年を重ねるにつれて増えてくる毛穴のトラブル。
「最近、化粧をしても隠すのが難しくなった」「鼻の黒ずみがひどくなってきて気になる」など、人によって悩みもさまざまでしょう。このような毛穴のトラブルを改善するには、正しいお手入れの方法を知ることが大切です。
そこで当記事では、毛穴の開きや黒ずみの原因、正しいケア方法などについて解説していきます。また、おすすめのケアグッズなどもご紹介しますので、毛穴のトラブルでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
毛穴の開きと黒ずみが起きる原因は?
気になる毛穴の開きや黒ずみを改善するためには、原因を知ることが何よりも大切です。まずは、毛穴トラブルのタイプ別にその原因を見ていきましょう。
毛穴が開く原因
鼻や頬の毛穴が開いていると、ファンデーションを塗ってもなかなか隠すことが難しく、毛穴落ちやメイク浮きも気になってしまいます。毛穴が開いてしまう原因は人によってさまざまですが、主な原因は「肌の乾燥」によるものです。
1日に何度も洗顔を行ったり、あぶらとり紙を頻繁に使用したりしていると、雑菌から肌を守るのに必要な皮脂まで落としてしまいます。それにより、肌は「皮脂が足りていない」と判断をして、より多くの皮脂を分泌させてしまうのです。この過度に分泌された皮脂が角質となって詰まることが、毛穴を広げてしまう大きな理由といえるでしょう。
また、洗顔後の保湿不足も皮脂の過剰分泌につながります。皮脂で顔がテカりやすい方は保湿を軽めにしてしまいがちですが、かえって保湿不足により肌のキメが荒くなり、毛穴が余計に目立ってしまうことも。肌の保湿をしないことは、ニキビや吹き出物ができる原因にもなりますし、ニキビの治りも遅くなってしまいます。
このような肌の乾燥状態が続くことで、肌全体に大きな負担がかかり、毛穴が開きやすくなってしまうのです。
30代、40代に多い「たるみ毛穴」
ひと口に毛穴の開きといっても、その種類はさまざまです。
10〜20代は皮脂の分泌量が多いため、丸くて大きな毛穴ができやすいですが、30〜40代は涙型に垂れた毛穴ができやすくなります。これは加齢にともなう現象で、肌の弾力が減少することにより、毛穴も伸びて広がってしまうのです。ただ、30〜40代は皮膚のたるみが大きく目立つわけではないので、「自分がどのタイプに当てはまるのかわからない」という方も多いですよね。
たるみ毛穴には「手で触っても皮脂がつかず、乾燥している」「皮膚を引っ張ると毛穴が見えなくなる」などの特徴があります。そのため、髪を束ねる仕草をしたときに毛穴が見えなくなるようなら、たるみ毛穴と判断してよいでしょう。症状が軽いうちはそこまで気になりませんが、悪化してしまうと皮膚に凹凸ができて、とても目立つようになります。さらに、この症状が進行すると、毛穴同士がつながってシワのように見える「帯状毛穴」に発展することもあります。帯状毛穴があると老けて見えやすいので、女性にとっては大きな問題といえます。症状を悪化させないためにも、早い段階でケアしていくことが大切です。
毛穴が黒ずむ原因
毛穴の黒ずみは、鼻や頬の表面がボツボツと黒くなり、触るとザラザラとしていることが特徴です。見た目が悪く、メイクをしても綺麗に決まらないので、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
毛穴が黒ずむ主な原因として、古い角質やメイク汚れ、あるいは空気中のほこりなどが毛穴に詰まることが挙げられます。詰まった汚れは皮脂と合わさり、やがて角栓になります。その角栓が空気に触れて酸化することで、毛穴が黒ずんで見えるのです。
また、毛穴が開いているところに光が当たることにより、その影が黒ずみに見えてしまうこともあります。普通の毛穴が影になることはほぼありませんが、加齢によって頬がたるんでいる場合などは、影ができてしまうことが多いのです。他にも、鼻や頬に生えた産毛が黒ずんで見える場合もあります。ただ、産毛が原因の場合は、角質がたまっていたり毛穴が広がっていたりするわけではないので、産毛を処理することで目立たなくなることも多いです。
毛穴が目立つ人と目立たない人の違いは?
