんの電力をモバイルバッテリー本体に蓄電することができます。
一般に「mAh (ミリアンペアアワー)」や「Wh(ワットアワー)」の単位で大きさが表されています。

ポート

モバイルバッテリーと外部とで電力のやりとりをする端子のことで、チャージ用の入力ポートと充電用の出力ポートがあります。

ポートにはUSBやApple製品に対応したType-Cなど、それぞれ入出力に対応した形状があります。
チャージや充電時には、対応したケーブルを用意しておかないと使えません。
モバイルバッテリーの中には、出力用のケーブルが搭載されている便利なものがありますが、多くの製品は別で用意する必要があります。

持ち忘れを防ぐために、モバイルバッテリーとケーブルとを同じケースで携行すると、いざというときにも安心して使うことができそうですね。

3.モバイルバッテリーにはどのような種類があるの?

乾電池型

モバイルバッテリーのケースに乾電池を入れて充電するタイプです。

単3や単4の乾電池を専用のケースに入れて使いますが、コンビニなどで売られている使い切りタイプの乾電池や、Panasonicから販売されている充電池式の乾電池であるエネループやEVOLTAを使うことができます。
充電式乾電池の場合は継ぎ足し充電が実現できて経済的です。
ただし容量はリチウムイオンバッテリーに比べると小さいため、充電するものによっては多少物足りなさを感じるかもしれません。

また使い切りタイプの電池は自然放電が少ないため長期保存には適していますが、モバイルバッテリーとして日常的に利用するには、頻繁な買い替えが発生するためコストパフォーマンスがよくありません。
災害時や緊急事態用に備えておくという心構えの方がよいかもしれませんね!
充電池式乾電池であるエネループに関して言えば、満充電で1年放置しても8割前後の残存率を保ち、継ぎ足し充電ができますので普段使いでも繰り返し使えて経済的ですね。

充電池型

再充電によって何度も繰り返し使うことができる蓄電池です。

充電池型にはニッケル水素型とリチウム型の種類がありますが、最近ではリチウムイオンまたはリチウムポリマーを利用したリチウム型電池が、軽量かつ出力が高いため流通しています。

リチウムイオンは、電解質に有機物の電解液を利用しており、揮発性が高く可燃性で液漏れの恐れがあるという不安材料がありますが、製造工程が自動化できるためコストダウンできるという利点があります。
リチウムポリマーは、電解質に高分子ポリマーを利用しており、燃えにくい素材で安定性が高く、仮にショートしたとしても安全性が高く作られています。
形状も自在にできるため、薄型のモバイルバッテリーを実現することができます。
ただしモバイルただし、製造工程を自動化できないため、リチウムイオンバッテリーに比べて高額になるという特徴があります。

4.モバイルバッテリーに記載された充電容量よりも、使える量が少ないって本当?

たとえばモバイルバッテリーに「1000mAh」と表記されていても、1000mAhのすべてが使える電力量にはならず、使える充電容量が少なくなります。
なぜでしょうか。

リチウムイオンバッテリーの電圧は、一般的に3.7Vですが、モバイルバッテリーから出力する電圧は5Vが一般的です。
これはモバイルバッテリー内部の電圧を、コンバーターによって電圧を上げる「昇圧」が行われているのですが、この昇圧時には「電圧変換ロス」と呼ばれる現象により一部の電力が損失する「電力ロス」が発生します。
また電気を端末に送る際、USB端子や充電ケーブルを通りますが、この送電時にも電気抵抗が生じ、同様の電力ロスが発生しています。
そのため、蓄電したすべての電力を、充電に使うことができなくなるのです。

電力ロスは一般的に3割程度と言われていますので、モバイルバッテリーで謳われた充電容量に対して、実質使えるのは7割程度と考えましょう!

電圧変換ロスを考慮して2〜3割大きい充電容量を選ぶべし

電圧変換やケーブル送電時の電力ロスによって蓄電の3割が失われるため、モバイルバッテリー購入時には、充電したい端末の充電容量を合計し、更にそれよりも2〜3割大きいモバイルバッテリーを選ぶようにすれば、満足のいく充電が賄えるはずですので、一つの目安にしてみてください。

5.モバイルバッテリーの選び方で抑えたいポイント各種

モバイルバッテリーの用語や仕組みなどについて触れてきましたが、実際に購入する場合にはどのような点に注意したほうがよいのでしょうか。
購入する際のポイントについて、各視点からそれぞれ触れていきましょう。

PSEマークのあるものを選ぼう

PSEマーク

相次ぐモバイルバッテリーの発煙・発火等の事故を受けて、モバイルバッテリーにも安全性が求められるようになりました。
2018年2月1日の電気用品安全法改正で、モバイルバッテリーが規制対象となり、電気製品が安全性適合検査を済ませたことを示す「PSEマーク」のない製品については製造・輸入・販売が禁止対象となります。
1年間の猶予期間を経て、2019年2月1日以降はPSEマークの無いモバイルバッテリーの流通は違法となります。新調する際には必ずマークがあることを確認するようにしましょう!

