毎日私たちの衣類やタオルをきれいにしてくれる洗濯機。皆さんは洗濯機の手入れをどれくらいの頻度で行っていますか?洗濯機は汚れを落としてくれる機械ですが、見えないところに臭いの元となる雑菌やカビが溜まりがちです。
今回は、洗濯機を掃除しなかった場合にどのようなことが起きるのか。また、簡単な糸くずフィルターや洗濯機の隙間の掃除の仕方から洗濯槽の掃除の仕方まで、毎日のお洗濯をより清潔に行うための掃除方法をご紹介します。
洗濯槽の掃除が難しそうなドラム式洗濯機の掃除方法も載せていますので、是非チェックしてみて下さいね♪
▼洗濯機を掃除しないとどうなるの?
衣服の汚れをきれいにしてくれる洗濯機ですが、きれいにしてくれる物だから掃除は必要ないのでは?と思う方もいらっしゃると思います。ですが、衣服についた食べかすや汚れなどカビの元となる雑菌が洗濯槽に残ってしまうこともあります。
まずは洗濯機を掃除しないとどうなるかを知り、ご自宅の洗濯機が下記のような状況になっていないかチェックしましょう!
雑菌が繁殖してしまう
洗濯したばかりの衣服は、汚れを落としたから清潔!と思われていvる方もいらっしゃると思いますが、油断は禁物です。洗濯機を掃除しないまま長く使っていると、水垢や洗剤の溶け残りが蓄積して洗濯槽の中に雑菌が繁殖しやすくなります。
また、水垢だけではなく衣類についたホコリや糸くずも雑菌が繁殖しやすくなる環境をつくる原因になることもあります。洗濯した衣服についた雑菌が空気中に舞うと健康被害も起きやすくなります。特に、小さなお子様がいるご家庭は注意をしましょう。
衣服にいやな臭いや白いカスがついてしまう
洗ったばかりの衣服からいやな臭いがする、洗う前についていなかった白いカスのようなものがついていて嫌な気分になったことはありませんか?いやな臭いは洗濯槽の裏についたカビが原因です!湿気やタンパク汚れが大好きなカビにとって、洗濯機の中はカビの繁殖に理想的な環境です。これらが蓄積するとカビの栄養分になり、洗濯槽にカビが付着します。洗濯した時に衣服にカビが付着したことで、いやな臭いがついてしまいます。根本を解決するためには洗濯機をしっかり掃除することが大切です。
また、洗濯した衣服につく白いカスは石鹸カスであることが大半です。この石鹸カスは洗剤の溶け残りが原因のため、洗濯の際は洗剤を規定量だけ入れるようにしましょう。洗剤の溶け残りもカビの餌となってしまいます。掃除をしっかり行ってカビを予防しましょう。
洗濯機の掃除に分解は必要?
ゴミ取りフィルターや洗剤の投入口、洗濯槽など基本の掃除はご自宅でも簡単に出来るため分解は必要ありません。また、洗濯機はご自宅になくてはならない大切な家電のためご自身で分解をするのはNGです!
何度も掃除をしても衣服にいやな臭いがついてしまう、という方や長年掃除をしていないので思い切って洗濯機をきれいにしたい!という方は分解をして掃除をしてくれる業者に依頼をすることを検討して下さい。
▼洗濯のついでに出来る!手軽に掃除出来る箇所は?
洗濯槽は毎日掃除をする必要はありませんが、毎日の洗濯を終えた後や、ちょっとした掃除のついでに掃除をしておくと、より洗濯機を清潔に保てる箇所があります。
歯ブラシやタオルなどを使えばご自宅で簡単に掃除が出来るので、洗濯を行う前後に汚れがついていないかチェックをして、こまめに掃除をしましょう!
洗剤の投入口
洗剤や柔軟剤、漂白剤を入れる洗剤の投入口は石鹸カスが付着していてベタつきの原因になってしまうこともあります。ドラム式洗濯機のように投入口が取り外せる場合は、取り外してぬるま湯につけて洗いましょう。
取り外しが難しい場合は、手にタオルを巻きつけてしっかりと汚れを拭き取って下さい。細かい隙間などは使わない歯ブラシで擦るときれいに汚れが取れますよ♪
糸くずフィルター
衣類のホコリや糸くずを溜め込む糸くずフィルターは、洗濯機本体から外した後、歯ブラシで細かい部位を擦って汚れを取り除きます。溜まった糸くずやゴミをティッシュなどで拭き取ります。汚れがこびりついていたり、カビが付着していたりした場合は重曹小さじ1杯と水100mlを混ぜた液体に30分つけておくと汚れが落ちやすくなりますよ♪
フィルターの汚れはホコリが多く、乾いている時の方が汚れを落としやすいため、洗濯前に掃除することをおすすめします。フィルターの汚れを取るだけではなく、洗濯機本体のフィルター周辺の汚れも忘れないように取り除いて下さい。もしフィルターが破けていた場合は別売りのフィルターと取り替えましょう。
洗濯機の下や壁の隙間
掃除をするのが難しい洗濯機の下や壁の隙間にホコリが溜まっていませんか?そんな隙間は針金ハンガーと使わなくなったストッキングを使えば簡単に掃除をすることが出来ます!ホコリをキャッチする掃除用具は、針金ハンガーを縦に引き伸ばしてひし形のような形にしたものに、ストッキングを被せるだけで簡単に作れます。余ったストッキングはハンガーの端に巻きつけて下さい。
まず、掃除用具を太ももなどで擦って静電気を起こします。その後、洗濯機の下や壁の隙間に掃除用具を差し込んでホコリを取り除いて下さい。掃除を終えたら使用したストッキングを外して捨てるだけです。もし、ストッキングがない場合は化繊のインナーなどで代用することが出来ます。簡単に隙間のホコリを取り除けるので、是非試してみて下さいね!