毛穴のトラブルにお悩みの方が多い一方で、年齢を重ねても毛穴が綺麗な状態の方もいます。なぜ目立つ人と目立たない人がいるのでしょうか。その理由について解説していきます。
毛穴が目立つのは遺伝?
「自分の肌質や毛穴の大きさは、すべて遺伝によるもの」と考えている方は多いのではないでしょうか。確かに、毛穴の大きさや数、毛穴から生える毛の太さなどは遺伝的要素が大きいといわれていますが、かといって毛穴トラブルの要因がすべて遺伝によるものとはいいきれません。要因に関してはさまざまな考え方があるので一概にはいえませんが、後天的な要因のほうが強いという話もあるのです。
例えば、紫外線を浴びる、不規則な生活を送る、ストレスの強い環境にいる、スキンケアを怠る、皮脂腺を活発にするような食事を摂るなど、これまで肌によくない生活を送ってきた方は、毛穴の開きや黒ずみが起こりやすくなります。肌質によってはほとんど影響を受けない方もいますが、大抵の場合は肌に悪影響が出てしまうでしょう。そのため、毛穴が目立つことでお悩みの方は「遺伝の影響だから何をやっても無理」と諦めずに、肌に負担をかけるような行動や生活習慣を控え、根気よくお手入れを続けていくことが大切です。
生活スタイルの違い
一つ上で解説したように、毛穴が目立つ人と目立たない人の差は、生活スタイルの違いも関係してきます。慢性的な睡眠不足や不摂生、喫煙、過度の飲酒など、肌によくない生活を送っている場合は毛穴が大きくなりやすく、肌荒れも起こしやすくなるでしょう。特に、人間の体は食べ物によって作られているので、毎日の献立は肌に大きな影響を与えます。ジャンクフードやスナック菓子などの脂質が多い食事や、パン類やチョコレートなどの糖質が多い食べ物、添加物を多く含む食べ物などは皮脂分泌を過剰に促すため、毛穴を詰まらせる原因になります。これらの食べ物を好んで食べている方は、普通の人よりも肌トラブルの発生率が高くなるため要注意です。
また「野菜をほとんど食べない」「ダイエット中だからリンゴしか食べない」など、栄養が偏った食事を摂っている場合にも、肌荒れは起こりやすくなります。
自覚のある方は肌トラブルを改善するためにも、バランスのよい食事に変えていく必要があるでしょう。
毛穴の大きさは変えられる?
毛穴の開きに悩んでいる方の中には、「大きい毛穴を小さくすることはできるの?」という疑問がある方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、毛穴自体の大きさは生まれ持ったものなので、小さくすることはできません。ただ、毛穴を大きく見せている原因を改善することで、小さく見せることは可能です。
そもそも毛穴が広がって見えるのは、毛が生えている毛根部分の上に角質がたまり、その角質が毛穴の出口付近を押し広げていることが原因です。そのため、不要な角質を取り除いたり、保湿をして肌を整えたりすることで、毛穴を小さく見せることができるのです。もともとの毛穴のサイズが大きいという方でも、綺麗な状態であれば、本来そこまで目立つことはありません。
「少しでも小さく見せたい」という方は、肌をしっかりとケアすることが重要といえるでしょう。
保湿すると毛穴が目立つ?!スキンケア後に毛穴が気になる理由
「スキンケアをしたあとに何だか毛穴が気になる」ということはありませんか。実は間違った保湿をしていると毛穴の開きが目立つ原因になります。そのため、スキンケア後の毛穴を目立たなくするには、自分の肌質に合ったスキンケアが必要です。
