みなさんは普段、どんな靴を履いていますか?
ビジネスシーンはもちろん、カジュアルな装いにも大人の色気と気品を演出してくれる革靴は、オシャレな大人の男性の必須アイテム。
オールシーズン使える革靴ですが、クラシカルなファッションが増える秋冬は、より革靴の登場率が高くなるので、普段スーツを着用しない方も一足はおさえておきたいですよね。
今回は、失敗しない革靴の選び方から、人気のオススメ革靴のご紹介まで、革靴選びの気になるアレコレを徹底解説していきます。
革靴の種類
【革靴】と一言で言っても様々な種類があります。そのため革靴を選ぶ際に、どのような基準で選べぶのがよいのか分からず迷う方も多いかもしれません。
主に革靴は、「ストレートチップ」、「プレーントゥ」、「Uチップ」、「ウイングチップ」、「モンクストラップ」、「サイドエラスティック」、「ローファー」、「デッキシューズ」などに分けられます。
ここでは革靴の代表的な種類である「ストレートチップ」、「プレーントゥ」、「Uチップ」、「ウイングチップ」、「モンクストラップ」、「ローファー」の特徴を説明していきます。
ストレートチップ
つま先(トゥ)部分に、横に真っすぐの切り替えデザインが入っているのが特徴です。
(※ストレート・トゥ・キャップと呼ばれる場合もあります。)
冠婚葬祭などフォーマルなシーンにもおすすめですし、ビジネスシーンにも安心して対応できます。
ストレートチップの靴は履きシワがどうしても付きがちな革靴でも、シワになりにくくきれいな状態を保ちやすいという特徴があります。
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プレーントゥ
「プレーントゥ」は、甲やつま先に装飾やステッチが施されていないシンプルなつくりの革靴を指します。そのシンプルなデザインを武器に、様々なシーン・用途で使えるので、実用性の高さはピカイチです。
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Uチップ
U字型のモカシン縫いでアッパーを縫い合わせた靴を「Uチップ」と呼びます。(※「Vチップ」と呼ばれることもあります。)
縫い方により靴に厚みを出せる構造のため、幅広の足や甲高の足にもフィットしやすく、革靴はどうしても疲れやすい…という方でも履きやすいのが特徴です。
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ウイングチップ
つま先の切り替えがW字型で縫い付けられているのが「ウィングチップ」の最大の特徴です。鳥の翼のような見た目のため「ウィングチップ」という呼び名がついています。
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モンクストラップ
「モンクストラップ」は、靴ひもが無くバックル留めのストラップで甲を締める靴を指します。
ひも靴よりもカジュアルな雰囲気があるため、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンには向きませんが、ビジネスカジュアルに抜け感を演出してくれるので、デイリー使いにオススメです。
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ローファー
「ローファー」は、U字のモカステッチが特徴のスリッポンです。
デザインも豊富で、オーソドックスな「ペニー・ローファー」や、ワイルドな色気が漂う「ヴァンプ・ローファー」、コーディネートのアクセントになる「タッセル・ローファー」や「ビットローファー」などがあります。
今回掲載したアイテムは、甲の部分に装飾された金属飾りが特徴的な「ビットローファー」。
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内羽根式と外羽根式の違い
外羽根式
内羽根式
ひも靴タイプの革靴には、内羽根式と外羽根式の2種類があります。