ドラム式洗濯機は乾燥フィルターと排水フィルターも忘れずに
ドラム式洗濯機をお使いの方は、乾燥フィルターと排水フィルターも忘れずに掃除しましょう。糸くずフィルターと同様、フィルターを取り外してティッシュや付属のブラシでゴミを取り除けばOKです。
排水フィルターは、必ず洗濯を行う前に掃除をしましょう。洗濯を行ってすぐに排水フィルターを開けると水がドバドバを溢れてしまうので注意して下さい。
▼洗濯機を掃除出来る洗剤を選ぼう
洗濯機のカビや水垢をきれいに取り除いてくれる洗剤は主に3種類あります。それぞれ汚れの落ち方や対応している洗濯機のタイプが異なりますので、ご家庭の洗濯機の状況に合わせて選びましょう!
酸素系クリーナー
カビや汚れを剥がし取ってくれる酸素系クリーナーは洗浄力が強く泡の力でしっかりと洗濯槽をきれいにしてくれます。洗剤を入れてしばらくすると洗濯槽のカビが水面に浮かんでくるため、汚れの量をチェックしたい方や「カビが取れたな」という実感が欲しい方にもおすすめです。
酸素系クリーナーの場合は汚れをすくい取る必要があるため、縦型式洗濯機をお使いの方は酸素系クリーナーを使用することが出来ます。ドラム式洗濯機をお使いの方は使用出来ないことが多いため、注意して下さい。
塩素系クリーナー
塩素系クリーナーは強い洗浄力で汚れを溶かしながら落としてくれます。雑菌の繁殖や部屋干しの臭いが気になる方には塩素系クリーナーがおすすめです。塩素系クリーナーをお使いになる方は1〜2ヶ月おきに洗濯槽を掃除して下さい。
しっかり汚れを落としてくれる塩素系クリーナーは塩素独特のプールのような臭いが強いため、お使いになる時はなるべく窓を開けて換気をするようにしましょう。
重曹
環境にもやさしく様々な場面で活躍する重曹も洗濯槽の掃除に使えます♪重曹はアルカリ性の性質のため、酸性の性質である皮脂や垢を分解して落としやすくしてくれます。洗濯槽用のクリーナーと比較すると汚れ落ちは劣ってしまいますが、こまめに洗濯槽を掃除することが出来る方は重曹を使ってみて下さい。
しかし、重曹は粉状のため、溶け残りが気になる方やドラム式洗濯機をお使いの方は重曹を使用しても問題ないか確認をしてから使いましょう。
▼縦型洗濯機の洗濯槽の掃除方法
洗濯槽の掃除方法は分解も必要なく簡単に行うことが出来ます。縦型式洗濯機の場合は、酸素系クリーナーと塩素系クリーナー、どちらでも使うことが出来るので、お好みの洗剤を使って掃除をしましょう。
掃除をする前に、まずはやり方を確認して下さいね♪
1.洗濯槽の中身を空にする
洗濯機の中に入っている衣類などを全て取り出します。ゴミ取りネットなども外して洗濯槽の中を空の状態にして下さい。
2.50℃前後のお湯を洗濯槽いっぱいに溜める
50℃前後のぬるま湯を洗濯機の最大水位まで入れます。冷たい水よりも、お湯の方が洗濯槽クリーナーや重曹の成分が働きやすくなるため、この温度のお湯を使用することをおすすめします。熱湯を入れてしまうと洗濯機本体が熱さに耐えられず故障の原因になります。水温を守って入れて下さいね。
3.目的にあった洗濯槽クリーナーを入れる
酸素系クリーナーや塩素系クリーナーを使用する場合は、パッケージに記載された量を入れます。重曹をお使いになる場合は200gを洗濯槽に入れて下さい。
4.洗濯機を回す
酸素系クリーナーか重曹をお使いになる場合は、洗濯機を標準の洗いコースで回します。浮かんできた汚れを取り除くため、すすぎや脱水をしないように気をつけて下さい。5〜6分程度洗濯機を回したら、一度洗濯を止めて5〜6時間程度放置します。放置している間に洗剤の成分が行き届いてカビ汚れを剥がし取ってくれますよ。
放置した後はもう一度洗濯機を回してゴミをすくい取って下さい。洗い回してはゴミを取る、という作業をゴミがなくなるまで繰り返します。塩素系クリーナーをお使いになる場合は、洗いから脱水まで終わるコースを1度回せば完了です。
5.洗濯機内に残った水分を拭き取る
最後に脱水を行い、洗濯機内に残った水分を乾いた布で拭き取ったら掃除は完了です。
掃除を終えた後は洗濯機のフタを開けておきましょう。すぐフタを閉めてしまうと湿気がこもってカビが生えやすくなってしまいます。
▼ドラム式洗濯機の洗濯槽の掃除方法
ドラム式洗濯機は水をたくさん入れるのが難しく、洗濯槽の掃除が出来ないのでは?と思っていませんか?ドラム式洗濯機も洗濯槽に入れる水の量に気をつければご自宅で簡単にお掃除することが出来ますよ!