肌質は主に「普通肌」「脂性肌」「乾燥肌」「インナードライ肌」の4つに分けられます。このうち普通肌は皮脂の分泌が適量のため、毛穴の開きが目立ちにくいタイプです。問題はそのほかの3タイプ。脂性肌は皮脂の分泌が多く、べたつきやすいのが特徴です。乾燥肌は水分量と皮脂の分泌が少なく、カサカサしています。そして、インナードライ肌は肌内部の水分が少ないにもかかわらず、表面は油分が多く毛穴の開きが目立ちやすい傾向があります。
スキンケアの後は、これら肌タイプの特徴を考慮して保湿ケアを行うことが重要です。例えば、脂性肌の方は過剰な皮脂のせいで毛穴が目立ちます。化粧水のあとは、伸びのいい軽いテクスチャーのクリームや油分控えめの乳液を使ったケアがおすすめです。
一方の乾燥肌の方は化粧水のあとにしっかり保湿が必要になります。油分多めのクリームか乳液を使いましょう。
インナードライ肌の方は、Uゾーンは保湿力のあるクリームを、テカリやすいTゾーンはさっぱりしたクリームや乳液を使うのがおすすめです。
自分の肌をよく観察して、自分に適したスキンケアを取り入れることが、毛穴対策に有効ですよ。
毛穴を目立たせない対策方法!
毛穴の開きや黒ずみは、適切なケアをすることで目立たなくさせることが可能です。ここからは、毛穴の開きや黒ずみ対策の具体的な方法をご紹介していきます。
毛穴ケアの基本は洗顔と保湿
洗顔、クレンジングはていねいに
毛穴ケアの基本は、洗顔をていねいに行うことです。メイクをしていない場合でも、肌にはほこりや余分な皮脂、角質がついているので、毎日欠かさず洗顔を行うことが重要になります。
メイクを落とすときは、クレンジング剤とメイクをしっかりと馴染ませ、洗顔時と同様に優しい力でていねいに洗っていきましょう。洗い流すときはクレンジング剤が肌に残らないよう、油性成分が落ちやすい35〜36℃のぬるま湯で洗うのがおすすめです。
洗顔をするときは、洗顔料をしっかりと泡立てて、肌をこすらないように優しく洗っていきましょう。泡立ちが足りないと摩擦が起きやすくなってしまうので、ふわふわで弾力のある泡を作ることがポイントです。泡立てるのが苦手な方は、泡立てネットを使うと簡単に泡を作ることができます。
洗顔時間はあまり長いと肌に負担をかけてしまうので、15秒ほどを目安に洗い流していきましょう。すすぎを行う際は、水温を32〜34℃に設定し、20〜30回ほど洗い流すのがベストです。すすぎ残しがあると肌荒れの原因にもなるので、おでこの生え際やあごなどにクレンジング剤・洗顔料が残らないように気をつけましょう。
クレンジングや洗顔は、「素早く&ていねいに」を意識して行うことが重要です。
定期的な角質ケア
通常の洗顔だけでは落としきれない厄介な角質には、角質ケアグッズを使用するのがおすすめです。角質ケアグッズには、美容成分で毛穴を小さくするものや、汚れを溶かして取り除くものなど、さまざまな種類があります。数が多いので「どれを選べばいいの?」と迷う方もいると思いますが、話題性やパッケージの可愛さだけに惑わされず、自分の肌質や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
例えば、肌に潤いや栄養を補充する目的なら美容液やパック、毛穴に詰まった汚れをしっかりと落としたいときは酵素洗顔、頑固な角質を除去したい場合はスクラブやピーリングを使うなど、毛穴トラブルの原因に合わせて商品を探すと選びやすくなります。
角質ケアグッズを使用して定期的に毛穴ケアを行うことで、毛穴の詰まりや黒ずみを改善することができます。毛穴に詰まった汚れは放置せずに、角質ケアグッズを使用して早めに取り除くようにしましょう。
敏感肌の角質ケアには超音波式のウォーターピーリングがおすすめ!
