スマートフォンやタブレット、ノートPCをはじめとしたモバイル端末に加え、カメラやイヤホン、GoProに代表されるウェアラブルカメラやICOSに代表される電子タバコなど、巷には充電して使う家電製品が溢れていますが、外出先でそれらの充電がなくなって困った経験はありませんか?
残念ながらバッテリーは消耗品のため、利用していくにつれて内蔵バッテリーが劣化し、だんだん充電が長持ちしなくなります。
そんな時には、外出先でも充電切れを心配することなくモバイル端末を利用するには、その都度端末に給電できるモバイルバッテリーを併用すると便利でおすすめですよ☆
一言にモバイルバッテリーと言っても種類が豊富で、どれを選んでいいか迷ってしまいますよね。
この記事では、おすすめできるモバイルバッテリーの2021年最新版を一挙にご紹介していきますね!
モバイルバッテリーとは?
モバイルバッテリーとは、携行を前提とした蓄電式充電器を指し、ポケットに入るくらいのコンパクトなものが一般的です。
モバイルバッテリーの種類とは?
モバイルバッテリーにはどんな種類があるのでしょうか。
▼充電式
充電によって繰り返し利用することができる蓄電池を「二次電池」と呼びます。
英語表記では「Portable battery charger」や「Rechargeable battery」、「Power Bank」などと表記されます。
充電式電池は繰り返し利用できるため経済的で、電圧も安定しているため広く普及しています。
現在一般に普及している充電式電池は大きく分けて2種類に分けられます。
- ニッケル・水素蓄電池
電池の正極にニッケルなどのニッケル酸化化合物を、負極に水素や水素化合物を使った蓄電池です。
代表的な商品はPanasonicのEVOLTAやエネループがあります。
電池を通常利用した場合に目安となる電圧を「公称電圧」といいますが、ニッケル・水素蓄電池の公称電圧は1.2Vです。
使い切りタイプの乾電池の電圧が1.5Vですので、それに比べるとやや電圧が低めです。
- リチウムイオン電池
電池の正極にリチウムを使ったものです。
一般的にモバイルバッテリーと呼ばれているものは、リチウムイオンを使ったリチウムイオンバッテリーを指します。
リチウムイオンバッテリーの公称電圧は3.6〜3.7Vで、ニッケル・水素蓄電池や使い切りタイプの乾電池に比べて倍以上の電圧が出せます。
▼乾電池式
使い切りタイプの乾電池を使った充電機です。
乾電池の公称電圧は1.5Vでリチウムイオンバッテリーに比べると低く、電池切れを起こすと電池を買い替えする必要があるため普段使いには適していませんが、電池自体の保存が効くため非常時に備えておくと便利ですね。
充電式モバイルバッテリーの充電方法とは?
ここからは主にリチウムイオンバッテリーのことについてご説明していきますね!
リチウムイオンのモバイルバッテリーは、その本体または専用のACアダプターのプラグをコンセントなどの電源に差し込んで充電する方法や、ノートPCなどのUSB端子とモバイルバッテリーを接続して充電する方法が一般的です。
その他には、手回し発電の充電や、太陽光発電のソーラー充電などがあります。
モバイルバッテリーを選ぶ際のポイントとは?
▼PSEに準拠している
2019年2月1日以降、PSEマークのないモバイルバッテリーは販売目的での製造・輸入・販売が禁止されました。
PSEとは、Product Safety, Electrical appliance and materialsの略で、2001年に制定された電気用品安全法のことを指し、製造・輸入・販売の民間業者が製品の安全性確保について自主的な活動をしたという証がPSEマークです。
この法律で定める特定電気用品にリチウムを使ったモバイルバッテリーが含まれ、規制対象となりました。
既に所有しているモバイルバッテリーの継続利用は問題ありませんが、今後PSEマークのない商品の購入はおすすめしませんので、今後海外旅行中や出張中、海外ECサイトなどから個人輸入する等は、あくまでも自己責任で購入するようにしましょう。
▼充電したい端末に対して、モバイルバッテリーの充電容量が見合うか
充電するスマートフォンやタブレット等端末が満タンになるには、どのくらいの容量があればよいかを確認しましょう。
モバイルバッテリー本体や外装には、モバイルバッテリーの充電容量が記載されていますが、実際には電気抵抗などによる「電力ロス」が生じ、全ての電力が充電に使えるわけではありません。
リチウムイオンバッテリーの場合の電力ロスは約3-4割ですので、購入する際は少なくとも2-3割大きい充電容量のものを選ぶようにしましょう。
▼端末側の入力数に見合う出力ができるか
端末の充電に必要な電流数というのが決まっており、これを下回った場合は満足に充電が行なえません。
必要な電流数は端末によりますが、一般的にスマートフォンは1A、少なくともタブレットは2A以上の入力数が必要です。
また、これらを同時に充電する場合は、モバイルバッテリー側の同時出力数が各端末の充電に必要な電流数の合計よりも大きいものを選びましょう。
購入前に、モバイルバッテリーの出力端子や、パッケージに記載されている「Output」等の出力数を確認するのがおすすめですよ!