やり方をしっかりおさらいして洗濯槽をきれいにしましょう!
1.洗濯槽の中身を空にする
縦型式洗濯機と同様、まずは洗濯槽の中を空にします。ドラム式洗濯機は塩素系クリーナーを使用して洗濯をしますが、洗濯槽の掃除と一緒に衣類を洗濯してしまうと衣類にカビがついてしまいます。
必ず中身は空っぽにしましょう。
2.50℃前後のお湯をこぼれないところまで入れる
50℃前後のお湯を入れます。
縦型式洗濯機と違い、ドラム式洗濯機は前面にドアがあるためお湯を入れすぎると溢れてしまいます。お湯が溢れない水位になるまで入れて下さい。
3.洗濯槽クリーナーを入れる
規定の量の洗濯槽クリーナーを洗濯槽に入れます。一回の掃除でクリーナーを一本丸々使い切ることもありますが、入れる前に洗剤の規定量をしっかり確認をしましょう。
クリーナーを洗濯槽に入れたら洗濯機のフタを閉めて下さい。
4.洗濯機を回す
お湯と洗濯槽クリーナーを入れたら、洗いから脱水まで終わるコースで洗濯機を回して下さい。洗濯槽の汚れの量が気になるかもしれませんが、ドアを開けると水が出てきてしまうため脱水を終えるのを待ちましょう。
間違えてお子様が開けてしまうことがないようにドアロックもかけて下さい。
5.洗濯槽内に残った水分を拭き取って完了
洗濯機を使用した後は中に水分に残っていることがあります。
また、ドラム式洗濯機は洗濯槽のキワについているパッキンに水分が溜まりがちです。乾いた布でしっかりと洗濯槽の水分を拭き取りましょう。
▼洗濯槽洗浄の機能がある場合はそちらを使うのもGood
お使いの洗濯機に洗濯槽洗浄コースの機能がついている時はそちらを使うとより手軽に掃除をすることが出来ます!
縦型式洗濯機で酸素系クリーナーや重曹を使用して洗濯槽を洗う場合は、洗濯槽洗浄コースが脱水を行うかどうかを調べてから使いましょう。
▼洗濯機をきれいに保つコツは?
洗濯機を長く使っていると汚れが溜まってしまうのは致し方ないことですが、カビや汚れを防ぎたいですよね。
日常のちょっとしたことでお使いの洗濯機をきれいに使い続けることが出来ます。
洗濯機のフタは開けっぱなしにしよう
洗濯槽の裏に潜むカビは、湿気やあたたかい空気がこもると繁殖しやすくなります。洗濯機を使わない時はフタを開けて風通しを良くしましょう。
また、洗う前の衣類は洗濯機に入れずに洗濯かごに入れておきましょう。汚れた衣服についた雑菌からくるカビを軽減することが出来ますよ!
洗剤や柔軟剤は容量を守って使おう
衣類の汚れをしっかり落としたい、柔軟剤の香りが好きなのでより香らせたいという気持ちから洗剤や柔軟剤を容量以上入れて洗濯をしていませんか?洗濯機に残った洗剤や柔軟剤の溶け残りも黒カビの餌となってしまいます。
容量をしっかり守って洗剤を使って下さいね。
それでも汚れが取りきれない場合は業者に依頼しよう
何度も洗濯槽を洗っていても汚れが取りきれない、洗濯槽を自分で洗うのが不安、という方は掃除をプロの業者に依頼しましょう。
自分ではなかなか出来ない洗濯槽の裏側や表面では見えない箇所の汚れもしっかり取り除いてくれます。
▼ボタン1つで簡単!おすすめの自動洗浄機能つき洗濯機
洗濯槽のお掃除は時間がかかるもののしっかり汚れは取れます。ですが、洗濯槽の掃除の頻度を減らしたい方や、お子様がいるためなるべくきれいにつかいたい!という方は自動洗浄機能つきの洗濯機を選びましょう!
様々な家電メーカーから販売されており、洗濯機の形状問わず選ぶことが出来ます。是非チェックしてみて下さいね!
▼清潔な衣類は清潔な洗濯機から こまめに掃除を行おう
今回は、洗濯機の掃除の必要性や洗濯槽の掃除の仕方などをご紹介しました。
ご家族が快適に衣服を身につけるためには洗濯機をきれいにすることも大切です。急に全てをきれいにしていくのは難しいかもしれませが、出来そうな箇所から掃除を行いましょう。