スマートフォンやBluetoothイヤホンを始めとしたガジェットを利用する際、外出先で充電が切れてしまうと困ってしまいますよね。
そんなとき、モバイルバッテリーを持っていれば外出先でも安心して電子機器を利用することができます。
モバイルバッテリーの容量が大きいものを選べば、自分の端末だけではなく周囲の友人の充電切れにも余裕で対応できます。
またアウトドアや旅行時など、給電源を確保できない状況下でも安心して電子機器を利用することができます。
この記事では、大容量のモバイルバッテリーを選ぶべき人や、大容量のモバイルバッテリーのメリット・デメリットについてご紹介していきますね☆
モバイルバッテリーの「大容量」とはどのくらいから?
モバイルバッテリーの容量区分は明確に定義されているわけではなく、各社によって異なるようです。
1つ目の例として、Anker公式サイトの商品紹介ページでは商品表示のため、下表のように「10000mAh以上」で大容量がカテゴライズされています。
容量 | カテゴライズ |
---|---|
3000mAh~ | コンパクト |
10000mAh~ | 大容量 |
20000mAh~ | 超大容量 |
まずはこれから選ぶモバイルバッテリーの容量が自分に適したものかどうかを見ながら選びたいですね♪
▼10000mAhで充電できる端末とは?
ちなみに、10000mAhで充電は、どのくらい端末を充電することができるのでしょうか。
端末 | 充電可能回数 |
---|---|
iPhone7 | 約3.5回 |
iPhone7Plus | 約2.4回 |
Galaxy S7 edge | 約2回 |
iPad air | 約0.8回 |
上記は一例ですが、スマートフォンであれば複数回充電できるものの、タブレット端末になると1回のフル充電ができないことがあるようです。
タブレットを利用している場合には、端末のバッテリー残量が20%程度ある状態からでないとフル充電できないため、10000mAhでは物足りないかもしれませんね。
スマートフォンを利用している場合であれば、10000mAhあれば複数回充電できるので、大容量のものとしては最低限の電力確保ができそうですね。
大容量のモバイルバッテリーを選ぶべき人とは?
そもそも、大容量のモバイルバッテリーを選ぶべき人とはどのような人なのでしょうか?
次に大容量のモバイルバッテリーを購入すべき人についてご紹介します。
▼充電したい端末が複数ある人
スマートフォンやタブレットをよく使う人や複数台持ちをしている人、イヤホンやカメラ、ウェアラブル端末などのガジェット好きな人には、大容量のモバイルバッテリーがおすすめです。
そもそも電子機器の場合は充電が切れてしまっては意味がありませんので、大容量のバッテリーで充電切れを防ぐとよいでしょう。
同時充電をする場合には、最大同時出力電流の確認もお忘れなく。
一般的にスマートフォンは1A、タブレットは2.1A以上が充電に必要な電流数です。
スマートフォンとタブレットを同時に充電する場合は、最低でも3.1A以上必要となり、それより出力が低い場合には満足な充電ができませんので、必ず出力数を確認するようにしましょうね♪
▼自宅以外で自分のノートPCを利用したい人
PCで仕事の資料作成を行う人や、気分転換にカフェや図書館、公園などの自宅以外でネットサーフィンを行うことが多い人には、PCが充電できるような大容量のモバイルバッテリーがおすすめです。
スマートフォンに比べてPCの場合はマシンを稼働するための消費電力が大きいことや、充電するために端末が必要とする要求電流が大きいことから、モバイルバッテリーの容量と併せて出力電流数が大きいものを選ぶようにしましょう!