▼急速充電に対応しているか
外出間際など、充電時間を短縮したい方には急速充電に対応しているモバイルバッテリーがおすすめです。
ただし急速充電をするには、モバイルバッテリーだけでなく、端末とモバイルバッテリーを接続する充電ケーブル、そして端末のすべてが急速充電に対応している必要があります。
急速充電には「Power Delivery」や「Quick Charge」などの規格があります。
モバイルバッテリーのメーカーとは?
モバイルバッテリーを製造・販売しているメーカーはどのような会社があるのでしょうか。
有名な企業を下記に挙げています。
有名どころのものは、安心して使えそうですね。
▼国内メーカー
- BUFFALO(バッファロー)
- SONY(ソニー)
- サンワサプライ
- Cheero(チーロ)
▼海外メーカー
- Anker(アンカー)
- AUKEY(オーキー)
- ADATA(エーデータ)
- RAV Power(ラブパワー)
おすすめできるモバイルバッテリーを厳選してご紹介
2021年おすすめのモバイルバッテリーについてご紹介します。
▼とにかく大容量!あると安心できるモバイルバッテリー
購入するモバイルバッテリーの充電容量は、チャージしたい端末の充電容量の合計数を目安にするとよいですが、端末の内蔵バッテリーが弱り何度もモバイルバッテリーからチャージをしたいという方には、大容量のモバイルバッテリーがおすすめです。
大容量と言っても、業界で充電容量の基準があるわけではありませんが、メーカーのAnkerでは「10000mAh」のものを大容量とカテゴライズしています。
実購入時には、商品紹介文だけではなく製品の充電容量を確認するようにしましょう!
▼高出力で、PCへの充電ができるモバイルバッテリーのおすすめ
外出時にノートPCを使っていて充電が切れそうな時に困ったことはありませんか?
ネットサーフィンならまだしも、カフェで仕事をしている時やアポイントメントが続いてしまった時などは困り物です。
そんな時には、高出力でPCにチャージができるモバイルバッテリーがおすすめです。
DC出力や、コンセントが差し込めるAC出力ができるものを購入すると純正品のPCケーブルを職場や自宅で使うような感覚で使えちゃいますね☆
▼スリム・コンパクトで携行性重視のモバイルバッテリーのおすすめ
普段の荷物が少なめの人には、コンパクトで軽量化されたモバイルバッテリーがおすすめです。
普段からカバンを持ち歩かない方も、ポケットサイズのモバイルバッテリーであれば、今まで通り気軽に出かけられますよね。
ただしズボンのポケットに入れてそのまま座ってしまうと、モバイルバッテリー本体の破損につながることがありますので注意しましょう。
▼かわいい・キャラクターもののモバイルバッテリーのおすすめ
普段使う小物を、お気に入りのキャラクターや、色合いや形状がかわいいもので揃えている人には、かわいいデザインや好きなキャラクターもののモバイルバッテリーがおすすめです。
ディズニーや、アニメのキャラクターがプリントされたものなど、お気に入りの一品を見つけてみましょう☆
▼ACプラグ内蔵型だから、ケーブルの紛失に悩まない
モバイルバッテリー本体のチャージ時に、電源ケーブルが見つからないなんてことはありませんか?
そんな方にはモバイルバッテリー本体にACプラグが内蔵されているものがおすすめです。
ACプラグ部分が収納できる作りになっているものが多いので、普段の持ち歩き時にも邪魔になりませんよ。
▼ケーブル内蔵だからケーブルを忘れがちな人におすすめ
モバイルバッテリーの充電は満タンなのに、端末への充電ケーブルを忘れてしまったという経験はありませんか?