ウォーターピーリングとは、超音波の振動で水を動かして霧状にし、それによって毛穴の汚れや古い角質を落とす機能または美容器をいいます。水と超音波振動の力だけで汚れや角質を落とすため、クリニックで薬剤を使ってケアするケミカルピーリングよりも、肌に負担がかかりません。デリケートな肌の方でもチャレンジしやすいでしょう。
使用回数は肌の調子を見ながら、週に1、2回程度が理想です。それ以上行うと肌トラブルにつながる恐れがあるので気をつけましょう。
効果的に使うポイントは、入浴時に使うか蒸しタオルで顔を温めるかして、毛穴を開かせることです。ウォーターピーリングしたあとは、乾燥しやすくなっているので念入りに保湿する必要があります。自分の肌に合った保湿ケアを行いましょう。
ウォーターピーリングは、敏感肌の方にはもちろん、肌の悩みを持つすべての方におすすめの美容アイテムです。選ぶ際は、防水仕様はあるかどうか、イオン導入やイオン導出など自分に合った機能が備わったものを選びましょう。
お肌の保湿も忘れずに
洗顔や角質ケアを行ったあとは、保湿も十分に行うことが大切です。せっかく綺麗に余分な角質を取り除いても、保湿を忘れてしまうと台無しです。乾燥によってまた新たな角質が生まれてしまうこともあるので、保湿は忘れずに行いましょう。
洗顔後の肌は5分ほどで乾燥してしまうため、なるべく素早く保湿をしていきます。保湿をする際は、化粧水だけで済ませるようなことはせず、乳液や美容液なども使用して、水分を逃さないようにするのがポイントです。ピーリングやスクラブなどを行った場合は、肌が乾燥しやすくなるので、パックや保湿効果の高いクリームを使用するなど、普段よりも集中的に保湿をするとよいでしょう。
保湿と皮脂オフは適度に
毛穴トラブルによって皮脂が過剰に分泌している状態だと、普段から顔がテカリやすくなります。メイクをしている場合は、過剰に出た皮脂によってメイクよれや毛穴落ちをしやすいので、あぶらとり紙をこまめに使用するという方も多いでしょう。
ただ、冒頭でもお話したとおり、あぶらとり紙を頻繁に使用しているとさらに皮脂が出てしまい、症状が悪化してしまうこともあります。そのため、皮脂をオフする場合は、頻度が多くなりすぎないように気をつけることが大切です。あぶらとり紙を使用する頻度は1日につき1〜2回程度に控え、使用の際も肌の上でゴシゴシと動かさず、軽く抑える程度にしましょう。
また、皮脂の取りすぎと同じように、保湿のしすぎも毛穴トラブルを招きます。保湿は毛穴の広がりや黒ずみを改善するためにとても重要なことですが、過剰に保湿をしてしまうと、皮脂をより多く分泌させることにつながります。特に、油分が含まれているクリーム系の保湿剤は使いすぎないよう注意が必要です。使用するときは、パッケージに記載されている適量を目安にしましょう。
皮脂のオフと保湿は、ともに過剰にならないよう意識して行うことが大切です。
無理やり角栓を取るのはNG!