外羽根式とは甲より前の部分に、鳩目の部分が乗っている状態のひも靴を指し、一方の内羽根式は甲より前の部分に、鳩目の部分が潜り込んでいる状態のひも靴を指します。
外羽根式の靴は、微調整が容易にできるため、どちらかと言えば活動的な場に向いています。スーツやジャケットでも、ややカジュアルな服装に合わせることも多いです。
内羽根式の靴はトゥ(つま先)にかけてシンプルで上品に見えるデザインのため、冠婚葬祭を始めとしたフォーマルシーンなど、きちんとした儀式的な場に向いています。
革靴の選び方ポイント
ポイント①試着はむくみが気になる夕方に
革靴を選ぶポイントとして重要なサイズ選び。試着する場合は、一番むくみやすい夕方がベスト。
むくんでいない時間帯に試着して丁度いいサイズ感でも、夕方になるときつくなって足が痛くなってしまうという事もあるので、試着する時間帯には注意が必要です。
ポイント②試着時の靴下は実際に革靴を履く時を想定したものを
試着をする際には、実際に購入後、その革靴に合わせて履く予定の靴下を履いて試着しましょう。
ビジネス用であれば薄手の靴下、カジュアルスタイルで厚手の靴下を合わせる予定なのであれば厚手の靴下での試着が必須です。
靴下の厚みによっても合うサイズ感は異なる為、試着時はぴったりだったのに、試着時と違う靴下を合わせて着用したらサイズが合わない!なんて事にならない為にも実際に革靴を履く時を想定して試着しましょう。
ポイント③革靴のサイズは普段のスニーカーより1サイズ小さめを
革靴は他の靴と比べて大きめに作られていることが多い(捨て寸が設けられているため)事と、上質な革製品は履いているうちに足に馴染んでくるという事を踏まえて、サイズ選びの際はいつも履いているスニーカーのサイズよりワンサイズ(1㎝ほど)小さめを選ぶことをおすすめします。
ポイント④試着できない場合のサイズ選びのコツ
インターネット通販で購入する場合などは試着が出来ないため、サイズを選ぶ際にはコツが必要です。
同じサイズ表記でもメーカーによって大きさのつくりが異なるため、口コミを参考にするのもひとつの手です。
また、日本人の足は欧米人と比較すると幅が広く、甲高と言われています。
その為、日本製以外の革靴を通販で購入すると、かかとからつま先までの長さは合っていても、幅が合わず失敗してしまうことも多いようです。
そういった点を踏まえて、口コミを参考にしたり、海外製の革靴を購入する際は、普段履いている日本製の革靴よりワンサイズ大きめを選ぶなどの工夫をすることをおすすめします。
ポイント⑤ビジネスシーンとカジュアルスタイルのどちらで取り入れることが多いのか
革靴を選ぶ際、どのようなシーンや用途で使いたいのか。まずはここが重要になってきます。
もちろんオンオフ問わずに使える万能なデザインの革靴もありますが、冠婚葬祭に着用するようなフォーマルなデザインの革靴だと、デニムなどとの組み合わせにはドレッシー過ぎてあまり相性が良くないなどの問題点があります。
ですので、まずはこれから購入する革靴の用途を考えるところから始めましょう。
ビジネス用オススメ革靴4選
ビジネス用にオススメの革靴は、黒か茶系の「ストレートチップ」か「プレーントゥ」。ここではビジネスやフォーマルなシーンでの着用にオススメの革靴をご紹介していきます。
ビジネス用の革靴の中でもさらにフォーマル度が高いのが、内羽根式のものです。内羽根式で黒のストレートチップなら、ビジネスシーンはもちろん冠婚葬祭や就職活動など、どんな場面でも適応できるので、初めての革靴選びの際に選んでまず間違いない一足です。
こちらは1878年創業の英国老舗ブランド【クロケットアンドジョーンズ】のアイテム。革靴の定番で年齢問わず長く履けるので、一足持っていれば重宝する事間違い無し。
こちらは革靴ブランドの定番中の定番【リーガル】の内羽根式のストレートチップ。
TPO問わずに使える万能なデザインでありながら、実はよく見ると単純なブラックではなく、深みのある濃いブラウンカラー。さりげなく周りと差がつく逸品です。