ACプラグに対応しているモバイルバッテリーであれば、ノートPCはもちろんのこと、家庭用コンセントの家電製品を使うことができますので、特殊なケーブルを用意することなく電源の確保ができちゃいますよ♪
▼アウトドアやフェスなどの給電設備がない環境によくいく人
電源が確保できない場所でこそ、モバイルバッテリーが活躍します。
特にキャンプやフェスなどのアウトドアアクティビティーでは、お気に入りの音楽をかけてくつろいだり、思い出の写真を残したりしたいものですよね。
またキャンプサイトの目印として、LED式のランタンやガーランドライトなどで装飾しておくと迷いにくく便利ですが、そんなときにも大容量のモバイルバッテリーがひとつあると、端末の充電切れ防止や灯りの確保など、安心して過ごすことができますね。
ソーラーで発電できるものであれば、補充用途でも使えますし、防水・防塵仕様であればキャニオニングや川下りなど、水に関するアクティビティにも安心して携行できそうですね☆
▼国内・海外旅行に行く人
アウトドア同様、旅行で散策をしていると電源の確保をすることが難しいですよね。
地図を調べたり、写真を撮ったり、周辺のイベント・観光情報を探したりと、スマートフォンやタブレットは旅行を楽しむために欠かせませんが、使えば使うほど電池を消耗してしまいます。
特に海外ではAC電源プラグや対応周波数が異なることがあり、その場合は電圧やプラグ形状の変換器を使う必要があります。
変換器の紛失や毀損、持ち運び忘れなどに備え、普段は大容量のモバイルバッテリーを携行しておくと心強いですよ☆
多くの航空会社では、飛行機への搭乗時、リチウムバッテリーは100Wh以下のものが機内持ち込みに限り許可されています。
100Whは、だいたい27000mAhですので、限度を超えない範囲で大容量のものを選ぶようにしましょう。
念の為、持ち込みできる詳細規定は、搭乗前に各航空会社の規定を参照してみてくださいね♪
27000mAh以下 大容量 モバイルバッテリー をもっと見る
大容量のモバイルバッテリーを選ぶメリットとは?
大容量のモバイルバッテリーが適した人や趣向はご紹介した通りですが、大容量のモバイルバッテリーを持つことで得られるメリットとは何でしょうか?
▼PCの充電ができるため屋外でも仕事ができること
仕事でのノートPC利用が欠かせない人には、大容量のモバイルバッテリーを持ち歩くと、最大限のメリットを享受できるのではないでしょうか。
たとえばモバイルバッテリーでAC電源が利用できるものであれば、ノートPCの電源ケーブルを持ち歩けばどこでも充電が可能です。
企業への商談と商談の合間にカフェで資料を作成したり、メールの返信をしたりと、外出先でノートPCを利用するシーンは意外と多いもの。
それなのに、充電が切れてしまっては何も仕事が進みませんよね。
それに充電切れによって商談中にせっかく作った資料が取り出せない、なんてことになったら本末転倒ですよね?
大容量のモバイルバッテリーを持ち運ぶことで、時間の有効活用と円滑な仕事の進行が実現できちゃいますよ♪
▼複数端末の充電や、複数回の充電に対応できること
スマートフォンを始め、リチウムバッテリーなどの充電式電池には寿命があります。
リチウムバッテリーは、充電を繰り返し行うことによって「サイクル劣化」が生じ、充電のたびに少しずつ劣化していきます。
一般的なスマートフォンのバッテリーのメーカー保証は500 サイクル程度と言われています。
そのため、長く愛用している端末であればあるほど、朝には満タンに充電していったのに、午後には数%しか残っていない、なんてことが起こり得るのです。
1日に充電が何度も切れそうになる、ということであれば、1台で複数回充電できる大容量のモバイルバッテリーを持っていて損はありませんよね♪
たとえば、最新のiPad6のバッテリー容量は約8,757mAhです。
モバイルバッテリーから端末に充電する場合は、電気抵抗の関係からモバイルバッテリーの容量に対して7割り程度の電力となることを考えると、フル充電するのにも12000mAh程度、複数回の充電では25000mAh以上あると何度も充電できそうですね。
▼給電源が確保できないときにも余裕が生まれ安心できること
電源が容易に確保できないときこそモバイルバッテリーの真価が問われるところ。
たとえば自動車がある場合には、シガーソケットに対応したものがあると便利ですね。
あまりにも大きすぎると普段の携行用途には適さない場合がありますが、容量が大きければ大きいほど、家族旅行や災害時など、電源を分け合いたいときにも便利で、余裕を持って電源を分けあうことができますよ!