鼻や頬にできる角栓は目につきやすいので、つい取りたくなってしまいますが、無理やり角栓を取るのは絶対にNGです。ピンセットや爪などで角栓を取ると、肌が傷ついたり炎症を起こしてしまうことも。
また、シートタイプのはがす毛穴パックも、肌に大きなダメージを与えてしまうので、使用は避けたほうがよいでしょう。角栓を一気に取り除くことができるためやみつきになりやすいですが、その分、皮脂の分泌量も多くなりますし、場合によっては取る前よりも角栓が大きくなることもあります。角栓は気になりますが、悪化させないためにはいじらないことが大切です。角栓ができて見た目がどうしても気になる場合は、角質ケアグッズを使用するか、美容皮膚科などで適切な処置をしてもらいましょう。
食事や紫外線にも注意しよう
内側からのケアも大切
毛穴の開きや黒ずみを改善するには、外からだけではなく、体の中からケアしていくことも忘れてはなりません。食事を見直すことで肌荒れが治るケースも多くあるので、バランスの良い食事を心掛けるのは大切なことです。
毛穴トラブルを改善するためには、ビタミンCやビタミンB2・B6を多く含む食べ物が有効なので、積極的に摂るようにするとよいでしょう。ビタミンCには、皮脂の分泌を抑えたり、毛穴を引き締めたりする効果があります。また、メラニンを薄くする作用もあるので、シミやシワが気になっている方にも効果的です。ビタミンB2・B6には、肌代謝を活発にしたり、潤いを与えてくれたりする効果があります。
- ビタミンCを多く含む食べ物
キウイ・レモン・柿・青ピーマン・黄ピーマン・赤ピーマン・ブロッコリー・ゴーヤなど - ビタミンB2を多く含む食べ物
レバー・牛乳・卵・納豆・アーモンドなど - ビタミンB6を多く含む食べ物
レバー・かつお・まぐろ・バナナなど
日常的に食べやすい果物や野菜にも多く含まれているので、なるべく毎日摂るように意識するとよいでしょう。
肌はなるべく触らない
肌の調子が悪いと、気になる箇所を手で触ってしまうことがありますよね。しかし、炎症している箇所をいじったりするのは、症状を悪化させることにつながります。手には雑菌がたくさんついているため、その雑菌が肌に触れることでニキビや吹き出物ができてしまうことがあるのです。また、肌を手で押したりこすったりする行為が、肌にとっては強い刺激となっている場合もあります。
洗顔やクレンジングをする際に優しく洗う理由は、摩擦などの刺激が肌の炎症を引き起こすことがあるためです。たとえ洗顔やクレンジングをていねいに行っていたとしても、普段無意識に鼻や頬、あごなどを触っていたら、あまり意味がなくなってしまいます。仕事中などに頬杖をついたり、人と話すときに口元や鼻を触ったりする癖がある方も多いですが、これも肌にとってはNG行為です。
毛穴の開きや黒ずみが気になっている方は、悪化させないためにも、必要のないときは肌をなるべく触らないように気をつけましょう。
外出時はUVケアをする
紫外線を浴びることはシミの原因になるだけでなく、毛穴にも悪い影響を及ぼします。
そんな紫外線の中でも特に気をつけたいのが「UVA波」です。UVA波は波長が長いため、肌の深い部分にまで届き、肌の弾力やハリを保つ役割のあるコラーゲンやエラスチン繊維、ヒアルロン酸などを破壊するといわれています。このUVA波によって肌の弾力やハリが失われることで、毛穴の広がりや黒ずみが起こりやすくなるのです。その他にも、シミやそばかす、たるみといった肌トラブルを起こす原因にもなります。
また、UVA波は厄介なことに窓ガラスも通過するため、家の中や車内にいても浴びてしまう可能性があります。そのため、肌ダメージをなるべく防ぐためには、外出時は日焼け止めで紫外線対策をし、室内にいるときは窓際に長時間いないようにするなどの対策をすることが大切です。
ストレスを溜めない
毛穴のトラブルが起こる原因には、外的な要因だけではなく、精神的なストレスも関わりがあります。