こちらも【リーガル】のアイテムで、外羽根式のプレーントゥ。
ややカジュアル寄りに見えがちな柔らかいブラウンカラーも程よくシャープなラウンドトゥが上品に見せてくれます。外羽根式で、比較的軽量かつ足なじみが良いのが特徴なので営業など歩き回ることが多い方にもオススメです。
こちらは、英国王室御用達の称号を持つ老舗革靴ブランド【トリッカーズ】のモンクストラップシューズ。バックルが華やかな印象を演出し、大人の色気を醸し出してくれるモンクストラップシューズは、ひも靴に飽きた方の2足目の革靴選びにオススメです。
カジュアル用オススメ革靴4選
休日のカジュアルスタイルに合わせる革靴でお探しなら、スーツの時とガラリと雰囲気が変わる「ローファー」や、スエード調のアイテムがオススメ。
また、「ストレートチップ」や「プレーントゥ」を選ぶなら、外羽根式でつま先は丸みのあるものが◎
こちらは1928年の創業から紳士靴をメインに取り扱い、現在は革靴だけでなくウェアや小物の取り扱いも行うアメリカのブランド【コールハーン】のアイテム。
ブランドを代表するアイコン的存在の「ピンチ」シリーズのローファーは、手縫いのモカシン製法を用い、丁寧に磨き上げられた甲部分のレザーがアンティーク調の独特な風合を醸し出しているのが特徴。
アンクルカットのパンツや、ロールアップしたデニムパンツと相性が良く、いつもの靴をローファーに変えるだけで一気に抜け感と爽やかな色気を演出してくれます。
1873年、ノーザンプトンの小さな工房から始まった英国の老舗革靴ブランド【チャーチ】は、英国の正統派と言われ、不動の地位を確立している格式高いブランドです。
そんな【チャーチ】のプロダクトは、スエードシューズにありがちなシンプルなディティールのものとは一線を画し、メダリオンとパーフォレーションが印象的な本格派のウイングチップデザインでカジュアルスタイルを格上げしてくれます。
上でご紹介したスエードのウィングチップシューズと同じく【チャーチ】から、ドレッシーなダブルモンクシューズもご紹介。
ほど良くボリュームのあるトゥが英国デザインらしく、洗練された雰囲気でカジュアルスタイルのコーディネートを格上げしてくれます。深みのある独特なブラウンのカラーリングもポイント。
正統派のダブルモンクシューズは、ビジネスシーンでの使用ももちろん◎
1960年の創業以来、数多くのミュージシャンや若者から愛され、パンクスやスキンズなどの文化を筆頭に、UKカルチャーをけん引するブランドとなった【ドクターマーチン】。日本でも説明不要の知名度を誇る英国発のシューズブランドです。
こちらはドクターマーチンの定番モデルとして不動の人気を誇る1461。丸みのある形とドクターマーチンを象徴する黄色い糸の縫い目が印象的です。
スニーカー感覚で気軽に取り入れられて、程よいこなれ感を演出してくれるこのアイテムは、キレイめカジュアルコーデのハズしとして使用するのがオススメ。
1884年にアメリカ・マサチューセッツ州で誕生した、アメリカントラッドを語る上でなくてはならない存在である老舗シューズブランドの【オールデン】。
オシャレな男性が愛用する革靴ブランドとして定番化し、今やセレクトショップなどでも目にすることの多いブランドです。
こちらは、そんなオールデンの中でも代表的なモデルの「PLAIN TOE BLUCHER OXFORD」。値の張るアイテムですが、オーセンティックなデザインで、非常に頑丈な皮革を使用したつくりは一生モノの価値あり。
ほど良く丸みのあるプレーントゥシューズには、細すぎず太すぎないスリムなストレートパンツがよく似合います。
いかがでしたか?革靴と一言で言っても、フォーマルなものからカジュアルなものまで、本当に沢山の種類の革靴がありますよね。革靴は値の張るアイテムだからこそ、しっかりと吟味して選びたいものです。
沢山の革靴の中から、自分にぴったりの逸足を是非見付けてください!
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