大容量のモバイルバッテリーを選ぶデメリット
では、大容量のモバイルバッテリーを選んだときのデメリットはあるのでしょうか。
▼容量に比例して重量が増すため、携行には不便なことも
リチウムイオンバッテリーは、リチウム金属酸化物でできた陽極と炭でできた陰極との間でイオンの移動が生じることで電流が発生するという化学反応の仕組みでできています。
そのため、大容量になるほどその内容物の重量が増し、小容量のものに比べると大きさも大きくなります。
モバイルバッテリーの容量と重量、大きさが比例関係にあるというのは、材質とバッテリーの仕組みによるためなのですね。
もちろん、製品によって異なりますが10000mAhのもので200g前後、20000mAhのもので300〜400g前後です。
ひとつの指標として選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
▼大容量すぎると飛行機への積載ができないこともある
旅行や出張先で利用するために、モバイルバッテリーを携行する場合、飛行機に載せられるモバイルバッテリーには制限が設けられています。
ANA・JALの場合では100Whのモバイルバッテリーであれば、ひとつひとつショート防止策として個装するなどの対応があれば個数制限なしで持ち込みすることが可能ですが、別の航空会社によっては個数制限を設けているところもあります。
また、100Wh〜160Whのものについては、持ち込みできる個数に制限があったり、持ち込み自体が禁止されている場合があったりするので、搭乗予定の航空会社の規約を必ず事前に確認するようにしましょう。
さらに、航空機への搭乗時、モバイルバッテリーは受託手荷物にすることはできません。
相次ぐモバイルバッテリーからの発煙・出火によって、貨物として運ぶことができなくなったため、必ず機内持ち込み手荷物に入れるようにしてください。
もし受託手荷物に入れてしまった場合には、安全上の理由から検査係員の裁量によって廃棄されてしまうことがあります。
十分に注意しましょうね!
大容量バッテリーを選ぶ場合の注意点
便利な大容量バッテリーですが、新しく購入するときに注意すべきポイントとは何でしょうか?次にまとめてみました。
▼極端に安価または軽量化された大容量モバイルバッテリーは虚偽表示の可能性も?
一般的なモバイルバッテリーはリチウムを原料としており化学反応によって電流を発生させているという特性があります。
このリチウムのコスト割合が高いことが価格面に反映され、化学反応させる原料の総量がそのままモバイルバッテリーの重量に反映されます。
これが、容量・重量・価格がそれぞれ比例関係になる理由です。
安価な製品すべてが一概に偽装商品という風にはいえませんが、極端に安価なものや、軽量化されたものについては、怪しい可能性を念頭に置き、特に無名メーカーのものなどは、レビューがあれば参考にするなどして慎重に購入するようにしましょう。
判断が難しい場合には、AnkerやAUKEY、Cheeroなどの有名どころの製品を購入すると安心ですね。
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▼大容量でも出力アンペア数が低いもの、特に最大出力数が低いものは避けよう!
大容量のモバイルバッテリーでも、複数のデバイスを同時に充電することを前提にしているのであれば、最大同時出力数が大きいものを選ぶようにしましょう。
モバイルバッテリーから同時に出力できる電流の量が、端末側の要求電流よりも低いと充電時間が遅くなったり、そもそも充電できなかったりということがあります。
モバイルバッテリーから電流を外に放出する各ポートに、それぞれの出力アンペア数が記載されているものが一般的ですが、それとは別で「最大出力数」や「max」などの表記を、モバイルバッテリーの販売ページやパッケージなどで確認するようにしましょう。
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▼チャージ時間も注目!容量が大きければチャージ時間も長くなる
容量が大きければ大きいほど、モバイルバッテリー自体を充電するチャージ時間が長くかかります。
パッケージや製品に「入力」や「INPUT」という表記に注目しましょう。
大容量過ぎて、フル充電するのに何時間もかかるということでは、いざ携行しようとしたときに間に合わないということがあります。
入力電圧が2A以上あるものを選ぶとよいでしょう。
たとえば複数の入力ポートから1つのモバイルバッテリーへチャージを行うことによって急速充電を実現できる製品もあります。
気になるモバイルバッテリーが見つかった場合には、入力電圧とチャージ時間にどのくらいかかるのか、製品によってはパッケージに記載されていることがありますので、選ぶ際に参考にしてみてくださいね。
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▼PSEマークがないモバイルバッテリーは買わないこと
2019年2月1日以降、モバイルバッテリーが電気用品安全法の適用対象となりました。
1年の移行期間を経て、2019年2月1日以降は、家電製品の安全基準を示すPSEマークが掲示されていないモバイルバッテリーの製造・輸入・販売が禁止されます。
すでに所有しているモバイルバッテリーがある場合、個人での利用は制限されませんので継続して利用することができますが、新たに購入する場合には、必ずPSEマークのあるものを選ぶようにしましょう♪
まとめ
外出先でスマートフォンなどのガジェットを十分に楽しむには、充電環境の確保が大切です。
10000mAhの大容量のモバイルバッテリーは、数千円で購入することができますので、手元にひとつあると心強いですね♪