PSEマークには丸型と菱形形状のものがありますが、モバイルバッテリーに表示できるのはJET等第三者機関が適合性を証明したことを示す菱形タイプのマークとなります。

もちろん現在手元のモバイルバッテリーにPSEマークの表示がなくても、継続して利用することは可能ですが、利用時に素手で持てないくらいに熱を発するなど、利用上の懸念が生じた場合には、事故を未然に防ぐためにも使用を中止し適切に処分するようにしましょうね♪

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充電容量が大きいものを選ぼう

前述した通り抵抗等による電力ロスで、必要な充電容量の2〜3割が消費されてしまいますので、充電に必要な2〜3割大きめのモバイルバッテリーを選ぶようにすると、必要量が確保しやすくなります。
充電容量が大きければ大きいほど安心ですが、リチウムバッテリーの特性上、充電容量とモバイルバッテリー本体の重量は比例関係するため、携行に耐えられる重量かどうかも併せて考慮したいところですね♪

大容量 モバイルバッテリー

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出力電流で選ぶ

充電する端末の要求電流よりも大きい電流が出力できるモバイルバッテリーを選びます。
たとえば、タブレットの要求電流は1.5A〜2Aが一般的ですが、出力電流が1Aと要求電流よりも小さいモバイルバッテリーを使った場合は充電できません。
端末の要求電流に見合ったモバイルバッテリーを選ぶようにしましょう!
急速充電に対応している端末とケーブルの場合には、出力電流が大きいポートから出力すれば、充電時間の短縮が実現できちゃいます♪

出力電流 2A以上 モバイルバッテリー

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種類で選ぶ

普段利用する場合には、繰り返し充電でき、充電容量が大きい蓄電式のモバイルバッテリーが便利です。
乾電池式は出力こそ弱いものの、電源が確保できない災害時など、いざというときのために補助的に用意しておくと安心できそうですね。
ただし充電式のモバイルバッテリーの中にも、ソーラーや手回しなど、電源以外からのチャージができるものがありますので、災害時を想定している場合には、乾電池式と併せて検討してみてはいかがでしょうか☆

乾電池式 モバイルバッテリー

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ソーラー モバイルバッテリー

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形状で選ぶ

モバイルバッテリー本体にコンセントプラグが搭載されていれば、モバイルバッテリーの本体を持ち歩くだけで電源からのチャージができるため、ACアダプターの紛失や持ち運び忘れなどで充電切れになることが避けられ便利です。
また、薄型や小型のモバイルバッテリーは、ウエストポーチやボディバッグなど、荷物をコンパクトにまとめたい方にもおすすめですよ♪

コンセントプラグ搭載 モバイルバッテリー

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ケーブル付き モバイルバッテリー

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薄型 小型 モバイルバッテリー

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メーカーで選ぶ

前提として国内で購入する場合には、モバイルバッテリー本体にPSEマークのあるものを選びましょう。
これは2018年2月1日の電気法品安全法の改正で、モバイルバッテリーが規制対象となったことでPSEマークがないものは製造・輸入・販売が禁止されるためです。
ただしあくまでも販売を目的とした事業者や個人が規制対象になるため、仮に海外から個人利用の目的での輸入するのは規制の対象外となります。
もし海外への旅行や出張で自分のためにPSEマークのないモバイルバッテリーを購入しても問題はありませんが、無名メーカーのものは必ずしも安全とは言えません。
できれば日本の家電量販店などでも有名なメーカーを覚えておくことを心がけることや、現地でも売れ筋で信頼ができそうなモバイルバッテリーを購入するようにしたいですね♪

Anker AUKEY モバイルバッテリー

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ポート数で選ぶ

ポート数が複数あれば、複数の端末や電子機器を同時に充電することができ便利です。
ただし前述の通り端末や電子機器側の要求電流合計数とモバイルバッテリーからの合計出力数を併せて考慮する必要がありますので、事前に試算してみるようにしましょう!

同時充電 モバイルバッテリー

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対応する端子形状で選ぶ

充電ケーブルに対応した端子形状のものを選びましょう。
異なる端子のケーブルでは、電力を端末に送ることができず、結果として充電できませんので宝の持ち腐れなってしまいます。
Type-Cに対応しているものであれば最新型のMac bookの充電をすることができますし、コンセントであるAC電源端子がある場合は、通常AC電源で利用している電化製品が利用できますので、電力量が許せばアウトドア中にドライヤーを使ったり、テレビを見たり、なんてこともできてしまいますよ☆

複数端子対応 モバイルバッテリー

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重量で選ぶ

重量は、充電容量の大きさに比例して重くなるため、携行を前提とした重さのものを選ぶとよいでしょう。
参考としていくつかの商品を見てみると、13400mAhで約250g前後、20000mAhで約400g前後です。
通常携行する際の目安にし、重さと充電容量の落とし所を決めて選びたいですね。

軽量 モバイルバッテリー

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まとめ

スマートフォンやタブレットなどのモバイルの電気機器が充電切れにならないために、心強い味方であるモバイルバッテリーの選び方をご紹介してきました。
用語などに馴染みがない場合には本記事を参考にしつつ、実際に使うシーンを想像しながら自分にあった選び方をしてみてくださいね。