女性の場合、過度なストレスを受けることによってホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが増えてしまうことがあるのです。それによって皮脂が過剰分泌し、毛穴の開きや黒ずみが起こってしまいます。またストレスによって免疫力が低下することで、肌のバリア機能が弱まり、ニキビや吹き出物ができやすくなることも。敏感肌のような状態になっているので、普段使っている基礎化粧品でさえも刺激が強いと感じてしまうことがあるのです。その場合は、無理に使用を続けるのではなく、敏感肌用の基礎化粧品に変えるなどの対策が必要です。
仕事や人間関係、家事や育児のストレスなど、人によって抱えているものは違いますが、肌荒れを改善するにはなるべくストレスを溜め込まないことが大切です。女性は特にホルモンの影響を受けやすいので、強いストレスを感じたときは無理をせずに休み、趣味を見つけたり友人に話を聞いてもらったりなど、ストレスを解消できる方法を見つけましょう。
季節に合わせたお手入れを
スキンケアを行う際は、季節に合わせて保湿の量を調節しましょう。秋や冬など、乾燥しやすい季節は保湿を十分に行う必要がありますが、夏も同じように保湿をすると、油分が毛穴に残り、毛穴を詰まらせてしまうことがあります。特に、こってり系のクリームは肌に残りやすいので、年中使用することはあまりおすすめしません。
とはいえ、春や夏も保湿をしないと肌が乾燥するので、肌状態に合わせてていねいに保湿を行うことが大切です。
大人の毛穴ケアにおすすめ!毛穴開きや黒ずみをケアする、用途別アイテム10選
ここからは、大人の毛穴ケアにおすすめの商品を10選ご紹介していきます。肌トラブルの原因や症状に合ったケアグッズをぜひ見つけてみてください。
毛穴の黒ずみにさようなら!古い角質や汚れを除去するおすすめアイテム
気になる毛穴の黒ずみを取り去るには、スクラブ洗顔やピーリングジェル、毛穴ローション、パック、美顔器など角質・毛穴ケアに特化したアイテムを使うのが効果的です。黒ずみの原因である古い角質や皮脂汚れの詰まった角栓を浮かせたり吸着したりなど、積極的にアプローチできますよ。短期間で毛穴を綺麗にしたい方にもおすすめです。
そこで手軽に使えて、肌に負担がかかりにくいおすすめアイテムをピックアップしてご紹介します。
重曹パワーで毛穴スッキリ!毛穴撫子 重曹スクラブ洗顔
さまざまな毛穴ケアグッズを販売している「毛穴撫子」のパウダータイプのスクラブ洗顔料です。
重曹のパワーで皮脂汚れや角栓を絡め取り、毛穴を綺麗な状態に変えてくれます。柔らかいスクラブで、皮膚を傷つけずに古い角質をしっかりとオフ。毛穴の開きと黒ずみの両方に効果があるので、これ1つで毛穴トラブルを丸ごとケアすることが可能です。
「重曹だと肌が乾燥してツッパリそう」と思う方もいるかもしれませんが、アミノ酸系洗浄料が配合されているため、洗顔後はしっとりツルツルの仕上がりになります。毎日使用できるスクラブなので、肌のツルツル感をキープすることができます。
100gという大容量ながら価格もリーズナブルなため、コスパにも大変優れた商品です。
毛穴とニキビに効く!ナチュレーヌ アクアピール 薬用ピーリングジェル
毛穴に詰まった角栓を取り除きつつ、ニキビの原因であるアクネ菌にも効果がある薬用ピーリングジェルです。
使い方は、メイクを落としたあとにピーリングジェルを塗り、マッサージをするだけです。これだけで、古い角質や汚れが気持ちいいくらいポロポロと取れていきます。皮脂汚れや角栓、アクネ菌などの不要なものにだけ反応するので、肌に必要な皮脂を無くしてしまうことはありません。
ピーリング効果で大人ニキビやしつこく残るニキビ跡、肌のザラつきにも効果を発揮してくれます。香料や着色料、防腐剤、鉱物油など、肌にとってマイナスな成分が入っていないジェルです。
また、顔だけではなく、背中ニキビや体の吹き出物など、全身に使用することができるのも嬉しいポイントです。
これ1本で全身くまなく美肌ケアができます。濡れた肌にも使えるので、お風呂で全身に使えます。