そんな方にはモバイルバッテリー本体に接続ケーブルが搭載されたものを選ぶのがおすすめです。
micro USBやType-Cなど、ご自身の端末にあったケーブル端子が付属しているものを選びましょう☆
▼ソーラー・太陽光充電
キャンプや音楽フェス、釣りやサバイバルゲーム、旅行など、アウトドアでの遊びが多い方は電源の確保が難しいことがありますよね?
そんな方にはソーラー式のモバイルバッテリーがおすすめです。
太陽光さえあればモバイルバッテリー本体への充電ができるため、災害などの緊急事態の状況でも頼りになりますね。
ただしスマートフォンやタブレットなどの電子機器を太陽光のもとでさらし続けると温度上昇により内部バッテリーが劣化してしまいますので、一緒に放置しないようにしましょう。
▼置くだけで充電開始!接続端子を傷つけない
スマートフォンやタブレットなどの端末自体はまだまだ使えるのに、充電やケーブルを使った端末間同士のデータ通信を繰り返すことで、充電端子部分が劣化・破損してしまったことはありませんか?
そんな経験をされた方には、端末をモバイルバッテリーに置くだけで充電ができるものがおすすめです。
端末とモバイルバッテリーの双方が「Qi(チー)」と呼ばれるワイヤレス給電の国際標準規格に対応しているものであれば、置くだけで充電が実現できるため端子部分も傷めませんし、急いでいる時に慎重にケーブルを外す必要がなく、颯爽と外出できちゃいますよ♪
▼非常時・災害時に備えて1家に1台あると安心
普段はモバイルバッテリーをコンセントなどの電源から充電することができますが、災害時のように、電源の確保が見込めない場合には、電気を作ることができるモバイルバッテリーがあると安心ですね。
先ほどご紹介したソーラー発電に加え、手回し発電ができるモバイルバッテリーであれば、自力で電力が確保できますので1台備えておくとよいですよ☆
▼LEDライト搭載でどこでもライティング
鞄の中の荷物を探したり、玄関の鍵穴を探したり、夜釣りなど暗がりで細かい作業をする時には懐中電灯などのライトがあると便利です。
スマートフォンにもライトが標準搭載されていますが、端末本体のバッテリーを消耗してしまいます。
モバイルバッテリーの電源から直接LEDでライティングできるものが便利ですよ。
白熱灯電球と違ってフィラメントと呼ばれる発光体がなく、プラスとマイナスの電気が衝突する際に発光する仕組みを使っているため、球切れがなく長持ちするのがLEDの魅力ですね!
▼ジャンプスタート対応!急なバイク・車のバッテリーあがりの救世主に!
自動車やバイクのエンジンは電気で駆動します。
これは乗り物に搭載されたバッテリーによって担われていますが、自動車のライトを消し忘れたり、長期間バイクに乗らずに放置したりすると、各乗り物内にあるバッテリーの充電が切れてしまうことがあります。
このような乗り物のバッテリー切れのことを一般的に「バッテリーがあがる」といい、バッテリーがあがった時には外部から電力を借りてエンジンをかける必要があります。これを「ジャンプスタート」といいます。
通常は他の車から電力を分けてもらうことが多いのですが、人通りの少ない場所や車中泊中の深夜などには救援車両を探すのも一苦労です。
ジャンプスターターとして使うことができるモバイルバッテリーを用意しておけば、自分で対応できるので気楽ですね。
モバイルバッテリーと併せ、各バッテリーに接続するためのブースターケーブルは、セットにして持ち歩くようにしましょうね☆
▼スマートフォンケースと一体!バッテリー内蔵型ケース
モバイルバッテリーがどれだけ薄型でコンパクトでも、スマートフォンと別で持ち歩くのが煩わしい方には、スマートフォンのケースとモバイルバッテリーが一体型になったものがおすすめです。
ケースとしての用途を兼ね備えていますので、端末自体の傷付きも防止してくれるのが嬉しいですね。
まとめ
スマートフォンやタブレットをはじめとする電子機器へのチャージから、自動車やバイクのバッテリー上がりを解消するジャンプスタートまで、モバイルバッテリーの活用の幅は広いですね。
購入する際には、自分で使う時の用途を想定しておくと、モバイルバッテリーの力を最大限活用できますのでおすすめですよ☆