こちらのピーリングジェルは脂性肌向けの商品になっているため、特に皮脂分泌が多い方や角栓が目立つ方、体臭が気になる方におすすめです。
肌にやさしく毎日使える!ナチュレーヌ アクアピール モイスチャーピーリングジェル
こちらは、柔らかいジェルで毛穴に溜まった角栓や汚れを取るピーリングジェルです。ニキビや毛穴トラブルの原因となる角栓を根元からオフし、すっきりと毛穴のお掃除をすることができます。
ピーリングと聞くと「刺激が強そうなイメージがある」という方もいると思いますが、こちらの商品は汚れや角質だけに反応して固まるジェルなので、肌を傷めづらいです。香料や着色料、防腐剤、鉱物油などは含まれておらず、肌に優しい成分で作られています。
また、美肌・保湿効果のある「コラーゲン」や、美容成分である「ヒアルロン酸」「ローヤルゼリー」植物由来の天然エキスが10種類も配合されているので、角栓・角質ケアをしながら潤いを補充することが可能です。濡れた肌にも使用することができるため、お風呂でマッサージをしながらゆっくりとケアすることもできます。頑固な角質や毛穴の黒ずみに悩んでいる方におすすめのピーリングジェルです。
塗ってはがせる毛穴パック!ナリスアップ 毛穴すっきりパック
塗ってはがせる毛穴パックです。
卵の殻エキス(肌なめらか成分)と炭(清浄成分)配合で、毛穴に詰まった頑固な角栓・黒ずみを取り除きます。毛穴の表面だけではなく、奥に詰まった汚れも綺麗にオフすることが可能です。
シートタイプのはがす毛穴パックとは違い、塗ってはがすタイプのパックなので、肌を傷つけずソフトにはがすことができます。
美容成分の効果で、使用後の肌もなめらかに整います。毛穴が目立ちやすい小鼻や眉間、あごにも使用可能なため、気になる肌の汚れを一気にお掃除することができます。値段が安く、1本で30回分も使えるコスパのよさも魅力です。
ウォーターピーリングとイオン導入で毛穴を引き締め!美ルル アクアルファ クラシック
こちらの商品は、水の力だけで毛穴を引き締める美顔器です。音振動によって水を細かいミスト状に変え、毛穴の汚れを吹き飛ばして取り除きます。ミストが毛穴の奥まで入り込むので、洗顔だけでは落としきれないしつこい汚れを効率的に除去することが可能です。
ピーリングヘッドは顔の凹凸に合わせた使いやすい形状になっており、小鼻の脇もしっかりと洗浄できます。さらに、手やコットンを使用してのパッティングでは届きにくい角質層まで潤いを浸透させるため、美容液などの浸透力も格段に上がります。朝のお手入れに取り入れれば、化粧ノリもばっちり。
イオン導出やイオン導入機能もついているため、汚れを落としたいときはもちろん、美容成分を浸透させたいときにも活躍してくれます。スクラブや毛穴パックよりも刺激が少なく、優しく美肌ケアできるのもポイントです。
大人の肌に必要な成分を補給!毛穴ケアに効果的な保湿アイテム
肌の保湿力を高めて、毛穴の悩みを改善する商品をご紹介します。毛穴ケアには保湿が何より大事です。保湿アイテムを選ぶときは、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミド、ビタミンC誘導体など、どんな保湿成分・美容成分が入っているかを必ず確認しましょう。成分によっては毛穴ケアだけではなく、シワやシミ、肌荒れなどの肌トラブルも一緒に改善できますよ。
拭き取りタイプの毛穴ケア!ドクターシーラボ ラボラボ スーパー毛穴ローション
洗顔だけでは落としきれない古い角質や汚れを取り除く、拭き取りタイプの化粧水です。天然由来の乳酸とリンゴ酸のパワーで、古い角質を優しくオフしてくれます。表面の汚れだけではなく、毛穴の奥の汚れにも有効成分が届くので、根本から毛穴ケアをすることが可能です。素肌を引き締める効果もあり、使用感はスッキリ。
アルコールフリー・無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリーと、肌に優しい成分で作られているため、肌への刺激が気になる方にもおすすめです。さらに、ヒアルロン酸とコラーゲン配合で美肌効果もばっちりです。
朝晩使うことができ、拭き取るだけで毛穴ケアが行えるので、面倒くさがりな方でもストレスなく続けることができますよ。
ビタミンCたっぷり!オバジ C10 セラム
ビタミンC・ビタミンEを配合した、毛穴ケアに最適な美容液。潤いを与えながら毛穴をキュッと引き締めてくれるので、毛穴の開きや黒ずみにお悩みの方にぴったりの商品です。
「オバジ」はこれまでピュアビタミンCにこだわり続け、高濃度・高浸透・超安定の成分を作りだし、さらに独自の技術でビタミンEを配合することに成功。それにより、高い濃度のビタミンC美容液をデイリーケアとして使用できるようになりました。エステサロンなどに行かなくても、自宅で毛穴の集中ケアができるのは嬉しいですよね。
角層に潤いを与えることで、ざらつきや毛穴のトラブルを改善し、全体的に透明感のある肌へと導いてくれます。毛穴ケアとしてはもちろん、肌荒れやニキビなどの悩みがある方にもおすすめの美容液です。
ひんやり成分で肌がキュッと引き締まる!エテュセ 薬用Cセラム
ひんやり成分で肌を引き締めながら毛穴ケアができる薬用美容液です。
ビタミンC誘導体が配合されているので、メラニンの生成を抑え、肌にハリとなめらかさを与えてくれる効果があります。ビタミンC誘導体とは、ビタミンCが皮膚に浸透しやすいように工夫された美容成分なので、効率よく肌の奥まで栄養を届けることが可能です。
また、こちらの商品には、グリチルリチン酸塩という薬用有効成分が入っているため、ニキビや吹き出物などの肌荒れ改善にも効果的です。さらに、皮脂吸着パウダーやポアキュット成分(グリシルグリシン・グリセリン)の効果によって、肌のキメを整えながら余分な皮脂をしっかりと吸着し、皮脂の過剰分泌を抑えてくれます。
無着色・無香料・弱酸性で、肌に優しい薬用美容液です。
加齢によるたるみ毛穴にアプローチ「エリクシールシュペリエル スリーピングジェルパック」
加齢によって肌がゆるむことで毛穴が開いて気になり出すのが「たるみ毛穴」です。そんな大人毛穴が気になり始めたら、寝ている間に保湿力を高める「エリクシール」の「スリーピングジェルパック」がおすすめです。ローズマリーエキスやコラーゲンなどたっぷりの保湿・美容成分が睡眠中に肌を守り潤いを与えてくれるので、翌朝は驚くほど肌つやがよくなっているはずです。化粧のノリもよくなるので、気になる毛穴も目立たなくなることが期待できます。
使い方も簡単で、週に2~3回を目安に夜のスキンケア後に塗るだけでOK。パックやマスクでケアする時間がない方もこれなら続けられそうですね。塗ってすぐに浸透するので、肌のべたつきを感じることなく睡眠ができます。
お米の力でケア!毛穴撫子 お米のマスク
お米の力で毛穴をケアするシートタイプのマスクです。
100%国産米由来成分「ライスセラム」が配合されており、乾燥肌をモチモチの潤い肌に導いてくれます。ライスセラムの成分は、潤いを整える「米発酵液」、肌弾力を整える「米ぬか油」、肌の調子を整える「米セラミド」、キメを整える「米ぬかエキス」などから作られています。
厚手のシートマスクが肌にしっかりと密着するので、美容成分をたっぷりと角質層に浸透させることができます。毎日のケアとしても、週に1度のスペシャルケアとして使用してもOKです。化粧水をつけた肌にも使用可能なので、乾燥が強いときなどは、化粧水とパックの力で集中的に肌を保湿することもできます。指が吸いつくほどしっとりとした仕上がりになるので、乾燥肌の方におすすめの商品といえるでしょう。
まとめ
30〜40代は肌質が変化しやすいため、毛穴が気になり出したらすぐにケアすることが大切です。毎日のクレンジングや洗顔をていねいに行い、定期的に角質ケアグッズを使用することで、毛穴を綺麗に引き締めることができます。
こまめにお手入れをして、美しい肌を手に入れましょう。